のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

2011年11月の読書

2011年12月31日 00時12分47秒 | 読書歴
「外国小説」が読めるようになったので、ちょっとしたブームになりました。
引き続き、「海外文学」コーナーチェックに勤しんでいます。

111.美女と竹林/森見登美彦
■ストーリ
美女と竹林。それは、森見氏がやみくもに好きなものである。妄想と執筆に明け暮れ、多忙にして過酷な日々を送っていた森見氏を支えてくれたのは、竹林であった。美女ではないのが、どうにも遺憾である。竹林の拝借に成功した作家は、将来の多角的経営を夢見る。虚実いりまぜて、タケノコと一緒に煮込んだ、人気文士の随筆集。

■感想 ☆☆☆☆
随筆コーナーに並べられていたこの作品。内容紹介にも「人気文士の随筆集」と紹介されていましたが、声を大にして言いたいっ。「いやいやいや!!」随筆じゃあないんじゃない?虚実いりまぜて、って言うか、どこをどう切っても「虚」だらけじゃない?
と、ひたすらに脱力しながら読んでいましたが、文句を言いつつも相当に!ものすごーーーーーーーーーく好きでした。もう!虚実の入り混ぜ方が清清しいったら!こういう茶目っ気、大好き!

112.ハイランダーと魔法の乙女/ジェン・ホリング
■ストーリ
16世紀末、スコットランドに魔女狩りの嵐が吹き荒れていた頃、族長の娘で母親ゆずりの不思議な力を持つイソベルは、母の不幸な死をきっかけに、イングランドの貴族に預けられていた。ある日、彼女の元に父親が差し向けた美しく逞しいハイランダー、サー・フィリップが到着する。彼はイソベルに、キンクリーグ伯爵との縁談が決まったと知らせ、護衛役として故郷まで同行するという。こうして騎士と魔法の力を持つ乙女の旅がはじまった。だが、婚約者の元へ無事に令嬢を届ける使命をにないながらも、フィリップはイソベルにひかれていく。そして、イソベルにはどうしても見えてしまう過去や未来があった。

■感想 ☆☆☆☆
表紙の感じから受ける印象では、期待しないほうがよさそう・・・でも軽く読めるかなー?という感じだったのですが、あまり期待していなかったからなのか、びっくりするぐらい楽しめました。ロマンスあり、冒険あり、謎解きあり、秘密あり、魔法あり、の極上のエンターテイメント!最後まで息つく暇もなく読み終えました。ロマンスの割合が多すぎず少なすぎず、ですごく読みやすかったなー。ヒロインは三人姉妹の長女。というわけで、全三部作のようです。ぜひとも読み通したい!

113.風の竪琴弾き/マキリップ
■ストーリ
イムリスの戦は拡大を続け、アン、ヘルン、アイシグ、オスターランド、そしてモルゴンの故郷ヘドでさえものみこもうとしていた。なぜ自分は命を狙われるのか、偉大なる者はどこにいってしまったのか、変身術者とはいったい何者なのか。答えを求めて、モルゴンはレーデルルとともに、生き残った魔法使いがいるランゴルドへ向かう。

■感想 ☆☆☆*
読みながら、作者のイマジネーションの壮大さに圧倒されました。三部作の最終作。第2作目まで読み終えて、この話にどう決着をつけるつもりなんだろう。話の終わりがまったく見えないっ!とやきもきしていましたが、話の終わりが私ごときに見えるはずもなかったわ・・・。広がり行く壮大な世界観に「そう来ましたかー!!」と引きずり込まれました。「物語の世界」に入り込む楽しさを味わいました。

