のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

ゆれる/2006年日本

2006年08月30日 23時35分47秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 写真家の猛(オダギリジョー)は、母の一周忌で帰郷した。
 父(伊武雅刀)と折り合いの悪い彼だが、
 温和な兄・稔(香川輝之)とは良好な関係を保っている。
 翌日、猛は稔、そして幼馴染の智恵子(真木よう子)と
 渓谷へと向かった。
 智恵子が見せる「一緒に東京へ行きたい」という態度を
 はぐらかして、一人で自然へカメラを向ける猛。そんな彼が
 ふと吊橋を見上げた時、橋の上にもめている様子の稔と智恵子がいた。
 そして次の瞬間、そこには谷底へ落ちた智恵子に
 混乱する稔の姿だけがあった。

■感想 ☆☆☆☆☆
 2週間ほど前に見た映画。
 見終わった後にずっしりときすぎて、感想が書けずにいた。
 兄と弟の間に存在する深い溝。
 そこに架けられた一本の橋の上で揺れ続ける兄弟の絆。
 二転三転する人の記憶。印象。

 私は妹に対して、長年、コンプレックスを抱き続けている。
 人当たりのよい妹。意志が強い妹。家族に対しても感情を
 爆発させない妹。妹のことは好きだし、仲の良いほうだとも思う。
 けれども、確かに存在するコンプレックス。

 だから、私は兄の立場に立ってこの映画を見てしまった。
 女性にモテるかっこいい弟。
 東京でカメラマンとして成功している弟。
 それに対して、ちっぽけなガソリンスタンドを継いで、
 いちゃもんをつける客にぺこぺこと頭を下げている自分。
 女性にもてるほうでもなく、縁もない自分。
 老いた父の面倒を見て、炊事、洗濯、掃除をこなす自分。

 弟は自分に懐いてくれている。自分も弟のことを理解している。
 大好きな兄弟。なのに、ふと感じる虚無。嫉妬。
 その上、思いを寄せている幼馴染の女性も戻ってきた弟に
 とられてしまう。不公平な人生。不公平な運命。

 いつも笑顔で「いい人」の兄が見せる激昂は怖くて切なくて哀しい。
 激昂する兄を更に嫌がる幼馴染の女性の気持ちは理解できる。
 まだ、決まった間柄でもないのに、あからさまに見せられる
 嫉妬は醜い。将来に対して、現実に対して閉塞感を感じている
 彼女が「田舎」の見本のような兄に瞬間的に嫌悪感を抱き
 「都会」の象徴のような弟に助けを求めるのも分かる。

 しかし、拒絶された兄の心の痛みや闇は更に深まる。
 事件が起こった後、自白した兄は面会に来た弟に対して
 つばを吐く。鬼のような形相で悪態をつく。
 長年のコンプレックスが表面に現れ、弟も兄も傷つく。
 兄弟なのに。一番身近な存在なのに。

 一方、弟は弟で自分が好き勝手することができるのも
 兄が多くのことを我慢しているからだという負い目がある。
 そして、兄が好きな女性と寝てしまったという罪悪感も。
 その負い目によって、兄を助けようと奔走する。
 しかし、徐々に兄に対する印象も自分の感情も
 分からなくなってくる。その混沌とした感情が記憶にも影響する。
 見たはずなのに思い出せない。

 事件によって、二人の関係は破綻したかに見える。
 けれども、ラスト場面はどこか爽やかで希望を感じる。
 他人の考えることは分からない。たとえ兄弟でも。
 けれども、家族には、そして人と人との間には絆が確かにある。
 そう思える映画だった。

