愛くるしいゆっきょんが綴るPCゲー雑文
独りで歩いてく人のブログ  




先週ぐらいに『Total War: Warhammer』がなんか12ドルで売ってたので即決で買ってみました。
ついでにDLCも全部買っちゃったので結局70ドル超えたのだけど。

Total Warシリーズはターン制の戦略フェイズとRTSの戦術フェイズに分かれている壮大なストラテジーで、
戦略フェイズで国政や外交で国家や軍隊を育成し、戦術フェイズで実際に部隊を指揮して戦う。

今まではローマ時代や中世欧州や日本の戦国時代などの歴史物を題材としていたが、
最新作となる今回はWarhammerという古来からあるファンタジーシリーズを世界背景としたことで、
大多数が歴史ファンである従来シリーズのプレイヤーからは非難も巻き起こったが実際のプレイはどうか。




結論から言うと、面白い
俺はWarhammerについての知識がほとんどないが、
この世界には人間、エルフ、ドワーフ、ゴブリンやオーク、ヴァンパイア、
そして悪魔を体現するケイオスという様々な勢力が存在する。
それぞれの種族はまたたくさんの国家や派閥に分かれるが・・・。

人間たちの帝国は様々な火器や兵器、そして多少の魔法も使い、化け物たちに対抗する。
ドワーフは魔法は使えない反面、高い技術力で機械兵器を投入する。
エルフは弓や自然力が強く、ヴァンパイアはアンデッド軍団により死者が増えるほど戦力が増し、
ゴブリンとかオークは脳筋で殺し合いの為に生き、ケイオスは世界を混沌に陥れる存在。


それぞれの勢力で得意分野が違う上にプレイフィールやユニットも大幅に違う。
従来のTotal Warは歴史が題材であったので、国ごとに軍隊の特色はある程度あれど、
基本的には人間対人間なので、槍が長いとか弓が得意とか騎兵が強いとかいった程度の違いであった。

それが今作ではそもそも人間以外は異形の者達なので、
巨大なオークや悪魔や吸血鬼やドラゴンなどが戦線に投入されてくるので、
従来作からすると戦場の様相はバラエティーに富んでいるというレベルの話ではない。
何が出てくるのか、どういう能力を持っているのか、
新しいユニットが登場するたびにワクワクするのだ。


さらに従来作と違うのは、巨大ユニットに加えて、ヒーローユニット魔法飛行ユニットが実装されたこと。
ヒーローユニットは超強い、無双シリーズから出てきたようなやつ。
種族によって人間の英雄だったり、超強い悪魔だったり、凶暴なオークだったりする。
基本的には雑兵を蹴散らすが、数の力で殺されたりするので、
一般ユニットと混ぜて上手く支援してやると本当に無双シリーズのような力を発揮する。
ヒーロー同士のタイマンに強い戦士タイプや、魔法で支援する魔法使いタイプなど様々で、
戦いを通して成長するので、育成したヒーローを死なさないようにするのも戦略的に大事。
育ちきった英雄は、一戦局をも変えてしまうかもしれない。
ガンダムでいうニュータイプ、キングダムでいう将軍だ。

それらの実装により、

一般兵たちが槍衾でラインを組み、騎兵やゴブリン軍団を迎撃する上空では、
ハーピーやコウモリなどの飛行ユニットが飛び回り、
それらを撃ち落とそうとする弓兵や銃兵たち。
城壁の上にはドラゴンが襲いかかり、巨人が城門をふっ飛ばし、
魔法や砲撃でそれらを押しとどめつつも、
戦場の真ん中ではヒーロー同士が一騎打ちをしている。

