のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

かぼちゃの馬車も用意したい

2015年05月28日 23時45分52秒 | 日常生活
結婚式の準備を色々色々始めました。
「披露宴」というほどの大袈裟なことはしない(できない)つもり満々なのですが、「結婚式」は通っている教会でぜひとも挙げたい!
その上で祖母や親戚と一緒に「お食事会」はしたいなー、とほんのり思っていました。
でも、通っている教会で結婚式を挙げるとなると、ウェディングドレスを借りてくる必要があるわけで・・・むぅ・・・ドレスを貸してくれるところを探さなきゃ・・・・と、もんもんとしていたところ、いつも寡黙な父上が「あるよ。」と父上の友人がかつて勤めていた式場を紹介してくれたのでした。

え?!あるの?!ドレス貸し出してくれちゃうの?!
ドレスぼろぼろになっちゃう可能性もありますけど?
と、おそるおそる話を聞きに行ったところ、
「いいですよー!」
とにこやかにオッケーをしてくださって、なおかつ
「うち、親族がちょっと遠いところに住んでるんで、やっぱり駅から近いところの方がいいのかも、とも思うんですよね・・・。」
と、悩みをぽろりと吐き出したところ、
「バスでお迎えに行きますよ?ご自宅まで。
 なんだったら、途中で教会で降ろして、でもって、教会から挙式会場までピックアップしますよ。
 で、ご自宅まで送り届けさせていただきます。」
などとおっしゃってくださったので、大喜びであっさりと「食事会」の会場をいわゆるごくごく普通の「結婚式場」に決定したのでした。

でも、「披露宴」じゃないの。あくまでも「食事会。」だから!
と、言い続けているのは、元来のあまのじゃくな性格に起因しているわけで。
だけど、披露するほどたいしたものはご用意できないんですもの。なにせ花嫁ががぜんトウがたっているわけです。
ドレスなんて着ちゃって皆様の前に立っていいのかしら?とどぎまぎするわけです。なんとなく。
「披露」じゃなくて「食事会」がメイン!と声を大にして言い続けておかなければ。と思うわけです。意外と小心者なのです。

とはいえ、私もジョシのはしくれ。
ドレスを着るとなると、やはり心が華やぐわけでして。(でも、「いけない!いけない!そんなはしゃぐような年齢じゃないんだから!」という自制心も同時に働くので、ひっじょーに厄介です。素直にはしゃいじゃえばいいのにね。と自分でも思わないでもない。でも、そこで素直にはしゃげないところが私の厄介なところなのですよ。と誰にともなく(主に親兄弟に向かって)言い訳し続けてます。)

というわけで!
ドレスの試着に行ってきました!

母上の「打掛は見たいのよー!」という希望(というか、懇願)により、ウェディングドレス、カクテルドレス、でもって打掛まで用意していただける基本コースをお願いしていたため、盛り沢山の試着が楽しめるのです。

・・・とはいえ、ドレスなんて普段、着ることがないため、はたしてどんなドレスが自分に似合うのか、さっぱりわかりません。
その上、カクテルドレスであれば、「まず色から」みたいなとっかかりがあるものの、ウェディングドレスにいたっては、どれも白くて美しいのです。
途方に暮れちゃう・・・。
というか、実際に途方に暮れて、カタログを(最近はタブレットなのですよ!はいてくー。)黙って母上と妹さんに差し出しました。

でも!
ウェディングドレスってば、すごい!
なんだか着るだけでテンションあがる。しかも、なんだかどれも似合っているような気にしてもらえる!
なんなら、どれがいいのか、これっぽっちもわかんない。
(と、いうことは、おそらくどれも「五十歩百歩」なのです。今頃、気付いたけれど。飛び抜けて「これ、似合う!」というドレスはなかったよってことなのです。今、気付いたけど。でも、いい。楽しかったから。と自分を慰めます。)

試着初回、一緒に付き合ってくれた甥っ子君からは「ねえね、おひめしゃまになると?」と言われ、きゅん。思わず「うん。なると。」と図々しく答えちゃったけど、ドレス着ると「お姫様気分」に簡単になれちゃうんだなー、とうっとりしました。(やっぱり図々しい。)


でもって、試着2回目はカクテルドレスを着ました。
ウェディングドレスを試着した初回試着時、カクテルドレスだったら「好きな色」とかのとっかかりがあるから選びやすいのに・・・・、なんてうっすら思っていたあの頃(初回試着時)の私!
カクテルドレスをなめんなー!
「この色が絶対に好き!」なんてこだわりがない人(私です。)には、色も形も豊富にある分、選択の幅が無限に広がるんだからねー!
・・・どのドレスもかわいくて、何が何やら、ちっともわかんなくなりました。
しかも、基本、自分にとことん甘いので、「意外とどれも似合ってる気がする・・・。」なんて思い始めちゃいました。試着するたびに「あ。かわいい☆」と喜んじゃったい。
も少しね。も少し自分に厳しくなる、ということを覚えたほうがいいお年頃だと思うわけですよ・・・。

