のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

イン・ザ・プール/奥田英朗

2008年09月28日 23時52分04秒 | 読書歴
77.イン・ザ・プール/奥田英朗
■ストーリ
 「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた
 患者たちは甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は
 伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。
 プールで泳いでいないと気が狂いそうになるプール依存症。
 24時間勃起しっぱなしという病に冒された営業マン。
 家のガス、電気、鍵をしめたか気になって、何度も確認のために
 帰宅してしまう強迫神経症のルポライターなどの患者たち。
 訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。
 こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か?!

■感想 ☆☆☆
 なんとも言えない作品。
 面白いのか、と問われると、面白い。
 でも、主人公の破天荒ぶり、奇人ぶりにちょっぴりひいてしまったのも
 紛れもない事実。怪作過ぎて、なんとも言えない後味だ。
 けれど、間違いなく癖になる。そして、元気になる。

 最近の世の中、うつ病の人、ストレスを抱えて元気をなくして
 いる人がものすごく多い。そんな人たちには、嘘くさく頷く
 訳知り顔のカウンセラーなんかより、伊良部のような医者に
 出会ってほしい。他人のことにはまったく興味がなく、自分のことが
 一番大事。ものすごい不細工なのに、自分大好き。
 マザコンでロリコンでコスプレ好き。でも、そんな自分を
 愛しく思っていて、患者のことを「変人ばかり」と思っている。
 そんな破天荒なお医者さん。

 彼と彼に出会った人たちの言動を見ていると、改めて
 日本語ってすごい、昔の人たちってすごい、と思えてくる。
 「毒をもって毒を制す。」
 この言葉がぴったりの作品。

ホリー・ガーデン/江国香織

2008年09月28日 23時38分45秒 | 読書歴
76.ホリーガーデン/江国香織
■ストーリ
 果歩と静枝は高校までずっと同じ女子校だった。ふと気づくと
 いつも一緒だったふたり。お互いを知りすぎてもいた。
 30歳目前の今も、二人の友情に変わりはない。傷が癒えない
 果歩の失恋に静枝は心を痛め、静枝の不倫に果歩はどこか釈然としない。
 まるで自分のことのように。果歩を無邪気に慕う中野くんも輪に加わり、
 二人の関係にも緩やかな変化が兆しはじめる。

■感想 ☆☆☆☆
 江国さんの作品の中で最も好きな作品。
 久々に読み返し、改めて「この世界観が好きなのだ。」と
 思い出した。なぜ、この作品が好きなのか、理由はよく分からない。
 主人公ふたりには共感できないし、どちらかというと苛々させられる
 部分も多い。静枝に至っては、自分と似ている部分が見つけられて
 腹立たしく感じる部分まである。
 けれど好きなのだ。
 読んでいると、世界が愛おしく見えてくる。
 夕日や夕暮れ雲、朝の澄んだ空気、道路に寝そべる野良猫
 そういった他愛もないものが愛しくて愛らしくて、美しく感じられる。
 世の中のなんてことないもの、あってもなくても良いようなものが
 すべてすばらしく感じられる。

 女性特有の小説だな、としみじみと思う。
 おそらく、女性は生きていく上で必要のないものを「余分なもの」
 とは捉えないのだと思う。それは「余分なもの」ではなく
 生きていくうえに必要な「余裕」なのだと思ってしまう。
 それが女性なんじゃないかな、と読みながら思った。

 この作品はあとがきも大好きだ。 

陽気なギャングの日常と襲撃/伊坂幸太郎

2008年09月28日 23時27分27秒 | 読書歴
75.陽気なギャングの日常と襲撃/伊坂幸太郎
■ストーリ
 人間嘘発見器成瀬が遭遇した刃物男騒動、演説の達人響野は
 「幻の女」を探し、正確無比な“体内時計”の持ち主、雪子は
 謎の招待券の真意を追う。そして天才スリの久遠は殴打される
 中年男に遭遇する。史上最強の天才強盗4人組が巻き込まれた
 それぞれの事件。一見、ばらばらに見えた事件だが、華麗なる
 銀行襲撃の裏に突如浮上した「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な
 連鎖を始め出した。

■感想 ☆☆☆☆*
 既に友人に借りて読んだため、おとなしく文庫化を待っていたものの
 最近、ことあるごとに思い出され、「読み返したい」という気持ちが
 強くなり、とうとう新書版を購入。
 購入した翌日、通勤列車の中で一気に読み終えた。

