のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

来年も。来年は。

2010年12月31日 23時52分41秒 | 日常生活
いよいよ2010年も終わりです。
今年はクリスマスケーキを家族でゆっくり食べられなかったため、大晦日のデザートにケーキ。

父上には「来年も福が来ますように。」という願いを込めてふくろうケーキを渡しました。


父上からは
「来年『も』じゃない。
 来年『は』。」
と訂正されました。
どうやら2010年、我が家に福は来てなかった模様。
へー。福来てなかったんだー。
と最終日に認識したムスメ。

とにもかくにも。
来年は、みんなみんなに福が来ますように。
来年も笑顔と共に過ごせますように。

12月の読書

2010年12月31日 01時09分36秒 | 読書歴
2010年も通勤時間にたくさんの本と出会えました。
私の通勤時間を華やかに彩ってくれた本たちにただただ感謝です。
来年もたくさんの本と出会えますように。

159.夢を食った男たち/阿久悠
■感想 ☆☆☆
 サブタイトルは『「スター誕生」と歌謡曲黄金の70年代』。
 言わずと知れた名作詞家、阿久さんによる昭和の歌謡曲史です。
 読みながら、「昭和」は本当に元気な時代だったのだ、としみじみ
 感じ入りました。まさに「黄金」時代です。
 あとがきで阿久さんが昭和をあみだくじに、平成を巨大迷路に
 例えられていました。あみだくじはゴールまでの道のりが
 スタート地点でも、その途中でもなんとなく見えているし、
 ゴールまでの時間も短い。実に単純な構造だし、「それぞれが
 1本棒を書き足してよい」というような「支援」ができる。
 何よりどのスタートにも何らかの「ゴール」が存在する。
 それに対して、巨大迷路はゴールがひとつしかないうえに、
 そのゴールまでの道のりが実に複雑で、迷路の中にいる人は
 アドバイスのしようがない。迷路の外にいる人もアドバイスは難しいし
 何より、中にいる人にその声が届かない。中で迷っている人は
 ゴールも見えず、外にいる人の姿や声を確認する術もない。

 なるほどなぁ、と思わされました。昔ばかりがよかったわけではないし、
 昔がよかったからといって、もう昔に戻ることはできないけれど。
 私たちが何を失ったのか、今の私たちに何が必要なのか、そのあたりは
 きちんと自分自身で認識しておく必要があるかもしれない、と
 思いました。

160.RDG(1)(2)/荻原規子
■感想 ☆☆☆☆☆
 荻原さんの新シリーズ。面白さのあまり、先へ先へと急いで
 読み進めましたが、現在3巻まで刊行されて、そこで止まっているようです。
 年1冊のペースっぽいので来年の夏ごろに4巻が刊行。
 待ちきれません・・・。

161.シャドウ/道尾秀介
162.背の眼/道尾秀介
163.片眼の猿/道尾秀介
164.ソロモンの犬/道尾秀介
■感想 ☆☆☆
 職場の先輩から「道尾さん面白いよー。人間が描かれているよ。」
 というお勧めを受けて、手を出してみました。
 確かに面白いような。
 でも、のめりこむほどではないような。
 4作品読んでまだ自分の好みなのか、そうではないのかを
 掴み取れていません。しばらくは作品を手に取ってみようと思います。

165.光待つ場所へ/辻村深月
■感想 ☆☆☆☆☆
 久々のホワイト辻村です!辻村さんの青春小説群が大好きな人だったら
 小躍りして喜ぶであろう「あの人たちのその後」です。
 そのため、「冷たい校舎の時は止まる」「凍りのくじら」
 「ぼくのメジャースプーン」「スロウハイツの神様」「名前探しの放課後」
 などを既に読み終えている方のほうがより一層楽しめること間違いなし。
 私はやはり辻村さんといえば青春小説!と思っていますし、
 彼らに対する作者の優しく温かい視線が大好きです。