114.まばたきを交わすとき/エロイザ・ジェームズ
■ストーリ
19世紀初頭のイングランド郊外。ホルブルック公爵レイフのもとに、亡き父と愛人のあいだに生まれた異母弟ゲイブが現れる。彼は屋敷の中の私設劇場で芝居を上演させてほしいと頼みに来たのだ。これまで存在すら知らなかった弟の突然の訪問におどろくレイフだったが、ゲイブの人柄に親しみを感じて上演を快諾。後見しているイモジェンを巻き込んで、芝居の準備がはじまった。愛する人を亡くしたあと失意の日々を過ごしていたイモジェンは、洗練された紳士のゲイブに胸の高鳴りをおぼえる一方で、荒んだ暮らしを送るレイフのことが気がかりでならない。そこにかつての恋敵や舞台女優がやってきて、なにやらひと波瀾の気配。

■感想 ☆☆
エセックス四人姉妹の三女の話。
・・・残念ながら、三女の恋模様についていくことができませんでした。なんかなー。「情熱的」と「ワガママ」は決してイコールではないと思うのです。イモジェンは若干、「ワガママ」が過ぎるかな、と思いました。イモジェンが誰かを好きだと思う気持ちにも共感がしにくかったかな。

115.時間を巻き戻せ!/ナンシー・エチメンディ
■ストーリ
ギブはある日、森で出会った不思議な老人に、失敗を取り消すことができるという機械「パワー・オブ・アン」を手渡された。なぜぼくに?そもそも、この機械は本物なの?
その夜、親友と移動遊園地に行ったギブは、連れて行くよう両親に言われた妹のロキシーの世話にほとほと手を焼いていた。ところが、ロキシーはトラックにひかれ、意識不明の重体に!「パワー・オブ・アン」を使えば、ロキシーの事故をくいとめることはできるか?

■感想 ☆☆☆
児童書です。あっという間に読み終えてしまいます。けれど、「児童書」と聞いてイメージするような「よかった!よかった!」のハッピーエンドではないところが素敵な作品でした。何かを得るためには、その「何か」が大事であればあるほど、犠牲を強いられるのかもしれない、その犠牲を払ってでも、手に入れたい、どうにかしたいと思えるものにしか「奇跡」は起きないんだろうな、と、そういうふうに思える作品でした。

116.華麗なる探偵たち/赤川次郎
■ストーリ
鈴本芳子は、父親の莫大な遺産相続をめぐり、睡眠薬を飲まされ精神病院九号棟に強制的に入れられてしまう。そこで出会ったシャーロック・ホームズ、ダルタニアン、エドモン・ダンテスを自称する変わった仲間たち。芳子は彼らの協力を得て気ままな探偵業を開始する。

■感想 ☆☆☆
久しぶりに赤川さんを読みたくなって借りた作品。この第9号棟シリーズは大好きでした。今も大好きです。疲れているとき、文字を読めないかも・・・という気分になったとき、いつでも戻るのは赤川作品なのです。

117.ザ万歩計/万城目学
■感想 ☆☆☆
森見氏の「美女と竹林」と異なり、正真正銘の随筆集です。そう!こういうのを随筆集って言うのよー!と思いました。森見氏の「随筆」も大好きなんだけどね。というか、いかにも「森見氏」らしくって、「これはこれで、ある意味随筆だな」という気がしないでもないですが。対して、いつもは森見氏と文章も文体もテイストもとても似ている万城目氏が今回は独自路線の(というか、随筆としては実に当たり前の)まっとうな路線。軽い文体の合間合間に余韻の残る文章が混ざっていて、この人の感性って素敵だな、と思いました。

118.君が僕を見つけた日(上)(下)/オードリー・ニッフェネガー
■ストーリ
愛する人は未来からやってきた。やがてくる別れを知っていた。初めての出会いはクレア6歳、ヘンリー36歳。未来から来たヘンリーが、突然クレアの前に姿を現わしたのだ。以来、彼がたびたび時空を超えてやってくるのをクレアは心待ちにするようになる。だが、18歳になったころ、彼はぱったりと姿を見せなくなり・・・。

■感想 ☆☆☆*
タイムトラベル能力を「超能力」ではなく「障害」と捉え、SFではなく、恋愛小説として描いて見せた作品。その描写に、登場人物たちの心情に、非常に説得力がありました。