 連作短編集のような趣の第一章では、四人それぞれがバラバラに
 事件に巻き込まれる。それぞれがひとりで謎に挑戦し、解決を
 試みる。
 そして、一同が集合した第二章では、再び長編に戻り、
 それぞれが遭遇した事件が少しずつ関係しあっている様相を
 かもし出し始める。少しずつ事件の真相の鍵となる部分を知っていて
 それぞれの破片をあわせると、ある事件の真相が見える仕組みで
 2度目にもかかわらず、事件の全容が少しずつ分かってくる話の
 流れにわくわくしながら読み進めた。
 第三章では一気に解決。
 相変わらずの盛り上がりと爽快感を感じさせるラスト。
 そして、意味があるようでない四人のじゃれあうような会話。

 何度読み返しても面白いお勧めの作品だ。
 こんな強盗が実在したら、ぜひお友達になりたい。

人間の証明/森村誠一

2008年09月28日 23時16分19秒 | 読書歴
74.人間の証明/森村誠一
■ストーリ
 東京・赤坂の高層ホテル最上階の展望レストランに到着した
 エレベーター内で、腹部を刺されたまま乗り込んできた
 黒人青年が死亡した。事件は殺人事件と断定され、麹町署に
 捜査本部が設置される。
 捜査を担当することになった麹町署の棟居弘一良刑事らは、
 被害者の名前がジョニー・ヘイワードであり、彼をホテルまで
 乗せたタクシー運転手の証言から、車中でジョニーが「ストウハ」
 と謎の言葉を発していたことを突き止める。さらにタクシーの
 車内からは、ジョニーが忘れたと思われるボロボロになった
 『西條八十詩集』が発見される。

■感想 ☆☆
 小さい頃から本が好きでしたが、児童小説からオトナの小説への
 架け橋は推理小説でした。ルパン、ホームズの児童向け版から入り
 「黄色い部屋の謎」や「モルグ街の殺人」の児童向け版へ移り
 アガサ・クリスティ、エラリー・クイーンに移行しました。
 そこからなぜか日本版の推理小説へ移行し、赤川次郎、山村美紗を
 読み進めた後に、竹村健治、宮部みゆきに職種を伸ばし、
 そこから推理小説以外の文庫本へ派生していきました。

 その過程で、なぜか森村誠一を飛ばしてしまったワタクシ。
 山村美紗といえば、流れ的に西村京太郎、森村誠一なのに。
 松本清張もしっかり読んだのに、西村さん、森村さんは
 「堅いなー。」と敬遠してしまったのです。
 というわけで、初の森村作品です。

 「母さん、あの麦わら帽子はどうなったでしょうね。」
 で有名なこの作品。時代の流れをひしひしと感じることができる作品です。
 なんせ、文庫本の奥付を見ると、「昭和52年3月初版発行」。
 なんと解説は横溝正史という豪華さ。すごい・・・とひたすら感嘆。
 未だに本を解説から読み始めてしまうワタクシは、解説の名前を
 見ただけで、大満足でした。

 そして、「昭和52年」の人たちにとって、戦争はまだ「昔」ではなく
 まだ自分たちに関係がある「少し前」なのだと感じさせられる
 お話でした。戦争が与えた影響が読者たちにとって無関係ではなく
 「もしかして自分たちもこうなったていたかもしれない。」と
 思わず共感させられるぐらい、身近な出来事だったのだろう、
 と実感した結末でした。

 時代を感じさせられる作品です。
 かなり古さも感じさせられる作品です。
 大きなトリックも、あっと驚く仕掛けもありません。
 けれど、西条八十の詩を効果的に使い、しみじみとした余韻を
 与えてくれる作品でした。読み終わって、実に多くの映画化や
 ドラマ化が行われた理由が分かった気がします。

双子疑惑。

2008年09月28日 19時20分03秒 | 日常生活
横浜土産を持って、祖母を訪ねてきました。
「いつもいつもありがとうね。」
と喜んでくれた祖母。

「東京、行っとったんやろ?大変やったね。
 このまえものりちゃんは東京に行ってなかった?」
と話していると、祖母が突然、はっと驚き、謝りました。

「ごめんね。ごめんね。
 誰のことも『のりちゃん』て呼んでしまうんよ。
 本当にごめんねぇ。おばあちゃん、悪気はないけんね。」


・・・おばあちゃーん?謝る必要はないのよー。
だって、ワタクシ、のりぞうですもの。
「のりちゃん」で合ってますことよ?

