のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

愛想笑いは苦手です。

2013年03月30日 02時15分44秒 | 日常生活
リフレッシュ休暇を利用して大阪に旅立った先輩は
吉本の舞台を楽しんできたんだとか。
吉本!!私も行きましたよ!!
でもって大笑いしましたよ!!
と、大興奮で話に乗っかりました。

「いやー・面白かったわー。
 おれ、正直、吉本の面白さ、あんまり分かってなかったんよ。
 でも、やっぱり舞台で見ると全然違うねぇ。
 すっごい楽しんだわぁ。」

そうでしょう。そうでしょう。あの方々、プロですよね。
生の迫力は、全然、違いますよね!
しかも、舞台だと、演目もテレビサイズだはなく、舞台サイズ。
10分、15分と長丁場なのです。それだけで迫力段違いです。
そもそも10分も観客を飽きさせることなく話を聞かせるって
それだけですごいことだと思うのです。
なのに、彼らはその長丁場をずっとずっと楽しませて、笑わせてくれる。
プロっていうのはこういう人たちを言うんだろうなぁ。
と大阪旅行のときに感嘆しながら楽しみました。
でもって、感嘆しながら大笑いしました。

で、先輩が楽しまれた日は、新喜劇にはどなたが出られてました?
座長はどなたでした??もしや、内場さんなんてことは・・
安尾さんは?私の愛する安尾さんは出られませんでしたか?
(↑安尾さん風の問いかけで。)

と、期待を込めて確認したところ、先輩から「ごめん・・・。」と謝られました。
「ごめん。俺、そんなに新喜劇に詳しくないっちゃん。そr
 座長とか全然、分からんっちゃん。」

そ、そうですよね。
思わず勢い込んで尋ねましたけど、
私、この話で同じぐらい盛り上がれる人に出会ったことなかったんでした。
なんせ、こちら(福岡)では、吉本新喜劇の放送は月曜深夜。
そら、語り合える人が増えないわけだわ。

おとなしく引き下がったところ、隣の席の後輩が
「のりぞうさん。お笑い好きなんですか??」
と尋ねてきました。

うん。好き。
特に吉本新喜劇と少し年配の漫才師さんたちが大好き。
一番好きなのは、もうお亡くなりになってしまったけど、
夢路いとしさん・喜味こいしさんたちで、
今も活躍されている人たちだったら、中田カフス・ボタンさんかな。

と、前のめりで答えたところ、後輩から
「意外でした。
 のりぞうさんがお笑いを好きだなんて。
 のりぞうさんもお笑いを見たりするんですね。
 なんか信じられない。驚きました。」
とたんたんと驚かれたのでした。

まさか、わたくし、お笑いを見ることもなさそうに見えてたなんて。
お笑いを好きと言っただけで驚かれるなんて。
どんな堅物に見えてたんだろうと不思議でなりません。

いや。
堅物に見えていたわけではなく。

 お笑いを見て笑うなんてとんでもないっ。
 あんなにとっつきにくい先輩が!?

と思われていた気がしないでもない。

とりあえず、
とっつきにくい先輩と思われてることは間違いないのです。
心当たりがありすぎて、
思わず後輩に「うふふー。」と愛想笑いを返しました。

下手な鉄砲も数打ちゃ当たる。はず。

2013年03月30日 01時30分02秒 | 日常生活
同じフロアの先輩が昼休みに
「俺、実はリフレッシュ休暇やったっちゃん。」
とやって来ました。
うちの会社では、10年目、20年目、30年目などの節目の年に
5日間のリフレッシュ休暇をいただけるのです。
土日をあわせれば9連休♪
社会人には、とてつもなくうれしい長期休暇です。

先輩はそのリフレッシュ休暇を利用して旅に出られていたようで
わざわざお土産を持ってきてくださいました。
ありがとうです!先輩!大好きっ!!



・・・おみやげ?
これは、もしや。
この銘菓でも特産でもないラムネ菓子はもしや。
この商品からぷんぷんと匂い立つこの空気感は・・・大阪?