166.アコギなのかリッパなのか/畠中恵
■感想 ☆☆☆
 畠中さんの現代小説の中ではもっとも好きな作品となりました。
 代議士のセンセイ方を巡るちょっとした謎を解いていく日常ミステリ。
 ミステリ部分よりも代議士センセイ方の日常のほうが色々と
 興味深く面白いです。

167.ひとかげ/よしもとばなな
■感想 ☆☆☆☆
 過去のつらい体験にとらわれ、心に傷を抱えながら愛しあう二人。
 深い闇で起きたたくましい生命の復活を描く「祈り」の物語。

 という物語「とかげ」を14年ぶりに作者自身がリメイクしたものが
 「ひとかげ」です。1冊の中に「ひとかげ」「とかげ」という順で
 入っていて、どんなふうにリメイクしたのかを読み比べることが
 できるつくりです。
 ただただ感嘆しながら読み終えました。確かにストーリー展開は
 同じ。大まかな設定も細かい設定も多くは同じ。けれど選ぶ言葉と
 描き方が異なるだけでこんなにもテイストが異なる作品になるのか、と。
 「ひとかげ」は14年分大人になった作者による「大人の作品」です。
 人との関わり方も、仕事へのスタンスも、恋人との「明日の迎え方」も
 どれも今のばななさんだからこそ、の変化で、年を重ねるってことは
 悪いことばかりじゃないな、と思いました。
 リメイク前、リメイク後、どちらの作品のほうが好みなのか
 ぜひぜひ読み比べてみてほしいです。

168.阿川佐和子の会えばなるほど/阿川佐和子
■感想 ☆☆☆☆☆
 阿川さんホストの対談集です。対談相手へのニュートラルな立ち位置、
 素直な質問が対談相手の心をほぐし、実に気持ちよく色々なことを
 しゃべっていただいています。阿川さんの人との接し方、相手の懐への
 飛び込み具合が大好きで、改めてこんな女性になりたい!と憧れの
 想いを強めました。
 この対談集のおかげであまり知りもせずに苦手だと思っていた
 (苦手だからこそ、彼に関する記事はほとんど追いかけていませんでした。)
 政治家さんのことを「悪い人じゃないのかも。」と思えるようになりました。
 というか苦手だ、苦手だと思っていたけれど、読む限り、大筋の意見に
 賛成できてしまいました。苦手だと思う前に相手のことを知ろうと
 努力することって大切だな、と思いました。

11月の読書

2010年12月31日 00時31分43秒 | 読書歴
11月、12月は読了数がいきなりがくんと落ちました。
年に数回、こんな時期があって、今現在も絶賛、
「文字とあまり仲良くできていないですよ」キャンペーンです。
このまま今年は文字と仲直りできないまま終わりを迎えそうです。

148.愚者のエンドロール/米澤穂信
■感想 ☆☆☆*
 再読。無気力少年ホータローのモットー
 「やらなくていいことはやらない。
  やらなければいけないことなら手短かに」に激しく共感しながら
 読み終えました。私の目指す仕事の取り組み姿勢はまさにこれなのですが
 (じつにサイテー)いかんせん、ワタクシは仕事ができないので
 「できることは何でもします。できないことが多すぎますから。」
 というなんとも情けない(上に、下心見え見えで実に卑劣な)スタンスで
 仕事に取り組んでいて。だからこそ、ホータローの不言実行な生き様を
 憧れの目で見つめていました。
 現実世界でもフィクションの世界でも低音動物に弱いのよねぇ。
 と自分の好みの殿方を再確認しました。

149.海辺のカフカ(上)(下)/村上春樹
■感想 ☆☆☆☆☆
 世間はもうすっかり「村上春樹と言えばIQ84」になっている中
 私は数年前のベストセラーにようやく巡り会えました。図書館では
 村上作品になかなか遭遇できないのです。
 それにしても面白かった。分かりやすかった。今までの村上作品とは
 かなり異なるテイストで、なんだか一気に読みやすく分かりやすく
 なった気がします。古くからの村上ファンがこの作品に拒絶反応を
 抱いていた気持ちがなんとなく理解できました。
 もっとも私は読書にも割りに「分かりやすさ」を求めるタイプなので
 この変化を喜んで受け入れられました。また、分かりやすいように
 見えて分かりにくいというか、声高には語られていないあれこれが
 行間に隠れている様子は伝わってきて。
 分かりやすいストーリー展開にも関わらず、結局のところは
 いつもと同じように考え悩みながら読み終えました。