従来のTotal Warとは全く違う戦場が姿を現すのだ。




人間同士の戦いは従来作とあまり変わらない。
ハルバードや槍兵で戦列を成し、弓兵や銃兵で射撃をする。
たまにヒーローユニットが無双する。

まずは人間諸国を制圧し、巨大な統一帝国を作り上げようとしているところ。




騎兵突撃ドーン!
人間の強みでもあるらしいが、ゴブリンや悪魔たちにも
よくわからないグロい生物に乗った騎兵もどきは存在していた。




なんかでっかいモンスターに追われるヒューマンども。
こいつらの突撃で10人ぐらい一気に吹っ飛んでた。




ゴブリン軍団を迎撃する。
一体一体は弱いが数がすさまじい。




スキルレベルを上げたヒーローはペガサスに乗れたりする。
すると飛行特性を得るので、城壁の上にも自由に飛んで行ける。
攻城部隊を援護。

もし多数の飛行ユニットを擁する勢力なら、
後方の弓兵などを急襲することも可能だろう。




城壁上の射撃兵に魔法攻撃どーん
魔法の種類はバフやデバフ、範囲攻撃魔法にも様々な種類と属性があり、
新しい魔法を覚えると使ってみたくなる。




地上部隊に急降下攻撃を仕掛けてくるハーピーども。
暗い上にわちゃわちゃしすぎて見難いが、
黒い羽を羽ばたかせた鳥人族が群がるさまは、
想像以上にキモくてグロかった。


Total War: Warhammerは面白い。
歴史物にこだわらなくて正解だったのかもしれない。
ヒーローユニットを育成し装備を整えていくRPG的要素、
そしてそれらを実際に戦場で暴れさせる無双的要素、
敵の編制や各々のスタイルに合わせた軍団を編成するマネジメント、
地政学や外交を視野に入れてどこを攻めどこを守るかの戦略、
初めて見るモンスターに魔法に兵器、
中盤から世界全体を破滅させようと侵略してくるケイオス軍団。
面白い要素いっぱい詰まってる。

どの勢力でプレイしても全く違う面白さがあると思う。
確実に戦闘シーンは従来よりもやり応えがあるものとなった。
まだドラゴンと戦ってないので早く戦いたいものだ。


もし自分が漫画ドリフターズの世界に行ったなら、
こういう軍団を編成してこういう作戦をする。
どの勢力と手を結び悪魔勢力に対抗する。
そういったことを試せる面白さがある。


ついでにクラン員のImoutupも同時に買ったので、
2人でキャンペーンマルチも試してみたので次回はそれについて。






お久しぶりです、みなさん。
ゆっきぃです。
軽く10ヶ月ぐらい更新止めてしまって、今年で12年目になる
我がブログ歴の中でも最長となる休止期間だろうか。
更新再開。


社会人として忙しかったので、ここ10ヶ月はクラン員ともほぼ絡まず、
オンラインでのコミュニティ的な活動はほとんどせず。
そんなんだからPCゲームからもけっこう離れてたけど、
最近仕事中にちょっと暇つぶしにやり始めたゲームがある。

それは、なんとスマホゲーム
うん、俺らしくないことはわかってるんだけどね。
別に似合うとは思ってないけど、
家にあまり帰宅しない生活になると、
どこでもちょっとしたスキマ時間で操作できる
というゲーム性に息抜きとして魅力を感じる部分もあったのだ。
PCのMMORPGみたいにガッツリ張り付いて何十時間もやらなくて良いからね。


それで先週、勤務中に某タイトルを我が端末にインストールしてプレイ開始。
そのゲームは、自分の領地と城を育成し、軍隊を準備して、
他のプレイヤーとギルドを結成して他ギルドと外交したり戦争したりして覇権を争う。
そしてそのサーバーの上級王となるのが目的という、まあよくある感じのやつだ。

サーバーはたくさんあったが、新設サーバーで始めることを決意。
既存サーバーだと情勢が出来上がってそうで、上級者から色々教えてもらえるというメリットはあるが、
やっぱりまだ歴史が浅いサーバーで初心者同士で試行錯誤して争う方が面白そうだからである。
新設されたばかりのこのサーバーでは、当然まだ誰も上級王に君臨してはいなかった。

俺は・・・PCゲーム歴は長いといえど、スマホゲームは初心者である。
ちゃんとしたのはこれがデビューと言っても良いぐらい。
なのでもちろん自分が上級王に君臨するとかは思っておらず、(PCのMMORPGなら間違いなく目指しただろうが)
というか別に自分のギルドを勝たせなくても良く、
ただただ仕事の合間の暇つぶしぐらいなエンジョイ勢としてデビューしたのである。


1, yukky降臨

サーバー内には日本人だけでなく、中国人や韓国人、ロシア人やアメリカ人、
ヨーロッパやトルコなど様々な人種のギルドが既に興っていて、
ゲーム内の掲示板に各々の言語でギルメン募集記事を載せていた。

