のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

残り僅か

2007年12月31日 12時03分00秒 | 日常生活
とうとう2007年もあと半日。
今年は笑ったり怒ったり受かれたり落ち込んだり
感情を総動員させた一年でした。
後半は引きこもりがちだったものの、
より一層感情豊かに過ごしてしまったような。

2008年も笑ったり驚いたり泣いたり、
喜んだり怒ったり浮かれたりして過ごすと思います。
できれば、今年よりほんの少しアンテナを高く上げて、
今年以上に自分に素直に過ごしたいな。

今年一年、お付き合いいただいた全ての方へ。
大変大変お世話になりました。
来年もよろしくお願い致します。

そっちでもありません

2007年12月29日 18時00分57秒 | 日常生活
昨日は新人主催の忘年会でした。
のりぞうも招いていただけたため,大喜びで参加です。

久々に見る新人たちはみんな元気で,のりぞうも安心して呑んだくれることができました。
新人らしく元気に若々しい飲み方は健在でしたが,
それでもやはり新人研修時と比べると,表情も言葉遣いも格段に大人になっており,
ひそかにひとりで感慨にふけるのりぞう。
のりぞう自身が何かをしたわけではないのに
新人のこういう変化を社内で一番実感できるのは確実にのりぞうで
つくづくお得な仕事だな,と一年の終わりに改めてみじみと実感できました。

のりぞうがひとりで呑んだくれないように
誰かしら側に来てくれる新人たちの気遣いにもほろり。
みんな,いい子たちや。

楽しく飲んで店の外に出ると,先輩方にばったり遭遇しました。
違うフロアの先輩方で,普段はあまり絡むことのない方々です。
お互いに面識はあるので会釈をして擦れ違おうとしたところ,大きな声で呼び止められました。
「なんや?!新人の飲み会かと思ったら,明らかに年代が違う奴がひとり混じっとるぞ!」


え!?ワタクシのこと?
いや,ワタクシしか該当者がいませんが。
というか,今,的確に確実に痛いところを突きましたね?

と,じたばたしていると,得意そうに頷く先輩。

きーっ!
でもでも,無理矢理乗り込んだわけじゃありませんもの!!
きちんとお誘いを受けて参加してますもの!
そもそも,年代はまだ新人と同じですから!
今年までは同じ二十代ですから!

と鼻息荒く反論を試みたところ,先輩から豪快に笑い飛ばされました。
「今年までは,ね。現実をきちんと見据えろよ。
 お前は確実にそっちよりこっち側の人間ぞ?」




・・・年代で反論するのはもうやめよう,と深く反省した年の瀬。
それにしても初めて交わす会話にしては,フレンドリー過ぎませんか?
人懐っこい人が多い会社に勤めているため,
今年も最後の最後まで楽しくおかしく人脈を広げることができました。
来年も面白い出会いがたくさんありますように。

来年もよろしく

2007年12月29日 14時56分59秒 | 日常生活
昨日は仕事納めでした。
仕事納めの式典を終えて,同僚や上司にも年の瀬のご挨拶をして回ります。

「今年一年,お世話になりました。
 来年もよろしくお願いします。」

隣の部の部長には
「本当にお世話したよ。間違いなくお世話した!」
と頷かれ,隣の部の課長には
「多分,今年はそんなにお世話してないよ。」
と言われ,後輩からは
「来年もよろしくするかどうかは,年末年始でゆっくり考えさせてください。」
と悩まれました。



うわあ。仕事始めの日までどきどきー。
是非とも是非とも,引き続き来年もよろしくお願いします。

気分は夏休み、もしくは試験前

2007年12月25日 23時04分42秒 | 日常生活
本当はブログなんか書いている場合ではないのです。
年賀状がちっとも終わってないのです。

でも、とりあえず会社の方々の分は作成できました。
ちょっとほっとした途端に猛烈に文章が書きたくなりました。

それに年賀状がちっとも足りず、追加購入したため
またイラストを印刷する必要が出て、パソコンを立ち上げました。



・・・・のりぞうの人生、中学一年の中間試験から
更に言うならば、夏休みの自由研究の頃から、ほとんど進歩がありません。

私の名前はキム・サムスン

2007年12月25日 22時51分12秒 | テレビ鑑賞
■私の名前はキム・サムスン/2005年韓国

■ストーリ
 主人公キム・サムスンは、フランス留学経験を持つ30歳、
 太目の独身パティシエ。クリスマスイブに3年間付き合っていた
 彼氏に浮気され、フラれ、勤め先もクビになる。失恋のショックから
 泣いていたときに、生意気な青年実業家ヒョン・ジンホンに出会う。
 ひょんなことから、サムスンの作ったケーキを食べたジンホンは、
 自らが経営するレストラン「ボナ・ペティ」で彼女を雇う。
 母親から勧められるお見合いを断固として拒否したいジンホンと
 父の家を守るためにお金が必要なサムスンの利害関係が一致し、
 「5千万ウォン」と引き換えに、契約恋愛をすることになる二人だが。