151.ねこのばば/畠中恵
152.おまけのこ/畠中恵
153.うそうそ/畠中恵
■感想 ☆☆☆☆☆
 このシリーズ、作品を読み進めるにつれて、どんどん登場人物たちに
 愛着が沸いてきます。私のお気に入りは、勿論若旦那なのですが
 最近は若旦那になついてまとわり付いている鳴家がかわいくてかわいくて。
 こんなペットがほしい!!と心底願いながら読み終えました。

154.はじめてのことがいっぱい/よしもとばなな
155.ついてない日々の面白み/よしもとばなな
■感想 ☆☆☆
 相変わらずのよしもと節炸裂。かっこよく年を重ねているなー、
 と勝手によしもとさんに親近感を抱きながら読み終えました。
 個人的には、よしもとさんのエッセイを読むようになってから
 ようやくのこと「作家」という職業がいかに大変なのか、に
 想いを馳せることができるようになり、それが私にとって
 大きな収穫でした。

156.窓際OLのトホホな朝ウフフの夜/斎藤由香
■感想 ☆☆☆
 「作家の娘」という境遇が同じだからでしょうか。
 読むたびに(と言っても今回が2冊目。)阿川さんを思い出します。
 気さくな感じとか、自分を落としてエッセイをしめる感じとか。
 とはいえ、斎藤さんのほうがちょっぴりオトナテイスト。
 夜の噂話などはうちの会社ではありえない(と思っています。
 信じています。)お話満載で楽しく読みました。

157.別冊図書館戦争1/有川浩
158.別冊図書館戦争2/有川浩
■感想 ☆☆☆☆☆
 ・・・すごい。すごすぎる。
 久々に読んだ図書館戦争シリーズ。「図書館戦争」シリーズから
 しばらく遠ざかっていたために、このシリーズのこのベタ甘な展開を
 思い出すのに時間がかかりました。
 「そうだった!そうだった!!この人たちはこんな感じだった!!」
 と納得するまでに、照れ臭さのあまりに何十回となく読みかけの本を
 膝の上に置いてきゃーきゃー言っておりました。(客観的に見て
 なんとも痛々しい構図だなー。)
 結論。やはり私は「図書館戦争」シリーズが大好きです。
 このベタ過ぎるぐらいベタな展開も、甘い甘いストーリー展開も
 どれもこれも癖になります。

SPEC

2010年12月31日 00時30分48秒 | テレビ鑑賞
■SPEC-警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿-
■のりぞう的2010年度秋クール4位
■金曜22時 TBS放送
■出演
 戸田恵梨香、加瀬亮、竜雷太、神木隆之介、福田沙紀、城田優、
 安田顕、田中哲司、椎名桔平、大森暁美、岡田浩暉
■脚本 西萩弓絵
■演出 堤幸彦、加藤新、今井夏木、金子文紀
■感想 ☆☆☆*
 大好きだったドラマ「ケイゾク」のスピンオフ的作品で同じ世界観
 同じテイストを踏襲していたこの作品。やっぱり大好きでした。
 でも大好きだからこそ、中盤あたりから不安がむくむくと胸の中に
 湧き上がってました。
 ・・・もしかしてもしかすると、ラストの迎え方まで「ケイゾク」を
 踏襲しちゃう?このドラマもあのなんとも言えないもやもやした
 「で?全部解決してるんだっけ?結局、結末はどうなったんだっけ?」
 というような終わり方を迎えちゃうんじゃないでしょうねぇ?
 むしろ、広げすぎた伏線を回収できないまま、「あれはどうなったの?!」
 という疑問を多数ばらまいたまま、終わりを迎えちゃうんじゃ・・・。
 それはちょっとやだなー。