その中で一番最初に目が止まった日本人ギルドに加入した。
ただてきとーに選んだのだが、このサーバーでの日本人ギルドの中ではトップ3ぐらいの規模のようで、
60人ぐらいが所属している上に複数の日本人ギルドとも同盟関係を結んでいるギルドだった。
なんともちゃんと運営されてそうだ。

「我々のギルドの領地はこの辺なので、城もこの辺りに建設してください」

マスターに言われた辺りにてきとーに建設。
いやあ、いつも自分がギルマスをやるせいか、他人の組織に入ることなんか、
今までほとんどなかったんじゃないだろうか。
エンジョイ勢としてこれはこれで新たな楽しみである。


2, 育成順調、情勢不穏

数日が経つと、俺の城はメキメキと成長した。
仕事中けっこう暇だから操作しまくれることと、
なんだかんだ俺自身がやりこみ型な性質なので、
本当の意味でのエンジョイ勢をぐんぐん追い抜いた。

またチャットでもけっこう発言していた為、(暇つぶしに)
その活発さがマスターから認められ幹部へと昇格された。
階級が上がると、ギルド領地からの収入が増えるのでありがたい。
しかしこのスピード出世は、新設サーバーだから、みんな歴が短いんだな~。


そんなある日、前線の方で不穏な空気が流れだした。
というのも、俺が加入する前から我がギルドは、
領地が隣接する韓国ギルドの[K1](仮名)と険悪だったらしく、
最近それが顕在化してきたそうで。

我がギルド・・・仮名で[J1]とでも名づけておくが、
[J1][K1]の間には中立地帯がけっこうあるのでまだ本当の意味での隣接はしてないはずだったが、
突如[K1]が中立地帯を飛び越して[J1]に直で隣接する位置に領地を飛ばしてきた為に、
国境地帯は緊張状態におかれたのだ。

・・・まあCivマルチでもよく見る光景。
は~、ここ数日間は平和そのものだったんだけどな。
そういえばこれ戦争ゲームだった、いつかは仕掛けられるんだな。


3, 国境炎上、軍備開始

国境地帯でいよいよ火が付いた。
前線に位置する我がギルドの城主たちが、[K1]の先遣領に攻撃を開始したのである。
とはいっても[K1]から積極的な攻撃があったわけではないので、
あちらの威圧的な行動に対しての限定的実力行使に乗り出したにすぎない。
ギルド全体で動員令が下ったわけでもないし、俺の城は銃後に位置する為、
個人的にはまだまだまったりとやれそうである。
名ばかり幹部ではあるが完全に初心者なのは言うまでもないし。

普通に全面戦争なら相手の本土に侵攻すべきなんだけど、
うちのマスター的にはそこまで激化させたくはないので、
まず飛び地だけ攻撃してみて相手の反応を様子見ってところだろう。
相手の狙いがわからない以上は慎重で良いと思われる。
こちらには大義名分もあるしね。


しかしこれをきっかけに相手が全面戦争を選択する可能性もあるので、
ほぼ内政ばかりで平和期間を享受していた俺の城も、
この情勢を境に防壁を強化したり兵隊を大幅に増やしたりして、
本格的軍事動員を開始する。

行使せずに済むならそれで良いが、
行使する時が来るならその時に備えるのだ。


4, さらなる敵と、踊る会議

結局、飛び地はすぐに一掃された。
旗は折られ領地は中立地帯へ還ったのだ。
それから24時間は平穏な時が戻ったと思った。

そして今日、新たな事件が勃発する。
なんと別の韓国ギルド、[K2]が突然我が領地に城を一基飛ばしてきたのだ。
課金アイテム的なのを使えば城の移設ができるのである。
そしてこの[K2]は、前の[K1]よりも大手の強豪ギルドであった。




図で説明するとこんな感じ。
とんでもなくわかりやすい図解である。

そしてそれが・・・なんと、こうだ!!!




な、なんと、端っこの我がギルドのメンバーの城に進軍し燃やし始めたではないか。
我がイラストのわかりやすさに感動すら覚える。

その城を破壊し尽くすと、次の行動は・・・




周辺の城にまで偵察隊を送りまくる始末。
これは間違いない、前線地帯の城を攻め落として回るつもりだ!!
なんだこいつは??