と、いうわけで、とりあえず今、ものすごーくお手上げ状態です。

頼みの綱となるはずだった母上と妹さんも「どれもいいよね。」と無責任に言いだす始末。(つまるところ、結局「これ!」というほど、似合うドレスはなかったってことなのです。きっと。今頃気付いたけど。といじけてみる。)
最終選択肢を押し付けられようとしていた地元友達にいたっては、試着候補のドレスを1着(しぶしぶ)選んで、母上と妹さんに「え?それ?」とどんびきされていました。
・・・まあ、私も思わず「面白がってるよね?」と確認してしまったわけですが。
地元友達曰く、「どうせなら似たようなドレスばかりじゃなく、他とまったくテイストの異なるドレスを着てみたほうがいい」と思っての選択だったんだとか。意外にも真剣に考えてくれていました。ごめんよー。
しかも、どんびきされていた割に、このドレスが思いの外、私に似合っていたので、みんなから盛大に「やっぱり色々と着てみるもんだねー。人の意見は聞いてみるものねー。」と最大限の賛辞を浴びました。(自画自賛が過ぎるな・・・。)

結論:たいていのドレスは意外と全女性の味方。

そんなこんなで、結論は先送りにして、次は打掛の試着です。
地元友達が真剣な面持ちでプランナーさんに
「たぶんですね。たぶん、全部決めるのに3年半ぐらいかかります。」
と言い残してました。

むぅ。その可能性、まったくもって否定できません。

ゴールは明確なはずなのに。

2015年05月28日 12時28分02秒 | 日常生活
結婚が決まったからなのか、今年に入ってから週末が非常にバタバタバタバタするようになりました。
共通の友人も増えてきたため(主に私がひっぱりまわしている気がしないでもないけれど)「みんなで一緒に遊ぼう!」という企画も増えてきました。(やっぱり私がひっぱりまわしているだけのような気がしないでもない。)
週末は基本的に「おうちでのんびり」。どこかに出かけるにしても1日に1箇所のんびり巡って夕方には帰って来てお部屋でゆっくり過ごす、という遊び方をしてきた私たちが、今年に入ってからは、1日に複数件の用事をこなすように!驚異的!

今週、しみじみと
「なんだかバタバタ過ごしてますねぇ、最近。
 いろんな人と会ってる気がする!共通の友人が増えて嬉しい。」
とメールしたところ
「人付き合い苦手だから、このペースが続くと、激やせしちゃうかも。」
という返事が返ってきたのでした。



・・・・困るですよ。
それだけは、なんとしても避けてもらわないと。

結婚式に向けて花婿にしていただきたい準備は「花嫁よりしゅっとしないこと。」これに尽きると思うのです。
頼むから今以上にしゅっとしないでほしい。できれば最大限にぽっちゃりしてほしい。
と、ダイエットなるものに成功したことのない意志の弱い花嫁は思うわけです。

というわけで、9月に向けての準備第1弾は、花婿に甘いものやカロリーの高そうなものを継続的に提供することだな、と決意したのでした。
目指すは「ヘンゼルとグレーテル」に出てくる老婆です。

・・・可憐な花嫁を目指すはずが、どこでどう方向を間違えたら「老婆」にたどりつくのか、人生というものはつくづく不思議の連続です。

2015年3月の読書

2015年05月12日 01時08分29秒 | 読書歴
今頃ですが、3月の読書について。
私にしては珍しく、割に新しい作者さんと出会った楽しい読書月でした。

20.タイム屋文庫/朝倉かすみ ☆☆

初恋のオトコノコ、吉成君の来店を待つ貸本屋のお店、「タイム屋文庫」。時間旅行を題材にした本のみを置き、そこでゆっくり時間を過ごす客は自分自身の過去や未来と出会えると言う。そんなお店を始めた考えなしで抜け作の三十女・柊子。彼女の初恋のつづきの話。
まるでおばあちゃんちを訪れたようなゆったりのんびりとした時間を過ごせる貸本屋。我が家の近くにもこんなお店があったらいいなぁ、と思わせてくれるお店でした。ただ、主人公の恋の話は色々とあっさり。こんなふうにすぐ傍に素敵な男性がいました、なんて展開は現実にはなかなかないんだよー、とトウのたったヒネクレモノのアラフォー女は思いました。

