Insurgency: Sandstormは相変わらずの神Coopゲー

2018-12-02 18:04:39 | その他FPS

Insurgency: Sandstorm - Teaser Trailer


Insurgency: Sandstorm は12月13日発売予定のリアル系FPS。
現代戦を背景に正規軍対民兵の戦術的な戦いが繰り広げられる。
前作Insurgencyと同様、リアルな歩兵戦の再現が徹底されているが、
Armaシリーズのようにリアルすぎてもっさりということもなければ、
CoDシリーズのように超人的な歩兵がぴょんぴょんしすぎるということもなく、
リアルさとカジュアルさの中間で万人受けする爽快感がある。

普通のFPSのように32人での対戦モードがありもちろんそれも面白いが、
Insurgencyの特色はむしろ8人まで同時にプレイできるCoopモードにこそあり、
難易度を上げた状態だと数十倍の人数の敵AI相手に8人で立ち回らなければならなく、
クリアの困難さは相当なものだが達成感もひとしおで超楽しい。
仲間内での連携が試されて、気分は映画ブラックホークダウン。




今作Insurgency: Sandstormの発売日はまだ10日も先だが予約購入者はβテストとして既にプレイできる。
Coopの面白さは健在どころか格段にパワーアップしており、
砲撃や航空機による空爆、テクニカルなどの車両が実装されたので、
しかもそれらは敵も使うので戦いがひときわ派手になったのとクリアがさらに困難になった。
俺たちも仲間内で夜な夜な連日で挑戦しているが、高難易度だと未だにC以降に進めていない。
(MAP内にクリアすべき目標があり、A>B>C>D>E>F>G>H と順に最終目標まで全滅せずに達成するとMAPクリアとなる。)

でも海外サーバーでプレイしたときはかなりすんなりクリアできたので、
やっぱり難易度を格段に上げた設定のサーバーでプレイするのが一番楽しい。


先月発売した新大作のBF5 もちょろちょろとプレイしているが、
身内で連携とって遊んだ場合に格段に楽しいのはInsurgency: Sandstormの方である。
10日後の発売日を迎えた後は新しいMAPや銃、
そして前作と同様にユーザーメイドのカスタムMAPも様々登場すると思うので、
今後の発展がより楽しみ。

ここまでCoopが面白くて爽快感があるリアル系FPSは他にあまりないので、
Insurgencyは独自の地位を築いてる感があるなー。
VRに対応したらもっと面白そう。




4年前にアップロードしたInsurgencyでのクラン内Coop動画。 当時の記事
前作の動画だけどゲームの様子はだいたいこんな感じ。
みんなも12月13日になったらやってみるといいよ!

Squad戦場日誌(3) ~ 要望点と、外人との連携 ~

2016-01-15 05:54:34 | その他FPS

あけましておめでとうございます。(遅
更新が遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。

書きたいことは色々あったんだけど、
ゲームとか、仕事とか、ゲームとかで忙しくて・・・。
なかなか時間が取れなかったもんです。

軍事カテゴリの戦車の歴史 シリーズもすぐに更新するから待っててね・・・!




ゲームは相変わらずSquadにハマってるわけだけど、乗り物早くこないかな。
現状でも大規模集団戦としては他に類を見ないぐらい戦術的に戦えるけど、歩兵のみなので、
乗り物が実装されたら絶対にまた戦術が根本から変わるよね。

ハードに築城されてる重防衛拠点とかは戦車やIFVで突破するか、
もしくは砲爆撃で蹂躙できるようにして欲しいものだ。
そうなるとそれらに対応した拠点づくりが求められて一層楽しくなるぞ!


乗り物もそうなんだけど、もっと細かいところで、
実装して欲しいことがいくつかある。
下に並べてみよう。

・Free Lookシステム
Armaシリーズでおなじみの、銃の向きはそのままに視線だけ振るやつ。
フライトシムやレースゲームとかだとけっこうあるんだけど、
FPSでこれが実装されてるのはArmaぐらいじゃないかな。
普通のFPSは横向くと銃や胴体も一緒に向くけど、
現実と同じように首だけ振れるようになる。
なにげに便利なんだよなー。

・段階的姿勢システム
Armaシリーズでおなじみの、姿勢を段階的に。
普通のFPSは立つ>しゃがむ>伏せ の3段階姿勢だけど、Armaでは
直立>猫背>中腰>膝立ち>屈み>しゃがみ>座り>伏せ>寝転び
と実に9段階もの姿勢がある。
姿勢は左が一番高くて右にいくほど低くなる。
これによって土嚢や塀、岩など、どの遮蔽物に隠れながらでも
最適な高さの視点となるよう姿勢を調整して戦えるようになるのだ。