この時になってようやく、ギルドチャットがざわざわし始める。
そして緊急会議が開かれるのだが・・・。

「どうします?次の城に軍隊を送り込んできたら援軍出したほうが良いですか?」
「いやでも刺激すると全面戦争になるんじゃ?敵は小規模だし刺激しないほうが良いかと」
「敵はギルドごと来てるのか?それとも一人の独断専行か?」
「とりあえず外征してる軍隊は城に戻しときますか?」
「マスターが来てから判断してもらった方が良いかと」


・・・・・・・
ななななんだこいつらは~~~~~!!!!
なんでこんな悠長なの!?
なぜいまできる対策をしない、
なぜ全員が迷ったまま別々の行動をする、
なぜ誰も音頭をとろうとしない、
なぜ敵にコンタクトをとろうとしない!


いや~、まだまだ初心者だし、出しゃばらない方向だと思ったけど、
さすがに口を出さざるを得なかったよね。

「これから数分間、私は外に出てる軍隊を呼び戻して待機させときますね。
偵察隊が回ってるので攻め込んできたら私は援軍送ります。
マスター何時になるかわからないし、とりあえず防衛は手伝います。
防衛だけならそこまで刺激しないだろうし、みなさんも一緒になった方が絶対に守れますよ!」



さすがにいきなり命令口調はアレだから、
自分はこう動くので手伝ってくださいねー的スタンスで、
みんなの行動に指向性をもたせようとする。
・・・俺ってやり方が大人になったよな・・・。

敵の城が接近しすぎてて、軍隊の出動から攻撃が早いので、
対応時間があまりとれないので防衛隊は予め待機。
格上のギルドといえど一人ならちゃんと固めれば迂闊に飛び込んでこれない。
だからこそ偵察隊で様子見してるわけだし。
なにもせずみすみす各個撃破されるのは、
敵にエサをやってるようなもんだ。


これはあれだな、スマホゲーってPCゲーのように変なガチ勢があまりいないのと、
なんとなくリアルに距離が近い気がするから、強硬的な独裁者があまりいないのかな。
だから出しゃばらず周囲に合わせようとするあまり、こういう指向性もまとまりもない、なあなあな対応になるのかな。
しかも武力行使してきてる敵に対して、これ以上刺激しないように反撃しないって、なんつー平和ボケだ。
もっと食われるだけじゃないの。
暴力から身を守るのは自衛力という名の暴力をかざすことだけだよ!


5, 交渉、終戦

柔らかい物言いでメンバーをそれとなく防衛の形に誘導する裏で、敵の[K2]リーダーにメールを送る。
韓国なら日本と時差があまりないはずだからログインしてるかな・・・よし、すぐに返事がきた!
外交開始である。

このゲームは世界中の人と交渉するために、ゲームに標準で自動翻訳機が搭載されている。
なので正しい文法でチャットを打てば、言いたいことを伝えることができるのだ。
相手の言い分をまとめると、

「我々は[K1]と同盟だが、貴ギルドと[K1]は停戦してたはず。
それなのに[K1]が貴ギルドのメンバーに資源地を攻撃されたので、報復を依頼された。
金がかかるのでまずは一人しか送り込んでないが、そちらが[K1]への攻撃を継続するなら本隊を動員する用意がある。
こちらも戦争は望まないので[K1]への攻撃をやめるか?」


という感じだった。
韓国人の割に話がわかるやつだ。
[K1]への攻撃はこちらのメンバーが停戦を知らずにやってしまい、
そいつは上の図解で最初に燃やされたメンバーなので、相手としては報復の面目は立ったらしい。
それならこちらとしても願ってもない、俺が謝罪して停戦の旨を伝え、
こっちのギルメンにもそれを伝えると、ほどなくして敵の鉄砲玉は自分の領地へ帰っていった。

[K2]は彼らは彼らで中国人だのロシア人だのの大手ギルドと対立してるらしいので、
平和的に孤立している日本勢にそれほど構いたくなかったらしい。
俺の独断専行に近い形をとってしまったが、外交的解決に成功である。


いや~、しかし、思わずでしゃばったというか、
一年前まで色々なPCゲーでバリバリクラン活動をしてた癖が出たよね。
やっぱりこういう時は戦争指導したくなる。
マスターには他の古参幹部から報告させる形で、
あくまでも俺は主導してないですよ~感でまったりプレイヤーに戻った。