120.三匹のおっさん
■ストーリ
定年退職後、近所のゲーセンに再就職した剣道の達人キヨ。柔道家で居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主シゲ。機械をいじらせたら無敵の頭脳派、工場経営者ノリ。孫と娘の高校生コンビも手伝って、詐欺に痴漢に動物虐待・・・身近な悪を成敗するおっさん三匹。

■感想 ☆☆☆☆☆
ぜひぜひぜひっ!!ドラマ化をオネガイシマスっ!!と切望しています。熱烈に。
私の中ではキャスティングも完璧にできあがってます。見たいなー、ドラマ。
最初から最後まですっきり爽快で気持ちよい作品でした。ドラマ化したら絶対に好評だと思うんだけどな。

去り行く今年

2011年12月30日 17時20分31秒 | 日常生活
今年も残すところ、あと二日です。
我が家はようやく今朝、餅をつき終えました。
母上は「今年中に終わらん!」と泣いたり怒ったりしながら、年末大掃除に取り組み続けています。
私はようやく年賀状を98パーセント書き終え、残り2パーセントのところで力尽きました。
昔からゴールが見えると、安心して力を抜いてしまう兎的中途半端体質だったっけ・・・。


そんなこんなで実に穏やかに年末を満喫中。
穏やかだけど、やること多くて、常に苛々と殺気立っている例年通りの年末です。


泣いても笑っても。
怒っても色々思い出して悲しくなっても。
2011年はあと1日。

実に感慨深いです。

2011年10月の読書

2011年12月29日 14時00分30秒 | 読書歴
ふと気が付くと・・・って、しっかり気付いていましたが。
休みを大いに楽しみにしていましたが。
2011年もあと数日に迫る頃に、今更ながらの読書記録。
10月の読書のことなんてすっかり忘れてるわけで
すごいな、私の記憶力!と改めて感心しました。
というわけで、いつも以上のざっくり一言メモです。
自分のためだけの記録です。

101.ヒロシマ 歩き出した日/那須正幹
■ストーリ
昭和24年、市橋靖子は、母マサとともに広島でお好み焼の店を始めた。夫は、1歳になったばかりの和子を原爆の瓦礫のなかで助けて亡くなった。靖子は小さな駄菓子屋を実家で開き、工務店の大工で生活している父の庄助の助けを得て暮らしをたてていたが、庄助の突然の死や、家の立ち退き問題などから、当時あまり知られていなかった新しいお好み焼の店を始める。
原爆で多くの肉親、友、隣人、財産を失った人々が、あの日から立ち上がり、力強く歩む日々。

102.ヒロシマ 様々な予感/那須正幹
■ストーリ
昭和39年、高校を卒業した和子は、どうしても広島から離れたくて、東京のレストランに就職した。真面目に働く和子はオーナーやオーナーの娘、気難しい料理長からも信頼され、新しい経験に興奮する毎日を送っていた。悲願のオリンピック開催を控え、急速に変わり行く東京。そんな中、一人暮らしの和子は、心に灯をともすような人物に会い、とまどいながらもひかれていく。しかし、母、靖子を原爆による白血病で亡くした和子は、母の生まれ変わりに新しい命を宿し、母が遺したお好み焼店「いちはし」を継ぐためにヒロシへ戻るのだった。

103.ヒロシマ めぐりくる夏/那須正幹
■ストーリ
昭和52年、和子は中学生となったひとり娘志乃と祖母マサと、靖子が遺したお好み焼いちはしを守って暮らしていたが、ある日、娘の志乃が紹介してくれた新しい友だちの苗字に忘れかけていた過去を思い出す。一方、広島の復興とともに「いちはし」もリニューアルし、テレビや雑誌などで紹介されるようになる。戦後の復興とともに生きた三世代の女性たち。