ブラック・フラッグ・ブルース/2004年夏公演

2006年08月30日 23時29分59秒 | 舞台(キャラメルボックス)
■ストーリ
 人類が火星まで居住地を広げた時代。
 最先端の科学が瀕死の重傷を負った女性を助けた。
 彼女の名はマリナ(岡田さつき)。しかし、彼女は
 もう元の彼女ではない。宇宙船に体ごと組み込まれ、
 コンピュータを凌ぐ処理能力を与えられて生まれ変わったのだ。
 その日はマリナの所属する会社の入社試験の最終審査。
 マリナの宇宙船にも、3人の受験生が乗り込んできた。
 その中には、マリナの娘・砂記(岡内美喜子)の姿もあった。
 娘との再会を喜ぶマリナ。しかし、宇宙船は、正体不明の
 海賊(前田綾、畑中智行)に乗っ取られてしまう。

■感想 ☆☆☆☆
 見返しすぎ、と自分でも思いながら、キャラメル作品を
 見続けています。
 この作品は生まれて初めて生で見たキャラメル作品。
 テレビで見るのと、舞台で見るのとではやはり全く違う
 と心から思いました。前説もカーテンコールも思う存分
 楽しめて大満足の作品です。
 というわけで、DVDが発売されたとき、喜びいさんで買いました。
 この作品、ダブルキャストで上演されていて
 私は岡田さんがヒロインを演じるマーズキャストを見ました。
 DVD購入は小川さん(一昨年退団。残念すぎるっ!)ヒロインの
 ヴィーナスキャストを購入しようかとも思いましたが
 結局はおっかーさんの船長目当てに同じものを購入。
 いずれ、ヴィーナスキャストも手に入れるつもりですけどね。

 こちらも何度見ても楽しめます。
 感動モノ、というよりは明るく楽しく元気よく!
 夏だし、はじけて楽しもうぜ!という感じの舞台です。
 みんなが舞台上をこれでもかっというぐらい走り回ります。
 迫力満点の舞台。

 しかし、根底にあるのは親子の愛情だったり
 仲間との友情だったり、夫婦の情愛だったりします。
 そして、大好きな人との絆。

 ドタバタした展開に続くおっかーさん演じる船長の
 愛の告白シーンは、キャラメルの中でも最も好きな場面です。
 てれやで、意地っ張りの船長がやっとの思いで言葉にする
 気持ちは、やはり素直ではなくって、
 だからこそ信頼できてあったかい。
 そんな告白をする船長をおっかーさんが見事に演じています。 

 何度も見ているのに、またもやにやにやしながら
 食い入るように見ちゃいました。
 岡田さつきさんの美しさにもほれぼれしちゃいます。

情報求む!

2006年08月29日 22時07分06秒 | 日常生活
定時後、めったにのりぞうの席に寄り付かない
同期が珍しくすりよってきました。
何事?!とびくびくしているのりぞうに
同期から指令が下りました。

「ブログにて情報を集めて欲しい。」

というわけで、以下は彼の魂の叫びです。

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  うまい蕎麦が食いたいっ!!
  蕎麦の香が鼻孔を充満させるような
  そんな蕎麦が食いたいっ!!

 福岡近郊であれば、どこでも出向いていきます。
 (北九州市は鼻で笑われました。
  「そんな辺鄙なところ・・・。」
  といわれました。畜生めい!見てろよー!!)

 紹介いただいたら、食べに行きます!
 情報、心から求む!

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「情報が集まるかどうかわからんよ?」
と申しましたところ
「そんときは、コメントで説教してやる!」
と言われました。

・・・・・なんて陰険なっ!
もとい、そんなに蕎麦が食べたいのね。
おいしいお蕎麦が見つかりますように☆

サンタクロースが歌ってくれた/97年クリスマス公演

2006年08月29日 21時48分47秒 | 舞台(キャラメルボックス)
■ストーリ
 宝石「ラインの雫」は載く!
 怪盗黒トカゲの挑戦状を迎え撃つのは、若き日の
 芥川龍之介と江戸川乱歩。異色の大正ロマン推理活劇。
 ・・・になるはずだった映画。
 ところが、大失敗作となってしまい、映画館はがらがら。
 イブの夜、たったひとりしか観客がいない映画館で
 なんと犯人は隙をついて、映画の中から現代に逃げ出してしまった!
 犯人を追って、登場人物たちも現代の東京に飛び出してくる。

