のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

世界の中心で愛を叫ぶ

2005年09月29日 14時18分32秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 大人になった朔太郎(大沢たかお)の婚約者・律子(柴咲コウ)
 が失跡するところから始まる。律子の行き先が四国だと知り、
 そのあとを追う朔太郎だったが、そこは初恋の相手・
 アキ(長澤まさみ)との思い出が眠る場所でもあり、
 朔太郎はしだいにその思い出の中に迷い込んでしまう……。

■感想 ☆☆☆
 初恋が思い入れ強いのは、多くの人にとって
 初恋が成就しないまま終わったものだからだそうだ。

 人の気持ちに「永遠」はない。
 誰かを好きになっても、その恋が終わりを迎えると
 また他の人を好きになる。
 人はひとりでは生きていけないのだ。
 もちろん、私も。

 それでも「愛」には永遠を求めてしまう。
 「恋」や「好き」は何度あってもいい。
 いろんな形があってもいい。
 けれども、「愛」は軽はずみな気持ちで
 使ってはいけない重さがある言葉だと思う。

 だからアキの
 「好きよ、朔ちゃん。」
 という科白には胸が締め付けられた。
 自分の死を確信し、それでも伝えたい彼への言葉。
 おそらく最後の恋。最後の好きな人。
 それでも選んだのは「愛してる」ではなく
 「好きよ」という言葉。
 この言葉に、彼女は一体どれほどの気持ちを
 込めたのだろう。

 願わくば朔太郎の「今」は見たくなかった。
 彼にはアキの思い出を大切にしてほしかった。
 アキだけを想い続けてほしい、というわけではない。
 ただ、婚約者とアキの思い出を共有してほしくなかった。
 アキとの思い出は、
 アキと朔太郎だけのものにしていてほしい。

 そう願うのはわがままだろうか。

働け、女性たちよ。

2005年09月27日 22時02分28秒 | 日常生活
出社するとのりぞうの机の上に
「さあ、読みたまえ。」
と言わんばかりに、論文が置かれていました。

論文タイトルは「女性たちが働き続けるために」
内容は、育児休業をきちんと取って
働きたい女性は働き続けましょう!
そのためには、会社の制度や男性の意識にも
変わってもらいましょう!というもの。

・・・・何のアピールですか?

だーかーらーっ!

のりぞうには育児休業どころか
ハネムーン休暇さえ取得の予定はありませんってば。。。

好みの問題

2005年09月26日 22時01分35秒 | 日常生活
高校時代の同級生から久々にメール。
おそらく夏以来だから3ヶ月ぶり。
今は東京に住んでいる彼。
メールの内容は

「愛地球博に行ってきて思ったけど
 ヨカトピアってあったよね?
 あれって何?夢?幻?」

久々なのにこの内容のなさがすてき。
近況報告のような
とりあえず湧いた疑問を手当たり次第に
メールで送ったような不思議な質問。

確か前回のメールは
「暑い。その上、東京には
 ブラックモンブランが売ってない。
 どういうことだ?」
という呟きでした。

高校を卒業して9年。
カレシカノジョの関係から友人に戻って
それでもこういったメールが細々と届く関係。
おかげでお互いの近況は今ひとつ知りません。
いや、連絡があるだけで
純粋に嬉しいんですけどね。

しかも、こんなつかみどころのないメール。
思わず自分の人を見る目を褒め称えたくなります。
ちょっぴり変な人、感性が奇妙な人に
どうしても惹かれてしまうのです。

変わらずにはいられない

2005年09月25日 21時56分58秒 | 日常生活
久しぶりに高校時代の同級生とランチ。
彼女の明晰さ、思慮深さなど本質は
全く変わっていないものの
彼女の置かれている状況は変わっていて

いつまでも変わらずにいることの
難しさを改めて実感してしまった。

高校時代はみな無邪気に
将来を夢見ていたけれど
思い通りに人生の駒を進めるのは難しい。

金田一少年の事件簿

2005年09月24日 21時55分29秒 | テレビ鑑賞
初代は好きで連続ドラマになる前の
スペシャルドラマバージョンから見てました。
ともさかりえちゃん(今は「ともさかりえさん」
と「さん」づけがとても似合う大人の女性で
そこがまた憧れだったりします。)が好きだったのです。
今見ると堂本剛君もとっても若い。

二代目はとりあえず一度ぐらいは見とこうか、と
確認しておきました。でも見るにはいたっておらず。
松本潤くん苦手なのです。「ごくせん」のときは
好きでしたが。それに初代でイメージが確立されて
いたし。でも鈴木杏ちゃんは好きでした。
かわいらしい。恋愛要素は少なめだったのかな?