■感想 ☆☆☆☆☆
児童書なので、あっという間に読めますが、その世界観にどっぷりと浸り、しばらく戻れませんでした。読みながら涙が止まらなくなり、読み終えた後もしばらくは何も手につかなかったな。
昭和20年代のあのときを日本で過ごした人たちの、「その後」のがむしゃらな生活に、そしてがんばってがんばってがむしゃらに生きた末に手にしたささやかな幸せと、いつしか失った大切な何かの存在に、心が大きくゆさぶられました。

104.るきさん/高野文子
■ストーリ
この世のいかなるしがらみにもとらわれず、自由気ままに飄々として生きる「るきさん」と、まっとうに会社生活をがんばり、バブルの世の中をおおいに楽しむるきさんの友達「えっちゃん」。彼女たちの日常記録。

■感想 ☆☆☆☆
軽い読み物が読みたいぞー、と久々に本棚から取り出した本。漫画です。「この漫画の主人公を見てたら、のりぞうを思い出したよ。」と高校時代の友人に言われて初めて手に取った、私にとっての大切な漫画です。
私はるきさんみたいにひょうひょうと軽く生きることはできないけれど、いつでもこうありたい、と願っています。るきさんみたいに物にも人にも、何にも執着せずに生きられたらいいな、と思っています。

105.ミタカくんと私/銀色夏生
■ストーリ
一見とっつきにくいけど、顔がいいから女の子にモテる。幼稚園から一緒だったという理由で、いろいろな人にミタカくんのことを聞かれる私の家に、ミタカは日常的にいついている。うちはママと中学生のミサオの3人で、パパは家出中。だからいつも4人でごはんを食べたり、テレビを見たり、日々は平和に過ぎていく。

106.ひょうたんから空/銀色夏生
■ストーリ
人間くさくてノーテンキなミタカは、あいかわらず家族の一員のようにいつもいる。3月、南向きのぬれ縁に何か植えようか、と相談していると、家出中のパパが帰ってきた。そこで、みんなでひょうたんを作った。何かを愛する時、愛するものがある時、愛していいものがある時、人はやさしくなる。

■ストーリ ☆☆☆*
ただただ何も考えずに文章を楽しみたいな、と手に取った作品。久々に読み返しました。日常があったかくて優しい。居心地のよい空間を作り上げているミタカとナミコがすごく羨ましくなりました。燃えるような恋にはちっとも憧れないけれど、「ふと気が付くと一緒にいたふたり」という関係はすごくすごく憧れるな。羨ましいな。

107.ピンクのバレエシューズ/L・ヒル
■ストーリ
イレーヌは、バレリーナになることを夢見てレッスンに励む少女。ところが、両親が亡くなったために、住みなれた街パリと別れていなかに住むおじさん一家のもとにあずけられます。それでも夢をあきらめず、たったひとりでレッスンを続けていると・・・。

108.バレリーナの小さな恋/L・ヒル
■ストーリ
憧れのパリ・オペラ座のバレエ学校に入学したイレーヌ。サン・クルーの丘にあるクレパンさんの家に、オペラ座の先輩ステラ、画家ジョナサンと下宿しています。ライバルたちがひしめくなか、異例の早さでバレエ団の正団員となったイレーヌですが、そこにはいろんな競争も待っていて・・・。

■感想 ☆☆☆☆☆
これまた久々に読み返した本。小学校高学年向けの児童書です。大好きで年に1、2回は読み返している気がします。ただひたすらにバレエに打ち込むイレーヌに憧れます。そして、その努力が着実に実を結んでいく様子に励まされるのかもしれません。読み終えた後に清清しい気持ちで、私もがんばろう、と思える本。

109.オドの魔法学校/マキリップ
■ストーリ
孤独な青年ブレンダンのもとに、オドと名のる女巨人が訪れた。魔法学校の庭師になってほしいというオドの求めに応じたブレンダンだったが、慣れない都の生活になかなかなじめない。一方、王と顧問官たちは、歓楽街で興行する魔術師の噂に神経をとがらせていた。件の魔術師はただの興行師か。それとも本物の魔法使いなのか。

