のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

一昔語れる年代になりました

2014年07月26日 09時19分57秒 | 日常生活
久々の出張!in鹿児島です。
大好きな鹿児島!(の黒豚、ふくれ菓子。)ということで
普段の業務ではありえないようなモチベーションでいざ!鹿児島へ出発!

・・・と思ったら、もう到着してました。
1時間半後には鹿児島の土を踏んでました。
旅の情緒とかね、何にもないのね。
も少しね、ゆっくりじんわり鹿児島に向かいたかったな、と思うのです。
博多出発した次の瞬間には鹿児島についてるってどゆこと?!

とぶつくさ言っていたら、先輩から
「のりぞう。寝とったろ?顔がぼんやりしとうよ。」
と指摘されました。

・・・分かります?
そんな寝起きの顔してます?
と、あたふたしましたが、鏡を見る限り、通常仕様の私の顔で。
確かに寝てました!寝てましたけど!
顔がぼんやりしているのはいつものことなのです。
そこはふんわりと放っておいていただきたい。
と、これまたぶつくさ言いながら、出張先のグループ会社へ向かったのでした。

久々の出張とあって、新鮮な気持ちで会議に臨んだせいか、
会議も退屈することなく(って、この感想は社会人としてどうなんだ。)あっという間に終了。
また折に触れ、情報交換し合いましょうね、と言い合いながら懇親会場へ向かいました。

いざ!鹿児島の黒豚!

というわけで、山盛りの黒豚をしゃぶしゃぶしながらぺろりと食べ尽くしました。
本当に山盛り過ぎて、若干、最後は苦行に臨んでいる若者たちのような面持ちで黒豚と向き合ってました。
会議中には見せたことないような真剣な面持ちを黒豚さんには惜しげもなく披露してきました。
私の真剣さを懇親会場ではあますところなく出し切った!大満足!

というわけで、お腹もくちて一息ついた頃、ようやく鹿児島の方々と和やかに談笑を開始しました。
(って、それもオトナとしてどうなのだ。周囲と楽しみながら食事するとかいう発想はないのか。)

偶然にも目の前に座っていたのは、かつて新人研修を担当していた頃の同僚。
新人研修クラスマネージャ仲間です。

「お久しぶりです。久しぶりにのりぞうさんが鹿児島に来たんで、
 ゆっくりお話ししたいと思って、目の前に座りましたよ。10年ぶりですよね。」

・・・全然、偶然じゃありませんでした。
むしろ、ずっとお待たせしてました。
黒豚に目の色変えている私のお腹が落ち着くのをひたすらに待ってくださっていました。
かたじけない・・・。

って!!
ジュウネンブリ?!
今、10年ぶりの再会とおっしゃいました?!

うっそだぁ!!
いくらなんでも10年は言い過ぎでしょう?
と、去りし日を思い返し。
確かに、私がクラスマネージャを離れたのは5年まえだけれど、
この方は、その前に担当を離れ、それって確かに確かに10年ほど前だったやもしれぬ。
ということは、私たちが一緒にクラスマネージャを担当していたのは本当に10年前だったのだわ・・・。
という事実に思い至り、思わずくらくらと目まいがしたのでした。

本当に。
本当に時が過ぎるのがあっという間過ぎて、びっくりします。
小さい頃、大人の皆様がみな一様に「一年なんてあっという間やねぇ。」と言っていたのを聞いては、
うっそだぁ!と笑っていましたが、笑っていたちびっこの私を「こら!」と叱りつけてやりたい。

嘘じゃないから!
なんなら10年だって、「あっという間」とか言い出すから!
しかも、10年たったというのに、10年前の私となんら変わってない・・・・とか図々しいことを言い出すから!

というわけで、お久しぶりです!という挨拶をたくさん果たした楽しい楽しい出張でした。
7、8年前の新人もちゃんと私を覚えてくれていて、
「どうしたんですか?!」
と声をかけてくれたこともすっごくすっごく嬉しかったな。
なんだか元気をもらえた鹿児島出張でした。

昭和生まれの夏休み

2014年07月22日 21時45分20秒 | 日常生活
夏休みがやってきました。
学生時代というものから遠ざかること、はや幾年なのですが
(むしろ、「ウン十年」に近付きつつあるのですが・・・)
「学校の先生」をしている友人が複数名いるせいか、
いまだにうっかり「夏休み!!」とわくわくしてしまう季節です。
「夏休み」というイベントなんて関係なくなって久しい割に、
「夏休みだし!」という理由で遊ぶ日々。