■感想 ☆☆☆☆☆
 キャラメルと初めて出あったのはこの作品だった。
 深夜、NHKを見ていると始まった舞台。
 そこにいつもとまったく違う上川さんがいた。
 ハイテンションでエネルギッシュに舞台の上をかけまわり
 高速突込みを繰り返す上川さん。いつもの演技との違いに
 唖然とし、キャラメルの舞台の世界にひっぱりこまれた。
 そのときの舞台で、上川氏に負けないくらいハイテンションで
 ぼけ倒し、つっこまれていたのが西川さんと近江谷さんの
 二人だった。この三人の絶妙の間の会話で舞台に笑いが起きた。

 そして、クライマックス。
 今まで笑わせ続けられた舞台上で、一転して繰り広げられる
 シリアスな表情の上川さんの演技。彼の渾身の演技に
 舞台にも関わらず、彼のほほを流れる涙に胸を打たれた。

 偶然、録っていたこの舞台のビデオは今も繰り返し、見る。
 何度も同じところで笑い、何度も同じところで考えさせられ
 そして、何度も同じところで涙する。
 クリスマスに起こる奇跡。
 映画の中の世界と現実世界を結ぶありえない一本の糸がつながる瞬間。
 現代の女性たちと過去の芥川さんが交流を持つ瞬間。
 キャラメルボックスがこだわり続けるファンタジー。
 そして、キャラメルボックスが表現し続ける友情と人間同士の愛情。
 それらがたくさん詰まった作品。
 そしてこの作品を見て以来、キャラメルボックスに
 はまった私にとっては今も忘れられない特別な作品だ。
 NHKさん、ありがとう。と今も思ってます。

希望の国のエクソダス / 村上龍

2006年08月29日 21時42分22秒 | 読書歴
■ストーリ
  2002年、失業率は7%を超え、円が150円まで
 下落した日本経済を背景に、パキスタンで地雷処理に
 従事する16歳の少年「ナマムギ」の存在を引き金にして、
 日本の中学生80万人がいっせいに不登校を始める。
 彼らのネットワーク「ASUNARO」は、ベルギーのニュース
 配信会社と組んで巨額の資金を手にし、国際金融資本と闘い、
 やがて北海道で地域通貨を発行するまでに成長していく。

■感想 ☆☆☆☆
 読まず嫌いを通していた村上龍さんの作品をなぜか
 図書館で手にとってしまった。初めて読んだ村上龍さんの
 この作品は圧倒的な情報量とパワーで私に訴えかけてきた。
 やはり本との出会いは縁だと感じた1冊。

 近未来の日本の話。ではあるが、2002年の話なので
 現時点の私にとっては既に過去の話である。
 ある日、中学生たちが一斉に学校を捨てた。学校の改善を
 求めて行ったストライキは受け入れられず、中学生たちは
 学校を捨て、社会の一員として働き始める。
 「なぜ、学校に行かなきゃいけないのか?」
 「なぜ、いい学校を目指さなきゃいけないのか?」
 「なぜ、この日本には未来を目指したくなるお手本がいないのか。」

 中学生たちが次々に放つ質問に回答できない大人たちを
 横目に彼らのひとりは言う。
 「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。
  だが、希望だけがない」
 「希望だけがない、という国で、希望だけしかなかった頃と
  ほとんど変わらない教育を受けているという事実を
  どう考えればいいだろうのか」。

 私は根拠もないままにこの国の未来を信じている。
 日本に希望を見出している。けれどもそれは確かな事実に
 基いた希望ではない。現実を客観的に俯瞰的に見つめ
 分析すると、もしかするとこの小説のいうように
 日本はもうダメなのかもしれない。

 それでも私は日本を、未来を信じている。
 それは日本の未来ではないかもしれない。
 私だけの未来かもしれない。
 けれど、私は「学校に行く意味」を知っているから。
 「いい学校を目指しなさい」という理不尽な目標を
 押し付ける大人に出会わなかったから。
 こんな人になりたい、とお手本にしたい大人と出会えたから。
 だから私は未来を捨てない。日本を脱出しない。

