マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

塩町恵美須神社宵宮戎

2009年03月20日 08時11分01秒 | 大和郡山市へ
正月十日は各地で戎っさんの招福行事が行われている。

大和郡山市では塩町に鎮座する恵美須神社が賑わっている。

今日は宵宮で朝早くから世話方の塩町衆(恵比須大神祭典委員会)が集まって祭礼や振舞いぜんざいの支度に忙しい。

水で練った白玉粉は柔らかい。

少しずつ摘んで手のひらで丸くする白玉団子。

熟練の手技は大きさが一定している。

沸騰した湯に入れて浮き上がったら掬って水で冷やしぬめりをとる。

これを大きな鍋で炊いたアズキと一緒になる。

昭和50年から始まったお参りを済ませた参拝者に振舞う白玉ぜんざいは塩町戎の名物になっている。

社務所には塩町戎を象徴する箕に飾られた戎面が整然と並べられている。

毎年、祭礼を終えた戎面を町の宝物として残しているんだといい、一番古いものが昭和30年だ。

およそ50余数の戎面を飾る壁面はひとつずつ表情が異なるが招福の笑顔は変わらない。

参拝で賑わうなか、本殿にぜんざいを供えて、薬園八幡神社の宮司を迎えた宵宮神事が始まった。

神事の間も狭い境内に参拝者が次々と訪れてお参りをしていく。

売り子らの「よーおまいりー」と掛ける声が心地よい。

福娘の卑弥呼さんらは笹に商売繁盛を願う吉兆の縁起物を飾り付けていく。

そのころ北小学校の三年学童が先生に連れられてやってきた。

地元行事を学ぶ課外授業だ。

一人ずつ参拝したあとは接待の白玉ぜんざいをよばれる。

学級単位で参拝する戎さんは美味しい課外授業になった。

(H21. 1. 9 Kiss Digtal N撮影)