のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

恐れるな

2009年03月30日 00時10分29秒 | 日常生活
礼拝で、驚くほど「今の自分」に必要な言葉に出会うことがあります。
最近、ひたすらおたおたしているワタクシですが
あまりにも頻繁に「ちょっと!ちょっと!神様!」と呼びかけすぎたのか
そんなワタクシを見るに見かねたらしく
礼拝を通して贈っていただいた言葉。

「『恐れ』というのは怖いですよ。
 恐れると、相手のことが見えなくなる。
 恐れると、自分の心を恐れが占めてしまうんです。
 すると、相手のことをわかろうとする気持ちがなくなってしまう。
 恐れると人を疑うようになる。聴く耳を持たなくなってしまうんです。

 聖書にはなんて書いてあるかというと
 『恐れるな。』と書いてあるんです。
 『思い煩うな』と書いてあるんです。

 難しいかもしれない。
 けれど、恐れるのではなく、受け入れること。
 まずは知ろうとすること。相手の話を聞くこと。

 そうすると、たいていのことは
 思っていたほどには怖くないんです。
 『知らない』ときが一番、こわいんです。」

パットお嬢さん/モンゴメリ

2009年03月29日 09時51分32秒 | 読書歴
2008年読了本
115.パットお嬢さん/モンゴメリ

■ストーリ
 美しい「銀の森」の女主人として、変化を嫌い、その自然と安らぎを
 保持しようと心をくだくパット。すばらしいユーモアを持ち、話好きの
 ジュディばあやと、頭の良い妹ピー子の三人、それに猫たちと
 幸福に満ちた世界で過ごしている。しかし、そこにも徐々に変化が
 訪れて・・・。

■感想 ☆☆☆☆
 モンゴメリと言えば、「赤毛のアン」だが、
 私はアンよりも断然、パットと仲良く過ごしてきた。
 自分の住む村や自分の仲間たちが大好きで、
 「大人」になるための変化を受け入れられないパット。
 大事なものを守るために、かたくなに大人になることを拒否する彼女は、
 「大事なもの」の中に含まれている「大切な人」からの求婚さえ
 受け入れられずにすごしている。

 「パットお嬢さん」は、そんなパットの様子を
 パットが大事にしている村での生活を丹念に描くことで
 彼女のこだわりに説得力を持たせている。
 そして、次第に彼女が何を一番大切にしていたのか、彼女がこの村に
 こだわっていた理由がなんだったのかに気付かされる姿を追う。
 全体的に話の展開はとてもスローテンポで冗長。
 けれど、その冗長さがパットの人となりを表しているのだと思う。
 色々、考えすぎて、すぐには行動できない不器用なパットがいとしい。

 終盤、パット自身が変わるつもりはないにも関わらず
 周囲の大切な人たちにはどんどん変化が訪れ、その変化が
 パットにプレッシャーと孤独、寂寥感や焦りを与える。
 そのあたりの描写は、今の私だからこそ感じる共感もあって
 なんというか、何度も読み返したにも関わらず
 今まで感じたことのない読後感を味わえた気がする。
 当たり前だけれど、年とともに本との付き合い方は変わっていく。
 本全体との付き合い方も、一冊の本との付き合い方も。
 久々の「パットお嬢さん」はそういったことを実感させてくれる
 読書だった。

家庭小説

2009年03月29日 09時39分53秒 | 読書歴
2008年読了
111.昔気質の一少女(上)(下)/オルコット
113.リンバストロの乙女(上)(下)/

■ストーリ
 ・昔気質の一少女
  田舎育ちのポリーは、愛情豊かな母に厳しくしつけられた昔気質の
  少女であった。そんなポリーに都会で裕福な生活を送る友人
  ファンからの招待が来た。一冬をファンの家で過ごすことになった
  ポリーは、初めての都会や上流社会の生活に戸惑う。
  しかし、次第にポリーの思いやり深いふるまいがファンの家族に
  大切なことを気付かせる。
 ・リンバロストの乙女
  父をリンバストロの沼で失ったエルノラは、母とふたりで森の傍に
  暮らしていた。たったひとりの母親はエルノラに冷たく、彼女の
  「学校へ行きたい」という夢を無視する。しかし、エルノラは
  夢を諦めず、植物の標本などを売り、自力で学校に通うのだった。