・銃器モジュールのカスタマイズシステム
Armaシリーズで(以下略)
銃器に好きな光学サイト、グリップ、サプレッサーなどのアクセサリを選択して付けるように。
個人や役割によって使いたい装備は違うものである。

・負傷した仲間を引きずれるシステム
Arma(以下略)
Squadでは負傷した味方をメディックがいかに復活させるかが重要である。
だからこそ倒れた味方を引きずり、または担ぎ、安全地帯に退避させてから治療したい。
銃撃戦のまっただ中で治療にあたるメディックの死傷率ハンパないよね。
チームワーク的にも実装する価値あると思う。

・委託射撃システム
Red Orchestraで実装されてるやつ。
地面や壁に銃を押し付けて撃つと反動を抑制できる。
これがあればよりリアルだし、なんか連射の快感がある。


こんなかんじかなー。
Squadすげー面白いんだけどね。
もっともっと面白くして欲しいね、せっかくのテスト期間だからね。
だから以上のリクエストを、英訳して開発に送ってみる。
アレンに頼んで送ってもらう。




山岳地帯を歩いてると、他分隊から

「山岳を移動中の敵分隊を発見、マーカーを炊いたので確認せよ。」

というラジオが英語で流れてきた。
このゲームのGrenadier(擲弾手)が装備するアンダーバレルランチャーM203は対人用榴弾だけでなく、
このように色のついたスモーク弾も発射でき、これはマーカー用途として機能する。
遠すぎて肉眼では発見が難しかったのだが、
双眼鏡で拡大すると・・・




確かに敵分隊の移動が確認できた。
このゲームは範囲が広いので、発見した全ての敵を自分たちで倒しにいくのではなく、
こうして情報を共有して近くの味方に迎撃させるということも重要なのだ。
実際のところ分隊長が他分隊とやりとりするコマンドチャンネルのラジオは、
そのサーバーにいる分隊長のレベルがデキるほど常にやかましい。
情報共有と大局的視点の重要さを知っているからだ。


でもこれはゲームなのでみんながみんな、大真面目にプレイしてるわけじゃない。
時たまカオスな場面があるよ。

前にも書いたけど俺は日本人が入ってきやすいように『JAPANESE』という分隊名で指揮してるけど、
まず大体の場合は日本人よりも先に外人が「コニチワー」とか言いながら入ってきて、
おそらくたった数個であろう知ってる日本語をうちの分隊員と交わして抜けていく。

この間は「ワタシハニジュウアーゴ、ニジュウアーゴ」とか連呼する外人もいた。
「イミハDouble Chinダヨ」とわざわざ説明もしてくれた。
・・・どこで覚えたんだろうねそんな日本語。

さらに他の局面では、分隊員のmojaを外人とともに正面で交戦中の敵部隊の側面に迂回させてたところ、
バレないよう静粛かつ迅速に敵部隊との距離を詰めることが要求される奇襲作戦だったのに、
mojaが「大変だ!!隣の外人がなんか歌ってる!!!」と、
潜入が台無しにされたっぽいこともあったw


真面目にプレイしてもふざけてプレイしても面白いSquad。
いつか日本人だけで9人分隊を編成することが夢です。
日本人はみんな一緒にやろうよ!!
yukky指揮下で一緒に連携とってくれる人はTwitterかSteamにでも連絡ください。

Squad戦場日誌(2) ~ センパイ分隊と呼ばれて ~

2015-12-28 20:33:37 | その他FPS

前回記事 で分隊に入ってきた外人が親切に俺の言葉をネイティブに訳してくれたエピソードを書いた。
しかし今後はその必要もなくなった。
野良外人に通訳を頼まなくても良くなったのだ。




上のSSに写ってるDYBILが最近我が分隊でずっと活動してくれてるからで、
DYBILことアレンくんはテキサス在住のアメリカ人なのだ。
つまり完全に英語ネイティブなので、その彼とここ数日間一緒に問題なく遊べてるというのは、
紛れも無く俺自身の英語能力向上の賜物・・・というわけではなく、
アレンは日本オタクなのでなんと日本語会話ができるのだ。

元はといえばアレンは我がクラン員のJakigannRed Orchestraで出会った人らしい。
そういや俺とJakigannや、Imoutupとかとも出会いはRed Orchestraだったような気がする。
みんな似たようなゲームが好きっていうか、Red Orchestraは軍ヲタゲーマーの出会い系のようなものだな。


ってことで分隊員に外人が入ってきた時は、
俺の日本語での指示をアレンが英語で同時通訳してくれるし、
逆に分隊員が英語でなんか言ってきた時はそれを教えてくれる。
超カッコイイ。

「yukkyさんの英語には"アール"の音が無いですね~。」
とかで即席英会話発音教室になったりも。
「僕は大阪弁好きです、大阪弁かわいい。」
とか言ってたので逆に俺が今度ネイティブな大阪弁を教えてやるか。

なんかリアル仕事の影響かJakigannも英語を話せるようになったようだし、
今後のクラン活動の幅が広がりそうな気はするね!




