のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

悲しい本 / マイケル・ローゼン

2005年06月28日 02時14分05秒 | 読書歴
表紙の絵に見覚えがあったのと、
絵本らしからぬ題名に惹かれて手に取った。

絵を描いているのはロアルド・ダールの小説に
表紙を提供しているクェンティン・ブレイク 。
彼の飄々としたユーモラスな絵が
締め付けられるような文章を際立たせている。

絵本なのであっという間に読み終えられる。
だから、立ち読みでもいい。実際に読んでほしい。

この悲しみを共有してほしい。

そして、悲しみの後に必ず訪れる灯火に
救いを見出してほしい。

曲がり角の彼女

2005年06月27日 02時45分43秒 | テレビ鑑賞
■のりぞう的春クール1位!
■火曜夜22時放送
■出演:稲森いずみ、釈由美子、要潤
    青木さやか、伊原剛志、川島なおみ

開始前は、見るのも迷っていた作品だったのに
こんなにはまるとは・・・。

どんなに帰宅が遅くても
この作品だけはその日のうちに見てました。
それほど大好きでした。

当初は釈ちゃん演じるなつみちゃん
      VS 稲森さん演じる 大島千春
という構図を話の中心に持ってきて
女の戦いを見せるのかなぁと思っていたのですが
喧嘩しつつも仲がよい先輩後輩の関係を
ふたりがほんわかと演じてました。

嫌味をいったり仕事で張り合ってみたりと、
いちいち先輩につっかかっていくなつみちゃんなのに
その根底にある千春への憧れや尊敬が
きちんと伝わってくるかわいらしい役柄で
キュート、という言葉がとっても似合ってました。

いらないキャラなのでは?と思ってた(失礼・・)
川島さん演じる杏子先生も、最後まで自立した女性を
貫き通していて、こういう生き方も確かにあるなぁと
共感できるものでした。
形にこだわらず、自分を持ち続けるかっこよさと
奔放に見えて周囲に対する気配りを持っている
まさに大人の女性。

不倫相手の堀内さんもどうしようもないんだけど
優しい男で、千春が好きになるのも納得。

そして主人公、千春。
ロンバケで
「桃子はお花畑に花を摘みに行ってます。
 御用がある方はあっちょんぶりけとおっしゃってください。」
なあんてふざけたことを言っていた彼女が
先輩を演じていることが感慨深いわぁ。

肩肘張らず、恋に仕事に頑張っている千春は
とても魅力的でした。今まで稲森さんは苦手だったのですが
親近感の持てるキャラで一気に好きになってしまいました。

彼女に限らず、登場人物全員が魅力的で
たまに共感はできない行動があっても
「この人だったらこう行動するんだろうな。」
「こういう生き方もあるんだろうな。」
と、納得が出来るドラマでした。

見終わった後、元気に、そして笑顔になれました。
火曜日は爽快な気持ちになれるドラマが
二本続いてたかんじ。

再放送熱烈希望。

離婚弁護士

2005年06月27日 02時22分42秒 | テレビ鑑賞
■のりぞう的春クール3位
■火曜夜21時放送
■出演:天海祐希、佐々木蔵之介、玉山鉄二
    戸田恵子、津川雅彦、瀬戸朝香

いたるところで前作のほうが面白かったと
言われていますが、のりぞうはこちらも大好きでした。

天海さんの変わらないあねごっぷりにほれぼれ。
某anegoさんとは格が違います。
仕事も恋も全力投球している様子に
軽く恋に落ちそうでした。

中盤、つやこさんがややうるさかったものの
キャメル VS 保っちゃんの(一方的、かつ勘違いの)
恋のバトルは、毎回にこにこしながら見てました。

いわゆる通好みってやつでして。。。
               By保っちゃん

一風変わった殿方大好きなんです。
ただし、現実世界では、これ以上変わった殿方の
知り合いが増えると、確実にキャパシティオーバーです。

最終回、マトリックスばりのワイヤーアクションを
してくれた保っちゃんに拍手!
誰がなんと言おうと、あんたは「白馬の騎士」だよ!
のりぞうでよければ、「白馬の騎士」として
認定登録しておくよ。。。。

そして、主人公貴子の大活躍っぷり。
最終回前一回から最終回にかけては
姐さんの痛快さにも磨きがかかり、すっきり爽快。

「お金で買えるものしか
 相手にしてこなかったんじゃないのよ。
 お金で買えるものにしか
 相手にされてこなかったのよ。かわいそうに。」

「顔も知らない弁護士ばかり。
 一緒に仕事をしたことがないのね。
 ということは、この人たちは一流ではないってこと。」

こういう女性になりたーいっ。
目指すは口八丁手八丁。・・・・先は長いです。。。。

とにかく、明るく楽しめた作品でした。

雨と夢の後に

2005年06月26日 22時51分02秒 | テレビ鑑賞
■のりぞう的春クール第2位
■木曜深夜放送
■出演:黒川智花、沢村一樹、木村多江
    速水もこみち、杏子、美保純、ブラザートム

キャラメルボックス大好きっ子のりぞうが
今回、一番楽しみにしていた作品。

だって、脚本がキャラメルボックスの
成井さん、真柴さんコンビなのですっ!
これで面白くないわけないっ!のですっ!