「あたり。よくできとんしゃるやろ?」

確かに。さすが大阪。さすが関西。
言葉遊びが大好きなお国柄。と納得のお薬です。
そして、私にとてもとても必要なお薬です。
明日から毎日1粒ずつ飲み続けますとも!
と、鼻息荒く宣言したところ

「いやいや、あなたが飲んだらだめでしょうに。
 あなたの周りの人に飲ませないかんちゃないと?」
とたしなめられました。

え?そうなの?
これって、恋から遠ざかっている人対象のお薬なんじゃないの??
「好きな人を作るための」薬で、これを飲んだら、
どんどん好きな人ができちゃうのでは??

「違うよ。
 あなたがいいなと思う人に飲ませて
 あなたのことを好きにさせる薬なんよ。
 あなたが飲んだら、
 あなた、席の周りの男性をどんどん好きになっちゃうかもよ。」

・・・それは困る。(きっぱり。)
なにせ既婚者ばかりの部署なのです。
私が私のまわりの人を好きになっちゃうと、
私(好きになっちゃった人)も私の周りの人(好かれちゃった人)も困っちゃう。
なんなら、私の周りの人(好かれちゃった人)のほうがより多めに困っちゃう。

そんなわけで。
私ではなく、出会うべくして出会った殿方に飲ませるべく
私の机の引き出しに大切に温存しておきます。

神様。
どうかどうかぜひとも。
このお薬の賞味期限が切れちまう前に
このお薬の出番を私におあたえください。

・・・やっぱり私もこのお薬を飲むべきかも。
でもって、今年はたくさん人を好きになります。
目指せ、恋多き女。

2012年11月、12月の読書

2013年03月28日 22時37分08秒 | 読書歴
今更、11月から12月にかけての読書メモ。
ええ。もちろん、私自身のためのメモですよ。
そして、今更ながらに、私の記憶力のなさに驚いてます。
こりゃ、メモを取っておくべきだわ。もうすっかりおぼろげです。
でも、もう5ヶ月も前だもん。覚えてなくったって不思議じゃないもん。
・・・と自分を励ましてみる。
それにしても、見事に児童小説ばかり。疲れてたんだろうな。
小さな字を読めなかったんだろうな。

というわけで、2012年の読書生活は125冊で幕を閉じたのでした。

112.元気なモファット兄弟/エレナー・エスティス
113.ジェーンはまんなかさん/エレナー・エスティス
114.すえっ子のルーファス/エレナー・エスティス
115.モファット博物館/エレナー・エスティス
□感想 ☆☆☆☆
モファット兄弟シリーズ。四人兄弟の明るく楽しい毎日が穏やかに描かれています。穏やかな描写なのに、その中で、女手ひとつの家庭のために、モファット兄弟一家の家計は苦しいことも伺えます。楽しいだけではない。生活に困っている様子が折に触れ、出てくる。けれど、四人兄弟はいつもとても楽しそうです。お母さんもとても幸せそう。ランプのあかりで生活し、洋服も一針一針手縫い、車がまだものめずらしい時代。時間の流れが今よりゆっくりしているこの世界観が好きでした。

116.ハヤ号、セイ川を行く/フィリッパ・ピアス
□感想 ☆☆☆*
「少年の友情」が少し苦手で(おそらく少年になじみがないためだと思われます。感情移入しようと試みて挫折することが多いような。)前半で挫折しかけていました。人様から借りた本だというのに、数ヶ月放置・・・。でも、中盤過ぎたあたりから一気に物語の世界へ引き込まれました。
少年たちの宝探しが物語の主軸です。謎をとく鍵となる詩があって、その謎が少しずつ解けていく過程がスリリング。味のある大人たちがその謎の周囲に配置されていて、伏線を作り出してくれていました。爽快なラストが印象的。

117.重力ピエロ/伊坂幸太郎
□感想 ☆☆☆☆
折に触れ読み返したくなる一冊。「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ。」という言葉に強く共感しました。その言葉を体現するかのように重いテーマがさわやかに軽やかに描かれています。まったく重苦しくないのに、なぜか切なくて泣きたくなる小説です。家族がお互いに思い合っている姿が愛しいから、その優しさに心が震えるのだと思います。