そして三代目。
亀梨和也さんと上野樹里ちゃん。
樹里ちゃん大好き!細ーい!かわいいっ!
かわいい女の子大好きです。
樹里ちゃんはイマドキっぽく
きゃぴきゃぴしてないところも好きなのです。
亀梨君は・・・
そんなに初代のイメージを崩されませんでした。
もう年月が経っていて記憶が曖昧なせいかもしれませんが。
金田一君ってそういえば女の子大好きキャラだったなぁ、
と懐かしく思い出しましあた。

そして加藤さん演じる剣持警部。
加藤さんがこんな役柄演じるのは珍しいのでは?
へぇ、、、と珍しく拝見。

流し見程度に見ていた割には楽しめました。
シリーズ化されるのかしら?

女度高めの再会です。

2005年09月24日 10時50分57秒 | 日常生活
数年ぶりに大学時代の友人ふたりとお食事。
常々、連絡は取っていたものの
なかなか休みがあわず、3人で会うことが
適わないでいました。

再会の瞬間、お店の中で叫びまくり。

「きゃー。久しぶりー!」
「うわぁ。何年ぶり?!」
「本物だぁ!!」

大人の雰囲気漂う沖縄料理のお店の空気を
壊しまくりの3人。
店員さんが苦笑しながら、
こちらを見ている様子が目の端に見えましたが、
かまっちゃいられません。
とりあえず再会の喜びを体全体で表現し
ようやく席に落ち着きました。

席に落ち着いても会話は同じ。
「何年振りよ?」
本当にいつ以来、会えてなかったのか
よく分からないぐらいの再会なのです。

・・・・覚えてないのは、3人が3人とも
細かいところにこだわらない性格だということが
大きいかもしれませんが。。。。

と。思い出しました!

「前回、三人で会ったとき
 タッキー主演のドラマを見たよ。」
「あ!ミスチル主題歌の!」
「ケーキが美味しそうだったよねぇ。。。」

・・・もっと感動的な覚え方はないのかね。
みんなが働き始めた年だったよね、とかさ。
まあ、いいのです。おかげで思い出したし。
ドラマッ子もたまには役に立つことを証明。

それからは、3人の近況報告や
大学時代の思い出話、共通の知り合いの噂話に
華を咲かせる2時間。
わあ、由緒正しく女性道を全うしてますわね。
勿論、恋の話に重点が置かれてます。
オンナノコですもの。

常に恋愛話のネタがつきないつんちゃんと
オンナノコ度120%のお惚気を
聞かせてくれるみぃこちゃん、
そして今ひとつ話すネタが提供できないのりぞう。

人にはいろんな生き方があることを
実感できる組合せになっています。
バランスが取れている三人組なのです。

・・・・負け惜しみじゃありませんっ。

たくさん話してたくさん笑って
あっというまに夜がふけていきました。
年内の再会を目標に、別れを惜しみます。

お別れから10分後、
みぃこちゃんから電話がありました。

「乗るはずだった電車ってね
 うちの近くの駅までは到着しないんだって。」

なんですと?!大丈夫なの?!
明日は仕事が早出だって言ってなかったっけ?

「うん。最終には乗れそう。
 とりあえず、最後のオチは伝えとかなきゃ
 と思って。」

そんな体を張ったオチは必要ありませんてば。
やはり類は友を呼ぶのでしょうか。
昔の人の知恵に想いを馳せる夜でした。 

シネマと書店とスタジアム / 沢木耕太郎

2005年09月23日 19時06分41秒 | 読書歴




最近のブログ大流行の影で常々思っていること。
文章には人格が反映される。
だから、どんなにおちゃらけた文章を書いていても
賢い人は賢さの片鱗がうかがえるし、
どんなに小難しいことばかり羅列していても
中身がない人はすぐに分かる。

勿論、文章のスタイルに好みはある。
けれども、そういった好みも踏まえたうえで
文章に人格は表れるのだと思う。

だから
「この文章は確かに上手いけれども
 どうにも好きではない」
という感想も生まれる。

文章がすべてではない。文章だけで人格の
すべてが反映されるわけではない。
それでも、人格の一部が確実に透けて見える。
それは文章を書く怖さだと思う。

沢木さんは潔よく、そして的確に
自分の考えを文章にまとめていく。
被写体との距離は近すぎず、遠すぎず
大絶賛することも感情的にけなすこともない。
だが、自分の意見を的確に抑えた文章で伝える。

