のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

タイムスリップ

2011年04月24日 23時06分40秒 | 日常生活
土曜日。
約20年ぶりぐらいに小学生時代の幼馴染3名が集合しました。
集まった3名のうち、1名とは2、3ヶ月に1度、定期的に会っていたものの
もう1名とは約10年ぶり。大学生時代以来の再会です。
まして、この3名で集まるっていうのは、小学校6年生以来、実に20年ぶり。

本当に本当に久々で。
嬉しい反面、どきどきするというか。
20年ぶりの再会で話題が合うのかしら?とか
そもそも話すことってあるのかしら?とか色々色々不安でしたが。
そんな不安は実に杞憂で。

小学校時代の先生の名前とか
あの頃、受け持っていただいていた先生たちって
どのクラスの先生も厳しかったよねー、とか
鼓笛隊や運動会のの練習も、今思えば
信じられないぐらい厳しかったよねー、
体育会系の先生ばっかりだったよねー!とか
みんな厳しかったけど、
やっぱりのんちゃんのクラスの先生が一番怖かった気がするなー、
あの先生じゃなくてよかったーってほっとしたのを覚えてるもん、とか
3年生の学芸会では「3枚のお札」をしたよね?とか
4年の学生会は楽器演奏じゃなかった?とか
実はうちの小学校って、
とびぬけて給食が美味しくなかった学校だったって知ってた?とか
そもそも3人が同じクラスになったことってないんだよね!とか
そういえば、あの頃って、クラスの誰も彼もが光GENJIのファンだったよね!とか
これでもか、これでもか、というぐらい
会うまでに感じていた不安が嘘みたいに
語る話題が尽きず、何時間も何時間も笑って話して過ごしました。
こんなに話すことって尽きないんだなー、しみじみしました。


でも。
こうやって3名で集まることができたのは
彼女が震災で精神的に不安定になり、夜、眠れなくなってしまったため。
赤ちゃん妊娠中の彼女は心と身体の健康最優先で過ごしたほうがいいよ、
という旦那様の心配りによるもので。
笑顔の彼女の姿に
私たちと会うときはそんな様子をまったく見せない彼女の姿に。
胸がいっぱいになりました。

アメとムチ

2011年04月12日 23時31分40秒 | 日常生活
プロジェクト進捗会議にて、
部長からけちょんけちょんにダメ出しをくらいました。
あまりのけちょんけちょん具合に珍しくダメージ大。
思わず「ここまでけちょんけちょんにされるのは久々だわー。」
と青空を眺めながら現実逃避に走りそうになりました。

でもね。
そもそも、私はこのプロジェクト会議で何を報告すればいいのか
そこから分かってなかったんですよー!
ということを慌てて猛アピール。
というか、
私のレベルは部長が期待するレベルの3分の1ぐらいなんです。
も、全然っ!期待値レベルに達してないわけですよ!
そこを分かってやってくださいー!!
と、部長に図々しくもふてぶてしいお願いを堂々とし、
その上で、次回の進捗会議に向けて意識あわせを行いました。

意識あわせ後、部長が苦笑しながらおっしゃいました。
「いやー。今日の報告はひどかったねー。
 唯一、褒められるところがあるとすれば、
 のりぞうくんが徹頭徹尾、堂々としとったところかいな。
 どれだけ責められても、
 『それが何か?』という姿勢を崩さんところがすごいよね。」

・・・誤解が。
私と部長の間に大きな誤解がある気がしてなりません。
本日の報告に関しては、1秒たりとも堂々としてませんでしたし。
報告途中からは、空気の重さに泣きそうになってましたよ!
普段、後輩たちにえらそーに色々と言っておきながら
見事なまでのおどおどっぷりで、
ワタクシは恥ずかしくてたまりませんでしたよ!