118.おとなりさんは魔女/ジョーン・エイキン
119.ねむれないときは木に登って/ジョーン・エイキン
120.ぞうになった赤ちゃん/ジョーン・エイキン
□感想 ☆☆☆
アーミテージ一家の物語シリーズです。
「一生たいくつしませんように。」おくさんがそんな願いをかけたのがすべてのはじまりでした。そのために月曜日には必ずとんでもないことが起こるアーミテージ一家のお話です。庭がユニコーンだらけになったり、魔女がおとなりで幼稚園をひらいたり、幽霊の家庭教師があらわれたり、そんな「とんでもないこと」に一家の子供たち、マークとハリエットは楽しそうに振り回されています。「おとな」の両親たちも「とんでもないこと」を困りながらも受け入れて、おおらかにすごします。「ファンタジー」というには、ややダークでナンセンス。3巻の唐突な終わり方は奇妙な味わいがありました。

121.時を超えるSOS/あさのあつこ
122.髑髏は知っていた/あさのあつこ
123.闇からのささやき/あさのあつこ
124.私の中に何かがいる/あさのあつこ
□感想 ☆☆*
テレパシー少女「蘭」事件ノートシリーズ。シリーズものに出会うと、ついつい全巻読み通したくなるのです。
超能力を持つふたりの少女の友情がすがすがしいシリーズでした。まだまだ続いているみたいなので、また追いかけなければ。
小学生の頃にはまっていた「ハレー探偵長」シリーズを思い出したなぁ。・・・このシリーズについて、語り合える人にまだ出会ったことがありませんが、でも結構な数のシリーズ作品だったので、そこそこ人気があったと思うんだけど・・・。このシリーズと「どっきり双子名探偵」シリーズは、幼馴染とそれぞれ分担して購入しては貸し借りっこしてました。「小学校高学年向け」の作品を読んだせいか、そういう郷愁に襲われました。

125.長い冬(上・下)/ローラ・インガルス・ワイルダー
□感想 ☆☆☆☆☆
「大草原の小さな家」のシリーズです。小さい頃、毎週土曜日の夕方から放送されていた「大草原の小さな家」を楽しみに見ていました。盲目の長女メアリーは、「若草物語」のベスと並んで、私の憧れの女性です。けれど、原作は図書館で借りて読もうとしたものの挫折。
読書仲間でもあり、教会トモダチでもある方が貸してくださるというので、このたび約20年の時を経て再チャレンジしました。20年の時をかけただけのことはあった!ものすごーーーーーーーーーーーーーく楽しめました。
西部開拓時代の便利なものが何もない時代、襲い来る(まさに「襲う」という言葉がぴったりの)冬に静かに立ち向かうローラ一家の様子に感嘆し続けた作品でした。これだけの苦労を乗り越えて、今のアメリカの繁栄があるのだということをかみしめました。

いつか陽のあたる場所で

2013年03月27日 23時08分45秒 | テレビ鑑賞
□いつか陽のあたる場所で
□火曜夜22時NHK放送
□出演
 上戸彩、飯島直子、斎藤工、浅野温子、藤田朋子、大東駿介
 松金よね子、竜雷太、前田吟、阿南健治、藤吉久美子、江波杏子

□お気に入り度 2012年度冬クール2位/4作品
□ストーリ
 小森谷芭子(上戸彩)はホストクラブで働く亮(松下洸平)にお金を貢ぐため、
 出会い系サイトで知り合った男性を睡眠導入剤で眠らせた上で金銭を奪う犯罪を
 繰り返した末に逮捕される。裁判で懲役7年の実刑が下り、北関東女子刑務所に服役中、
 同じく服役囚の綾香(飯島直子)と知り合う。綾香は家庭内暴力を繰り返す夫から
 子供を守るために、夫を殺していた。
 刑務所を出たふたりは下町で肩を寄せ合い生きていく。

□感想
 NHKさんならではの丁寧なつくりのドラマで、安心して最後まで見ることができました。
 もし、私の身近な人が犯罪を犯して刑務所に入ってしまったら、私はどういうふうに
 その人を迎えるんだろう?やはり知り合いだと思われたくなくて、隠してしまうんだろうか?
 家族でも、家族だからこそ、隠したい、と思ってしまうんだろうか?
 そういうことを考えさせられるドラマでした。

 たぶん、私は、身近な人ではなく、まったく知らない人が「元犯罪者」だと知ったら
 疑いもせず「こわい」と思ってしまうと思うのです。どうして犯罪を犯してしまったのか
 とかその敬意を知ろうともせず、その人と距離をとる気がします。
 差別をしているという意識もないまま、無意識のうちに差別をしてしまっている気がします。
 では、それが家族だったら?
 何度考えても、まったく答えは出ませんでした。