21.何者/朝井リョウ ☆☆☆*

就職活動の情報交換をきっかけに集まった、拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。学生団体のリーダー、海外ボランティア、手作りの名刺、などで懸命に自分を鼓舞し、就職活動に立ち向かう大学生たち。彼らは就職活動を無事に終え、「何者」になれるのか。生きているという実感が味わえる職業は何なのか。必死にもがく就職活動中の大学生の話。最初から最後まで痛くて痛くて痛くて痛くてやりきれなくなるお話でした。SNSが日常的なツールになっている今、ツイッターでフェイスブックで自分の日常を発信し、思いを吐露し、自意識と向き合い続けなくてはならない今の若者は大変だな、としみじみと思いました。人とつながりあうことが普通になりすぎていて、そのつながりにがんじがらめになっている彼らはとても窮屈そうで、もっと自由になっていいんだよ、と心から思いました。すぐ隣にいる人の楽しそうな日常が見えてしまうからこそ、増大していく不安と戦わなければいけない彼らは私が学生時代の頃よりももっともっと心の強さを求められるんだろうな。これからの若者はもっともっと大変な時代を生き抜かなきゃいけないんだろうな、と心重くなりながら読み終えました。


22.幸福な日々があります/朝倉かすみ ☆☆

森子46歳。祐一(モーちゃん)49歳。結婚生活10年を迎えた元日の朝、森子は静かに離婚を切り出す。平穏で幸福な結婚生活が続いていると思っていたモーちゃんは、どうしても離婚を納得できない。10年前と今を交互に描くことで、平穏に見えたこの10年間の至るところに別れの予兆があったこと、小さな違和感がやがて決定的な決裂につながることが描かれます。誰もが羨む幸せな結婚に満足しようとしたヒロイン。そして、妻が小さな我慢を重ねているなんて思いもよらない鈍感な夫。
10年で少しずつ少しずつすり減り疲弊した森子の気持ちはなんとなくわかりました。相手を思いやっているように見えて、自分のわがままを貫く身勝手な夫との結婚生活は一見、幸せそうに見えて森子の我慢によって成り立っていたことも理解できました。それでも私はモーちゃんがかわいそうでなりませんでした。森子の我慢によって成り立っていた結婚生活は森子が我慢できなくなったことで崩壊します。でも、どうせ我慢できなくなるのであれば。離婚を切り出さずにいられなくなるのであれば。モーちゃんにもわかるようなはっきりとした予兆、不穏を用意してあげればよかったのに、と思わずにはいられないのです。そもそも我慢なんてせずに、都度都度、自分の思いをぶちまけてくれればよかったのに。幸せだと信じていた結婚生活を唐突に取り上げられるほうがよっぽどダメージが大きいのに。と、モーちゃんの鈍感さに自分と似たところを感じていた私は、彼にものすごく偏った肩入れをしながら読んでしまいました。

23.半熟AD/碧野圭 ☆☆*

番組制作会社の元AD、田野倉敦。バラエティ番組のやらせが原因で会社を首になった二十七歳。仕事を探すも見つからない彼は、同居人の先輩に強引に引き込まれ、一般人相手の映像制作会社を手伝うことになります。不本意な仕事ばかり舞い込む彼のもとに、ある日、天才的な歌声を持つ少女が現れて・・・。深いこと考えずに楽しく爽やかに読み終えられるお話でした。ドラマ化に向いてそうな気がするのになー。迷惑な先輩にはぜひぜひ田辺誠一さんを推したいです。でもって、ひきこもりの美少女歌手には、高畑充希さん。ぴったりだと思うんだけど。ぜひぜひドラマ化お願いします。

24.格闘する者に○/三浦しをん

マイペースに過ごす女子大生可南子にしのびよる苛酷な就職戦線。漫画大好き。だから、漫画雑誌の編集者になれたらいいなあ。でいざ、活動を始めてみると思いもよらぬ世間の荒波が次々と襲いかかってくる。
と、いうわけで、これまたシューカツ小説です。でも、「何者」とはまったくテイストが異なるお話でした。登場人物たちがみんな呑気者で、ぎすぎすしておらず、この人たちとなら友達になれるなー、なれたらいいなー、友達になってほしいなー、と思いながら読み進めました。シューカツにも人となりって出るんだなー、と思いました。おそらくこのお話のヒロインもヒロインの友人たちも就職を人生の大事なステップだと認識してはいるけれど、それに人生すべてを左右されるほどの重みを見出してないんだろうなぁ、と思いました。その軽やかさがとても魅力的でした。やっぱり肩に力が入っていないってとても大事な気がします。