 で。
 見事に予想は当たりました。最終回、ラストの場面を迎えての感想。
 「え?!」
 この一言に尽きます。もーね。あたしの貧弱なノーミソでは
 すべての伏線をドラマのストーリーから回収できませんでした。
 ドラマの行間をまったく読み込めませんでした。
 きっぱりはっきり分かりやすく教えてくれないと、わかんないよー。
 もーね。せめて公式ホームページに解説掲載しちゃってください。
 と嘆願書を出したくなったぐらい、頭の中がはてなマーク一色になりました。

 どうしても釈然としたかった私は(「なるほど!」という気持ちで
 ドラマの終わりを迎えたかったのです。)最終回の翌日に、ついつい
 「SPEC 結末」でグーグル大先生に「教えて!」と泣きつきました。
 でも、依然として分からず。

 とはいえ、ドラマの大筋はなんとなくつかめたし、黒幕はきっぱり
 はっきり分かったし、はっきりとは語られなかった経緯もなんとなく
 「こうなんだろうなぁ。」という推測はできたので、
 もう「これが結末なんだよね!」と納得することにしました。
 無理やり、すっきりさせました。ドラマ自体は大好きだったし。

 どの登場人物もキャラが立ちすぎているぐらい立っていて
 どこもかしこも濃厚すぎる登場人物ばかりでしたが、
 その濃厚なテイストが大好きでした。
 どいつもこいつもぶっきらぼうで一癖も二癖もあって、
 頭良いのに人付き合いがまるでダメだったり
 根性がありすぎるほどありすぎる筋肉バカだったり、
 何も考えてなさそうな昼行灯ふうの上司だったり。
 がっかり感漂う登場人物たちが真実を求めて泥臭く懸命に
 駆け回る姿がなんともかっこいいドラマでした。

 もうね。なんといっても野々村課長演じる竜さん!
 とにかくかっこよかったー!大好きでした。
 いつもはふにゃふにゃの課長で仕事に対するやる気なんて
 微塵も見せないのに、要所要所で見せるシリアスな表情、
 そして力ある言葉に心の底からしびれました。
 ギャップって必要なんだなー、と納得しました。
 特にしびれた科白は「真実に向かってひた走れ」。
 これって確か「ケイゾク」でも使われていた科白で
 その科白を野々村課長の口からまた聞けたのは嬉しかったなー。

 全体的に映像やカット割りがかっこよくてかっこよくて。
 「何かありそう」「何か起きそう」と思わせてくれる映像に
 心臓をどきどきさせられっぱなしでした。
 うん。ラストで思わずちゃぶ台をひっくり返しそうになったものの
 やはりこのドラマのこと好きだったなー。

黄金の豚

2010年12月30日 13時09分26秒 | テレビ鑑賞
■黄金の豚-会計検査庁特別調査課
■のりぞう的2010年度秋クール3位
■水曜22時 日本テレビ放送
■出演
 篠原涼子、大泉洋、岡田将生、桐谷健太、生瀬勝久、宇津井健、
 近藤芳正、もたいまさこ、山口紗弥加、矢沢心、能瀬あんな、
■脚本 吉田智子

■感想 ☆☆☆☆
 篠原さんと大泉さんで水曜22時といえば「ハケンの品格」を
 思い出すのですが、テイストも二人の掛け合いも
 その期待を裏切らない作品でした。
 「ハケンの品格」らしさを踏襲したテンポ良く面白い作品で
 勧善懲悪具合が見終わった後に気分をすっきりさせてくれました。
 週の真ん中に爽快な気持ちで睡眠に入れる作品だったなー。

 テイストはコメディなので、あえて分かりやすくしていた部分も
 あると思うのですが、でもひとつひとつの税金のごまかし方が
 いかにもありそうで、コメディドラマなのになんとなくリアルで。
 でもいくらなんでもここまで露骨なごまかし方はないでしょ?
 ドラマのためにデフォルメしているんだよね?と思っていたのですが。
 最終回が終わった後のテロップに