 このドラマを見て、何度も思い出したのは、東野圭吾さん原作の映画「手紙」でした。
 「手紙」の中で、主人公はお兄さんが殺人事件の犯人というだけで、いわれのない
 差別を受け続けます。自分は何も悪いことをしていないのに。そんな主人公に
 働いている会社の会長が諭すように言う言葉が何度も頭をよぎりました。
 「今の君は辛いだろう。何でおれが差別されなきゃいけないんだ、と思うだろう。
  でも、君が差別されるのは当然なんだ。人には防衛本能があるんだから。
  犯罪から少しでも遠ざかりたいと思ってしまうんだ。
  お兄さんはそこまで考えなきゃいけなかった。自分が罪を償えば、それでいいというわけではない。
  お兄さんが犯罪を犯すことによって、君までもがどれだけ苦しめられるか、傷つけられるか、
  そこまで考えなきゃいけないんだ。」

 それでも、このドラマでは、ふたりは一生懸命に前を向こうとしていき、そんなふたりを
 下町情緒溢れる温かい雰囲気の町が少しずつ受け入れてくれる。そんな素敵な循環が見られる
 ドラマでした。ドラマだから、フィクションだから、かもしれないけれど、でも、
 人はわかってくれる人、寄り添ってくれる人がいたら、強くなれる。
 「明日」は絶対にあるから、ここからまたやり直せる。そういうふうに前向きになれる作品でした。

 そっか。「家族」だと距離が近すぎて、かえって寄り添うことが難しいのかな。
 特に母親と娘は距離が近いから。双方に愛情を抱いているのに、その愛情をうまく伝えられない関係が
 切なくてもどかしくて、すごく現実味があった気がします。親子だから素直になれないっていうのは
 身につまされる設定でもありました。

 竜雷太さん、前田吟さん、そして、江波杏子さん、ベテラン勢の演技がこの作品に重厚感と
 説得力を与えてくれていました。主人公ふたりへのあからさまではない、これみよがしではない優しさ。
 気付くか気付かないかの距離感でそっと寄り添ってくれている人たち。
 こういうことができるのが年の功なんだろうな、と思いました。
 こういうふうにそっと寄り添える年配者になりたいな、と思いました。

信長のシェフ

2013年03月26日 23時41分09秒 | テレビ鑑賞
□信長のシェフ
□金曜夜23時テレビ朝日放送
□出演
 玉森裕太、志田未来、香椎由宇、及川光博、市川猿之助、ゴリ、
 宇梶剛士、稲垣吾郎、芦名星、カンニング竹山、星野真理、正名僕蔵

□お気に入り度 2012年度冬クール2位/4作品
□ストーリ
料理人ケンは、戦国時代にタイムスリップし、記憶を失ってしまう。間者と思われ斬り殺されそうになり、川へ飛び込んで逃げた。川を流れていた瀕死のケンを助けたのは、夏という女性の刀鍛冶。自分の過去も、現代人であることも思い出せないケンだが、料理の技法や料理に関連する記憶だけは残っており、まだ蒲焼しか調理法が無いウナギを開いて白焼きにする。京の都で評判になったケンを、織田信長は自分の料理頭に取り立て、数々の難題を申しつける。材料も調味料も無い中、ケンは創意工夫で乗り越えていく。

□感想
 「ATARU」を見て以来、すっかり玉森ファンになってしまった私は
 「こりゃ見なければ!」といそいそと見始めたドラマです。
 これがまったく期待していなかった割にとてもおもしろいドラマでした。
 時代物ではありますが、一番馴染み深い時代が舞台となっていて、理解しやすかったり
 それぞれのキャラクターがわかりやすくデフォルメされていて、頭使わずとも楽しめたり
 料理のうんちくがあちらこちらに散りばめられていて「なるほどー」と思う場面が多かったり
 とにかく期待以上に面白かったのです。ごめんよ、玉ちゃん。完全に侮ってましたよ・・・。

 役者さんも、それぞれのキャラクターも、どちらも私の中で温めていたイメージと近くて
 「そうそう!こんな感じ!!」と興奮しながら見ていました。特に織田信長!
 この織田さんは私の思い描いている織田さんとすごく近かった!
 そう!こんな感じ!悪い人ではないの!不器用なだけなの!
 こんな感じの織田さんをイメージしているから、私は織田さんのことが嫌いになれないの!!
 と興奮しながら見ていました。