やっぱり人と人がからむ以上、スマホゲーも本気で戦略に取り組みだすとけっこう面白いのかもな、と思った。
あとこの件をきっかけに幹部同士は緊急用にLINEを教え合ったりとか、やっぱりリアルとの距離感が近いので、
なんとなくゲーム名やギルド名は伏せて書いてみた。
このゲームのことについて今後も書くかはともかくとして、(PCゲーブログだし)
ブログ自体は更新再開していこうと思いますので今後もよろぴく。






前回記事 からの続き。
戦車の歴史について、第四弾。


・『黄の場合』

ポーランドを制圧したドイツ軍は西部戦線へ転戦し、
1940年5月10日にファール・ゲルプ(黄の場合)作戦を発動。
宿敵フランスとの戦いに臨んだ。

フランスはドイツとほぼ同等規模の軍隊を有する大国である上に、イギリスとの同盟があり、
またフランスへ攻撃をかける為にはベルギー・オランダとも戦わなければならなかった。
両軍ともに300万人以上の戦力を投入し合ったこの戦役は、ドイツ軍にとって大きな賭けであった。
戦車戦力の観点から見ると、ドイツ軍は2574輌の戦車を投入した。
ポーランド戦役の3466輌よりも少ないのは、ポーランド戦で消耗したのと、
故障したI号やII号の修理よりもIII号やIV号などの先進的な戦車の生産を優先したことに依る。

よってドイツ軍主要戦車の内訳は、

名称主武装配備数
I号戦車7.92mm機関銃523輌
II号戦車20mm機関砲955輌
III号戦車37mm砲345輌
IV号戦車75mm砲278輌

と、戦車総数自体は減らしつつも、III号とIV号戦車の比率はポーランド戦での僅か9%から、25%を占めるようになった。
軍事的先進国との戦いに備えた装備体系で臨んでいる。
また上記のドイツ製戦車以外にも、チェコから接収した35(t)戦車や38(t)戦車を合わせて300輌以上配備しており、
これらは37mm砲を搭載している為、チェコ戦車もドイツ軍にとって大きな戦力として配備された。




・英仏連合軍の方が装甲戦力に優れていた

対する英仏連合軍の配備戦車は、種類が多いので戦車区分ごとにまとめると、

名称戦車区分配備数
ルノーFT・AMR35戦車等軽戦車764輌
ルノーR35・ソミュア戦車等中戦車2215輌
ルノーB1・マチルダ戦車等重戦車400輌

などで3500輌近くを数えた。
ドイツ軍で言うとI号・II号戦車が軽戦車に相当し、III号・IV号戦車が中戦車に相当する。
さらに未だドイツ軍には配備されていない重戦車までもが英仏連合軍には存在した。
その上にベルギーやオランダ軍の戦車も存在するので、
つまるところ戦車戦力比だけで言えば、
連合軍はドイツ軍よりも質量ともに優っていたといえる。


・アラスの戦い

とりわけ5月21日に生起したアラスの戦いに於いてドイツ戦車部隊は苦しめられた。
フランス内陸部を進撃中のエルヴィン・ロンメル将軍の第7装甲師団が英戦車部隊から奇襲攻撃を受け、
攻撃をかける74輌の英戦車部隊の中にはマチルダII戦車の姿があった。

マチルダII戦車の正面装甲厚は75mmで、
当時の水準から言うと抜きん出た重装甲であり、
ドイツ第7装甲師団が準備していたあらゆる対戦車砲を物ともしなかった。
III号戦車の37mm砲では至近距離から背面を撃つことでしか貫徹できなかった。
IV号戦車の75mm砲も口径は大きいが榴弾用の大口径であり、
初速が遅い短砲身型の為に貫徹力はIII号戦車よりも低かった。
当時のドイツ軍内ではIII号が対戦車用の主力戦車、IV号が歩兵支援戦車だったのである。

この規格外の装甲に対してロンメル将軍は、急遽88mm高射砲を並べての火線を構築。
88mm高射砲は高々度の爆撃機に対抗するために高初速・大口径であり、
またスペイン内戦に於いてこの高射砲が敵戦車にも有効打となる戦訓を既に得ていたので、
それに倣い88mmでマチルダIIを撃退したのである。


しかし戦車同士で比べた場合の性能で劣っていることは
この事例を見ても確かだった。


・西部戦線の結果

連合軍の装甲戦力はドイツ軍よりも優越していた。
しかしこの戦いもポーランド戦役のようにわずか1ヶ月強で、
ドイツがパリを占領しフランスを降伏させイギリスをドーバー海峡へ追い落とすこととなった。
要因はいくつかあるが、その中でも戦車がこの勝利の主役となった。