 「ドラマのために脚色はしていますが、
  基本的な手法、やり口はすべて実際に起こったままです。」

 というようなことが書かれていて愕然としました。
 そっか。今や「そんなそんな!ありえないでしょー!
 あからさま過ぎるでしょー!」なんてことすら「ありえないこと」ではなくて、
 「あってもおかしくないこと」「起こりうる出来事」なんだなー。
 「常識」とか「お日さんが見てる」とかそういう当たり前だったことが
 本当にどんどんどんどん揺らいで来ているのかな、と思いました。

 あ。でもドラマは本当にすっきり気分よし!の終わり方で。
 篠原さんは見事にかっこよいお姉さんでした。
 美しさも出産前以上。素敵過ぎました。
 でもって大泉さん。この方、こういうコメディテイストで
 なおかつ決めるところは決めちゃうよ?という演技がうまいなー。
 でもってこういう役すると、本当にかっこよく見えちゃうなー。
 とほれぼれ見とれていました。大好き。
 更に言うならば、桐谷さん。彼も変幻自在な役者さんで
 いろんな役を見事に面白おかしく、なおかつ時にはかっこよく
 演じてくれるのでこれまたひっじょーに大好きです。

年末っぽい

2010年12月29日 22時29分01秒 | 日常生活
今日から会社はお休み。いよいよ年末です。
朝から箪笥の引き出しの中と押入れの中を地味に大掃除。
おそらく誰一人、私が大掃除したことなんて気付かないんじゃないかな、
というぐらいの地味さでひっそりこっそりの大掃除。
とは言え、引き出しの中にも押入れの中にも
捨てるべきもの、捨てたほうがいいんじゃないかと思えるもの
捨てなくてもいいから、せめてどこかに整理してください!
と説教したくなるものが目白押しで、細々とした大掃除の割りには
ある程度まとまったゴミが出てきて気分はすっきりしました。

それにしても、葉書や便箋、切手が
思っていた以上にコレクションされていて驚きました。
「出したいとき」ではなく、
「気に入ったものが見つかったとき」に購入しては、
ふと思い立ったとき、思いついた人に手紙を出すのが
ワタクシの趣味なのですが
(って、よくよく考えると、マイペース過ぎるな。
 迷惑メールっぽい・・・。)
ここ数年、お手紙を出すペースが明らかにトーンダウン。
購入スピードに追いついていなかった模様。
来年はもう少し頻繁にお手紙を出そうとひそかに決意をしました。
(・・・って、これまた私本位の都合でちょう迷惑。)

大掃除を無事に終えて(終えた気分になって)
昼からは栗きんとん作りに取り掛かり・・・。

・・・もうさー?
芋を甘く煮詰めればそれでいいんじゃないの?
これってわざわざ漉す必要ある?
このざらざらした繊維が身体にいいんじゃないの?

というやさぐれた気持ちになりました。
面倒だ、面倒だ、と聞いてはいたけど、本当に面倒なんだなー。
噂って割りと信憑性が高いものなのねー、と妙な納得をしつつ
それでも心折れることなく(仕事以外だと頑張れるもんだ、と
これまた妙な感心をしつつ)栗きんとん作りに精を出し、
なんとか出来上がった栗きんとんの美しさに見とれました。

世間一般的には「美味しくない」という状態だろうが
世間一般的には「美しくない」という状態だろうが
世間一般的には「繊維が残っている」という状態だろうが
そんなのはどうだっていいんでい。
結果より過程が大事なんだよー。
と自分で自分を目いっぱい褒めてあげて本日の業務終了。

後はひたすらに日記帳の整理をして過ごしました。
午前中の大掃除でチケットやパンフレットやミニお手紙といった
細々としたものがいっぱい出てきたのです。
こりゃ全部、日記帳に貼ってしまったほうが早いよね!
と思い立ち(整理っつーもんがほとほと苦手なために
この方法以外、思いつかなかった、とも言いますが。)
日記帳サイズに切っては貼り、切っては貼り
思い出したことをメモ程度に文章で残し。
そうこうしているうちに、
その周辺のことも思い出してきて日記に色々と追記し。