 でもって、ちょいちょい意味深な登場の仕方をする明智さんを見て
 「稲垣さん、楽しそうだなぁ・・・。」と心底思いました。
 主役じゃなくて脇役でドラマに出ている稲垣さんは、いつ見てもものすごーく
 楽しそうなので、私も「うんうん。よかったね。」という気持ちになるのです。
 今回も終始楽しそうでした。

 そして!忘れてならないのがかめじろーさん!(いまや、猿之助さんなんですね。
 「かめじろー」って響きがあの風貌にぴったりだと思うのに!!)
 わたくし、どうにもこうにも歴史オンチなので、顕如さんという方を初めて知ったのですが
 初めて知ったにもかかわらず、顕如さんはかめじろーさん以外、考えられないよう!!
 と、誰かれ構わず訴えたくなるぐらいのはまり役でした。
 顕如が登場した途端、その場の空気がかめじろう色に。
 声の出し方も風貌も、独特の台詞回しも顕如の底知れない恐ろしさにぴったりでした。
 僧侶なのに。なんだ、この迫力。この恐ろしさ。と目が離せませんでした。
 すばらしいアクの強さだったなぁ。あと、なんだか妙に色っぽかったです。僧侶なのに・・・。

 どうやら視聴率もよかったみたいで、すでにスペシャルドラマが決定しているんだとか。
 よかったねー。と心からほっとしました。
 これで低視聴率男、みたいな言われ方をしなくなるね。とほろりとしました。
 ・・・なんだ、この親心。

泣くな、はらちゃん

2013年03月25日 23時46分37秒 | テレビ鑑賞
□泣くな、はらちゃん
□土曜夜21時日本テレビ放送
□出演
 長瀬智也、麻生久美子、丸山隆平、忽那汐里、薬師丸ひろ子
 奥貫薫、賀来賢人、清水優、甲本雅裕、光石研、白石加代子
□脚本:岡田恵和
□お気に入り度 1位/4作品
□ストーリ
かまぼこ工場ふなまる水産に勤務する独身女性・越前さんは、地味かつ薄幸で損してばかりの生活を送っている。そんな彼女は、自身の心の叫びを自作の漫画にぶつけることで日頃の鬱憤を紛らわしていた。主人公のはらちゃんを始め、漫画の世界の登場人物は彼女の恨み辛みを反映した暗い話をさせられることにうんざりするとともに、次第に暗く重くなりつつあるこの世界の行く末を危惧していた。
そんなある日、その漫画が描かれたノートに衝撃が加わったことで漫画の世界に影響が生じ、漫画の世界を抜け出したはらちゃんは実体化して現実の世界へ足を踏み出す。自分たちを生み出した神様(作者である越前さん)と出会ったはらちゃんは、越前さんが幸せになれば自分たちの世界が明るくなると考え、現実の世界で訴え、働きかけるうちに彼女に片思いする。

□感想
 あらすじを読み、おもしろそう!と思っていましたが、脚本家が岡田さんと知り、その思いは確信となりました。
 大好きな脚本家さんのひとりです。「ちゅらさん」も「イグアナの娘」もどれだけ楽しみに見ていたことか。
 なのに、いきなり第一話を録画し忘れました。友人たち数名から「おもしろかったよね!!」
 「長瀬君はこういう役やらせたら天下一品だよね!」とテンション高いメールが届いて
 「おーのー!!」と叫ぶとともに、やっぱり面白かったんだ・・・。私の見る目に狂いなし!と嬉しくなりました。
 ふふふん。だてにテレビっ子を続けていませんよー。っと。

 そんなこんなで第一話見逃しましたが、それ以降は楽しみに見続けました。面白かった!
 そして、とてつもなく切ない作品でした。くすくす笑いながら見ていた前半では、
 ドラマ終盤でここまで切ない思いをさせられるなんて想像だにしていませんでした。