俺はゲーム内で分隊を立てるとき、いつも「JAPANESE」という分隊名で立てる。
このゲームはチームとしても分隊内でも連携が重要なので、意思疎通が取れると面白さが100倍違ってくるし、
だから独りでプレイしてる野良の日本人が見つけて入って来やすいようにね。
うちの分隊で日本人同士で連携をとればこのゲームの面白さがわかるだろうと思って。

だからけっこう日本人も入ってきてくれるんだけど、
そんな分隊名でスコアでも目立っていたのもあって、
チームメイトの外人たちがチャットで・・・

「こっちのチームにはSENPAI分隊があるから勝つぜ!!」
「センパイ分隊ツエエエエエ!!!」
「ロシア人よR.I.P」
("安らかに眠れ")

とか言い出してた。
どうやら日本人=センパイと呼ぶ海外のアニメネタかなんからしく、
アレンがバカウケしてた。

「NOTICE ME」("私に気づいて")
とか言い出す人も。
確かにアニメの先輩キャラって、後輩からの視線に気づかない的な、
そういうステレオタイプがあるかも・・・。


どうでもいいけどJAPANESE分隊でやってると
この前は日本語勉強中の香港人とかも入ってきてたから、
ランゲージエクスチェンジ分隊と化してるかも知れない。

我が分隊は日本語勉強中の外人じゃなくて、
普通の日本人も歓迎するので、
ゲーム内で見つけたらどんどん入ってきてね!

Squad戦場日誌(1) ~ 森の中の殲滅戦 ~

2015-12-24 19:25:23 | その他FPS



ある日、Squadで分隊活動していたとき。
分隊の9人中、半分がクランメンバー、半分が外国人という形になった。
分隊長の俺はそういう時、クランメンバーには当然日本語で通じるが、
半分の外人メンバーにもわかるように簡単な指示を英語で出すときがある。
そんなとき・・・

「レッツゴートゥーサウス! ホールドザットベース!」
「Let's go to south, hold that base.」

「エネミーコンタクト!イレブンオクロック!」
「Enemy contact eleven o'clock!」

俺の下手なカタコト英語の後に、毎度ネイティブ英語で言い直してくれる外人がいた。
聞き取りやすくかな?
まさかの通訳さん、なんて親切!
これのおかげで分隊内の指示をちゃんと全員に行き渡らせることができた。




基本的にこのゲームのメディックは忙しい。
命が儚くも大事なゲームなので、負傷者の治療や倒れた人の復活など。
銃撃戦が始まるとそこら中でメディックを呼ぶ声がこだまし、
またそれぞれの治療も一瞬で終わるものではないのでお仕事はてんてこ舞いになる。

上のSSは爆破された建物の屋上で多数の負傷者の治療に当たるメディック。
銃弾飛び交うさなか、スモークの中で匍匐し味方を治療していく。
デキる隊員が多い部隊ならメディックが仕事するときは、こんな風に十分にスモークを展開し援護するのだ。

うちのクランではImoutupがよくメディックを担当しているので、
激戦が続くと「包帯が切れた!とってくる!」とかよく言ってる。
後方支援職でありながら、前線で負傷する味方の治療に当たるので、
当然メディックは包帯やメディックパックを両手に最前線を走り回ることが多い。
最も危険な任務だと思うが、銃弾の下を走り回って味方を治療して回る姿は、
バンド・オブ・ブラザースのユージーン・ロウのようでカッコイイ。

Imoutupの場合は「あ、ありゃもうだめだな。」とザツなトリアージで諦められることも多いけど・・・。
助けられる者と助けられない者の取捨選択も、またメディックには必要なスキルなのかもしれない。