と反論している私の隣で、リーダーもにやにや笑いながらおっしゃいました。

「いやー。のりぞうくんのふてぶてしさは折り紙つきやもんね。
 ホントに心が強いよねー。すごいっちゃん。」

会社生活でごくごくたまーにもらう褒め言葉が8割の確率で
「心が強い」とか「ふてぶてしい」とか「負けてないよね」
っていうのは、会社員として、いかがなものだろう。
褒め言葉が見事なぐらい仕事内容に触れてないのよねー。
と自分のぶれなさに感心しました。

最初で最後かもしれない

2011年04月10日 22時22分42秒 | 日常生活
先週から小倉は桜が満開。花盛りです。
そして、先週から小倉はぽかぽかと暖かく、花見日和が続いています。
ここ数年、桜の満開シーズンは必ずと言っていいくらい「花冷え」だったのに
今年はずっと気持ちの良い天候が続いていて。
青空に。
桜の淡い淡い色彩に。
気持ちの良い温かい春風に。
おおいに慰められています。

そんなわけで、本日は今年3回目のお花見。
礼拝後、両親、妹夫妻、そして義弟君のご両親と合流しました。

・・・なんかね。
参加者を改めて見ると、
「なぜ私がこの場所に?」という気がしないでもないけれど。
でもでも、あまり会う機会はないけれど、義弟君のご両親には
いつも色々とよくしていただいていて、大好きな方々なのです。
お花見をご一緒させていただけるのはとても嬉しい。

そんなこんなで、礼拝終了後に大急ぎで駆けつけましたが。
残念ながら、一足遅く。
到着したときには、義弟君のお母様はお酒を呑んで
気持ちよく眠られていました。
約15分後には、義弟君も横になり。
その10分後には、うちの父上も「寝る」と宣言。

結局。
残った4人、妹と母上と義弟君のお父様と私で
ぽつりぽつりいろんな話をしました。
義弟君のお父様の温かい語り口とぽかぽかあったかい陽だまりと
風に舞い散る桜の花びらが見事に調和して、美しくて、あったかくて。
幸せな気持ちになりました。

と、突如、起きた義弟君のお母様が私を見ておっしゃいました。
「もしかして・・・もしかしておねえちゃん?!」

は、はい。姉です。
遅れてすみません。

と挨拶をした瞬間。

「嬉しい!本当に嬉しい!!相変わらずかわいいねぇ!!
 のりぞうちゃん、大好き大好き!!本当に大好きなんよ!!」
と抱きしめられ、『大好き』と『かわいい』を連発されました。

その後もひたすらに抱擁、抱擁。抱擁に次ぐ抱擁。
「大好き」と「かわいい」という魔法のような言葉を
たくさんたくさんいただきました。
感情表現がとってもアメリカンなお母様。
・・・いや、アメリカンというよりはイタリアン?スパニッシュ?
とにかく情熱的で。

平均的な日本人家庭に育った私は。
いえ、平均的な日本人家庭の中でも
極端に「褒め言葉」と縁のない家庭で育った私には
夢のような30分を過ごしました。
実の両親にも、祖父母にも、親戚一同にだって
もっともっと広げると、知人友人にだって
あんなにも情熱的に「大好き」と連発された記憶ってないなー。
とほんわかあったかい気持ちになったお花見でした。
「大好き」という言葉の持つ力強さとかあったかさで全身を包まれちゃったな。

たぶんね。
私の予測ですけど、でもたぶん。というか確実に。
短時間でこんなにも「大好き」を連発される機会は
もう2度とないんじゃないかな。
たくさんたくさん元気をもらいました。

ひとりはみんなのために

2011年04月10日 21時44分13秒 | 教会生活
月末にある教会のミニミニコンサートに、
学生会のみんなでも参加するため、礼拝後に練習をしました。

・・・撃沈。
なんで。なんでこんなにリズム感がないんだろー。
「誰でもできる」がコンセプトのはずのチャイム(ハンドベルのようなもの)に
四苦八苦で大苦戦を強いられております。
しかも、なぜかミスをするときに堂々とミスをしてしまう傾向にあるため、
両隣の音楽センスに恵まれている若者2名からは
困った顔をされたり、笑われたり、不思議がられたり、笑われたり。

うん。私のミスも「誰かを笑顔にしている」と思うと
ほんの少し私自身が勇気付けられるよね!と、自分を慰めていると、
練習後半、右隣の若者がしきりに首をかしげ始めました。
「おかしいな。これ、全然、難しくないのに。
 なんかつられてきた・・・。」