 漫画の世界しか知らないはらちゃんが現実世界に出てきて「世界」を知っていくときの
 素直な反応がかわいくて面白くて、なおかつ、とても幸せな気持ちにさせてくれるものでした。
 長瀬君がオーバーリアクションで「美味しいです!」「嬉しいです!」「大好きです!」と
 世界を楽しむ姿を見て、この世界に溢れている素敵なものに改めて気付かされた気がします。
 嘘くさいぐらいのオーバーリアクションでもまったく「うそ臭くない」「不自然じゃない」のは
 長瀬さんの人柄なんだろうなぁ、とそれだけで幸せな気持ちになりました。
 30過ぎてこんなにもピュアなちびっこみたいな役柄が似合う長瀬さんに感嘆。

 「好き」という気持ちを知って、「両思い」を知って、「自分を好きになること」
 「一生懸命生きること」「人を好きになって切なくなること」を体験していくはらちゃん。
 シンプルな言葉で「生きること」を掴んでいくはらちゃん。

 生きていくことは楽しいことばかりだと信じて疑わないはらちゃんが終盤に来て、一転、
 世界の悲惨な現実も知っていく部分で、このドラマが決してファンタジーではないこと
 きれいごとだけではなく、「にんげん」を「この世界」をきちんと見据えているドラマだったんだと
 いうことに気付きました。第8話のラストではらちゃんたちは、戦争、震災、貧困、動物虐待、
 原発などを伝えるニュース番組を見ます。そのときの衝撃と涙とこの世界に対する恐怖、
 そしてシンプルな疑問が心に響きました。
 そして、この問いに対して静かに答える越前さんのお母さんの答えも。
 「これもこの世界ですか?」
 「そうね。悲しいけど、これもこの世界の出来事なのよ。全部。嫌な世の中よね。」
 いつもは明るいお母さんの静かな口調が心を揺さぶりました。

 世界は楽しいことだけではない。
 いやなこと、つらいこともたくさんある。
 そして、それは遠い世界の出来事ではなく、私たちのすぐ身近にも起こりうる出来事で
 私たちは「こわいこと」「つらいこと」「いやなこと」と隣りあわせで生きている、
 ということをしっかりと描いてくれていたドラマでした。
 そして、そのことを踏まえて、それでもなお「この世界は素敵だ」「生きるって楽しい」
 ということを真剣にまじめに伝えてくれているドラマでした。
 最終回ではらちゃんが切々と訴える「自分と両思いになってください。
 世界と両思いになってください。」という言葉に胸が熱くなりました。

 コメディとシリアスを行ったり来たりしながら、肩に力を入れずに大事なことを教えてくれた
 素敵なドラマだったなぁ、と思います。
 登場人物全員が愛しいドラマでもありました。

 うん。やっぱりドラマって脚本がとっても大事!と改めて思いましたが
 このドラマの長瀬さんの異常なはまり具合を見ると、脚本だけじゃないなぁ。
 役者さんも大切。すごーーーーーーく大切!と思いました。
 はらちゃんだけじゃなく、その他の登場人物も見事に役者さんの魅力とマッチしていたし。
 特に越前さんのお母さんを演じた白石加代子さん、越前さんの同僚を演じた薬師丸さん!
 素敵だった!こんなふうに年を重ねたいなぁ、と心から思いました。

ほとばしる郷土愛

2013年03月20日 21時02分37秒 | 日常生活
日曜日、久々に礼拝に出たものの体調はまだまだ芳しくなく
わずか1時間半、教会の長椅子に座っているだけで疲れ果ててしまいました。
もうだめぽ・・・と体力の限界を感じ、お昼を食べずに教会を後にしたその瞬間
母上から電話がかかってきました。
「すぐ近くのお寺でお墓参りをしている最中だから、
 あんたも教会が終わったら、こっちに寄りなさい。」
と、まるで見張っていたかのようなタイミングで、
・・・はい。今から行きます。
と、おとなしくお寺に向かったのでした。

お墓参りを済ませると、もうすっかり時分どきを過ぎており、
おなかペコペコの父上という爆弾を抱えた私たちは
今!すぐに!食べられるものを!!と昼食をお店でとることに。
「病み上がりののりちゃんが食べたいものでいいよ。」
と珍しく優しい声かけをしてくれた母上にほろりとしながら
「じゃあ、資(すけ)さんでうどん食べよ。」
とそっこーで「いつものメニュー(=面白みのない回答)」をあげる私。
もう、疲れてたのです。
「なんでもよかった。」とも言う。
加えて言うならば、病み上がりでそんなに食欲もなかった。