■感想 ☆☆☆☆
 「若草物語」や「秘密の花園」のジャンルは「家庭小説」と
 言うらしい。「古き良き時代」の少女の模範となるべき小説。
 そのジャンルを「家庭小説」と呼ぶあたりこそ、時代を感じさせる
 ように思う。

 「少女はこうあるべき」「こう育つべき」といった教訓盛り沢山の小説で、
 ヒロインはひたすら「良い子」。そして、良い子故に周囲の人に愛される。
 たまに虫の居所が悪くて、ちょっとした散財をしたり、
 失敗をしたりもするけれど、その失敗は「枠内」での失敗であり、
 ただちに反省もする。
 つまるところ、「大人」から子供たちに対する「期待」がたくさん
 詰まった小説なのだと思う。

 と、書いていると、「家庭小説」に苦手意識を抱いているように
 思われてしまうかもしれないが、実際にはその逆で、家庭小説大好きだ。
 なかでも「昔気質の一少女」「リンバロストロの乙女」
 「ローズの幸福」「若草物語」「秘密の花園」はお気に入り具合で
 優劣をつけられないぐらい大好き。
 素直で可愛らしい少女と、その少女を穏やかに暖かく見守る大人の存在、
 という構図が私を安心させ、心おきなくその世界に没頭させてくれる
 のだと思う。

 家庭小説が女性に特化した小説なのだと実感させられるのは
 話の流れに関係なく、食事や衣装が細かく描写される場面だ。
 時には、食事や衣装がまるまるストーリの中心に据えられ
 食べること、おしゃれをすることの楽しさやそれらが与えてくれる
 幸福感を疑似体験させてくれる。
 「昔気質の一少女」では「衣装」に関しての
 「リンバストロの乙女」では「食事」に関しての描写が特に多く、
 作者のこだわりを感じさせる。
 その時代特有の形態であり、今の私たちとはまったく違う部分も
 多いため、よく分からない言葉も多いのだが、
 それでも読んでいるだけでうきうきした気持ちにさせられるのは、
 私が女性だからなのだと思う。きっと、これらの描写の面白さは、
 男性には伝わりにくいのではないかと思うのだ。

 ラストは、やはり「女性視点」の王道であるロマンスで
 締めくくられるのも家庭小説の王道。
 ほんのりと品のよいロマンスが私をあたたかい気持ちにさせてくれた。
 この「めでたし、めでたし」の感覚が嬉しくて
 私は定期的に家庭小説を手に取りたくなるのだと思う。
 村岡花子先生、お世話になっています。

春過ぎる頃には

2009年03月29日 09時29分30秒 | 日常生活
春からの新組織が固まりつつあるようで
ちらほらと噂が舞い込んでくるようになりました。
噂を聞きつけた先輩が励ましに来てくれるようにもなりました。

「のりぞうちゃん、のりぞうちゃん。
 恐れていたことが本当になりそうね。がんばって。
 きっと、これは神様からの試練よ。
 も少したくましくなろうかっていう試練よ!
 春が過ぎる頃には、一皮向けて、更にたくましくなっとうっちゃない?」





・・・・神様。
ワタクシの幼少の頃からの憧れの女性は
若草物語のべスですから!
穏やかで優しくて、恥ずかしがり屋の女性。
誰に対しても優しくて
誰からも愛されるベスですからー!

これ以上のたくましさは必要アリマセン。

ヴォイス

2009年03月24日 23時17分53秒 | テレビ鑑賞
■ヴォイス~命なきものの声~
■のりぞう的2008年度冬クール4位
■月曜21時フジ放送
■出演:瑛太、石原さとみ、生田斗真、遠藤雄弥、佐藤智仁
    矢田亜希子、時任三郎、泉谷しげる、濱田マリ
■ストーリ
 救えなかった魂の声なき声に耳を傾け、名もなき人の人生に思いを
 めぐらす医学生たちの青春物語。ひょんなことから法医学ゼミに
 所属することになった医学生が親友やゼミ仲間とともに、
 死んだ人やその周辺の人々から得た情報に基づき、死んだ人が
 死に至るまでの背景や真相を解き明かす。