申し訳ない。
そらそーだよね。
隣でこれだけ間違い続けていると、集中力も乱れちゃうよね。
と恐縮をしつつ、あまりの自分のへたっぷりがおかしくてたまらなくなり
ひたすらに笑い続けた練習時間でした。
もうね、これだけ音をはずせるのもある意味、すごいと思う。
担当している音はたったの3つなのに。
出番も決して多くはないのに。(1番と3番のみ。)
1番から3番を通して練習して、まったく間違えることなく終わった練習が
ただの1度もないってどゆことだろう・・・。
と思ったら、おかしくておかしくて。
でも、みんなは真面目に練習しているのに!
こんな笑ってごまかすようなかっこ悪いことだけは避けなければ!!
と思えば思うほど、おかしくておかしくて。
笑いって我慢しようとすればするほど出てきちゃうんだな、と体感しました。

練習直後。
帰る私を見送りに来た指揮者さんから声をかけられました。
「のりちゃん。笑ってくれよったやろー。ありがと。
 練習がうまくいかんくて、ちょっといらいらしよった私を
 和ませてくれたんよね。」


・・・。
そんなふうに受け取ってくれて、こちらのほうこそ、ありがとう。
私は自分のミスの多さに自分で面白くなってしまっただけであって
周囲を見て、とか空気を読んで、とか、場の空気を和ませるために、とか
そんな高尚な意図があって笑ってたわけじゃないのに。
しかも、なんなら、そもそも指揮者さんをいらいらさせていた
最大原因といってもいいぐらいのミスを乱発していた張本人なんですけど。
と、色々と思いながら、来週もがんばろう、と決意を新たにしました。
月末の本番までに1回ぐらいはミスなく練習を終えたいなー。

ところで、練習中の曲の歌詞、音楽ともに大好きで
本日は一日中、頭から離れませんでした。
帰る道すがら、鼻歌どころか熱唱し続けていました。(迷惑甚だしい・・・)
自分で歌う分には、完璧に覚えたんだけどなー。
なんでチャイムだとタイミングが掴めないかなー。
歌詞がとてもシンプルで胸にすとんと落ちてきます。
(うまく音が合わせることができさえすれば)
チャイムの優しい音とうまく調和してとっても素敵なんだけどなー。
本当に。
月末の本番までに1回ぐらいはミスなく音を重ねたいなー。

地には平和を この時から
始めさせてください、神さま
どんな時も どんな場でも 永遠に
地には平和 このわたしから

2011年3月の読書

2011年04月08日 00時11分34秒 | 読書歴
3月も依然として少なめ。小説に入り込むことができませんでした。
3月下旬は家にいる間中、「ちはやふる」を何度も何度も読み返していました。
現在、12巻まで刊行されている百人一首を題材とした少女マンガです。
これがね、面白いのなんのって。1巻から12巻までひたすらに
5回は読み返しました。基本的に好きなものは繰り返し楽しみ尽くす
粘着質な性質なのです。それにしても・・・。
4月はもう少し本と触れ合いたいかな。

21.精霊の守人/上橋菜穂子
■感想 ☆☆☆☆
 「30歳の女用心棒バルサを主人公に、人の世界と精霊の世界を描いた
 ファンタジー」だそうです。前評判通り、非常に作りこまれた世界観で
 あっという間に引き込まれました。まだまだ続きがあるみたいで楽しみ。
 ・・・図書館ではシリーズものって「順番どおりに出会う」ことが
 難しいんですけどね。がんばるぞ!

22.火村英生に捧げる犯罪/有栖川有栖
■感想 ☆☆
 犯罪社会学者・火村英生と、ワトソン役の作家・有栖川有栖が登場する
 シリーズ。短編集です。というわけで、そもそも短編が苦手な私は
 ちょっぴり物足りなさを感じました。ただ、このふたりにひっさびさに
 会えたのはとっても嬉しかったかな。懐かしい気持ちになりました。

23.いわずにおれない/まど・みちお
■感想 ☆☆☆☆
 童謡「ぞうさん」でおなじみの詩人、まどさんのエッセイ集。
 100歳という年齢を感じさせない柔軟な感受性が言葉の端々から
 伝わってきました。ひらがなのあたたかみ、言葉の持つ力、人柄が
 にじみ出る言葉の使い方、そういったものにしみじみと思いを馳せました。

