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マチルダは小さな大天才/ロアルド・ダール

2009年03月20日 01時41分11秒 | 読書歴
22.マチルダは小さな大天才/ロアルド・ダール
■ストーリ
 マチルダは天才少女。三歳になる前に字が読めるようになり、
 四歳で有名な文学作品も読みこなす。ところが両親ときたら、
 そんな娘を「かさぶた」あつかい。「物知らず」だの
 「ばか」だのと、どなりちらしてばかり。学校にあがると、
 そこには巨大な女校長がいて、生徒をぎゅうぎゅう痛めつけている。
 横暴で高圧的な大人たちに頭脳で立ち向かうマチルダの痛快仕返し物語。

■感想 ☆☆☆☆
 定期的に読み返したくなる1冊。読むと必ず元気がもらえます。
 すかっとした後に「よし、がんばろう。」という気持ちになります。
 詐欺まがいの仕事をしている父親と下品でギャンブル好きな母親、
 そして「子供」が大嫌いな校長先生に囲まれて、自分の能力を
 もてあましているマチルダが自分の力で自分とお友達と
 大好きな先生を救う物語。

 「天才」というだけではダメで、自分の持っている能力を
 いかに使いこなすか、そのために、どれだけ自分で考えて動けるか、
 そして「幸せを手に入れよう」という強い意志を持っているか、
 それが大切なんだな、と思いました。

 マチルダは賢い。賢いから自分の賢さをまったくひけらかさない。
 けれど、謙遜もしないし、泣き寝入りもしない。やられたらやり返す。
 そのあたりがとってもかっこいい。
 自分の力を過不足なく把握すること、そして、今、自分にできる
 最善のことをしっかりと捉えられること。その大切さを痛感できる
 物語です。読み返すたびに思いますが、この本には小学生のとき、
 マチルダと同じくらいの頃に出会いたかったなー。きっと、今の
 数倍、わくわくして読んでいたと思う。


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