フランスは今回の戦争も第一次世界大戦のように陣地を構築しての睨み合いになると踏んでいた。
ジリジリと陣地線を押したり引いたりして、砲撃や戦車で支援して歩兵を突撃させるような。
だからマジノ線という巨大な要塞線を築いたし、フランスの発想はあくまでも防衛的であった。

それ故に戦車運用も前大戦の延長線上にあった。
歩兵部隊の中に戦車を配備し、散りばめ、満遍なく配備した。
フランス軍人の中にはドイツのハインツ・グデーリアン将軍のように先鋭的な視点を持つ者もおり、
そういった者は戦車の集中運用を主張したが、それは機動戦の為であり攻勢的な姿勢と見られた。

国民も軍人も守勢的姿勢を持つ者にこそ賛同したのは、
前大戦で人口をすり減らした苦い思い出があったことと、
根強い厭戦感情が影響しているだろう。




・電撃戦とは

対するドイツ軍の戦車戦術の原則は集中運用だった。
戦車は戦車で固め、それに追従する歩兵部隊も自動車化され、
徒歩で行軍する歩兵や牽引される砲と、戦車を混ぜこぜにすることを拒んだ。
そうすることで戦車部隊はその快速さを十分に活かせた。

次の特徴として無線器の完全装備化が挙げられる。
これを当時実現したのはドイツ戦車部隊ぐらいだった。
戦車と自動車のみの編成で快速を活かし突破するということは、
友軍戦線から孤立するということと同義である。
そんな中でも部隊間連携をとれるように無線を装備し、統率を維持していた。

現場指揮官への権限委譲も革新的だった。
かつてない機動戦のさなかでは、戦況は刻一刻と変化する。
特に孤立している中で上級指揮官からの指示を待っているとなおさら状況が遅れていく。
ドイツ軍は十分な機動戦を行うにあたって、現場指揮官に大幅な判断権を与えていた。
これにより前線で戦う戦車部隊は、自らの機動力を損なうことなく、
現場の視点と判断のみで縦横無尽に暴れまわることができた。
これがなければ無線化も十分には活かせなかったろう。

近接航空支援の活用も欠かせなかった。
機動戦に於いて戦車部隊が快速を発揮すると砲兵を置き去りにしてしまい、
十分な火力支援が得られなかった。
それを補うのが爆撃機の存在で、ドイツ軍は前線からの要請に応じて、
爆撃機が十分に近接航空支援ができる体制を構築していた。
これにより強固な抵抗に際し砲兵の支援がなくても、
"空の砲兵"である爆撃機が前面敵部隊を打撃し、
戦車部隊が進撃することができた。


上記の特徴が合わさり、目標地点までの一点突破を旨としたドイツ軍は、
戦車部隊がフランス前線を突破し、後背地を自由に荒らし回ることができた。

フランス軍は前大戦のような膠着戦を想定していたので、機動戦に追いつくことができなかった。
戦車は分散配備されていたので、戦力を集中して襲来するドイツ戦車部隊に対抗することもできなかった。
前線を突破されても、あくまでも司令部からの指示に頼る体制であった為、
司令部からの指示を携えた伝令が到着する頃には状況がまるで変化していた。
無線機も十分でなかった為に、前線が突破された報が回ると、
あちらこちらでドイツ兵を見たという報告が上がり恐慌状態に陥った。

フランス軍前線部隊は、物理的にも精神的にも、"置き去り"にされた結果、
組織的行動が不能に陥り、実際には大した損害がなくても、集団投降せざるを得ない状況が発生した。


ドイツ軍の電撃戦とは、敵軍部隊を物理的に破壊する思想ではない。
一点突破によって戦線の背後を荒らし回り、前線司令部や補給施設など中枢部を破壊して回り、
その効果として情報・連絡や補給を遮断し、少数部隊で多数の敵軍部隊をソフト面で
機能不全に陥らせ降伏に至らせるドクトリンである。

突破した戦車部隊が敵部隊後方に迂回・包囲し、
友軍部隊と連携し殲滅する作戦もしばしば見られるが、
そういった包囲殲滅戦は厳密には電撃戦とは区別される。


1940年の西部戦線では真の電撃戦が最大限に発揮され、史上稀に見る大勝利に繋がった。
またこのドイツ軍の電撃戦は、当時画期的であるだけではなく、現代の戦闘教義にも通じており、
戦車の歴史を語る上では欠かすことができない事柄である。