最終回は、涙と鼻水交じりの顔で
期待通りだったな、と大満足。

色々な愛の形が詰まったキャラメルらしい作品でした。

父親から娘への愛。
娘から父親への愛。
友人から友人への愛。
幼馴染から幼馴染への愛。
祖父母から子供と孫への愛。

世の中にはたくさんの愛の形があって
その愛の形がひねくれたりねじくれたりして
悲しい事件、恐ろしい事件になってしまうんだろうな。
そして、死後もそういったゆがんだ愛情を
忘れられずにいる人が怨霊となってしまうんだろうな。

いろんなトラブルも、もとは愛情。
そういう「綺麗過ぎる」考え方を大切にしたい。
それに、世界はまだまだゆがんでしまった愛情よりも
正統派の愛情のほうが多いに違いない。
そう信じたい気分になる作品でした。

テレビで西川さん、大森さんを見られる日が
くるなんて・・・としみじみ感慨にふけらせていただきました。
しかも、上川さんまで出演。
見ててよかった・・・と、しみじみ。

黒川智花ちゃんのこぼす涙の美しさにも感動。

あいくるしい

2005年06月26日 22時25分50秒 | テレビ鑑賞
■のりぞう的春クール第6位
■日曜夜九時放送
■出演:竹中直人、市原隼人、綾瀬はるか
    神木隆之助、松本梨菜、原田美枝子

正直、野島さんの前作「プライド」があまりにひどかったので
あまり期待してなかったのですが、普段ドラマを見ない
父がおとなしくこのドラマを見ている、という噂を聞き
好奇心にかられて見始めました。

全盛期の野島さんの作品のような
勢いは感じられなかったものの
しみじみと安心して見れる良い作品でした。

詩的表現が大好きな野島さんらしく
会話の端々に「日常会話でそんな表現しないだろ?!」
というような科白がばんばん出てきます。

が、主題歌といい毎回のモノローグといい
このドラマの世界全体がちょっぴり幻想的で
詩的な世界で統一されていたため
そこまで鼻につきませんでした。

ある一家とその周囲の人たちの
日常生活を追っているのに
日常生活とは程遠い「詩的」という表現が
なぜか似合ってしまう不思議なドラマ。

「誰かのために生きることは
 決して犠牲ではなく喜びなのよ。」

・・・・野島先生。。。
その喜びは味わえそうにありません。

夢で逢いましょう

2005年06月26日 22時09分42秒 | テレビ鑑賞
■のりぞう的春クール第8位
■木曜夜九時放送
■出演:矢田亜希子、長塚京三、野際陽子
    押尾学、永井大、山田優

開始当初は裏の「アタックNo.1」を見ていたのですが
あまりにおもしろくないために、こちらに変更。
アタックNo.1期待してたのにっ。
木の葉落としとか三位一体アタックとか
未だに心に残ってるのに。
ていうか、今、バレーボール好きなのは
絶対にこずえさんの影響なのに。

アニメの実写化はやはり難しいことを
図らずも証明する結果に。

残念。。。

で、こちら。

矢田さん、美しい。。。。。。
本当に美しいのです。
もうあまりに美しすぎて、正直、ドラマの内容は
じっくり見れませんでした。

ただ、押尾さん演じる歯科医師への恋心を
意識するあたりから付き合い始めて
結婚が決まってお父様へご挨拶に行くまでは
ストーリーも面白かったかな。

先が見えてても、他人事でも
・・ていうか、それ以前に嘘っこ世界の出来事なんですが。。。
それでも、やっぱり恋の行方にはやきもきしてしまうのです。

乙女って基本的に他人のことを自分のことのように
受け止めることができる人種なんです。
その好奇心をおせっかいと受け止められるか
噂話大好きと受け止められてしまうか
話をきちんと聞いてくれる優しい人、と思われるか
は、その人の年の重ね方や日頃の行いによって
変わってくるんだろうな。。。

まあ、淡々と可もなく不可もなく、というドラマでした。
ひとつだけ言えること。
押尾さんは「自信満々のかっこいい殿方」よりは
こういった「ぼーっとしててちょっと頼りない殿方」
のほうが断然似合う。

これからは、こういった役を重点的に選んで欲しいな。

恋に落ちたら~僕の成功の秘密~

2005年06月26日 21時56分32秒 | テレビ鑑賞
■のりぞう的春クール第5位
■木曜夜十時放送
■出演:草剛、堤真一、木村佳乃、
    和久井映見、山本耕史、松下奈緒