と、向き合って顔をしっかり見せたところ
おばあちゃま、心底、驚いてくれました。

「んまぁ!!のりちゃん?!本当に?!
 ずっとかおちゃん(妹)かと思っとった!!
 んまぁ。分からんねぇ。二人、見分けがつかんわー!!」

おばあちゃん。いとしすぎます。

覚えておこう

2008年09月28日 19時12分35秒 | 日常生活
熱海からの帰り、せっかくなので横浜で友人と会ってきました。
9月に結婚したばかりの友人から幸せオーラを浴びながら
過去のこと、今のこと、将来のことについて
たくさんたくさん語り、笑った土曜日の昼下がり。

帰り際、突然誘ってしまったことを詫びるワタクシに
「のりちゃんに会えるんだったら、
 たとえ30分しか会えなくても行くよ。
 それぐらい会いたいんだよ。」
と言ってくれた友人。

思わず涙ぐみそうになりました。
夏の終わりなんて、ただでさえセンチメンタルな気持ちになりやすいのに。
ありがとう。ありがとう。
記憶力がないワタクシだけれど、
この言葉はしっかりと胸に刻み込んでおくからね。

役得

2008年09月28日 19時08分40秒 | 日常生活
仕事で熱海に行ってきました。
熱海の温泉ホテルに泊まってきました。
ホテルのフロントから見える吹き抜けの中庭には
滝(もどき)が流れていて、マイナスイオンを感じさせるつくりです。
運よく、某エステ会社のお姉さんたちも研修旅行で、
お風呂場はとっても華やか。至福のひとときでした。
普段、殿方にばかり囲まれているだけに
こういった「女性たちの集い☆」みたいな雰囲気に
大きな憧れを抱いているのです。
女の子たちの集団って、見ているだけで元気になるなぁ・・・。

うっとりとお風呂につかり
心身ともに元気になってきました。
お風呂場の状況を聞いた後輩君たちは
とっても羨ましそうでした。ふふふん、だ。

あ。仕事です。
仕事ですとも。

夜は普段、接する機会のない部署の方々にまみれて
いろんな話をさせていただきました。
普段と異なる視点で「会社」や「仕事」について意見を伺えて、
ゆっくり色々と考えました。
当たり前のことだけれど、それぞれにそれぞれの考え方があって
部署によって目指すこと、大事にしていることも違って
人と話すということは、ただそれだけで勉強になるなぁ
としみじみ考えました。

更に夜が更けて。
後輩君たちとこそこそと語り合いました。
ワタクシのブログを見てくれているらしき後輩君たちは
ワタクシの合コンネタに大喜びでした。

・・・いや、興奮されてもね。
なんの成果もないし、あれ以上、広がらない話なのよ?
と、ちょっと戸惑い気味のワタクシ。

このブログも過去にさかのぼってまで、
読んでいただいている人もいるようで
はるか昔の出来事を持ち出されて、感想を言われました。
「そ、そんなこともあったっけ?
 それ、ワタクシが書いたんだっけ?」
と、更に戸惑うワタクシ。

楽しんでいただいているようで、ありがたいんだけどね。
ワタクシ、記憶力が本当に驚くほどないのです。
もうね、大会でたら優勝狙えるぐらい。
そもそも、ワタクシ、たまに過去の出来事を思い出すと
恥かしさのあまり、矢も盾もたまらず
「わー。」と叫びだしてしまうのです。
日々の出来事なんて、覚えていられないわ。

などと言いつつ、なんだかずっと離れたところで仕事していて
普段はあまり話す機会もない人たちと、
こうやってお話できることに幸せを感じた一日でした。

そーいえば。
ブログを書いていることを知った後輩君に
「そういえば、のりぞうさん、
 僕らが入社したとき、チャットが面白いって言ってましたもんね。」
と指摘されました。

・・・ワタクシ、そんなこと言ってました?
チャットなるものにチャレンジしたのは
ごくごく短い期間、1ヶ月にも満たないのに。
ていうかさ。入社したての新人にそんなマニアックなことを
「趣味」として言わなくてもいいんじゃないの?
と、過去のワタクシに突っ込む現在のワタクシ。
もっと当たり障りなく「読書」とか言えばいいのに。

ま。結局のところ、ワタクシってば、とことんインドア派なんですが。
というか。
あっというまに「チャット」に見切りをつけて
「ブログ」に移行したワタクシは、
とことん「ひとり」が性に合っているのでは?
と、いやな予感にぶるぶる震えましたとも。

慰めてくれた後輩君たち、本当にありがとう。
そして。
「お土産には熱海じゃなく、羽田空港で買ったら?
 熱海名物買って行ったら、「仕事」って信じてもらえんかもしれんけん。」
と親切なアドバイスをしてくださった先輩も。
本当に本当にありがとうございました。