24.文藝別冊「萩尾望都」少女マンガ界の偉大なる母
■感想 ☆☆☆*
 今も現役で活躍している漫画家、萩尾望都さんのムック本。
 本人インタビューはもとより、家族へのインタビュー、作家との
 対談集、作品一覧など読み応えたっぷりでした。読んでいるうちに
 萩尾先生の漫画がとてつもなく読みたくなりました。
 「残酷な神が支配する」をもう一度、読みたいなー。でも、あれを
 読むにはもう少し元気が必要かなー。

25.きみはポラリス/三浦しをん
■感想 ☆☆*
 つくづく短編集が苦手なんだなー、と読みながら実感しました。
 おそらく作品への入り込み方がスロースターターなのだろう、と。
 そして「恋愛小説」が少し苦手なのかもな、と思いました。
 自分のことなのに自分の好みが未だによく掴めていません。

26.窓際OLの親と上司は選べない/斉藤由香
27.窓際OL人事考課でガケっぷち/斉藤由香
■感想 ☆☆☆☆
 北杜夫センセの娘さんによるごくごく普通のOLの日常生活を
 描いたエッセイ集。・・・なのかな。会社生活について書かれて
 いますが「ごくごく普通の日常」ではない気がします。
 サントリーという会社の懐の深さ、広さを実感するなー。
 そして、どんなときもマカ大好き、会社大好きな斎藤さんを
 心から尊敬します。

28.星間商事株式会社社史編纂室/三浦 しをん
■感想 ☆☆☆*
 おもしろかった!!何も考えず、わははと楽しめる内容の
 作品でした。読んでて元気が出てきたなー。
 妄想バンザイ!オタクさんの経済力と底力バンザイ!と思いました。

29.8人のいとこ/オルコット
30.ローズの愛情/オルコット
■感想 ☆☆☆☆☆
 久々に読み返したくなって手に取った家庭小説。
 「古きよき時代」の子女たちが正しく明るく優しくまっすぐに
 成長していく姿が描かれています。女性観や家庭観に時代を
 感じるものの、私の中ではまさに原点。小中高時代に出会った小説の
 影響力って大きいな、と思いました。

31.城山三郎が娘に語った戦争/井上紀子
■感想 ☆☆*
 娘さんによる城山三郎さんの回想録。娘だからこそ、の視点が
 私の知っている(「こんな人」と思っていた)「作家 城山三郎」と
 同じでもあり、異なってもいて。「家族の視点」が非常に興味深く
 面白かったです。とは言え、文字が少なすぎるようにも感じました。

32.アナタとわたしは違う人/酒井順子
■感想 ☆☆☆
 ベストセラー「負け犬の遠吠え」を書いた酒井さんのエッセイを
 初めて手に取りました。かなり前の作品(おそらく10年以上前)
 だけあって、「時代」を感じさせる記述がちらほら。
 それでも楽しく読めました。女性による女性の悪口って
 なんでこんなに面白いんだろ。

役作りに余念なし

2011年04月05日 23時08分44秒 | 日常生活
そういえば、しばらくおばあちゃんに会ってないぞ、と思い立ち、
仕事帰りに祖母を訪れました。

久しぶりー!元気だったー?
と声をかけながら、部屋へ入っていくと
祖母が私の顔を見て驚いた後、笑顔を見せ、
笑顔を見せたと思いきや、慌てて話しかけてきました。

「言わんないかんと思いよったんよ!
 あんたね、今、大事なときなんやけん、もう遊びに来んでいいけんね。
 まずは無事に赤ちゃんを産み。
 そしたら、おばあちゃんのほうから赤ちゃんを見せてもらいに行くけん。」



・・・。
もしもーし?おばあちゃーん?
その孫はね、あたしの妹さんですよ。
あたしは、姉のほう。妊娠してないほう。結婚もしてないほう。
いつもおばあちゃんから「早く結婚せんね。」とせかされてるほうですよー。