■感想
 ・・・残念、という気持ちが強いドラマでした。
 ドラマの雰囲気も役者さんも役者さんたちのやりとりも大好き
 だったのですが、唯一、主軸となる「法医学」の話に
 ほとんどの回で納得できませんでした。
 おもしろくないわけではなくて、どちらかというと面白いのに
 話に納得できない。
 というわけで、私にとっては、なんだかすごく悔しいドラマでした。

 瑛太さん、生田さん、石原さんの掛け合いは毎回、毎回
 とっても面白くて、大笑いできたのに。
 色々な意味で心配していた矢田さんも美しいままで
 クールな役柄を見事に演じていたのに。
 なのに、なのに。釈然としないストーリ展開。

 改めて脚本て大事なんだなー、としみじみ思いました。
 「法医学」をテーマにするのであれば「きらきらひかる」のように
 本当に「解剖」から分かる「事実」にのみ焦点をあてて
 しっかりと論理的に話を展開させたほうが良かった気がします。
 このドラマでは、法医学よりも主人公のイマジネーションに重きを
 置きすぎていて、論理の飛躍が多く、話に説得力が足りなかった
 ように思うのです。

 うーん。残念。
 面白かっただけに残念。

初恋の人からの手紙

2009年03月24日 22時19分28秒 | 日常生活
なんだかいろんなところで見かけるな、と思っていた
「初恋の人からの手紙」ですが、同期から
「のりぞうもやってみてよー。」とお勧めされ、ぱぱっと入力。

その直後、送られてきた手紙に思わず吹き出しました。

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のりぞう、ひさしぶり。
もうテスターだけでメイクするのはやめましたか?
あのころののりぞうがなつかしいです。

泣きじゃくるのりぞうが
「これ以上振り回されたくないから別れる」と言って
自分から連絡を断ったあの日から、もう15年が経ったんだね。
月日が流れるのは早いものです。
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「これ以上、振り回されたくないから別れる」という理由に
大笑いしました。すげー。見てたのか?
ちなみに「15年」という月日は
おそらく、年齢から逆算されるのではないかとオモッテマス。

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あ、そうそう、手紙を書いたのは何か理由があるわけではないんだ。
のりぞうに名前が似てる犬がいて、ふと懐かしくなったから、
たまには思いついたままに何か書いてみようと思っただけ。ふふ。

あの頃を思い出すと、なんだか喧嘩ばかりしていたような気がします。
なんだか毎日のように文句を言われたり、
「どうせ男は飽きたら捨てるよね」
などと言われたことも一度や二度ではなかったなぁ。
素直になれなかったり、卑屈になってしまうところを、
理解してやれなかった俺の責任を今さらながらに痛感しています。
今はもう少し心に余裕ができましたか?
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「どうせオトコは飽きたら捨てるよね」は
最近のワタクシの口癖です 笑。
あとは
「所詮、オトコなんて、そんなもん。」とか
「ホント、オトコってば・・・・!!」とか
ろくな口癖がないな・・・。
同期からは
「待て!「オトコ」で一括りにするな!」と
よくたしなめられています。
もしくは、
「お前、一体、何があったんだよ・・・。」
と心配されています。
ちなみに、同期女性からは
「のりちゃんはそもそも、男性不信、というよりも
 人間不信やけんね。まずは、人間を信じるところから始めり。」
と、笑われました。

ワタクシの評価って、一体・・・・。

心の余裕・・・目指すかな。

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そういえばのりぞうにとっては、
おれが初恋の相手なのかな?
付き合ったばかりののりぞうはやたらと緊張していて、
「恥ずかしい」という言葉を連発していたように思います。
今ごろ、きっと恥じらいなんてものは忘れ去っているんでしょうね。
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・・・・ぎく。
い、いえ。そんなことは。
ワタクシにだって、恥じらいのひとつやふたつ・・・。
残ってる・・・はず。

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付き合ったばかりの頃ののりぞうを思い出すと、不安だったのか
「別れたら罰金10万円ってことにしよう。だって別れないでしょ?」
などと言っていましたね。
プレッシャーに負けて「うん」と言ってしまったのを覚えています。
10万円どこに振り込めばいいですか?