分隊員5名と森の中を哨戒していたとき。
俺の前方わずか50メートル先、深い森の中に敵の分隊を発見した。

彼らは俺たちの陣地に向かって慎重に前進しており、
俺たちは奴らの背後をとった形となっている。
敵はまだこちらに気づいていない。

「俺の前方に敵分隊を視認。みんな見えてる?まだ撃つなよ。」

分隊員に攻撃位置につくよう指示しながら、敵兵の動きを見張る。
まだだ、もう少し分隊員を接近させてから万全の態勢で一気にキメたい。
もう少し・・・もう少し・・・。


そのとき、ふいに敵の1人が振り返った。
一瞬目が合ったと思った瞬間、

「気づかれた、撃て! 攻撃開始!!」

言いながらアサルトライフルの1マガジンをフルオートでバラ撒くと、
敵の最低2人は倒れたのが確認できた。
それを合図に分隊員たちからの一斉射撃が始まる。
森の静寂を破るけたたましい銃撃音。


敵部隊も散開しながら煙幕を展開し、遮蔽をとろうとする。
全員がブッシュに伏せている上に煙幕、
これじゃ敵が死んでるのか生きてるのか見えない。
まだ全滅はしていないはず・・・。

そのとき、分隊員のnipateaがRPGを構え、煙幕の中に撃ち込む。
おそらくは敵部隊のどまんなかで炸裂し、それで終わりだった。
分隊員に射撃中止を指示すると、敵からの応射はない。
こちらの被害はゼロ。


深い森の中とはいえ、索敵の重要さがわかる。
哨戒により味方陣地の防衛に貢献できた、気持ち良いゲリラ活動だった。

100人対戦FPS『SQUAD』をレビュー、これは軍隊ごっこゲームだ!

2015-12-21 04:48:08 | その他FPS

12月15日に発売された注目作、
大規模FPSの『SQUAD』をプレイした感想。

リアル系の現代戦軍事FPS、アフガンを舞台にアメリカ軍・ロシア軍・民兵などが登場。
広大なMAPでの100人対戦がウリで、またゲームタイトル通りに部隊間の交信・連携にも力を入れている。
テスト段階の為まだ未実装だが、装甲車や航空機などの乗り物も登場予定。
BF2の大型MOD、Project Realityチームが開発している。

ではレビューいってみよう!!




・雰囲気

プレイしてはじめにおおっと思ったことは、雰囲気。
実際のところ戦争ゲームにはこれが最も重要である。
特にリアル系は、気持ちが入り込めるかどうかで大きく燃え度が変わる。

その点このSquadの雰囲気は、まさに求めていたものに近い。
なによりも音響が良い。
銃声や爆発音は実際のものをサンプリングしたものだろう、かなりの迫力があるし、
また屋内では銃声も他人のボイスチャットも反響したりする。
迫力を重視してるのかこういった効果音の主張が大きいために、
激戦地においてボイスチャットがかき消されることは多々あるが、
銃声や爆発音の中、伝えようとしてできるだけ単純な内容の怒声を何度も発する、戦場とはそういうものである。

初代Red Orchestraの銃声、とりわけ機関銃のやかましさが大好きで、
Red Orchestra2に移行するとそれが全然おとなしくなってて大きな損失だと思った俺世代には、
まさにこのやかましすぎる効果音は大事なことなのだ。


・交信

そしてそんな雰囲気に一役買ってるのが、交信系のシステム。
Squadでは三種類のボイスチャットを使う。

1つ目は周囲の人だけに聞こえるローカル、
2つ目は分隊内で無線で話す分隊チャンネル、
3つ目は分隊長同士のみに聞こえる無線のコマンドチャンネル。

分隊長同士はコマンドチャンネルで連携をとり、他分隊と共同で作戦を展開したりする。
分隊内では分隊チャンネルで、細かい戦術的な内容をやりとりする。
そしてローカルで周囲の人ともっと手近な会話をすることになるが・・・

音響システムはここでも活きており、ローカルで喋ると、
その人との距離や方角によって聞こえ方が変わってくるので、
現実と同じように声を聞くだけで実際に自分から見てどこにいるのか大体わかる。

なので前線拠点に防衛で詰めてるときにふいに敵の大軍が攻めてきて激戦になったりすると、
もうあちらそちらの方向から銃声や爆発音に混じって「メディーック!」とか「敵はあっちの方向だ!」とか聞こえるので、
実際に自分がそこに置かれているかのような音響と迫力があるのだ。




・MAPとルール

MAPでは味方分隊の位置や建設したFOB(前線基地)の位置などの情報がリアルタイムで見れる。
特に分隊長なら戦況を把握し他分隊との連携をとる為にも常にしっかり見とかなければならない。
MAPスケールに関しては狭いというわけではないが、乗り物が登場するにしては広くもない。
もしかすると今後より広大なMAPも登場するかもだが・・・
Armaのようにプレイ時間のほとんどは移動時間と待機時間 みたいなバランスを避けてるのかもしれない。
まあこれぐらいの方が手軽に撃ち合えて良いようにも感じた。