と(妙に胸をずきずきと痛ませながら)訴えたところ、
祖母はまじまじと私の顔を覗き込み、きょとんとした顔で
「意味がわからん。あんた、なん言いよるん。おかしな子やね。」
と、言い放たれました。

・・・なるほどね。
そりゃそーだよね。
妹のほうだと思っている孫が自分のことを
「私は姉のほうよ」と訴えかけてるんだもん。
そりゃわけわかんないよね。うんうん。悪かったよ。
と、納得し。

とりあえず行けるところまで行ってみることにしました。
実のところ、ひとり女優ごっこはちょう得意なのです。
もうね、持っている妄想力をあらん限り総動員して
妹さん(新婚3年目の新妻、そしてもうすぐ母親)を
立派に演じきってみせますとも!
と、仕事中には見せたことのないやる気モードをめらめらと燃やしてスイッチオン。

「いつ産まれるんやったかねぇ?」
「男の子?女の子?」
「どこの病院に行きよるん?」
という立て続けの質問にも滑らかに答えてみせ
「嬉しいねぇ。」
「かわいいやろうねぇ。」
「あんたはいいお母さんになるやろうねぇ。」
という手放しの祝福モードには笑顔で喜んでみせ
「旦那さんのお父さんたちも喜んどうやろうねぇ。」
「あんたの旦那さんは、面白い人やったよね。」
「ちゃんと旦那さんのこと、大切にしとるんやろうね?」
「お金はちゃんとあんたが握っとかないかんのよ。」
という完全なるプライベート分野の感想や質問、アドバイスにも
笑顔で当たり障りなくかわしてみせました。うん。完璧。
さすが、「ガラスの仮面」を立ち読みし続けてるオンナ。
(今年こそ、最終回を読むことができますようにっ。)

と悦に入っていると、祖母がふと真顔になって
「そういえば、あんた、今日、仕事は?」
と話しかけてきました。

おばあちゃーーーーーーん。
もしや(というよりは、ようやく)私が姉だということに気付いてくれた?
ありがとー!

女優ごっこはとっても楽しいけれど、
実はアイデンティティ的にちょっぴり寂しさも感じていたのです。
今日の祖母の記憶には「私に会った」記憶は残らないんだなー、とか。
記憶に残るのは「身重の妹がわざわざ遊びに来てくれた」ことなのかなー、とか。
もしくは、私のことも妹のことも何ひとつ記憶には残らないのかなー、とか。
色々考えて切なくなっていたけれど。でもでも!
私の存在にちゃんと気付いてくれたのね!と喜びいさみ
「今日も仕事は行ったよー。定時で終えて、それから来たっちゃん。」
と答えかけたそのとき。
祖母が楽しそうに言いました。

「もうそろそろ仕事もやめるんやろ?
 しばらくはね、仕事より赤ちゃんを大事にせんないかんもんね。
 赤ちゃんを育てるほうがよっぽど大切な仕事やもんね。
 辞めるとき、みんなから花束とかもらったんやない?」

・・・うん。
たくさんお花もらったよー。
たくさん送別会も開いてもらったよー。

とりあえず。
すごすごと妹に戻ってみました。
与えられた役は、最後までまっとうしなくちゃだよね。

そんなこんなで、久々に祖母との時間を楽しみました。
相変わらず、祖母はかわいらしくとぼけた感じになっていて
でも、「赤ちゃん」のことはしっかりと覚えていて
「赤ちゃん」をこれ以上ないくらい楽しみに待っていて。
そんな祖母をとても愛おしく感じました。

そして、とにもかくにも。
与えられた役(=妹役)を無事に演じ遂げ、
そろそろ帰るね、とコートを手にしたそのとき。
祖母がそっと私のおなかに手を置き、
くふふと笑いながら幸せそうに言いました。

「やっぱりものすご大きくなっとるねぇ。たまがったー。」



・・・。
私のね、役にかける意気込みを見せつけちゃったな、
と面映い気持ちになりました。
舞台女優並みの役作りをしちゃったな、
と、ものすごくやるせない気持ちになりました。

自覚し始めました。

2011年04月03日 22時00分56秒 | 教会生活
今年から連合青年会の役員をすることになったため
金曜日はお仕事終了後、東八幡教会へ向かいました。
初めて話し合いに参加するため、ちょっぴりおどおどしつつ
「本当にできるのかしら。引き受けちゃうのかしら。」
とまだどこか後ろ向きな気持ちを抱きつつの参加でしたが。