楽しい楽しいお仕事でした。

劇団新感線「メタルマクベス」

2008年09月25日 22時34分19秒 | 舞台(キャラメルボックス)
■劇団新感線「メタルマクベス」
■脚本:宮藤官九郎
■キャスト
■ストーリ
 西暦2206年。繰り返される戦争によって瓦礫の荒野と化した未来。
 レスポール王(上條恒彦)率いるESP王国が誇る無敵の将軍
 ランダムスター(内野聖陽)は、親友エクスプローラー(橋本じゅん)と
 共に城へと帰る途中、三人の魔女にこう告げられる。
 「万歳!マクベス!いずれは王になるお方」

 居城で待つランダムスター夫人(松 たか子)は、夫がやがて王となる
 という予言を知り、それを確実に実現させるため、王を殺すことを
 けしかける。
 ためらうランダムスター、短剣を差し出すランダムスター夫人。
 「やるなら今しかないのよ、ランディ」
 その言葉に、ランダムスターは意を決し、しっかりと剣を握りしめ
 王の寝室へと向かった。

■感想 ☆☆☆☆☆
 今年は予定があわず、実に4年ぶりぐらいに、キャラメルボックスの
 舞台を見に行くことができませんでした。キャラメルさんたちが
 福岡に来ているとき、ワタクシは東京へ。すれ違いも甚だしい。
 というわけで、寂しく悲しい夏でした。

 そんなとき、舞台を撮影したDVDを映画館で上演する
 「ゲキ×シネ」というイベントが今年も行われることを知りました。
 キャラメルと縁がなかった今年ですが、ずっとずっと見てみたかった
 劇団新感線の舞台をとうとう見ることができる!!と
 喜び勇んで、仕事帰りに見てきちゃいました。
 劇団新感線に興味はあったものの、まったく見たことがないと
 それはそれで劇団のカラーが見えず、DVD購入はためらわれるのです。
 なんてったって、DVDは7,000円以上。
 (新感線さんは、比較的有名な俳優さんも競演するため
  DVDはかなりお高いのです。)冒険で買える値段ではありません。
 でも「ゲキ×シネ」なら大スクリーンで見て、2,500円!!
 素敵過ぎる!!

 第1弾は「メタルマクベス」。
 シェークスピアの名作「マクベス」を現代版に、そしてミュージカル風に
 アレンジしたもの。シェークスピアは大好きですが、悲劇が苦手な
 ワタクシは「真夏の世の夢」や「じゃじゃ馬ならし」などは、
 何度も読み返したものの、「マクベス」「リア王」は流し読みで
 1度読んだきり。「ロミオとジュリエット」に至っては、読み終える
 ことができませんでした。筋金入りの悲劇嫌いです。

 そんなわけで、実に先入観なく、まっさらな状態で舞台を
 楽しむことができました。

 予想以上にハイスピードな舞台と生演奏ならではの迫力あふれる音楽。
 原作が古典演劇だとは思えないほどスタイリッシュな衣装と
 斬新なアレンジ。人間味あふれる登場人物たちに共感を覚え、
 あっという間に、舞台上の世界に引き込まれました。

 息もつかせぬ展開に見入りながら感じたのは、「人間の業」。
 自分とは器が違うと分かっていても、ほしいと願わずにはいられない
 人間の欲の深さ、そして、異なる大きさの器を手に入れてしまった
 人間に与えられる苦しみの大きさ。このふたつでした。

 ランダムスター夫人(マクベス夫人)がランダムスター(マクベス)に
 語りかける「器の小さな人間が大きなものを手に入れるためには、
 器に見合った大きなことをしなきゃいけないの!!」という言葉。
 そして、主君を殺した後、眠れなくなってしまったランダムスターが
 同じように苦しんでいる夫人に囁く「器の小さな人間が大きなことを
 するのは大変なんだな」という心からのつぶやき。
 それらが表す人間の欲の深さ、可笑しさ、哀しさ、罪への恐れ。
 決して悪人ではなかったランダムスター夫妻が欲におぼれ、
 狂っていく様は、決して他人事ではなく、だからこそ、嫌いにもなれず
 見終わった後に感じたのは、ただただ「憐れみ」「哀しさ」でした。

 とはいえ、脚本家はクドカンさん。
 笑いあり、ドタバタあり、お色気あり、尻出しあり、とハチャメチャ
 な展開。3時間半、大いに笑いました。

 それにしても、改めて松さんの演技力に感動。
 前半は、色っぽく、かわいらしく、ふてぶてしいランダムスター夫人を
 とても魅力的に演じ、そして後半は狂っていく夫人をリアルに哀しく
 演じきっていました。とにかくかっこいい!
 そして、キャラメルでもおなじみ栗根まことさん!
 メリハリのきいた小気味いい台詞回しは、今回の顔ぶれの中でも
 ピカイチだったと思う。その台詞回しとコメディセンス、そして
 シリアスな立ち回りが彼の魅力を一層引き立てていました。

 初めての新感線の舞台は大満足。
 しかも、今回はゲキ×シネの舞台第1弾。
 あと4作品も見ることができるのです。今年の秋は、喜びのたくさん
 つまったゲージュツの秋になりそうです。

学校じゃ教えられない!