ルールは現状は3種類。

Advance and Secure(AAS)は現状もっとも回されているルール。
BFシリーズでいうコンクエストでMAPに配置されたいくつかの拠点を取り合うが、
占領できる拠点は"前線"として決まっているので、戦力が集中しやすく、
拠点の変な裏取りとかはできない。
占領やキルなどで敵のチケットを削りきれば勝ち。

Insurgency(INS)は正規軍と民兵での戦いになる。
民兵側はMAP中にいくつか武器や資金などの物資を隠しており、
正規軍側はそれを全て破壊して回り、全部破壊できれば正規軍側の勝利。

Territory Control(TC)は攻撃側と防衛側に分かれ、攻撃側が拠点を順番に占領していく。
一度占領された拠点の奪回はできない。
時間内に全部拠点を制圧できれば攻撃側の勝利。
FPSのInsurgencyでおなじみのルール。




・建築

このゲームの大きな特徴として、建築の存在がある。
上の画像のようなバンカーの他には、土嚢やタイヤを積み上げたもの、
歩兵にダメージを与える鉄条網、そしてハシゴなどがある。
これらで予め防衛陣地を敷いておけば、撃ち合いでかなり有利となり、
また市街戦などの通路が入り組んだ局面ではこれら障害物で塞いでおくことにより
侵入ルートを限定するといった使い方もある。

これはかなり面白いシステムで、ある野戦では、
森の中の丘にバンカーや土嚢を組み合わせた陣地を構築し、
接近する敵部隊に対し一方的に有利な戦闘を展開できた場面もあった。

このSquadの前身であるProject Realityでは、
据付型の重機関銃や対戦車ミサイルや対空砲なども設置できるようなので、
アップデートが進めばそれらも登場するのだろう。
要塞化がますます捗って楽しそうである。




・総合的に

このゲームはチームワークのゲームであり、他のFPSと違って、
自分が敵を殺すことよりも"役割を果たす"ことの方が重要
という点はArmaに似ている。
自分が1人や2人の敵を直接排除することよりも、分隊の動きに沿い、
ラインを組んだり敵がいない方向を監視したり、
無理に接近して当てにいく危険を冒すよりも、その場で移動せずに生き残り、
制圧射撃をかけて敵に圧力をかけたり味方を援護することとか、
そういった働きにこそ大事なものがある。

こういうゲームではBFやCoDでやるような動きたがりや殺したがりはあまり役には立たない。
なのでリアル系のゲームは初心者には地味で全然活躍できない、つまらないという印象を与えがちだ。
しかしそういう地味な働きをする人たちが集まってこそ、
チームが最も機能的に動く"部隊"を形成することを理解し、
その一員に自分が参加できていることを自覚できたとき、
リアル系の本当の面白さ、戦争映画のような軍隊ごっこ遊びの醍醐味を感じられる。


SquadはProject RealityやArmaプレイヤーが多いのだろう、
ベテラン歩兵みたいな連中は"わかってる"動きをすることが多い。
多人数で横に広がって戦線を形成したり回り込んで包囲したりの分隊同士の連携も活発だ。

Squadは一見地味なゲームだが、そういった本当のチームワークと、
FPSではなく戦争映画のような軍隊ごっこ遊び だと受け取れば、格段に楽しくなると思う。
みんなで陣形を組んで平野を進んでいる時、相互カバーで市街地を進んでいる時、
防衛陣地で敵を待ち構えている時、突如多数のスモークが展開されて煙に巻かれた時、
曳光弾の下をかいくぐる、すんでのRPGが着弾する、メディックが弾雨の下を走り回っている、
様々なシチュエーションに感動できるようになる。




とはいえこのゲームはまだまだテスト段階だ。
バグ修正や改善点など、課題は多くある。
しかし雰囲気は既に出来上がっており、100人対戦サーバーも立っているし、ポテンシャルを感じる。

ここからさらに乗り物が来れば、戦車と歩兵で歩戦共同作戦などが見れるし、
輸送部隊なども出来上がるのかもしれない。
上記したようにそういった連携部分にこそこのゲームの醍醐味がある。
軍隊ごっこがもっと楽しくなるに違いない。
据付型兵器の設置などがきたら要塞築城にも気合が入る。


完成度を高めていくのはこれからだろう。
既にProject Realityという前身があるので悲観はしていない。

日本人のユーザー評価を見ればSquadは賛否両論であるように見受けられたが、
個人的にはこのゲームの本質は上記したようなモノだと思ってるので、
期待はずれだとは思っていない。
むしろ今後が一層楽しみである。