のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

成長期

2009年03月08日 22時31分03秒 | 日常生活
父と母の甘い会話

最近、ボキャブラリーがどんどん増えつつある父上。
「会社」という言い訳がなくなったため
かつては謎に包まれていたスケジュールも交友関係も
最近は家族で共有できるようになりました。
ここ最近は、頻繁に在職時代や学生時代の友人が訪ねてきて
飲み歩いているようです。
今まで謎に包まれていただけに、実に興味深く
ついつい誰かが訪ねてくるたびに、
交友関係と父の真意を確認してしまうハハとムスメ。

「山田さん(仮名)?いつの時代の知り合い?
 友達?仲がいいと?父はその人のこと、好きと?」

ボキャブラリーが増えた割には、
たいていのことを簡潔に答えようとする父上の回答は
9割の確率で「フツウ」「ワカラン」です。

が。
あまりにも「フツウ」という回答が続いたため
「普通ばっかりやん!誰か好きな人はおらんと?!」
と詰問したところ、速攻で

「母さん。」
という答えが返ってきました。



・・・・すげーや。
あの父上が、とっさにそんなことまで言えるようになるなんて。
家族の予想を超える勢いで成長していく父上から目が離せません。

地図は正確に親切に

2009年03月08日 10時04分45秒 | 日常生活
ちょっとした用事のため、唐戸市場へ行くことになりました。
メンバーは唐戸市場へ行ったことがあるらしいものの
行ったという記憶がまったくないワタクシと
唐戸市場へ行った記憶はあるものの
運転は父上に頼りっぱなしだったため
道のりをちっとも覚えていない母上。以上、ふたり。




・・・・ヒジョーに不安です。

どうせ唐戸市場に行くんだったら
お昼ごはんにおいしいお寿司を食べたいのに
今の状況では、お昼ご飯時分どころか、
おやつ時分にさえたどりつけるかどうか、甚だ疑問・・・。

これは、行く前にきっちりしっかりと調べておかないと!
こういうときこそ、インターネットの出番じゃない?
と、騒いでいたところ、傍でワタクシタチの会話を聞いていた父上が
ごそごそと地図を描き始めました。

すてき!!
そういった心遣いを待っていたの!!
と、大喜びのワタクシに父上が渡した地図。
一目見た途端、優作ばりに「なんじゃっ、こりゃぁ!!」と叫びました。

残念なことに、記録に残しておくのをすっかり忘れてしまいましたが
30秒あれば、ここにだって再現することができるのです。
以下、ワタクシを更に混乱へ追いやった父上の地図。(の再現)


                     唐戸 
- 小倉 ------------------------------------------------
                               下関


唐戸市場は下関の手前にあるらしいことが分かりました。

つーか!
え?
これだけ?!本当に?!
本当にこの地図で唐戸にたどり着けるの?
ほら、なんかもうちょっとぐらい目印なんかあるんじゃないの?
道なりにただまっすぐ行けばいいってこと?
ひたすらまっすぐってこと?
そもそも「小倉」から道なりにって、どの道を道なりに?

地図を見た後にふくらむ数々の疑問。
この地図で唐戸市場にたどりつくことができたのは
ある意味、奇跡に近いのではないかと思うのです。

すごいぜ、ワタシ!




ウォーキング途中に車に乗り込んで
道案内をしてくださったお姉さま方
本当に本当にありがとうございました。

廃墟紀行/栗原亨

2009年03月08日 09時37分06秒 | 読書歴
16.廃墟紀行/栗原亨
■内容
 朽ち果てたコンクリート、錆付く鉄、割れた窓ガラス。
 かつて栄光を極めた建物も役目を終えた今は、ひっそりと朽ちていく
 姿をさらし、風化する時を待っている。日本全国70箇所に及ぶ
 廃墟達を紹介するノスタルジックな一冊。

■感想 ☆☆☆☆
 義弟くんが貸してくれた1冊。今までまったく知らなかった世界が
 詰まっていて思う存分、楽しみました。
 概して、「マニア」と呼ばれる人たちが自分の愛する趣味について
 語る姿が大好きです。好きなものについて語っている人は、
 無条件に面白い。その分野に関する知識がまったくなく、初めて聞く
 話ばかりでも面白い。彼らがその対象に注ぐなみなみならぬ愛情が
 ダイレクトに伝わってくるからこその面白さです。
 何かにこだわりを持っている人、自分の世界を持っている人が
 自分の楽しみについて語る姿は清々しく、とても魅力的だなと思うのです。

 それにしても、世の中には色々な愛好者がいるもんです。
 「趣味」のためにここまで情熱を傾けられるのは純粋に羨ましい。
 この本を読んで以来、今まで目に入ってはいたけれど、
 気にも留めていなかった街のあちこちに見え隠れする廃墟が
 目に飛び込んでくるようになりました。

一週間の仕事/永嶋恵美

2009年03月08日 09時36分48秒 | 読書歴
15.一週間の仕事/永嶋恵美
■ストーリ
 幼馴染の菜加には拾い癖があった。犬や猫、果てはアルマジロなど
 処理に困るものばかり拾ってくるのだ。いつも後始末は恭平の役目。
 恭平はいつも、「猪突猛進」という言葉を地でゆくかのような
 菜加の言動に振り回されてばかりいる。そんな菜加がまたしても
 拾ってきたのは「人間の子供」。渋谷の雑踏で置き去りにされたのを
 見て連れてきたのだというが、この行為がのちに恭平の友人・忍や
 菜加の弟・克己を巻き込んでいく。

■感想 ☆☆
 軽いライトミステリ風の文章でとても読みやすい。
 しかし、読後感はとてつもなく苦い作品。
 ありがちな青春ミステリかと思っていたが、結末の救いのなさに、
 辛い気持で本を置くことになってしまった。最も心を重くしたのは、
 犯人グループが事件を引き起こす理由が実に安易で、犯罪が起きて
 しまうほどの明確な理由を持っていなかったところかもしれない。
 少し不愉快なことが起きた時点で、その不愉快なことを抹消してしまう
 犯人グループたちの心情が理解できないからこそのうすら寒い怖さを
 覚えた。
 日本全国色々なところで事件は起きているし、凶悪犯罪も増加している。
 そういった意味で、この作品のような事件は日本全国どこでも
 起こりうるのかもしれないし、今現在も起こっているのかもしれない。
 けれど、やはりこういった舞台には、東京がよく似合うな、と田舎者の
 私は妙に納得しました。

 また、主人公の恭平は魅力的だったものの、菜加は「個性的」と
 いうよりは単なるワガママ、自分勝手に見えてしまい、イマイチ
 好きになれず、少々不愉快に感じることもしばしばでした。