 そう思っている私が読んでも、この小説の中の
 中学生の可能性と躍進は爽快だった。
 わくわくしながら次のページをめくった。
 「今」だからこそ面白いのかもしれない。
 もう少し先の未来になると、この小説の中の何割かは
 記憶のかなたに忘れられ、「ふるい」情報となり
 「よく分からない」ものになってしまうかもしれない。
 だからこそ、今読めて良かったと思った。

 何でも持っているから、欲望を持たない中学生の姿は
 今の時代のニートに少し似ている。
 ニートは欲望がないから、働かない。外に出ない。
 けれど、この小説の中の中学生は欲望を持たないから
 世の中の一部分の人が利益を得ることのない
 公平な日本を築いていく。まったく異なるアウトプット
 だけれども、やはり現代をよく映しているように思った。 

スキップ/2004年冬公演

2006年08月29日 21時39分55秒 | 舞台(キャラメルボックス)
■ストーリ
 高校2年の一ノ瀬真理子(岡内美喜子)は、雨で運動会が
 中止になった日、自宅でレコードを聴きながら、
 ついうたた寝をしてしまう。
 目が覚めてみると、そこは知らない家。鏡に映った顔は、
 すっかり中年女性の顔。彼女は、42歳の高校教師
 「桜木真理子」(坂口理恵)になっていた。
 うたた寝の間に、25年という時を、「スキップ」して
 しまったのだ。初めて対面する夫と娘。近づいてくる新学期。
 真理子は自分の置かれた状況にとまどいながらも、
 42歳の女性としていきていく決心をする。

■感想 ☆☆☆☆☆
 大好きな北村薫さんの中でも最も好きな作品「スキップ」を
 キャラメルボックスが舞台化すると聞いたとき、
 神戸まで見に行こうか、真剣に悩んだ。結局、日程があわずに
 諦めたけれど日程さえあっていれば、絶対に見に行った。
 それぐらいわくわくした。

 しかし、DVDが発売されたときはほんの少し、
 購入をためらった。もしかして好きな作品なだけに
 がっかりするかもしれない。
 どんなにキャラメルボックスがすきでも、舞台と小説は
 まったく手法が異なる。2時間ですべてを収めようとするのには
 無理があるのかもしれない。
 キャラメルボックスでがっかりしたくない。

 そんな不安はまったくの杞憂だった。
 読む度に泣いてしまう小説は、何度見ても泣ける舞台になっていた。
 原作を大切にしていることが分かる舞台だった。

 昼寝から起きると、42歳になっていた17歳の真理子。
 戸惑いながらも現実から逃げずに正面から立ち向かう真理子。
 娘と向き合い、夫と歩み寄り、そして生徒たちに真摯に訴え
 かける。毅然としていようと、自分を奮い立たせながらも
 突然自分に重ねられた年齢に、女性として傷つき、
 親の死など容赦ない環境の変化に人として涙する。
 それでも真理子は逃げない。
 「嫌だからやってやろう」
 そう自分にはっぱをかけ、前に進む。
 必死に「今」を見つめる真理子と接し、徐々に変化していく
 真理子の家族と生徒たち。

 現実に存在している42歳の真理子と、真理子の身体の中に
 ワープしてきた17歳の真理子を坂口さんと岡内さんという
 ふたりの女優に演じさせて、表現させる手法が彼女の
 内面の葛藤を分かり易くしていて、彼女の切ない思いが
 ダイレクトに伝わってきた。
 また、真理子が高校の先生なので、登場人物が実に多い。
 生徒たちの役を一人で何人分も演じさせる。
 それなのに観客を混乱させることなく、話は進められていく。
 また、真理子の戸惑いや悲しみや
 現代への好奇心や興味など独白部分も複数の役者によって、
 交互に語られていく。
 朗読劇に近いスタイルなのは、きっと成井さんが原作者
 北村さんの言葉の使い方を大切にしたいと思ったからだろう。
 