■感想 ☆☆*
マキリップさんのおかげで、久しく遠ざかっていた海外小説と仲良くお付き合いできるようになりました。日本の小説だけで手一杯だったけれど、そういえば海外の小説も面白いものがたくさんあったよね。いつのまに遠ざかってしまっていたのやら。
今回のこのお話もマキリップ色たっぷり、幻想的な雰囲気たっぷりのお話です。「魔法使い」を探して町を駆け巡り、「魔法」を求めてぶつかり合う多くの登場人物たち。マキリップだけあって、ありふれた冒険譚ではないし、「よかった、よかった」という感じでも終わりません。だから好きなのかな。
というより私は「魔法」という小道具だけで、わくわくしてしまう傾向にある気がします。

110.ニッポンの「農力」/日本経済新聞社
■内容
自由化こそ、成長の起爆剤。隠れた真の実力を明らかにする。自分で販路を作って海外で稼ぐ、化粧品ブランドと協力して商品開発、安売り厳禁の市場で品質を磨く・・・など、飽くなき向上心で邁進する農家の姿を描き、日本の農業の可能性を探る。

■感想 ☆☆☆☆
サブタイトルは「強い現場が育む豊かな未来」。このサブタイトルどおりの実例をまとめた本です。読んでいると、やはり農業は大変な状況にあるんだな、という思いと、それでも「明日」を信じてがんばり続ける現場の方々の努力に励まされます。「強い現場」が政治を主導できたらいいのに、と願わずにはいられません。

こっちのもの!の季節

2011年12月29日 13時14分14秒 | 日常生活
本日から年末年始休暇です。
仕事をきりがよいところまで終えられるかしら?と心配していましたが
ものの見事に、いっそ気持ちよさを覚えるくらい見事に
「きりが良いところ」までたどりつけませんでした。
「きりがよいところ」に片足すらかけられんかった!

現在、私の会社のパソコンは
「とりあえず年明け最初にやること」リストのメモが挟まっていて
そのメモには「本日の作業を実績としてメモに残しておく」という
どう考えたって、一週間後の私は「本日の作業内容」すら忘れてるでしょ!?
という作業項目が1番目に並んでいます。
うん。来年の私(と、来年の私の記憶力)に期待しよう。

というわけで、宿題山盛りの休暇です。
先輩からは
「まさかこんな年末になるとは思いも寄らんかったよね。」
と苦笑気味に言われ、私は心からの「今年もお世話になりました」と
「来年、絶対に私を見捨てないでくださいね!!!」
という来年に向けての挨拶で、今年の仕事を納めました。

ま、ね。
宿題山盛りつったって、休んでしまえばこっちのもんでい!
と今年の私は思うわけです。
来年の私ががんばってくれるもんね、
という無邪気な期待を胸に、休暇1日目を満喫中。

来年の私さん。
お世話になります。

猫はこたつで丸くなる

2011年12月21日 07時43分32秒 | 日常生活
とっくりセーターが会社へ向かう際の標準装備となりました。
家に帰り着くと同時に布団の中に潜り込む。
そんな季節です。
動けなくなるから、という理由でこたつを出してないってのに。

おかげさまで今日現在、年賀状を一枚たりとも書き終えていません。
今年が終わるのと、年賀状を書き終わるのと、どちらのほうが早いかなー。

ひとりはいやだから

2011年12月18日 09時13分43秒 | 日常生活
金曜日は会社忘年会でした。
「会社忘年会」という響きに当日までぶうぶう文句を言って
幹事の新人君に八つ当たり(というよりは後輩いびり)をしていましたが、
始まってみると非常に楽しく呑んだくれることができました。
毎回毎回、会社飲み会があるたびに楽しんでいるくせに
なんで「会社飲み会」という響きへの抵抗は大きいままなんだろう。
いい加減、「会社飲み会って楽しいよね」という記憶に
塗り換わってもよさそうなもんなのに。