のりぞうと付き合えて本当によかったなぁと思うところは、
わりとネガティブな人の気持ちが分かってきたことです。
それにより自分の包容力も多少は強化されました。どうもありがとう。
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同期はこの
「のりぞうと付き合えてよかったのは、わりとネガティブな人の
 気持ちが分かってきたことです。」
の部分に大爆笑してました。
「すげー!統計ってすげー!」
と大興奮。

・・・ここで、「統計のすごさ」に感心するあたり
とことん、理系だよね。
ワタクシはその思考回路に感服しましたよ。

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いろいろ書いたけど、おれはのりぞうのことがそれでも好きでした。
これからものりぞうらしくいられるよう、
あと、そろそろドリンクバーから
大量にシロップ持ち帰るのはやめて(笑)幸せをふりまいてください。

またいつか会いましょう。では。
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・・・えっと。
未だにドリンクバーを見かけると、軽く興奮します。
おなかいっぱいでも、まだ飲まなきゃ!と頑張ります。
色々と持ち帰ろうと画策します。

・・・うん。
そろそろやめて、幸せをふりまくかな。

ちょっと遊ぶ分には、楽しいです。
朝から楽しみました。
会社に早く行って、何してるんだか。

深夜まで至福のひととき

2009年03月22日 22時21分30秒 | 日常生活
連休初日の夜、高校時代の同級生のひとりが
横浜から戻ってきていたため、集合。
今回は、現在、香港在住の友人や長崎在住の友人や
子育てでたまにしか集まれない友人も集まり
ちょっとした同窓会のような集いになりました。

長崎在住の友人なんて、実に10年ぶりぐらいの再会。
大学の講師をしているという彼女は
スーツ姿に黒縁めがねで颯爽と現れ、
「うっわー。大人になったねー!!」
と、みんなに声をかけられたというのに
「実は今日、仕事さぼったと。」
とウキウキしながら話してくれ、その瞬間に
「変わってないねぇ・・・・。」
とみんなからしみじみと安心されていました。

おそらく、10人それぞれ確実にオトナになっていて
仕事場ではそれなりに「オトナの女性」として過ごしているのだろうけれど
「高校時代を共に過ごした仲間」で集まると
瞬間的に「あの頃」に戻ってしまう、戻れてしまう。
その空間が居心地がいいなぁ、とニコニコしながら過ごしました。

途中から「久々メンバー」が参加できそうだと分かった時点で
お誘いしていた英語教諭が「自分のために開かれている
オフィシャルな退職パーティ」を途中で抜け出して
かけつけてくださいました。
お誘いしたときに
「ごめん。のりぞう。その日は俺の退職パーティがあるけん
 1時間後ぐらいからしか行けんちゃん。
 俺のために開いてくれとうけん
 やっぱり1時間ぐらいは付き合わんないかんと思うっちゃん。」
とおっしゃってくださった愛すべき先生です。

そして
「頼むから、1時間でなんか抜けてこないでください・・・。
 私たち、しょっちゅう集まってますし
 次回、集まるときには絶対、また声かけますから!
 今回はそちらに出席してください!!」
と声かけたのはこちらなのに、必死でお断りする、という
おかしな状況になったものの、ワタクシの懇願なぞに負けることなく
「いや、俺はそっちにも行く!!
 そっちのほうに行きたい!!絶対、場所教えろよ!!」
とおっしゃってくださった大好きな先生です。

先生を迎えて大喜びの友人たち。
その30分後。
突如、行方不明になった先生を追いかけて
英語教諭(グラマー)までも合流。
「なんだか、私たちが横取りしちゃったみたいで。」
と恐縮しながら、お迎えしたワタクシに
「そうやろ。信じられんけん、あのオヤジ。
 あのオヤジのために集まっとうのに
 ひょうひょうと「じゃあ、俺はこのへんで」って
 逃げ出しやがったけんね。」
と憎憎しげにおっしゃっる英語教諭(グラマー)。
その姿から、先生仲間からも愛されている恩師の姿が
透けて見えて、ますます幸せ気分になりました。