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コメント ( 13 )  軍事ネタ / 2016-03-25 19:59:51






League of Legendstoppoと1on1でのレーン戦練習。
レーン戦での戦況次第で、
対面敵チャンピオンとレベル差や装備差がついたりするので、
序盤の主導権を掌握する為には必要な技術なのだ。
人知れずこんなことやってる俺たち意識高い・・・。


さて、そんな俺たちによくろるを教えてくれるのは、
SF時代からブログを読んでくれているというekaboさんだが、
すごく教え上手でほめ上手、さらに穏やかで声も癒し系なので俺たちは先生と呼んでいる。

そんなekabo先生の授業はいつもタメになるので大助かりなのだが、
ひとつだけ気になることがある。
それは・・・たまに先生の喋る言葉がルー語に聞こえるということ。
むしろそれにしか聞こえない時すらある。

というのも、ろるは専門用語が多い。
最初はマジでみんなの喋る言葉が意味不明だった。(今も半分以上は不明のままである)
シーエスがどうのイニシエイトがどうのガンクがどうのバーストがどうの。
2chスレを見ても同様で、ポークするとかローミングとかインベイドするとか
おまえらそれ日本語で言ったほうが短くてわかりやすいんじゃないのってところで
カタカナ語を並べられるとなんか意識高い系みたいに思えたりする。


ekabo 「yukkyさんならキャリーできますよ」

きゃりー?
いきなりそんなこと言われても、俺に思いつくのは、
きゃりーぱみゅぱみゅエアークラフト・キャリアー(航空母艦)しかないが・・・
話の流れ的におそらくぱみゅぱみゅの方だろう。

きっと"あまり似てないけど特徴は捉えてる"と身内で定評のある、
俺のモノマネをekaboさんは所望しているに違いない。
そういうことならここでお得意芸を披露することにやぶさかではない。

「おう、任せろ!」と威勢よく返事し、
今にも伝家の宝刀を抜こうとしている俺に対して遮るように、
ekaboさんが「今なんのことかわからずに返事したでしょw」とか言ってくる。

どうやらキャリーとは、ぱみゅぱみゅすることではなく、
チームメイトを引っ張ることを言うらしい。
なんだよ、だったら最初からそう言えよ!
いちいちエグザイルみたいな用語使うんじゃねーよ!!


しかしekabo先生はたまにルー語を使うという悪い癖がある以外は、
やっぱり穏やかだし、時にはイラ立ってる野良のチームメイトを諌めたりするなど、
その人柄からにじみ出るムードメーカーとして、やはり先生と呼ぶに相応しい人物なのだ。


そんなekabo先生に対して、対極にいる先生もいる。
アメリカ人のアレンだ。
「ろる教えますよ~」と言って誘ってくれるのは良いものの・・・

「なんでそんなアイテム買ってるの?wwwwwwなにそれ?wwww」
「その装備チョイスは何狙いなの?wwww」


と罵倒する時だけやたら流暢な日本語で初心者を嘲ってくる。
劣勢なときに変な動きをしてると「なにしてるの?(怒)」と怒ってきたりも。
たまにイラ立ちつつもそれを隠しながら表面上穏やかに励ましてくるekabo先生とは、
まるっきり逆のスタイルである。
日本とアメリカの国民性の違いだろうか。

あげくにアドバイスをもらおうとすると、
「・・・あ~、日本語でなんて言うのかわからない」
とか言いながら英語で喋り出す始末
ごめん、わからない、全然わからないよ!
スピーキンイングリッシュじゃ、教えられるという肝心な目的が達成できてないよ!!
せめてekabo先生のようにルー語ならともかく、ネイティブイングリッシュは無理!
・・・俺はこの人を先生を呼ぶべきなのだろうか・・・。



アレン先生、なんかケンカしたらしい。
俺はまだよく知らないけど、噂には聞いたことがある。
ろるは上級ランク同士の戦いになると味方とケンカになったりすることが多いらしい。
たまにこういう報告してくるとこが可愛らしい。
しかしケンカできるなんて、アレンは日本語上手だよなー。