・・・でも!「なんでもよい」っていう気分のときに、
「んじゃ、これで。」と思い浮かぶのは、やっぱり一番慣れ親しんでいるものだし、
そんな気分のときでも、つまりいつ食べてもおいしいってことだし。
と、心の中で誰にともなく、(なぜか)言い訳をしていると、母上が
「そういえば、あんた、丸亀製麺のうどん、食べたいって言ってなかった?」
と私の「食べたかったもの」を思い出してくれました。

そうでした!
私、四国から北九州に初上陸してきた丸亀製麺のおうどんがとっても食べたかったんでした!!
なんせ、わたくし、福岡のふにょふにょのうどんも大好きですが
「ゆでてる?かたくない??」と不安になるぐらいコシがあるうどんも同じくらい大好きなのです。
四国名物讃岐うどんならコシがめっちゃくっちゃあるんじゃないの?!
と期待に胸を膨らませ、初めての丸亀製麺を美味しく美味しくいただきました。
期待に違わなかったー。美味しかったー。
でも食べ過ぎたー!くるしー!!
とうめきながら自宅に帰り、うめきながらベッドに横になり。
そのまま、ひたすらにうめき続けて午後が終わりました。

むー。さすが病み上がり。
うどんでここまで胸焼けがするなんて。くるしいよう。
と、まだまだうめき続け。
結局は夕方に開催予定だった青年会の集いも欠席しました。
だって、まだ苦しいんだもん。気持ち悪いんだもん。
とベッドでごろごろし続けていましたが。

夕食時になって、突如、私の胃腸が郷土愛をかかげて一斉蜂起。
体内にまだどっかりと居座っていた四国出身のおうどんさんを全力で追い出しにかかりました。

なんだ!これ!
こんなの、初めて見たぞー!!
おれたちのよく知っている資(すけ)さんはどこだー!
なにもの!くせもの!!
みなのもの!曲者じゃ!曲者がおるぞー!
出てけー!出てけー!!
ここはおぬしらがのんびりできるところではないわー!
表へ出ろーい!
ええい!出らぬのならば、力ずくで追い出すのみじゃー!

と、こんな感じで大騒ぎ。
おかげで私もここ数年にないぐらいの頻度でトイレと食卓を行ったり来たり。
行ったり行ったり戻ったり。行ったり行ったりこもったり。
・・・もはや、この小さな空間を私の部屋にしたほうがいいんじゃなかろうか・・・
と達観するぐらい(友人いわく「私のお尻、こわれるわ・・・と不安になるぐらい。」)
トイレットと仲良くなりました。

まさかね。
まさか私の胃腸さんがここまで小倉っこびいきだとは思わなかった。
資(すけ)さんとの固い絆をこの身で(主に下半身で)しっかと実感しました。

納得の結果

2013年03月17日 17時16分13秒 | 教会生活
久々に礼拝参加できた日曜日。
教会に足を踏み入れたところ、若者がわちゃわちゃと集っておりました。
「のりちゃん!!」と熱烈歓迎で迎え入れられ
「両手出して!」と迫られました。

・・・え?両手??
と事態が飲み込めないながらも、素直に両手を差し出したところ
「おー!!」とみんなに納得されました。

なに?なに?
私、ついていけてないよ?
私の両手のどこにみんなを納得させるようなところが?
会社で(主に部長の目の前で)困ったときは両手を出してみればいいの??
とめをぱちくりさせていると、

「手のね、人差し指と薬指を見るんだよ。
 人差し指のほうが長い人が男脳、薬指のほうが長い人は女脳なんだよ。」
と「おぉー!」のからくりを教えてくれました。

私の手を見る限り、私は疑いようもない男脳。
しかもこの人差し指と薬指の長さの違いは、数ヶ月前に妹と盛り上がった話題で
確かあのときは、私も妹も人差し指のほうが長いのに、母上は薬指のほうがながくて
「人それぞれ違うんだねー!しらんかったー!!」と盛り上がったのです。

つまり、妹も男脳。母上は女脳。


・・・なるほどね。
心から納得です。
納得してはいるんだけど!
その輪の中にいた男性陣が全員、女脳だったあたりに納得がいかないっつーか
納得できるんだけど、納得したくないっつーか。