■感想 ☆☆☆
 小さい頃は「さつき」や「さゆり」「ゆかり」といったかわいらしい
 名前に憧れた。けれども、今は、「子」がついて、やや堅苦しい自分の
 名前を心から気に入っている。そんなことを思い出しながら、
 ヒロインに無理なく共感することができた。

 サムスンは30歳。古めかしい時代遅れの名前に少々太めの体型。
 男勝りの性格で、恋人に振られたばかり。
 韓国版「ブリジット・ジョーンズの日記」らしいが、本家と少々違うのは
 サムスンが自分の仕事に誇りを持っていること。愛していること。
 いずれは「パティシエ」として自分の店を持ちたいという確固たる夢も
 持っている。
 でも、結婚や恋愛にも夢を抱いている。「お嫁さんになりたい」と
 心から願っているし「暖かい家庭を築きたい」「世界でひとりの人と
 めぐり合いたい」というオトメな願望を大切にしている。
 少々粗雑過ぎる言葉と乱暴な話し方に辟易とした部分はあるが、
 明るく少々「おばちゃん」ぽく、暖かい人柄のサムスンが
 とても魅力的だった。
 だからサムシクが彼女に惹かれて行く姿にも自然に共感できた。
 コメディなので、劇的な出来事は起こるが、彼女を女性として
 意識するようなドラマティックな展開はあまりない。
 けれども、昔付き合っていた彼女を忘れられずに見合いを断る口実として
 サムスンと契約を交わしていただけのサムシクは、サムスンと喧嘩を
 繰り返し、泣いたり怒ったりするうちに、どんどん彼女のことが
 気になっていく。昔の彼女とは性格も外見も正反対で、当初は
 まったく女性として見ていなかったサムスンに。
 昔の彼女は自分と似ていて惹かれあっていたサムシクが
 サムスンとは自分と違う点に、惹かれていく。それを自然な展開として
 受け入れ、楽しむことができた。

 ベタな恋愛ドラマなんだけどね。

フラガール/2006年日本

2007年12月25日 22時28分46秒 | 映画鑑賞
■フラガール/2006年日本
■ストーリ
 昭和40年、大幅な規模縮小に追い込まれた福島県常磐市の
 常磐炭鉱。危機的状況の中、炭鉱で働く人々は、職場を失う現実
 苦悩に立ち向かい、町おこし事業として常磐ハワイアンセンタを
 立ち上げた。そのセンタの誕生から成功までを描いた作品。
■出演
 松雪泰子、豊川悦司、蒼井優、山崎静代、池津祥子
 岸部一徳、富司純子

■感想 ☆☆☆*
 蒼井優さんが新人賞を総なめにした映画。
 映画ファンの中で評判が高かったために、期待して鑑賞。
 期待通り、映画の世界に引き込まれ、そして、蒼井さんが多くの
 新人賞を受賞したことに心から納得した。
 彼女から目が離せなかった。

 最大の山場は彼女がフラダンスを踊る場面。彼女は圧倒的な存在感と
 輝きを放ちながら、ひたすらフラダンスを踊り続ける。その美しさと
 力強さに「女優」という言葉を実感した。
 思えば、「花とアリス」を見たときも、彼女がただバレエを踊るだけ
 という場面があり、私はその姿に見惚れた。「演技」ではなく、その
 「姿」で「女優」を感じさせる女優。彼女は、その視線と目の輝きと
 その立ち居振る舞いとで「これからの人生に対する決断」や「大切な
 ものへの思い」を見事に表現する。観客に伝える。だから、引き込まれる。

 引き込まれた場面はもうひとつ。
 去っていくフラダンスの先生を教え子たちが駅のホームまで追いかける
 場面だ。教え子たちが先生に向かって、懸命に声をかける中、彼女は
 じっと先生を見つめ、言葉を発さず、フラで思いを伝える。