23時。
なぜか数年前に辞職された国語教諭までもが合流し
ますます同窓会気分に拍車がかかり、
ワタクシは実家に戻って以来、初めて「帰宅」を諦めました。

17時半過ぎに集まって、解散が深夜1時半。
・・・ん?!8時間!?8時間!!!
と、一緒に過ごした時間の長さに驚きながら、
「開始時点では、まさかこんなに長く一緒にいるなんて
 思ってもなかったよね・・・。」
とみんなでニコニコしながらの解散。

この会合では、
すっかり酔っ払ってしまった恩師が私たちを見つめながらおっしゃった
「お前たちを見て、いいなと思うのはさ、
 もう卒業して10年以上経つのに、未だにこんなに集まっとうやろ。
 仲良くしとうやろ。女性っちゅーのは面倒やけん
 そんだけ長続きしとうこと自体もすごい。
 けど、それよりも、この10年に集まるメンバーの顔ぶれが
 減らんこと、変わらんこと、お前たちと別々に会っても
 それぞれの近況報告が聞けること、連絡を取り合っとうこと
 それが一番、いいなと思うとよ。」
という言葉に、思わず泣きそうになりました。
(最近、ちょっぴりせんちめんたるで・・・。)

・・・いや、おそらく10年以上、変わりもせずに集まれている
一番大きな理由は、メンバーの多くが独身だからだと思うのですが
それでも、「変わらず集まって、変わらず笑えていること」
「全員が異なる境遇にいるのに、会うたびに話題が尽きないこと」は
幸せなことなんだな、と今更ながらに気付かされました。

恩師の力は偉大です。

昼間から至福のひととき

2009年03月22日 21時59分11秒 | 日常生活
連休初日はパスタ教室で「うどん」を作っていました。
昨年、行っていたパン教室が見事に修了したものの
(でもマスターはしていません^^;)
パン教室の先生夫妻がとっても素敵な方たちで
月に1回集まって色々とお話できることが楽しみになっていたこと
パスタ編のメニューがどれもめちゃめちゃおいしそうだったこと
このふたつの理由で「パスタコース」に進むことを即決しました。

パスタコースはパンコースよりも食べ応えあるメニューばかりで
毎月、悶絶しながら「おいしー!!おいしー!!」と唸っています。
そして「食事すること」の大切さ、そこから得られる幸せの大きさも
実感できている気がします。
面倒くさがりやのワタクシは一人暮らしをしているときも
ついつい「効率よく(つまりはちょー手軽に)」をモットーに
毎日、食事をしていましたが、
「毎日、口に入れるものだからこそ、手抜きできないこと」
「毎日、関わることだから手抜きしてもいいところ」を
教わっている気がします。

とか、なんとか言いつつ、結局は作り終えた後の試食が
ワタクシにとっては、メインイベントになっているわけですが。
一昨日、作った「うどん鍋」も
「なんだ?!このコシは?!」と衝撃を受け
「ん?!ダシを丁寧に取るだけで、ここまでおいしくなるの?」と悶絶し、
「でも、これだけのおだしをとると、材料費はかなりかかるぞ。」
と計算し、結局は「おいしー!!」「幸せー!!」と叫びながら
「もうおなかいっぱいー!!でも、うどんもう一口食べるー!!」
と苦しみながら食べていました。

おいしいもの食べるのってなんでこんなに幸せなんだろう。
もっとも「おいしいものを食べている」から幸せなわけではなくて
「おいしいものを大好きな人たちと食べている時間」が幸せなんですが。
料理教室の先生とそのだんな様、
そして高校時代の友人とそのだんな様、それにワタクシ。
世代も職業も見事にバラバラの5人が酒酌み交わし
鍋をつつきながら、よもやま話をする時間は至福のひとときでした。
11時に集まったのに、終了したのは16時。
夜から用事があったので、お暇しなければいけなかったのですが
「そろそろ・・・」と言い出したくないほど楽しいひと時でした。
あー、今、思い出しても幸せ。