ふと気が付くと一日が終わっていました。
あぁ。なんとも言えない充実感。
ワタクシ、やっぱりどうにもこうにも
「生きていくのにまったく必要のない作業」が
大好きなんだと思われます。

2010年の日記帳は、
その厚さが2011年の新しい日記帳の約2倍に膨れ上がり、
その厚みの分だけ私は今年も充実した1年を過ごしていたんだな、
と幸せな気持ちになりました。

2010年は確実に終わりを迎えています。
私の日記帳も空白ページはあと2ページ(×2冊)です。

部下たるもののお仕事

2010年12月28日 22時45分02秒 | 日常生活
本日は待ちに待った仕事納め。
大掃除開始は15時でしたが、起床した時点から
私の気分は「仕事納め」モードにシフトされておりました。
もっとも仕事納めモードにシフトされたのは既に昨日の時点。
なんなら先週のクリスマスイブ時点で既にシフトチェンジされていたような。
「勝手ながら今年度の業務は終了させていただきました。」
と(本当に勝手に)周囲の方々に宣言して回っていました。

そんな私の気分の問題による「仕事納め」モードではなく
正真正銘の「仕事納め」!ヤッター!!待ってましたー!!
と、小躍りしながら15時を待ち侘び、大掃除開始。

いつの間にか溜まった資料を見直して必要ないものは破棄し
机周りを整頓し、あちこちにたまっている埃を拭いて回り。
あー。職場が目に見えて綺麗になっていく。
この分かりやすさが気持ちいいんだわー。
と充実した気分で大掃除に精を出しました。

周囲の方もがたがたと掃除をしている中、
部長が私の席までやってきて
「破棄するCDとかハードディスクとかあるかいな?」
と確認をしてくださいました。

あ!あります。あります!
私じゃありませんけど、私の後輩の新人さんが
LANケーブルを破棄するって言ってました!
一緒に捨ててくださるんですか?ありがとうございます☆

と、大喜びで新人さんの机の上にあるLANケーブルを
部長に渡そうとした私を、部長が慌ててさえぎりました。

「いや、俺が俺の分も一緒に捨ててほしいんやけど。
 破棄したいCDがたくさんあるけん。
 あっちから持って来るけん、一緒に処分しとってくれん?」




・・・あ。なるほどね。
部長がご自分の分を捨てるついでに
ワタクシたちの分まで破棄するべく尋ねてくれたわけではなく。
部長ご自身の分も一緒に破棄してほしい、
というお願いをしにいらっしゃったんですね。

そりゃそーか。
よくよく考えると、というか考える間でもなく。
こーゆーときは、目下のものが
「あ!一緒に捨てておきましょうか?」
とお伺いをたてるところでした。そーだ。そーだ。
それを私ときたら、部長を顎で使おうとしていたわけで。

「うわー!完全に間違えた!
 デフォルトで失礼な人やったよね?
 考えなしにも程があるよね?
 今のアタシ、もしかせんでもそーとー失礼やったよね?
 顎で使おうとしてたのばれてるよね?」
と、思わず興奮しつつ前の席の後輩に確認したところ

「いや、のりぞうさん、すごいなーと思いましたよ。
 のりぞうさんしか言えませんよ。
 びっくりしながら聞いてましたよ。」
と後輩からは感嘆しつつも明らかに呆れられ。
その隣の席の先輩からは
「ちゅーか、笑えんよね。
 怖いもの知らず過ぎて。すごいっていうより恐ろしかった。」
と、真顔でどんびきされました。

ホントにね。
2011年は。2011年こそは。
も少し謙虚に誠実に行動できる社会人を、
そして、闇雲に、ではなく、ほんの少しでもいいので
いったん考えてから行動できる社会人を目指したいと思います。

ついた以上に食べました

2010年12月27日 22時38分43秒 | 日常生活
会社の先輩のご自宅で毎年恒例の餅つき大会が開催されるため
お手伝いで参加してきました。
臼と杵による今は珍しい本格的な餅つきで
だからこそ人出(特に力ありあまっている若者の人出)が
必要なのだとか。
とはいえ、作業全体が経験値による慣れがものを言う部分は大きく、
経験値のない私は始終あたふたしどおしでした。
そして、あたふたしどおしの割には
「あたしも餅つきしてみたい!」とか
「あたしも餅をこねてみたい!」とか
「あたしも餅を丸めたい!」とか
好奇心の赴くままに各作業場をまわっては
自ら率先して更なるあたふたを体験してまわっていました。
だってせっかくだから全部体験してみたいんだもの!