 どちらの場面も蒼井さんの科白はない。けれども彼女の思いに涙腺が
 刺激された。できれば映画館の大きなスクリーンで見たかった作品だ。

クリスマス・クリスマス/2004年日本

2007年12月25日 22時22分10秒 | 映画鑑賞
■ストーリー
 同棲4年目の健太(大倉忠義)と美和(伊藤歩)は倦怠期の
 まっただ中。ある夜、いつものように美和とけんかして
 家を飛び出した健太は、銭湯で「ファンタジー保存協会」という
 秘密組織の3人組と出会う。
 世の人々を楽しませるためファンタジーを演出する世界規模の
 組織だというのだが、やっていることは雪男やUFOに河童など
 オカルト伝説の捏造。見るからに怪しげな団体だが、行き場のない
 健太はアジトに住まわせてもらうため入会する。

■感想 ☆*
 ものすごいB級感漂う映画です。
 おそらくタイトルだけでクリスマスイブにテレビ放送されたのでは
 ないかと思います。でも、懐かしくなってビデオ録画し・・・・
 あまりのB級テイストに今回は諦めました。
 やはりこういうまったりとした映画は、映画館か、もしくは
 休日の深夜に集中してみるものだと思う。
 イブで浮かれた気分の昨日のワタクシには少々つらい映画でした。

 公開当時の感想を見ると、そこそこ楽しんでますが
 でも、やはり今、冷静に振り返ると、脚本の痛々しさは否めません。


 -------【2005/1/4の感想】--------------------------------------
 B級映画大好きな同期と日本映画が好きではない友人を無理やり
 誘って3人で鑑賞。
 ・・・・・本当に3人でした。広い映画館に。

 映画館独占のすばらしい状況で思う存分、楽しむことができました。
 26歳で「結婚したい」と思っている彼女と「このままこの仕事で
 いいのかなぁ」と今の自分に疑問をもっている彼。
 あまりにも設定が今の私たち世代の話で、映画を見ながら
 友人たちの顔が走馬灯のように駆け巡りました。

 馬鹿馬鹿しいようなコメディなのに、それでもクリスマスっていいね、
 奇跡って起こるかもね、と思わせてくれます。
 それは勿論、この映画の力でもあるけれど、
 無条件で「クリスマス」が持っている力なんだと思うのです。
 クリスマスの晩にファンタジー保存協会の4人とヒロインが起こした
 奇跡は、登場人物全員に元気を与え、そしてスクリーンを越えて
 私たちにも笑顔をもたらしてくれました。

ホワイトオランダー/2002年米国

2007年12月25日 22時05分42秒 | 映画鑑賞
■ホワイトオランダー/2002年アメリカ
■ストーリ
 「あなたの愛が、私を壊す。」
 強烈で独善的だが、美しくカリスマ性を持つアーティストの
 イングリッド(ミシェル・ファイファー)が恋人殺しの罪で逮捕され
 終身刑を宣告された。まだ15歳の娘アストリッド(アリソン・ローマン)
 は3人の里親の元を転々と渡り歩くことになる。人生で最も多感な時期に
 里親を転々とすることになった少女の心の自立と母との葛藤を描く。

■感想 ☆☆☆*
 「ホワイトオランダー」とは白い夾竹桃のこと。美しい花だが、外敵から
 身を守るために自ら毒を放つ危険な花だそうだ。ホワイトオランダーを
 髣髴とさせる美しく危険な女性をミシェル・ファイファーが力強く
 凛々しく演じている。
 自分以外の何者も信じず、強烈なまでに自己を確立し、自分だけではなく
 娘をも自分と同じように愛し、自分と同じように強くあってほしいと
 願うイングリッド。強く破滅的な母親を愛し、愛されたいと願い、
 振り回される少女アストリッド。愛情が必要な時期に、確固たる愛情を
 もらうことが叶わず、様々な里親の元を転々とすることになった
 アストリッドの不安げな瞳、表情がいとおしく、切なく、こちらまで
 不安な気持ちにさせられる。
 イングリッドはアストリッドを娘として愛している。けれど、彼女は
 自分が自分として生きることも大切なのだ。何より自分自身をも愛している。
 そんな母親の気持ちに気付いているアストリッドは、自分が捨てられるかも
 しれないという不安をずっと抱いている。母親不在の中、次第に大人になっ
 ていくアストリッドは、母親の愛情にすがりたいという気持ちと、母親から
 自立したい、解放されたいと願う気持ち、ふたつの相反する気持ちの狭間で
 揺れ動き、混乱する。