そんなこんなで7月から8月にかけての夏休みシーズンは大好きです。
義務教育期間より休み(と思っている期間)は長くなってます。
だって大人だもん。

というわけで、夏休み前半の7月は

・数年ぶりに東京から帰ってきた同期と呑み
(うっかり振り返ったら、6年ぶりぐらいでした。
 6年前のことをついこの間のように思ってました。時の流れって恐ろしい・・・。)

・入社以来初めてと言っても過言ではない組み合わせで同期と集い
(まさかこの組み合わせで呑む日が来るなんてね、としみじみ語り合いました。
 (私も含めて)3人とも変わってないけど、変わってた。
 しっかり年月の経過があちらこちら(主に目尻とかお腹)に見え隠れしてるんだけれど、
 でも、やっぱり喋るとこれっぽっちも変わってませんでした。安心。)

・最後の女性同期として寄り添いあっている同期たちと1年半ぶりに再会し、
 「私たち頑張ってるよね?」と自画自賛しあい、
 (でもって、「顔のハリが・・・」とか「エステに行くべき?」とか
  「やっぱり下着はかわいいのを買った方がいいよね!」とかお互いに励まし合いました。ジョシ力補充。)

・福岡トモダチといつものごとく某ファミレスで集い、延期に延期を重ねている旅行計画を立て直し、
 (もはや1年越しの計画となりつつあるハウステンボス旅行を今年こそ実現させるのです。
  念願のキラキライルミネーション!)

・高校時代の同級生とご飯を食べつつ、夏休みの旅行の計画を立て
 (てくれる友人にすっかり甘えて、「ここ行きたい!」とか「これ食べたい!」とか
 「この地域にも興味あるかも。」とか気になるところを伝えました。
 そろそろ本気でお中元を贈ることを考えたほうがいいと思う・・・。)

・高校時代の同級生とスカパラのライブを楽しみ
 (これが初めてのライブ!という彼女から、ライブ前日に「あのー、洋服って、どんなのを着ていけば?」
  というメールが来て、おもわず抱きしめたくなりました。
  いつもはしっかり者過ぎるぐらいしっかり者さんのキャラだけにギャップがかわいすぎる。)

・これまた高校時代の同級生とアンジェラ・アキさんのライブを楽しみ
 (通常仕様のうっかり具合で定期を忘れてしまったため、帰りの電車は久しぶりの鈍行列車でした。
  もうね、驚きもしないし、呆れもしません。
  「ほらね。やっぱりね。なんか忘れてると思った!」と平然と電車に乗りました。
  ・・・ホントなんなの?馬鹿なの?と自分のことながら問いただしたい。
  でもって、友人に「ごめんね。定期忘れちゃって・・・帰るのに時間がかかるから、今日はご飯一緒に食べられないや。」
  と伝えたところ、きょとんとした顔で「え?私も食べる気なかったよ?」と言われました。
  よかった!なのに、ちょっと寂しい。人間の感情というのはメンドクサイものです。)

・妹さんと夏バーゲンでうっかりお揃いのショートパンツとタンクトップを購入し
 (なんかものすごく仲良さそうに見えますが、売り場のお姉さんがとても私好みに美人さんで、
  私好みに「え?兄弟なんですか?美人姉妹じゃないですか!どちらがお姉さん?」などと
  親切な声かけをしてくれたので買わずにはいられなかったのです。でも、後悔はない。
  だって、前々から目をつけていたショートパンツなんだもん。ふっふふーん。)

などなど、遊んでばかりの7月(前半)でした。
今更ながらにカレンダー見返して、ホントに遊んでばかりいた自分にびっくりしました。

でも!これからが夏本番なのです。
8月も遊ぶ!(宣言)
夏休みに入ったばかりのちびっこたちには負けません。(負けず嫌い)

とりあえず、キタキュウシュウが誇る花火大会と
盆踊り(できればイナカの盆踊り)、それに校区の夏祭り。
これだけは外せません。外しません。
これさえ抑えれば、私の夏休みは完成です。

・・・小学校のころから夏休みの過ごし方に変わりなし、なのです。
勿論、ビールとか枝豆とか水羊羹など、大人になって増えた夏アイテムもあるけれど
バケイションとか海外旅行とかビキニの水着、とかそんなものは私のジショにはアリマセン。

[ドラマ]闇金ウシジマ君 Season2

2014年07月12日 01時59分55秒 | 日常生活
■闇金ウシジマくん Season2
■2014年春クール
■出演
 山田孝之、崎本大海、やべきょうすけ、久保寺瑞紀、綾野剛、武田航平、紗倉まな、入江甚儀、
 佐々木麻衣、永野宗典、金谷マサヨシ、三澤亮介、