そういった姿勢がかっこいい。
ここで紹介されている映画のほとんどを私は見たことがない。
それでも十分に楽しめるエッセイだった。

松風の門/山本周五郎

2005年09月23日 19時05分08秒 | 読書歴
山本周五郎さんは中学の国語の教師に紹介されて以来
好きな作家さんで、定期的に借りては読んでいる。
今回は、いつも本を貸してくださっている先輩が
「表題作がいいよ。」とまたまた貸してくださった。

表題作はややコミカルに人間の本質を描いて
その話の収束に溜飲を下ろすことができた。
何がその人にとって幸せなのか、どう生きるのが
正しいのかは、人それぞれなんだな、と
当たり前のことを今更ながらに実感。

だが、私は表題作よりも「鼓くらべ」に心を奪われた。
人より秀でるための努力をし続ける主人公と
その姿勢をやんわりと批判する老人。
音楽は競うものではない、聞かせるものだ、と
「名人」や「競争」に対しての疑問を投げかける。
私たちは日々、様々な競争に囲まれて
無意識のうちに「競争意識」を養われている。

けれども、きっと人生に必要な競争はほんのわずか。
むしろ、存在するべきではない競争に
縛られているのではないか、という思いに駆られた。

人に踊らされるのではなく、自分の価値観で
心穏やかに暮らせる人でありたい。

収められている作品は、昭和15年ごろから
20年代半ばに書かれているものばかり。
今回初めて、山本周五郎さんがそんなにも昔に
活躍されている方だと知った。
今読んでも全く色褪せていない。
時代が流れて、社会も人々の考え方も
急速に変わっている。だが、変わらないものも
まだまだ多いのだ。

サマータイムマシンブルース

2005年09月23日 19時03分18秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 甲本、新美、小泉、石松、曽我の5人は大学のSF研究会
 に所属している。しかし、SFの研究などせず、真夏の
 部室でクーラーに当たりながらダラダラと過ごしていた。
 ある日、部室に集まった5人の目の前に、突然、25年後の
 未来からやってきたというマッシュルームカットの男性と、
 タイムマシンのようなダイヤルとレバーが付いた
 金属の物体が現れた。彼らは、タイムマシンを使って
 1日前に戻り、壊れる前のリモコンを取ってこようと考える。
 しかし、過去を変えれば未来も変わるという説明を聞き、
 5人はタイムマシンに乗って過去と現在をいったりきたり
 するはめになる。

■感想 ☆☆☆☆☆
 くだらないのに、面白い。
 いや、違う。くだらないからこそ、面白いのかもしれない。
 くだらないことに一生懸命になってしまう妙な高揚感が
 映画の随所にあふれている。

 タイムマシンという機会も、もしタイムマシンが目の前に
 現れたら、という設定も、ましてタイムマシンがあるのに
 こんなばかげたことにしか使わない、というストーリーにも
 どこにも現実味はない。
 それなのに彼らのタイムマシンに対する反応も、その後の
 どたばた具合もすべて妙に現実味にあふれている。

 いざというときほど、私たちはばかげたリアクションや
 くだらない行動しか取れないのかもしれない。

 つまるところ、こんな御託はどうでもいいのだ。
 何も考えずに、お腹の底から笑いながらもう一度みたい。
 そして、まるで自分のクラスメイトのように彼らに親近感を
 覚えながら映画館を出て行くのだろう。 

してやられたり・・・

2005年09月22日 00時16分47秒 | 日常生活
会社の先輩からメールが届きました。
「巨乳の妹、元気?」

・・・ん?
前後の脈略はさっぱりわかりませんが
とりあえずお返事。

「元気ですよー。
 今日も巨乳を誇っております。」

・・・と、入力すると
なんと、パソの奴め、こんな漢字を打ち出しやがりました。
 
「元気ですよー。
 今日も虚乳を誇っております。」

何度変換しても、一度目の変換はこの漢字。
そりゃぁ、「巨乳」なんて漢字を
使う機会はないですけどね。
でも、「虚乳」なんて、ありもしないのに
妙に意味ありげな漢字を出してくる必要もないと思うのです。

くそっ。魂もないくせに生意気なっ。



でも、一番悲しいのは
「くやしい」と思うよりも
「うまいこと言いやがる」と感心してしまう自分なのです。