というわけで、結果として、当然のことながら。
各作業担当者の方々にご迷惑かけっぱなし。
ひとつの担当を究められていた先輩や同期男性陣は
立派に戦力として活躍していたというのに・・・。
ホント、手伝いに行ったんだか邪魔しに行ったんだか。
でも楽しかった!楽しくて充実感あふれる1日でした。

考えられないぐらい寒かったし
雪はどんどん降ってくるし、
周囲の景色はどんどん白一色になっていくし、で
普段の私だったら
「絶対に部屋の中から(いや、むしろ布団の中から)
 外に出ませんよー!!」
と宣言して過ごすような一日でしたが
その寒さも餅つきの楽しさの前には見事にかすんでおりました。
寒くて寒くてたまらなかったけれど
楽しくておもしろくてわくわくした一日でした。
小さい頃に「笠こ地蔵」や「鶴の恩返し」で出会って
胸のどこかに「日本人の記憶」として残っている
懐かしい原風景に出会えたからかなー。

毎年参加しているご家族がいて、
入れ替わり立ち替わりやって来ては数時間お手伝いをするご家族もいて、
今年初めて参加しました!というご家族もいて。
血縁関係があったりなかったりする10家族以上のご家族が集まって
わいわい楽しくお話し、ちびっこちゃんたちと再会して
「おっきくなったねー!」
と挨拶する。そんなあたたかい光景も懐かしい感じでした。

できることならば、もうすぐ会える予定の甥っ子ちゃんなり
姪っ子ちゃんなりにもこういったことを体験させてあげたいなー、
などと気の早すぎることをちらりと思ってもみたり。
とにかく楽しい1日でした。
餅つきをしながらぱくぱく食べたつきたて素餅の甘さときたら!
でもって、15時過ぎに終わって食べた馬刺しと焼き肉のもたらした
充実感ときたら!んまかったー!

昨日のワタクシ、つきたてのお餅を軽く15切れぐらいは食べました。
お餅は密度が高いため、1切れでご飯茶碗3杯分相当なんだとか。
ということは茶碗45杯分ぐらいのもち米になるわけで。
美味い。けど恐ろしい。
恐ろしい。けど、美味いーっっ!
と苦悩しつつ、餅をぱくつきながら
ビールも飲みたかったなー。などと思った私は
本当に食べることが大好きなんだと思います。

好きな食べ物を聞かれるたびに「お餅とカレー!」
と答えている私にとって、これからの季節は至福と苦悩の季節です。

正直者

2010年12月26日 10時00分16秒 | 日常生活
地元友達主催のクリスマス会に参加。
クリスマスなんだし、独身男女に限定するよ!という連絡を受けたため
妹夫妻は連れて行けず、だからといってひとり参加は淋しいし、ということで
幼なじみに付き合ってもらいました。

さすが地元飲み会。
幼なじみは思いがけず、元同僚に再会できたり、
参加者のひとりの自宅が私の伯母のご近所さんだったり、
他の参加者さんの仕事場から徒歩5分だったり、
改めて小倉は狭いなー、と感じた飲み会でした。

幼なじみに付き合ってもらってる以上、酔っ払うわけにはいかないわ!
と使命感に燃えたワタクシはいつもよりお酒控えめに過ごしました。
・・・大体、イブ礼拝後に教会で飲み過ぎちゃったし。
昨日はワイン3本があっという間になくなっちゃったんだよねー。
あれって間違いなく私も飲んでたよねー。
などと、諸々考えてお酒を控えたにも関わらず。
(お酒を控えたから?燃料足りなくなっちゃった?)
途中から猛烈な睡魔に襲われて意識が朦朧とし始め。
ふと気がつくと、みんなが解散の相談をしていました。