■感想 ☆☆☆
今回、最初から最後まで見ることができたのは、まさかの「闇金ウシジマくん」でした。本当に「まさかの」です。「うっかり」見始めちゃったら、登場人物たちの今後が気になって気になって気になって、途中でやめられなくなってしまったのです。
眉間に皺を寄せながら「え?彼らはちゃんと救われるんですよね?正義は勝つんですよね?悪は成敗されるんですよね?」とハラハラしながら見ていたのですが、なんとも言えない結末に「はぁ・・・・。」という気持ちになったのでした。
全っ然!救われなかった・・・・。

 でも、考えてみれば、このドラマには「正義」なんて存在していませんでした。「悪」は存在したような気もするけれど、圧倒的多数を占めていたのは「弱さ」だった気がします。「自己責任」(という言葉は苦手ですが。もっと言うならば「キライ」ですが。)と糾弾されると、反論のしようもない人たち。
ここに(闇金に)助けを求めても根本的解決にはならないとわかっているのに頼らざるをえない弱さ。何度も同じところでつまづいて失敗して、それでも「懲りる」ということができない弱さ。誘惑に負けて、自分の欲望を優先させてしまう弱さ。根拠がまったくないにも関わらず「俺は大丈夫」と強がってしまう弱さ。「今がちょっと悪いだけ。ちゃんとがんばれば抜け出せる。」と安易に考えてしまう弱さ。

 そんな弱さを抱えた彼らが闇金に手をだし、右往左往する姿を見ていると、私と彼らの間にたいした違いはないように思えてきて、画面の向こう側で困っている彼らを見続けるのが怖くてたまりませんでした。
 きっと私もちょっとした誘惑に簡単に負けてしまう。簡単に道を踏み外してしまう。私が彼らと違うのは、たまたまそういった危ないものに縁がなかっただけ。おしゃれなもの、華やかなものと縁がなかったから、そのまわりに渦巻く闇にも縁がなかっただけなんだろうな、ということをしみじみ思いながら、あぁ、私、地味に生きることができて(地味にしか生きられなくて)よかったな、とため息をつきながら見終えました。

それにしても山田君。芸達者だなぁ、としみじみ思いました。無表情で何を考えているのかよく分からないウシジマ君が見事にはまってました。
そして、ウシジマ君の小学校の同級生役を演じた綾野さん。最近、「イケメン枠」に進出しつつあるけれど、そういえば彼はずっとダークゾーンサイドの人だったよね・・と懐かしい気持ちになりました。黒スーツとか薄ら笑いとか無表情とか、すごく似合う人だったっけ。
そんな彼らが駄菓子屋の前で昔懐かしい駄菓子をむさぼりながら殺伐とした会話をひょうひょうと交わす場面は、このドラマの中で(私にとって)唯一、和める場面でした。
 ふたりが並ぶ画面を見ながら、精神的に安定している人たちの存在って大事だなぁ、としみじみと思いました。たとえ彼らが立つ場所がまったく安定していなくても。殺伐とした場所で「安定」とはほど遠い場所に経っているはずの彼らは、何があっても動揺を外に見せず、変わらぬテンションで飄々とし続けてくれたので、彼らが出てくるたびにほっと一息つけた気がします。

 面白かったのかと問われると、面白くはなかったのだけれど、こんな世界が絵空事ではなく、実際にある(に違いない)と知れたので見てよかったな、と思っています。見るたびに「トウキョウ怖い、トウキョウこわい。」と呟いていたのですが、一緒に見ていた地元友達からは「いや、北九州にもあるから。こういう世界。」とたしなめられたのも、私にとっては大きな衝撃でした。・・・ホントに?

おそらく「うっかり」じゃなかったら、絶対に見なかったジャンルのドラマです。そして、このドラマを見なければ、絶対に知ることのなかった世界なので、改めてドラマって、フィクションってすごいな、と思いました。そして、フィクションと分かって楽しんでいたにも関わらず、ちょっとしたトラウマになりそうな怖さでした。改めて借金はダメ!と肝に銘じました。あと、身の程知らずのオシャレもダメ!絶対!