へたするとアフリカ出身のImoutup辺りより上手いのかもしれん。
彼はケンカになるとカタコトで「オマエ コロス デテイケ」以外言わなくなるからな。


でもアレン、「なんか相手の日本語おかしかった」とのこと。
・・・アメリカ人に日本語おかしいって言われる日本人、
俺もぜひ話してみたいもんだ。






前回記事 からの続き。
戦車の歴史について、第三弾。




・『白の場合』

1939年9月1日、ファール・ヴァイス(白の場合)作戦に基づきドイツ軍がポーランド領へ侵攻開始、
第二次世界大戦が始まった。
この時のドイツ軍の戦車戦力は、装甲師団が7個と軽装甲師団が4個で、
戦車の保有合計数は総計3466輌。
その全てがポーランド戦線に投入された。
しかしその戦車の内、対戦車能力を有する戦車はわずかに過ぎなかった。
内訳としては以下である。

名称主武装配備数
I号戦車7.92mm機関銃1445輌
II号戦車20mm機関砲1223輌
III号戦車37mm砲98輌
IV号戦車75mm砲211輌

この他にはチェコから接収した軽戦車や、対戦車能力を有しない指揮戦車などが含まれる。
そして対戦車砲を有したIII号やIV号戦車は、全体の1割にも満たない。
スペイン内戦で対戦車能力の必要性が認識されたといえど、
この時はまだまだ生産が間に合っていなく、
WWI型設計思想の豆戦車であるI号やII号戦車が数の上で主力であったのだ。
しかしポーランド戦役ではこれでも十分な戦力だった。




ポーランド軍の配備戦車は432輌しかなく、
それもほとんどはドイツ軍のI号戦車に相当する豆戦車であったので。
ポーランド軍は歩兵36個師団、騎兵10個師団に対し、戦車大隊8個と、
「騎兵重視・戦車軽視」ともいうべき中世然とした装備体系だったのだ。

ポーランド軍騎兵部隊は"フサリア"と呼ばれ、
中世から近世まで欧州随一の騎兵部隊としての伝統も実績も申し分なかった。
その高い練度と機動力、勇猛さは1919年のポーランド・ソ連戦争でも発揮され、
軍上層部内に近代戦でも騎兵は有効であるという遺産を残した。

保守的なポーランド軍上層部は、新鋭兵器である戦車の可能性に懐疑的であり、
高コストでよくわからない兵器を揃えるよりは、
長年の運用実績がある騎兵に頼るのが手堅いと信じたのだ。


ポーランド戦役に於ける投入兵力自体はポーランド軍110万人に対してドイツ軍80万人と数的優勢であったものの、
爆撃機や戦車部隊、無線機なども活用した当時としては先進的な機械化を遂げているドイツ軍と、
機械戦力を軽視し、また工業力も十分ではなかったポーランド軍では、数の差以上の質的装備差が生まれていた。

このようなポーランド軍を相手取るにあたり、
ドイツ軍戦車の対戦車砲搭載率はさほど問題ではなく、
むしろ多数の歩兵や騎兵を相手取るには機関銃や機関砲のほうが都合が良かった。
結果的にドイツ軍はわずか約1ヶ月という劇的な速度でポーランドを下した。


ドイツ軍の電撃的なポーランド攻略は、自動車は騎兵を代替することを実証した。
そしてスペイン内戦と同じく数々の実戦結果が得られたが、最も大きな成果は、
ハインツ・グデーリアン将軍の機動戦思想がドイツ将兵に戦果を以て理解されたことである。

ドイツの戦車部隊も自動車に乗った歩兵部隊も、グデーリアンの機動戦がわからなかった。
しかし実際にポーランド戦役を戦っていく中で、偵察の為や地形によって立ち往生するたびに、
グデーリアン将軍の怒号が飛び、無理やり動かされていくことが頻発した。
それにつれて、今までこのような戦いを経験したことがない将兵たちも、
自身の機動力が敵軍部隊に精神的動揺を招き、
混乱させ降伏に至らせることを真に理解していった。


機動戦を唱えた将軍も、全く新しい戦術を与えられた兵隊たちも、
圧倒的勝利と戦果によって、機動戦に確証と自信を抱くことになったのだ。
このことは、次の戦役でさらに大きな成果へと結実する。


続き 戦車の歴史(4) ~ 電撃戦 ~ 


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コメント ( 3 )  軍事ネタ / 2016-03-18 02:19:39


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