この敗北感。どうしてくれよう。

季節はずれの願いごと

2013年03月17日 16時42分33秒 | 日常生活
残業続きで体重が3キロ増えました。(既報)
なんせ残業が続くと、「がんばってる!(気がする!)」というだけで
10時、13時、18時におやつを許してしまうのです。
デスクワークでまったく動かないのに増えるおやつ。
そりゃ太るわ・・・。と納得しつつも、
おやつの回数増加によって大きくなってしまった胃袋は
私の理性に説得されることなく「おなかすいたよー!」と定期的に訴えてきます。
胃袋をなだめながらも、結局はおやつを投入する日々。
私の理性は!今!胃袋に支配されてますよー!と開き直っていたところ。

残業続きで体調を崩しました。
正確には、残業続き「にもかかわらず、
テレビの時間を削らなかったために起きた睡眠不足」で体調を崩したわけですが。
ついでに言うならば、増加したおやつによる栄養不足のような気がしないでもないわけですが。

なんにせよ。
体調を崩して一昼夜寝込んだおかげで体重が3キロ減りました。
プラスマイナスゼロだよ。よかったよかった!
と、ほっとしましたが。
年齢によるものなのか、遺伝子によるものなのか。
減った体重は、下半身からではなく上半身から肉を奪って行きました。

わたしの大切な(でも、あるかないかのささやかな)コムネさんがー!!

サンタのおじさん。
今年1年いい子にします。だからぜひ。
今年のクリスマスには、私にジョシのアイデンティティを授けてください。

充実の3月。

2013年03月13日 23時47分28秒 | 日常生活
友人がものすごい勢いで紹介してくれた三浦しおん大先生のエッセイを
ようやっと図書館で借りて読むことができました。
友人が進めてくれたのは、すでに2、3年前。
満を持しての初顔合わせです。

読み進めるうちに「夜ちゃーーーーーーーーーん!!」と
電話をかけたくなりました。
わっしょーい!
紹介してくれてありがとー!
あのときの夜ちゃんの熱のこもりっぷりがようやっと腑に落ちたよー。
今なら3時間ぐらい余裕で三浦先生について語り合えちゃうよー。

というわけで、エッセイを読んでいたら
矢も盾もたまらず、私も文章を書きたくなってきました。
頭の中は、三浦しおん節の文章がぐんるぐんる回っております。

しかしながら、
最近の私には取り立てて書くべきことなんててんでないのです。
「そもそも、以前は取り立てて書くことがあったのか?」
と問われると、胸を張って「断じてない!」と答えられるわけですが。

でも、書く。
なにせ三浦大先生のエッセイを読んで興奮気味なのです。
文章を書きたくてたまらないのです。

で、最近の私って何してたっけー?と思い返し、
あら、思ったよりもいろんなことしてたわー、と嬉しくなりました。

なにせ、ひっさびさに同期の女性4人(何年ぶりだ?この組み合わせ?
おそらく10年ぶりぐらい?)で集まって女子会したし。
女子会バナシのテーマに「親の介護」とか「嫁姑問題」とか
出てきて、年月の経過をひしひしと体感しちゃったし。
これまたひっさびさに(もはや10年ぶりぐらいじゃなかろうか。)
高校時代の同級生とカラオケを堪能したし。
久々に歌った工藤静香さんの曲にうっかり浸ってしまったし。
2週間ぶりに教会へ行くつもりが起きたら夕方で唖然としたし。
「教会の帰りに寄るね。」と約束をしていた幼馴染に
まる一日、待ちぼうけを食わせてしまったし。
義弟君から「ま。世話になっとるけんな。」と上から口調で
ずっとずっと欲しくてたまらなかったティーサーバーを
サプライズプレゼントでもらえたり。
(レストランで出された紅茶セットを見て
 「これ、ずっと欲しいと思ってるんだよね。」と
 何の気なしに口にした2日後のことでした。感動した!)
残業続きの毎日で「働いてるんだもん。食べたっていいよね。」
と自分を徹底的に甘やかした結果、うっかり3キロも太ってしまったし。

よくよく思い返せば、色々色々楽しんだ濃厚な3月でした。
さすが年度末。
こんなに濃厚な日々を楽しんでいるというのに
3月はまだ半分も残っているのです。
後半はどんな楽しいことが待ち受けているのか。
私は無事に4月を迎えられるのか。
私の体重はどこまで記録を伸ばせるのか。
次の日曜こそは教会へ行けるのか。
非常に楽しみです。