 最後は17歳の真理子と42歳の真理子が舞台の中央に立ち
 しっかりと前を見つめて明日への決意を交互に、
 そして一緒に述べる場面で幕を閉じる。
 「昨日と言う日があったらしい」
 「明日という日があるらしい」
 「だが、私には今がある」

 北村薫さんの中でも最も北村さんらしい優しさが詰まった
 小説をここまでキャラメルらしさ全開の前向きな舞台に
 仕上げたキャラメルボックスの皆さんに感動。
 本当に何度見ても泣けます。

絶対に許しません

2006年08月28日 22時55分42秒 | 日常生活
会社イベントのお祭りが終わりました。
会社全体を使って家族の方々に
遊んでもらおうというイベントです。
のりぞうの担当は2階で行われていた縁日。
バイトさん5名と総務スタッフ4名で
くじびきやカーリング、射的に人形釣りにダーツを担当。

・・・人、多すぎない?
のりぞうたちってば不要なんじゃない?


という開会前の心配は杞憂でした。
むしろ、人が足りないっ。
休憩に行けないっ。
持ち場を離れられないっ。

のりぞうは初々しいバイト君と二人で
ダーツを担当していましたが
押し寄せるちびっこたちに翻弄され続けました。
ちびっこたちだけではなく
ちびっこたちが的以外のあちこちに投げ放つ
ダーツの矢にも翻弄され続けてました。

一緒に担当していたバイト君は
人あたりがよく笑顔の素敵な爽やか青年だったのですが
お昼を過ぎたあたりからはちびっこたちにお説教してました。

「ダーツは、あの的に矢を当てるものなの!!」
「ちゃんとあの的に投げなさい!!」

14時ごろには懇願してました。
「お願いやけん、あの的に当てて。」
「頼むけん、力いっぱい投げんで。」

その隣でやはりお説教をするのりぞう。
「こらー!一度、遊んだ人は後ー!
 一回も遊んだことがない人が先ー!!
 後ろに行けー!!」

あまりの迫力に
「おじちゃんも投げてみる?」
「おじちゃん、もっかいさせてー!」
とバイト君をおじちゃん呼ばわりしていたちびっこも
のりぞうには
「おねえちゃん、ありがとう。」
「おねえちゃん、もっかいしていい?」
と礼儀正しく接します。

うんうん。それでよろしい。
「おばちゃん」だなんて単語は絶対に許しませんとも。

14時半ごろ、ようやく人の波がおさまって
バイト君とゆっくり話せるようになりました。
一日、一緒に働いていたというのに
それまでほとんどしゃべることができなかったぐらい
ちびっこたちに翻弄され続けてたのです。

「ちょっと落ち着いたことだし
 あっちにビールがあるから、飲んできてもいいですよ?」
と申し出たところ、申し訳なさそうに断られました。

「いえいえ、まだ仕事中ですから。」

なんて好青年っ!素敵っ!!
とくらくらしていると、

「それにまだ未成年ですから。」

・・・・更にくらくらしました。
み、未成年?!じゅ、じゅーく?!
じゅーくの未成年をおじちゃんなんて呼んでたのか
あのちびっこたちめ・・・。やはり許しがたい。

何はともあれ、無事に終わってみれば
予想以上に大盛況で大好評だったお祭りでした。
のりぞうも普段はスーツ姿で真面目に仕事している
社員さんの「パパ」や「ママ」の姿を見ることができ
大変面白い一日となりました。

さあ、次は10月の会社主催ハイキングです☆
わーい。

楽しけりゃ、それでいい

2006年08月26日 22時31分27秒 | 日常生活
土曜日は高校時代の友人6人と
花火をするために集まりました。
発案者はのりぞうです。
今年の夏は海にも行き、バーベキューも楽しみ
盆踊りも踊り、スイカ割りも楽しみ・・・
と思いのほか夏イベントを満喫していたのですが
大好きな花火は夏の終わりの思い出として
ちびっこに邪魔されずにゆっくり楽しみたいな、と思いまして。