30分後。
なぜか話し合いは私の機嫌を伺われながらの進行となっていました。
「のりさんが怖いけん、本題に戻るよ!話し合い始めるよ!」
「ほら!またずれとるし!のりさんが怒っとるよ!」

・・・ちょっと、ちょっと。
私をダシにするのやめてもらえませんか。
私、ちっとも怒ってないし!!
ただ、話し合いがあまりにぽんぽんと脱線するから感心して見てたというか
よくそんなにすぐ脱線できるもんだなー、と呆れてたというか
へぇ、またずれるんだー、とほんのぽっちり冷めた目線で見てただけですから。
まったく怒ってないのに、「怒った」なんて言われるのは心外ですよ!

と、たしなめたところ
「こわいね。」
「うん。こわいね。」
「話し合い、ちゃんと進めようね。」
「終了時間の目標をちゃんと決めようか。」
と背筋を正されました。


・・・なんでだろ。

そして、本日の礼拝終了後。
教会友達2名と「連合青年会」についての話になりました。

「連合青年会の楽しみはね、
 のりちゃんを観察すること、かな。
 笑顔で結構、ひどいこと言いよるもんね。」
「遠慮ないよねー。もうばったばったと人を切りつけるよねー。」
と意気投合する2名。

なんでー!?
心外ですよ!!
私は素直に思ったことしか話してないっていうのに。
それを「きりつける」だなんて。
ぶっそうな言葉はやめていただきたいっ。

と憤慨していると
「悪気はないっちゅーところがポイントやんね。
 悪気ないのは伝わってくるもんね。」
「より一層、たちが悪いよね。
 悪気がないけん、ひどいんよね。でも、そこがおもしろいんよね。」
と、なお一層、意気投合ぶりが盛り上がる2名。


・・・そんなにひどいこと言ってたかな。
と思い返し。
会社生活でも同期からは似たようなことを言われ続けているな。
と思い至り。
どうやら私の特技は「自覚なく悪口が言えること」らしいぞ。
と開き直ることにしました。
開き直ることしかできませんでした。

でも「無自覚」からの大きな一歩です。

手の平には乗りません

2011年04月02日 11時26分19秒 | 日常生活
どうやら何か思うことがあったらしき部長から
「最近の新人はなんであんなに報告が苦手なんかね?
 本人も苦手意識を持っとるけん、報告してくるときにものすごい
 緊張するやろうが。やけん、余計に分かりにくくなるんよね。
 もっと気軽に報告してくればいいのに。」
と突然、話しかけられました。

はあ。
でも、まあ、「部長の前で」とか「みんなの前で」する報告って
どうしても緊張しちゃいますもんねぇ。

と、状況が分からないまま、曖昧に答えたところ
「もうね。顔がこわばるとよ。声が出らんと!」
と更に興奮して言い募られました。

それはやっぱり・・・苦手意識が強いから。でしょうねぇ。
でも、私も苦手なんで、人のことどうこう言える立場じゃありません・・・。
分かりやすく報告するのって難しいですよね。

と、正直な感想をお伝えしたところ、部長からは即座に反論されました。

「いやいやいや!あんたとは全然違うっちゃん。
 あなた緊張せんやろうもん。」

・・・あ。そっち?
「全然違う」方向はそっち方面ですか?
「報告技術」が全然違うわけではなくて「緊張」するかしないか?
つまるところ、報告技術は同レベルってことを暗におっしゃってますよね。

「なんかねー。あんたの報告を聞きよったら
 たまに、俺のほうが手のひらで転がされとるような気持ちになるけんね。」

なにゆえに?!
なにゆえにそんな恐ろしい誤解を?!
そんな高等技術があるんだったら、
むしろ喉から手が出るぐらい欲しいというか
もっと会社生活をのびのびイキイキと過ごしているというか。
と、色々な想いが去来しましたが。
とりあえず、部長には

「転がすには重すぎます。絶対に手のひらには乗りません。」

と力を込めてお伝えしました。