さすがに楽しいときは時間が過ぎるのが早いねー。
あっという間だったねー。

と驚く私に
「熟睡しとったし!」
とお怒りモードで突っ込む友人。

あれー?
私、寝てた?
・・・寝てたよね。がっつりと。
なんか倒れ込んでたよね?
だれかのコートを敷布団にしてたよね・・・。
と平謝りしつつ、解散。

友人からは
「のりちゃん好みの男性がまったくおらんかったことだけは分かった。」
と痛烈な皮肉を放たれました。

・・・それって。
ごくごくフツーに失礼な人だよね、私。

Q10

2010年12月23日 16時52分00秒 | テレビ鑑賞
■Q10
■のりぞう的2010年度秋クール1位
■土曜21時 日本テレビ放送
■出演
 佐藤健、前田敦子、田中裕二、薬師丸ひろ子、福田麻由子
 池松壮亮、蓮佛美沙子、賀来賢人、柄本時生、高畑充希、細田よしひこ
 西田尚美、光石研、白石加代子、小野武彦、

■脚本 木皿泉

■感想 ☆☆☆☆☆
 大大大好きな木皿脚本のドラマです。
 第1話を見ながら「やっぱり木皿作品好きだわー。」と
 しみじみ思いました。好きだー!という気持ちをかみ締めました。

 登場人物ひとりひとりが困ったところのある人たちで
 でも悪い人ではなくて、どちらかというと憎めないいい奴ばかりで
 そんな彼らがお互いに支えあって、関わりあって過ごす群像劇です。
 木皿作品に出てくる大人は特にとても魅力的で
 彼らの若者への接し方、若者たちの見守り方に
 何度もあったかい気持ちをもらいました。
 マイペースで好きなように生きている。
 仕事ができる優秀な大人、というわけではない。
 でも、自分のことだけでなく、自分の周りの人たちのことを、
 そして自分が大切に思っている人たちの「明日」のことを考えて
 行動できる大人たちでした。
 ふとした一言が深くて、何気ない行動に心を掴まれる。
 いいなあ、こんな大人になりたいなぁ、と何度も思いました。

 特に薬師丸さんの最終回の活躍ぶりときたら。
 彼女の一言が主人公の背中を押し、そして主人公のもとに現れた
 不思議な少女、福田さんの心を救ってあげたんだろうな。
 だからこそ、こんなにも素敵なハッピーエンドを迎えられたんだろうな。

 佐藤さん演じる役でまだ「これはちょっと・・・」というものに
 出会ったことがないなー。いつも魅力的な役についている気がします。
 でもって前田さん。とにかくキュートなロボットさんでした。
 やっぱりオンナノコはかわいくなくっちゃねー、と素直に思いました。
 でもって「かわいい」という評価に「口調」や「言葉」が与える
 影響力はとてつもなく大きいな、としみじみ思いました。
 あたしもも少しかわいらしい言葉を使わないと、と反省させられました。

 田中さん、小野さん、薬師丸さんは頼りないけど、
 とっても頼りがいのある大人を面白くあったかく演じられていました。
 さすがだなー。
 演技に醸し出されるこのあったかさって一体、なんだろう。
 人柄、なのかしら?とにかく大好きな3人でした。
 でもって木皿作品の常連さん。白石さん。
 今回も怪演ぶりは健在で、でもいつも以上にコミカルで
 かわいらしくて強い母親を楽しそうに演じられていました。
 生徒役の子達もひとりひとりがしっかりと描かれていて
 その描かれ方がとても丁寧で。見事な群像劇でした。

 モノローグや科白がとても美しく、
 好きな言葉が散りばめられた作品だったので、
 脚本が売られることがあれば、ぜひ読み返してみたいな。
 次の木皿作品も楽しみです。