[映画]もののけ姫/1997年日本

2014年07月11日 00時07分37秒 | 映画鑑賞
■もののけ姫/1997年日本

■監督・脚本:宮崎駿
■音楽:久石譲
■声の出演:
 松田洋治、石田ゆり子、田中裕子、小林薫、美輪明宏、森繁久彌、西村雅彦、上條恒彦、島本須美

■感想 ☆☆☆☆
久々に「もののけ姫」を鑑賞。
久々も何もおそらく2回目の鑑賞です。
決して嫌いな作品ではないし、好きか嫌いかと問われると「とても好き」なのですが、「好き」と言い切るには、作品のラストが私にとって哀し過ぎて、見返したい、という気持ちにはなれずにいたのです。今回、満を持しての2回目の鑑賞です。

あれからもう10年も経ったし・・・と書き出したところで「ん?10年?」と思い、うぃきぺでぃあ大先生に「本当に10年でしたっけ?」と確認したところ、「ばーか。そんなわけないだろ。もう17年前の作品だぜ?」と嘲笑われました。じゅ、じゅうななねんっ?!と驚愕。そっかー。17年も経つのかー。・・・驚愕。(しみじみと。)

そんなわけで、あれからもう17年も経ったことだし、人の感性って、年月を経て変わるものだから、今回の鑑賞で私の「もののけ姫」に対しているイメージもがらりと変わるかもしれないなあ、と思っていたのですが。
見終えて「胸にズシンとくるこの感覚、変わりないな。」と思いました。中盤以降、話が展開すればするほどに辛く重い気持ちになり、眉間にしわを寄せながら鑑賞しました。
キツかった。すごく好きな作品なのに、見終えた時にはズシンと地に落ちていました。作品世界に随分とひっぱられてしまったなー。

キツイと思うこの感覚は、おそらく私にとってこの映画が「フィクション」とは思えないからだろうと思うのです。勿論、フィクションだとわかってはいるんだけれど、どうしても「まったくの絵空事」とは思えない。今の世の中にある様々な問題を多少デフォルメしながらもしっかり忠実に捉えているから、そして、その問題は私自身の関わり方、心の持ちようも問われるものだから、逃げ場のない気持ちになるんだろうな、と思いました。何より、私が私の軸をしっかりとどちらかに置くことができないでいるから、スタンスを定められないでいるから、だからこんなにもどっちつかずのきつい気持ちになるんだろうな、と思いました。
例えば、アシタカが懸命に森と人間が共存する道を探そうと走り回る姿や、サンが「人間はキライ」と人間に背を向ける姿、人間に追いやられ、荒れ狂い始めるおっことぬし様の姿。どのキャラクターにも一様に共感できてしまう。
その一方で今まで差別を受けていたらい病患者を迎え入れ、春をひさぐしかなかった女性たちを引き取り、仕事を与えたエボシ様の持つカリスマ性、リーダーシップにも魅力を感じてしまう。

エボシ様はラストで「私が間違っていた。これからは新しい国づくりを始めよう」と言い、今までのようながむしゃらな森林破壊、周囲の国々を利用するような取り引きは控えるのではないか、というような未来の可能性を見せて映画は終わりを迎えます。

けれど。
けれど、思うのです。きっと私は、私だったら、一度手に入れた「便利なもの」を手放すことができないだろうな、と。森を破壊してしまう、私たちより先に森に住んでいた森の住民たちを追いやってしまう、住むところを奪ってしまう、とわかっていても、きっと私はたたら場の再建のために働いてしまう。たたら場のなかった時代には戻れない。
そして、それは責められることでもないはずだ、とも思うのです。今まで虐げられていた彼らがたたら場によって「未来」を信じ、「明日」を待ち望むことができるようになったのは、喜ぶべきこと。彼らに「昔の暮らしに戻りなさい」と言う資格は私にはない。
だとしたら、アシタカの言うところの「みんなが共存し、共に生きる世界」はどこにあるんだろう、どんな世界なんだろう。今の私はまだその未来を具体的にイメージできません。だから、彼らの「これから」を思うと、やりきれない気持ちになるんだろうな、と思いました。

もうひとつ。彼らが森と共に生きることを放棄したこと。「人間じゃないもの」への敬意を放棄したこと。たくさんの「不思議」や「神秘」を内包する森や山を人が支配しようとしたこと、これらもすごく哀しかったように思います。
私は日本人の持つ、人じゃないもの、木や石や海、草に命を見出すところ、古いものに敬意を払うところ、人じゃないものに寄り添って生きるところ、そういった性質がとても好きなんだ、ということに改めて気付かされた気がします。
人間が山を、大いなる自然を、制御できるわけがないのです。そこに軸を置いて謙虚に生きれる人間でありたい、そう強く思いました。