もっとも花火は夜。
福岡はまだまだ日の入りが19時ごろ、とゆっくりめ。
それまではのりぞうの家でゆっくりまったりしておくれ、
と部屋を開放いたしました。

むしろ、のりぞうの家でごはんをたべてー!
夏の風物詩のそうめんがうじゃうじゃ残ってるのー!
みんなおなかを空かせて来てー!!
と、頼み込みながら召集をかけました。

似たもの同士ののりぞうの友人たち。
集まる時間もてんでばらばら。
当日15時ごろ「行くから!」と返事をくれた人もいるぐらい。
この「頑張ってない」感じが大好きな友人たちです。

たくさん笑って、たくさん語って
そうめんもたくさん消費していただいて
(おかげで9把なくなりました!素敵!)
お菓子もたくさん食べて、ふと気がつくと
日付変更線を超えて2時。

「そろそろ帰らなきゃ・・・・」
とひとりが申し出て、お開きです。





・・・・・花火してない。。。。

まったりと過ごしすぎて、
花火をするために外に出るのが面倒になってました。
来月の終わりに再度開催を決定です。
まだまだ素麺は残ってるしね。

タッチ/2005年日本

2006年08月26日 01時40分18秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 あまりに有名な漫画なので割愛。
 あだち充さん原作の同名漫画の映画化です。
 南ちゃんを長澤まさみさん、双子の兄弟、達也と克也を
 斉藤翔太、慶太が演じてます。
 「タッチ」のストーリーを知らない人っているのかな?

■感想 ☆
 映画館に見に行かなくて本当によかった、と
 心の底から安堵した。
 それぐらい、私の中では漫画とアニメの「タッチ」が
 強烈に印象付けられていて、その差異に不満を
 覚えてしまうのだろう。

 そもそも漫画やアニメを実写化して、100%満足
 という状態はありえない。まったく異なる表現方法なので
 同じイメージを再度作り上げることは不可能なのだ。

 それをあえてやろうとする試みがここ最近、顕著だ。
 それで成功する場合もある。たとえば「ごくせん」。
 仲間由紀江さん主演の熱血教師ドラマだ。
 これは高視聴率を記録し、私も大好きだった。

 けれど「タッチ」を私は受け入れられなかった。
 演技が下手、とか脚本が苦手、とかではなく
 ただひたすら「違和感」が続くのだ。
 何だろう。私の中で達ちゃんも南も克ちゃんも
 それどころかコータローも原田君も新田君も
 すべて、あのアニメで固定されているのだ。

 大体、たった2時間であの26巻の世界を
 まとめようとするのに無理があるのだ。
 原作では盛り上がりどころとまったりとした日常と
 緩急つけた展開で物語に深みをだしている。

 人生、いつもクライマックスではない。
 後から考えると意味があるけれど、そのときどきでは
 何の変哲もないように見える一日やちょっと気分が
 乗らないような一日もあって、そういった日々の積み重ねや
 そこでの努力の積み重ねがクライマックスにつながるのだ。

 あだちさんはこの部分の描写に手を抜かない。
 だから、熱血野球漫画とは程遠い独特の世界観が
 できあがっている。しかも熱血ではないのににも関わらず
 主人公が熱血主人公並みに努力していることは
 きちんと伝わってくる。

 そういったところが映画ではすべてカットされていた。
 漫画のおいしいところ、人気があるところだけを
 つなぎあわせたようなシーンの連続。
 達ちゃんと克ちゃんの微妙な気の遣いあいとか
 優しさとか南への気持ちとか、南の二人への微妙な
 感情のゆれとか、そういったものがすべてカットされていて
 もどかしくなってきた。

 好きな作品の映画化は見ないほうがいい。
 改めてそう感じた。
 長澤さんはかわいらしかったんだけどね。
 彼女の清楚な笑顔は大好きです。久々に原作を読み返したい。