ドラマ開始時期にあったホリエモンさんとの
ごたごたに正直うんざりしていたため、
あてつけのようなこのドラマも見てませんでした。

が。

裏が苦手な牧子さんだったこともあって
ついつい流し見するように。。。
主人公が頂点に登りつめて
自分を見失ってしまうあたりから
俄然、面白くなって真剣に見るようになりました。

どんなに「自分は変わらない」と思っていても
周囲の状況が変わっていく中で
自分だけが変わらない、ということは
難しいんだなぁ、としみじみ思いました。

ドラマから学ぶことも
意外と多いんです。

実生活では何の変哲もない生活を送ってますから。

底抜けに「いい人」ぶりを発揮する
前半の島男と冷徹な仕事人間に変わってしまう
島男をきちんと演じる草さんは
本当によい俳優さんだなぁとしみじみ。
記録更新中の「抱かれたい男」とは
一味もニ味も違います。
和久井さんのしっとりした演技も好きでした。

ラストのみんなの笑顔にこちらまでほのぼの。

こんなに都合よくいくもんかい!

と、ひねくれものの のりぞう1号は
突っ込みを入れまくりでしたが、
その隣でのりぞう2号は自然と笑顔。

こういう仲間がほしいなぁ、と思える
素敵なドラマでございました。

anego

2005年06月26日 21時27分26秒 | テレビ鑑賞
■のりぞう的春クール第9位
■水曜夜十時放送
■出演:篠原涼子、赤西仁、ともさかりえ
    戸田菜穂、加藤雅也

なぜか負け犬が主人公のドラマが多かった
今クール。この作品は、その中で一番
楽しみにしていたのですが・・・・。
うーん・・・。イマイチでした。

篠原さんの作品には当たりが多いだけに
なんとなく裏切られた感が強くて
とっても残念。

会社で誰も仕事してないし
一般職の方に対する総合職男性の言動も
いまどき、こんなヤツいないでしょう?!
と目を疑ってしまうような差別の数々。

リアリティなさすぎ・・・・。

anegoも「頼りになる女性」というよりは
「おせっかいでしょっちゅうテンパってる女性」
という印象が否めませんでした。
戸田さん演じる加藤さんのほうが
余程「頼りになる女性」だったような。

唯一、赤西君演じる黒沢君とanegoこと奈央子の
会話の際に字幕で流れる本音のやりとりは面白かった。
この部分は表面上の会話も本音も
「うん、きっとこういうふうな本音のときに
 こんな探りあいするんだろうな。」
と納得できるものでした。

赤西君みたいな後輩に好きになってもらえた時点で
既に「負け犬」グループに入れないよねぇ。。。

ともさかさん、篠原さん、加藤さんと
素敵な俳優さんばかり揃えてるだけに
勿体無かったなぁ。。。と思ったドラマです。

さよなら、さよならハリウッド

2005年06月25日 09時22分53秒 | 映画鑑賞
■ストーリー
 10前にはオスカー受賞の売れっ子映画監督ヴァル。
 今では落ちぶれて神経症で仕事がない。そんなヴァルに
 かつての妻エリーとそのフィアンセのハルが、大作の
 監督を依頼してきた。ニューヨークを描く作品は
 得意分野。でも複雑な人間関係のストレスが大きく
 ヴァルの目が見えなくなってしまった。。。

■評価 ☆☆☆☆
 笑いのつぼといい話の流れといい、「古臭さ」は
 否めない。けれどもウッディの年齢が70歳と
 聞くと、それも仕方がないかな、と思えてくる。
 むしろ70歳でこの作品。そちらのほうが驚き。

 日本で70歳と言えば、もう枯れた感じで
 恋愛なんてとんでもないのだが、ウッディは
 まだまだ恋愛現役。元妻に未練たらたらなのに
 きちんと元妻より若い彼女と同棲していたり
 元妻とその恋人のやりとりに嫉妬したり
 と大忙し。

 その頑張り方が痛々しく感じるのは
 私が日本人だからだろうか。
 やはり「年相応」という感覚は大切だと思うのだ。
 年相応に生きるって品が良い生き方だと思う。

 でも、ウッディは例外。
 彼には自分の思うとおりに自由に生きて欲しい。
 それが彼の魅力だと思う。
 やや自虐的な笑いの取り方、錯乱した演技、と
 すべてが「彼らしい」。
 
 「人間がどんなに深刻ぶってても
  傍から見ると、大抵のことは馬鹿らしい」

 永遠の真理だ。むしろ、深刻な状況を笑いにできる
 余裕のある人間になりたい。
 そう思うから、私はウッディが好きで
 でも作品を見ると痛々しさを感じてしまうのだろう。

 音楽がとても素敵だったので、サントラ購入を
 決意したもののどうも発売されてない模様。
 残念無念。