先生のだんな様がぽつりとおっしゃった
「オトコってやつはさ、どうしても世界が狭くなりがちなんだよね。
 会社で多くの時間を過ごしちゃうしさ。でも、世界って
 広がれば広がるほど、楽しいよね。
 こんなふうに会社以外の付き合いがあるって幸せだよね。」
という言葉をかみ締めながら、共感しながら
それでもついついひきこもり気味のおのれを深く反省。

帰り道、車で送ってくれた友人が
「最近、迷走してるよね。」とぽつり。



・・・あー。本当に。
私には、こんなにも丁寧に見守ってくれている友達がいるんだな
なんでこのコはこんなに優しいのかな、と泣きそうになりました。
あと5分、あの話題が続いていたら、確実に泣いていたな。
本当に本当にありがとう。

茶道具の楽しみ方

2009年03月20日 01時56分13秒 | 読書歴
23.入門 茶道具の楽しみかた

■内容
 茶の湯を日常生活に生かす。稽古で目にし、ふれる茶道具の特徴や
 扱い方を学び、身近にあるふだん使いの道具を茶道具として用いる
 「見立て」の楽しさ、取り合せの基本を紹介。
 手軽にできるお茶会のコツなども収録。

■感想 ☆☆*
 先週末、妹の仕事の関係で姉妹二人、お茶会に出席してきました。
 お茶屋さんで行われる本格的なお茶会で、前回、参加した時に
 自分たちの知識のなさを痛感したため、今回はほんの少し、予習。
 あくまでも付け焼刃ですが。

 本当の本当に「入門」で、「お、これはワタシも知っているぞ」
 と思うようなことも写真入りで丁寧に説明してくださってます。
 茶道具が分かるようになったら、かっこいいなぁと思うのですが
 やはりこの世界、奥が深いです。1日、2日の付け焼刃では
 歯が立ちません。

 けれど、お茶の魅力、そこに流れる静かなときの流れや喧騒を
 忘れて過ごす時間の大切さは伝わってきます。そして、だからと
 いって、「お茶」に対して、身構える必要はないよ、お茶って
 思っているより随分楽しいよ、と語りかけてくる声が聞こえて
 来るような本です。

 ・・・でも、やはりお茶会は身構えちゃいますけどね。
 わかんないこと、たくさんだし。その「わかんないことたくさん」
 の状況が楽しいな、と思ってます。

マチルダは小さな大天才/ロアルド・ダール

2009年03月20日 01時41分11秒 | 読書歴
22.マチルダは小さな大天才/ロアルド・ダール
■ストーリ
 マチルダは天才少女。三歳になる前に字が読めるようになり、
 四歳で有名な文学作品も読みこなす。ところが両親ときたら、
 そんな娘を「かさぶた」あつかい。「物知らず」だの
 「ばか」だのと、どなりちらしてばかり。学校にあがると、
 そこには巨大な女校長がいて、生徒をぎゅうぎゅう痛めつけている。
 横暴で高圧的な大人たちに頭脳で立ち向かうマチルダの痛快仕返し物語。

■感想 ☆☆☆☆
 定期的に読み返したくなる1冊。読むと必ず元気がもらえます。
 すかっとした後に「よし、がんばろう。」という気持ちになります。
 詐欺まがいの仕事をしている父親と下品でギャンブル好きな母親、
 そして「子供」が大嫌いな校長先生に囲まれて、自分の能力を
 もてあましているマチルダが自分の力で自分とお友達と
 大好きな先生を救う物語。

 「天才」というだけではダメで、自分の持っている能力を
 いかに使いこなすか、そのために、どれだけ自分で考えて動けるか、
 そして「幸せを手に入れよう」という強い意志を持っているか、
 それが大切なんだな、と思いました。

 マチルダは賢い。賢いから自分の賢さをまったくひけらかさない。
 けれど、謙遜もしないし、泣き寝入りもしない。やられたらやり返す。
 そのあたりがとってもかっこいい。
 自分の力を過不足なく把握すること、そして、今、自分にできる
 最善のことをしっかりと捉えられること。その大切さを痛感できる
 物語です。読み返すたびに思いますが、この本には小学生のとき、
 マチルダと同じくらいの頃に出会いたかったなー。きっと、今の
 数倍、わくわくして読んでいたと思う。