普段はあまり接する機会のない別プロジェクトの先輩方と
なぜか無線の話で大いに盛り上がり、
普段、接する機会は多いものの、お互いがお互いに
会社では他人に対して興味を持たないようにしているために
がっつり話し込むことの少ない後輩とぽつりぽつり話し込み、
普段から「周囲の人大好きです!僕のこともかまって!かまって!」オーラで
過ごしている新人君に珍しく自分から話し掛け、
通常時の3割り増しの濃度で会社の先輩後輩と接することができました。
はー。楽しかった。

忘年会終了後、出口へ向かう私のところへ
隣の部署の部長がやってきました。
「のりぞうくん。ずっとお礼を言わなきゃ、と思ってたんだよ。
 ありがとう。」
突如、発せられたお礼の言葉にきょとんとしていると
部長が更に言い募りました。
「ほら。この前の打ち合わせのときに、
 スケジュールが遅れてるから全体会議を早めにしたほうがいいって
 強硬に言い張ってくれたやろ?早めに全体会議をして
 『統括部長にこれだけしかできませんって言って、
  1回ちゃんと怒られときましょうよ。』
 って言ってくれたけん、あれで「あ?そんなに遅れてたんだ?」って
 意識が高まったもんね。あれはよかった。ありがとう!」


いや。
お礼を言われると心苦しいというか・・・。
あれは本当に単純に自分の身を守ろうという思いからの言動でして。
なんせ、私の担当分野は現在の工程の次の工程なのです。
ここで既にスケジュールが遅れていることを
きちんと皆様に(というか部長に)お伝えしとかないと、
3ヵ月後の自分の身が危うい。
私だけのせいじゃないんですよ・・・?と遠まわしに伝えておきたい。
そういった完全に自分中心主義ゆえの言動です。

つまり、「1回ちゃんと怒られときましょうよ」は
「(私がスケジュールを更に遅らせちゃうと思うけど!
  「思う」じゃなくて、確実に「遅らせる」けど!
 でも、既に遅れてるわけだし!私以外の人もこのへんで)
 1回ちゃんと怒られときましょうよ!」
の「怒られときましょうよ」であって、私の
ひとりで怒られるのはいやよー!
みんな巻き込んでしまえー!
という思いなのです。

という本音部分はひとりこっそり胸の奥にしまいこみました。

目指すは正直者

2011年12月15日 08時24分38秒 | 日常生活
妹さんが愛用してくれていたショルダーバッグが愛用し過ぎてボロボロらしいと知りました。
ボーナスも出たことだし、新しいのを贈ろうかしらー?と思っていたところ、
バーゲン売り場でイメージぴったりのバッグを発見。
手頃な値段なのがなおよろし!と即決で購入。

・・・したところ、何やらバッグ本体に不備があった模様。
安し悪しで傷みがいくつか(複数も!)見受けられたらしく
買ったお店へ問い合わせてみることになりました。

自立心と行動力を持ち合わせている妹さんからは、早速
「レシートあるなら、くださいなー。バッグ持って行ってみるから。」
と申し出てくれました。

そうだよね。早いほうがいいよね。
と納得しつつも
レシート・・・まだ持ってたかなあ。捨ててしまったかも・・・。
と若干、弱腰の姉。

なにせ、お金の流れをまったく管理して(できて)いないのです。
レシートを捨てたのかまだ持ってるのかすら、さっぱり分かりません。(きっぱり)
おそるおそる財布の中を調べたところ、呆気なくレシートを発見できました。

あったー!
よかったー!!