2008年09月25日 22時34分06秒 | テレビ鑑賞
■学校じゃ教えられない!
■のりぞう的2008年度夏クール3位
■火曜22時フジテレビ放送
■出演:深田恭子、谷原章介、仲里依紗、中村蒼、朝倉あき
    前田公輝、加藤みづき、柳沢太介、夏目鈴、森崎ウィン
    柳生みゆ、伊藤蘭
■ストーリ
 50年の歴史がある名門女子高だったが、少子化の影響で
 男子5人が入学することになる。女子高のOGで英語教師の
 相田舞(深田恭子)は、この5人を社交ダンス部に半ば強制的に
 入部させる。また、それぞれ問題を抱えている女子5名も入部させるが
 校長代理の影山盟子(伊藤蘭)や校長の氷室賢作(谷原章介)は
 学校にメリットがなければ社交ダンス部存続には反対だという。
 社交ダンス部存続に向けての相田の奮闘が始まった。

■感想
 実にゆるーいドラマでした。流し見にぴったり。
 でもフカキョンのかわいらしさはこのドラマでも健在でした。
 全編通してポロシャツにタイトスカートと洒落っ気のない
 スタイルなのに、つくづくかわいい。台詞回しも見事に「ぶりっこ」
 なんだけれど、もうフカキョンだと、何をやっても許せちゃうなぁ
 と思わされるドラマでした。

 ストーリー的には、おそらく高校生メイン。
 けれど、ワタクシにとっては、フカキョンと谷原さんの恋愛模様が
 メインのドラマでした。数回は、高校生君たちの場面を早送りして
 見ちゃったし・・・。ちょっとドラマとしてはゆる過ぎるかなぁ
 という展開ではありました。社交ダンスも「ウォーターボーイズ」
 ほど「話の中心!!!」という感じではなく、ビミョウな
 できばえだったし。

 フカキョン、かわいかったよ!
 でも、話はどうかな・・・というドラマでございました。
 と、なんやかんや言いつつも、好きだから見続けたわけですが。

シバトラ

2008年09月25日 22時23分49秒 | テレビ鑑賞
■シバトラ~童顔刑事・柴田竹虎~
■のりぞう的2008年度夏クール2位
■火曜21時フジテレビ放送
■出演:小池徹平、大後寿々花、藤木直人、塚地武雅
    宮川大輔、真矢みき、南明奈、川野直輝、末永遥
■ストーリ
 少年係新米刑事の柴田竹虎は中学生にしか見えない外見の持ち主。
 しかし誰よりも正義感に厚く、心から非行少年の更生を信じている。
 様々な事情から犯罪に走ってしまった、巻き込まれてしまった
 青少年を竹虎が全力で救っていく。

■感想
 大好きな女優さん、大後さんと、最近、立て続けに好きな役を
 演じている藤木さんが気になって見始めたドラマ。
 開始当初はコメディ色の強いドラマなのかと思っていましたが
 回を追うごとに、ストーリはどんどんシリアスに。物語の
 筋もどんどん複雑に。予想以上に、骨太なドラマでした。
 「魔王」同様、こちらも先が読めないドラマでした。「魔王」は
 犯人が分かっていましたが、こちらは、犯人すら分からない。
 先の展開がまったく読めない。そういった意味で「魔王」以上に
 ハラハラさせられたドラマでした。

 ところどころコメディっぽい場面もあるけれど
 どこまでも真面目に少年犯罪と向き合ったドラマで
 色々と考えさせられました。そして、衝撃のラスト。
 びっくりしたー!!ていうか、ショックだー!!
 と、テレビの前で、思わず叫んでしまったワタクシ。
 それぐらい見入ってました。(オハズカシイ・・・。)

 それにしても、このドラマで一番驚いたのは
 元ジャニーズの川野さんが復帰していたこと。
 全く知りませんでした。これにどんだけ驚いたことか。
 早速、妹にメールしましたとも。えへ。