 とにかく女性陣がみな魅力的に役を演じきっている。
 最終的に「母親」としての選択を見せ付けた母親を演じたミシェル・ファイ
 ファーの揺るがない視線と雄雄しい表情も、精神的に弱く、イングリッドに
 心を壊されてしまった里親を演じたレニー・ゼルウィガーの泣きそうな笑顔
 もどれも役に見事にマッチしていた。

 けれど、この映画で最も魅力的だったのは、アストリッド。
 常に不安げに揺れ動く表情と何かを求めているような視線の先が印象的で、
 彼女が次にどういった行動に出るのか、最終的にどこにたどりつくのか、
 最後まで目が離せなかった。2002年公開のこの映画で、アストリッドは
 15歳の少女だ。アリソン・ローマンは23歳だが、儚げながら、
 母親譲りの芯の強さを持つ少女を見事に演じていた。

 この映画、公開当初に試写会で当たって見たことがあったのですが、
 今回のほうが数倍楽しめました。
 人の好みは年月とともに変わっていくのだと実感。

ソクラテスの口説き方/土屋賢二

2007年12月24日 18時00分42秒 | 読書歴
■ソクラテスの口説き方/土屋賢二
■内容
 「なぜ結婚すべきか」「好まれる中年男」「命令に従わせる方法」
 「妻のために死ねるか」など、人生におけるさまざまな難問を
 あらゆる角度から笑い飛ばし、読めば読むほどなぜか戦意喪失させる
 哲学の権威、土屋教授の爆笑エッセイ。

■感想 ☆☆☆
 まったく内容はないのに、楽しく読めるエッセイでした。
 ただひたすら屁理屈をこねくりまわして、人生のあらゆる深遠な
 悩みについて考えている作品。
 屁理屈のこねくり回し方が「哲学教授」っぽく、言葉遊びのような
 感覚で面白く読み進めることができました。

 よくよく考えると、(よくよく考えなくても?)くだらないのに
 ついつい熱中してしまいます。

 この作品の中で、一番ツボだった一節。
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  そもそも、何が好きなことなのかは十代やそこらで簡単に
  分かるようなものではない。私は大学卒業まで、学問を好きに
  なるとは思ってもいなかった。五十代になってはじめて、結局
  学問を好きにはなれないかもしれないと思い始めたところだ。
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 そう。結局のところ、自分の人生でさえ、よく分からないのだ。
 「自分探しの旅」をする方々にぜひ、読んでほしい作品。

ホームレス中学生/田村裕

2007年12月24日 17時47分35秒 | 読書歴
■ホームレス中学生/田村裕
■感想 ☆*
 言わずと知れた今年最大のベストセラーです。
 「女性の品格」のほうが売れてるのかな?どっちだろ?
 現在、150万部の売り上げだとか。すごいなー。

 図書館派のワタクシは、概してこういうベストセラーとは無縁なのですが
 この本は職場の先輩が購入しており、貸していただくことができました。
 先輩いわく
 「さらりと読めて、面白いですよ。」

 本当にさらりと読めました。読めたけど。うーん。
 すべて本当に起こった出来事で、こういった出来事が
 身に降りかかってくるってすごいことだなぁと思います。
 そして、こういった出来事を冷静に振り返り、面白おかしく
 人に伝えることができることもすごいことだな、と思うのです。
 人間としての器が大きいなぁ、と。

 ただ、本として面白いかというと、それはまた話が別で。
 私は実際に、田村さんがバラエティ番組でこの本に書いてあることを
 話しているところを聞いたことがあるだけに、本で読むよりも
 本人の口から聞いたほうが数倍面白いし、迫力があるな、と
 思いました。

 ここ最近、ずっと感じていることですが
 活字には活字の、語りには語りの、漫画には漫画の、
 ドラマにはドラマの、映画には映画の役割があると思うのです。
 どれで表現するかをきちんと選ぶことって大切。
 そう思います。この作品は、語りで人に伝えたことを
 そのまま活字にしているだけで、そこが読んでいて少し
 いらっときました。太字を使ったりフォントを変えたりして、
 話を強調するのではなく、言葉の力でその迫力を伝える。
 それが本の役割なのではないかな、と思うのです。

 できれば、映画化やドラマ化はもうやめてほしいかな。