と大喜びし、得意げにレシートを母上に渡しましたが。

・・・ただね。
このレシート渡しちゃうと「このバッグ、相当高いけんね!」
と恩着せがましく贈った私の嘘が一発でばれてしまうのよね。



教訓。
何事も正直に。
誇張はほどほどに。

地には平和を、心に平穏を

2011年12月14日 07時48分54秒 | 日常生活
12月に入っちゃったよ・・・と呆気にとられていたら、気が付けば12月も中盤。
クリスマスがすぐそこに近付いて来ました。

年賀状、まったく書けてないわー、
と妙に開き直った心境でクリスマスより先を見据えていたところ
年明けの会社生活に不穏な動きが見えてきました。

不穏な動きが見えてはいるけれど、蜃気楼のようにあやふやで
わたわたすることもかなわないというか
わたわたする必要はないような気もするな、と楽観的な私Aは判断し、
いやいや、結構、ありそうな気がするよ?あるかもよ?
と変化を苦手とする私Bはショックを和らげるために心の準備を開始しました。

いやはや。
どうなることやら。
会社では、笑って聞き流してるけど、心中まったく笑えてませんよーっ。

神様。
私の人生には刺激も変化も不要です。
どうかクリスマスプレゼントに「変化のない穏やかな生活」をお願いします。

教会デビュー

2011年12月12日 08時03分04秒 | 日常生活
日曜日の午前中、半ば無理矢理甥っ子くんを預かり、
一緒に礼拝へ参加しました。
教会へ着いた途端、お姉さんたちに囲まれた甥っ子くん。
いろんな人たちの腕の中を渡り歩き、愛想を振り撒きました。
礼拝前半もご機嫌でお得意の寝返りポーズで足をバタバタ。
礼拝後半は私の腕に抱かれ、ふたつ年上のお姉さんたちに頭をなでなでされて満足気にどや顔。
甥っ子くんとお姉さんたちの三人組ユニットがめちゃんこ愛らしく、
「だれかー!(というよりむしろ、妹さーん!)
 カメラ、いやむしろビデオに残して置くべき瞬間ですよー!」
と礼拝中、何度も集中力を乱されてしまいました。

だって、いつもは1番のちびっこちゃんたち二人組が目一杯お姉ちゃんになって
一生懸命に甥っ子くんをあやしてくれるんだもの!
ちっちゃいお手々を精一杯に伸ばして甥っ子くんを撫でたり
いないいないばあをしてくれたりするのです。
めちゃんこかわいかった!!
かわいすぎて礼拝に集中できなかったよ!

なんとも幸せな午前中を過ごしました。


妹さんには、ぜひとも日曜の午前中に予定を入れていただきたい。
いつでも拉致します。



・・・いや、人の子を拉致してる場合じゃないんですが。

クリスマスコレクション

2011年12月11日 06時35分49秒 | 日常生活
今年もカナダからクリスマスカードが届きました。
贈り主は、小学校から高校にかけてお世話になった宣教師のご夫妻。
大好きな(「大好き」だけでは言い尽くせないぐらい大好きな)ピーター先生とマリア先生です。
カナダに帰国されて、もう10年以上経つけれど、師走になると必ず届くクリスマスカードは、
私たち姉妹にとって、年の瀬の嬉しい嬉しい恒例行事。
今年もカードに挟まれている近況報告の文面にはふたりのあたたかみのある語り口や
力強い人柄が折り込まれていて、すごくすごくほっとした気持ちになりました。

ほっとして。
そして、なんだか無性に泣けました。

会いたいな。
もう一回だけでいいからお二人に会って、ぎゅっと抱きしめてもらいたいな。
あの笑顔を見たいな。
声が聞きたいな。

今の時代、カナダなんて近くて、私の覚悟ひとつで簡単に会いに行けちゃうことは分かっているけれど。
覚悟なんて大袈裟な言葉を使う必要すらないのかもしれないけれど。
それでもやっぱり私にはカナダはものすごく遠い。

近況報告の最後には、たくさんの子供や孫、曾孫たちに囲まれて微笑むおふたりの写真。
カードの到着に大喜びした妹は、カードを読み終えてぽつり呟きました。
「このカードを読むたびに、いつまで届くのかな、と不安になっちゃうよね。」

どうぞ来年もふたりの健康が守られますように。
カードが届きますように。
ふたりの笑顔にまた会えますように。