25.森崎書店の日々/八木沢里志   ☆☆*
26.続・森崎書店の日々/八木沢里志 ☆☆*

交際を始めて1年になる恋人から、突然、「他の女性と結婚することになった」と告げられた貴子は、深く傷つき、会社を辞めた。恋人と仕事をいっぺんに失った貴子は、叔父のサトルの経営する「森崎書店」という古書店を手伝うことになる。本に囲まれ、人に囲まれ、貴子はやがて自分を取り戻していく。
後味は悪くないし、古書店が舞台の作品というのも大好きなのです。でも、どうにもこういう作品、読んだことある気がする!的なデジャブが強く、今ひとつ作品に入り込めませんでした。どうやら映画化されている模様。雰囲気はとても好きなので映画作品も見てみたいな、と思いました。
続編のほうも、やっぱり「あれ?こういう話、読んだことある気がする・・・・」的なデジャブにやっぱり襲われました。嫌いじゃないんだけどなー。むしろ、好きなんだけどなー。


27.夜を守る/石田衣良

上野・アメ横。冴えない青春を送る四人が、街を守るために立ち上がった。
ぶらぶらしているフリーターのアポロ、実家の古着屋を手伝っているサモハン、役所勤めのヤクショ、頭がちょっと弱く施設暮らしの「天才」。4人は夜回りを行い、遭遇した事件を地道に解決に導いていく。

さくさく読めて、読み終えた後に心があったかくなる話でした。おもしろかったし、元気になりました。この作品こそ、ぜひぜひドラマ化してほしいなー。IWGPはもはや続編のドラマ化はキャストがまったく集まらないと思われるので、ぜひぜひこちらの作品のドラマ化ご検討をお願いします☆

28.ハルカ・エイティ/姫野カオルコ

大正に生まれ、見合い結婚で大阪に嫁ぎ、戦火をくぐり抜け、戦後の自由な時代の波に乗り、たくましく生きていくハルカ。人生の荒波にもまれつつも、平凡な少女は決して後ろ向きになることなく、戦後にその魅力を開花させていく。
戦争を描いてはいるものの、軽やかな作品でした。それはきっとハルカの魅力が大きく影響しているんだろうな。と、思っていたら、ハルカのモデルとなって作者の伯母さんのリクエストだったようです。戦争中のことを描くからといって、何から何まで辛気臭く描かないでほしい。あの頃はあの頃なりに楽しいことがあった、というスタンスは向田作品のヒロインたちと重なるな、と思いました。本文がとても軽やかだっただけに、あとがきで「戦争を知らない世代が戦争を描くことの覚悟と責任感」について書かれている文章は、とても力強く、作者の覚悟を実感しました。

よくぞ聞いてくださいました。

2015年05月08日 00時01分20秒 | 日常生活
会社の先輩から、昼休み、自慢気に話しかけられました。
「ふっふふーん。」とほくそ笑みながら見せられたのは、普段から「美人さんですよねー!!」と鼻息荒く見守っていた後輩のウエディングドレス姿の写真。
思わず、「なんとー!」と身を乗り出しました。
昼休み直後の打ち合わせの準備で余裕がまったくなかったにも関わらず、美人さんがドレスを着ると、美人度が増すわぁ、とたいそう当たり前の感想を抱きながらうっとり眺めました。眼福・・・。

「きれいやろー。」と我がことのように自慢する先輩は、にやにやほくそえみながら、披露宴に一緒に参加したらしい私の同期の名前を挙げました。
どうやら帰りの電車で、私のことに話題が及んだらしく
「のりぞうはいつになるんやろうねぇ。って言い合ったよ。」
と意味あり気な笑顔で問いかけられました。


あ。9月です。

と、これ幸いにお伝えしたところ、真顔で止まる先輩。
いつも笑顔を崩さない先輩なのに、笑顔を消したまま「本当に?」と、真顔で確認を受けたのでした。

本当です。
9月なんです。
なんていうか、きっかけがなくってお伝えできませんでしたけど。

と、重ねてご報告したところ、「まじで?!」と大いに驚かれたのでした。(そら、そーだ。)

だって。
わざわざ自分からご報告に行くのもアレな気がしたんですよう。
日本人的羞恥心を持ち合わせちゃってるんですよう。
と、照れ屋の一面をここぞとばかりに吹聴。
自分で自分のことを照れ屋とか言っているあたり、疑わしいこと甚だし、なのは百も承知なのです。

とりあえず。
特に隠しているわけではないものの、てんで伝えるきっかけのなかった結婚をするりと報告でき、「これ幸い」な昼休みを過ごしたのでした。

ちなみに。
昼からの打ち合わせは実に散々でした。
仕事に必要なのは、日本人的用心深さと周到な事前準備です。
・・・持ち合わせてないなー。