HoI3AAR、前回分からの続き。
前回分 → ドイツプレイ(5) - パリは赤色に燃える
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静かで、いつもと変わらぬ朝だった。 起きて、出勤して、職場に行く。 ただ、街全体に物々しい雰囲気が充満していた。 そこら中に見慣れぬ軍服姿の兵が銃を提げて立っていたのだ。 ──あれはドイツ国旗だ。 その時私は理解した。 そうか、我々は戦争に巻き込まれたのだな。 ──デンマーク人の回想より |
11月18日。
まだ西部戦線でマンシュタイン将軍の軍集団がフランス軍と死闘を演じている頃、
同時に北方ではドイツ海軍による北欧侵攻作戦が推し進められていた。
歩兵軍団が陸路からデンマークのユトランド半島に侵攻し、
バルト艦隊に支援された海軍歩兵3個師団がロラン島に上陸する。
この島から目と鼻の先にある首都コペンハーゲンに奇襲する作戦である。
翌日、ロラン島に海軍歩兵を上陸させ終わった直後、
攻撃意図を察知したイギリス艦隊がバルト艦隊に突進してきた。
ここにイギリス海軍とドイツ海軍の初接触、ポメラニア湾海戦 が生起した。
しかしこのイギリス艦隊は戦艦「バーラム」「クイーン・エリザベス」の2隻を擁する強力な艦隊であり、
上陸支援用の重巡などで構成されたバルト艦隊に勝ち目はなかった。
数時間の砲戦の後、重巡「グラーフ・シュペー」「アドミラル・シェーア」、
軽巡「ケーニヒスベルグ」と駆逐艦数隻を撃沈されるという大敗を喫す。
さらに翌日の11月20日。
前日のポメラニア湾海戦の敗北を受け、ドイツ海軍司令部は「クイーン・エリザベス」艦隊を追跡しこれを撃沈するデルフィン作戦 を承認した。
ヴェルヘルムス・ハーフェン港から戦艦「ビスマルク」を擁するドイツ海軍の精鋭艦隊が出撃し北上したところ、
北海において戦艦「ネルソン」を含むイギリス艦隊を捕捉。
17:00時という日も暮れ時の海戦であったが、2時間の交戦の後に「ネルソン」及び駆逐艦3個戦隊の撃沈を確認する。
トドメは駆逐艦隊の攻撃であったようで、近接雷撃でもしたのかな?
大勝利である。
しかし、結局このビスマルク艦隊が「クイーン・エリザベス」艦隊を捕捉することはなかった。
陸路からユトランド半島の大部分をドイツ陸軍に制圧され、海路からはドイツ海軍歩兵師団の首都コペンハーゲン上陸を許し、
到底戦闘態勢を維持出来なくなったデンマーク国王はとうとう自軍への停戦命令を通達した。
12月6日、降伏したデンマーク各地に第9軍 が進駐する。
この後の1月3日に前回のレポート で記述した通りフランスは降伏し、
これにて9月1日より始まったドイツ軍による三方面同時侵攻作戦は終結を見た。
今回は勝利に終わったとはいえ、元々連合国の大軍に対して圧倒的寡兵での戦いである。
この4ヶ月間の戦いにより、9月1日には1497あった人的資源値が、
作戦終結時の1月3日には1006まで削れているという消耗具合だった。
ドイツ第三帝国の為に散っていった将兵たちはヴァルハラに眠ることだろう。
この先果たして、残るこの人口で英米やソ連などの大国に対抗できるものか・・・
この損害により、海を隔てたノルウェー、そして大英帝国への上陸作戦はもう少し時期を見ることにする。
なにせ海での戦いでは、ポメラニア湾海戦により重巡2隻と軽巡1隻が撃沈される痛手を被っている。
こちらもイギリス海軍の戦艦を1隻と駆逐艦3個戦隊を沈めたとはいえ、元々の海軍規模が違うのだ。
こちらのほうがダメージは大きいだろう。
1940年の6月7日にはドイツ海軍初の航空母艦「アドラー」が、8月10日にはビスマルク級戦艦の2番艦「ティルピッツ」が就役予定である。
大西洋・北海での軍事行動は、両艦を揃えて海軍戦力を充実させてからでも遅くはないだろう。
消耗した陸軍戦力の補充もそれまでには整っているし、上手くすれば7.5cm砲を搭載した新型戦車の投入も間に合うかもしれない。
ということで、これから8ヶ月ほどは戦力拡充に努める時であるが、
その間も恐らくドイツを爆撃しようとする連合空軍との空での戦い、また各地方での小競り合いは続くだろう。
消耗したとはいえ、大国フランスを欠いた連合軍も痛いはずなのだ。
最後に笑うのはどちらか!
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あれで米国が参戦してなかったらどうなってたんだろうかw
ビスマルクが無事帰還できてなにより
暇見てアフリカ戦線もぜひ紹介を!
レンドリースがないのでアフリカ戦線でイギリスが史実よりも苦戦して、トーチ作戦なども無いので長引きそう。
でもまぁじりじりとアフリカから追い落とされる形になるかもしれない。
同様にレンドリースがないので、独ソ戦が長引くようになりそう。
ノルマンディーもハスキー作戦も起こらないので、ドイツ軍は東部に戦力を史実よりも投入するも、国力差でソ連がじりじり詰める展開になり、終戦が史実よりも遅くなる可能性は高い。
あとフランスが連合軍に解放されず、第二次世界大戦後はイギリス以外の欧州全部が共産主義に染まってたりして。
アメリカがいなくとも、ドイツがソ連に勝つという線は難しい。
>>pesくん
盛り上がってるのはたぶんごく一部だけだよ。
勤務中は仕事しなさい。