のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

意気投合

2012年07月31日 23時41分03秒 | 日常生活
鹿児島から高校時代の友人が帰省してきたため、
日曜日の昼下がり、礼拝終了後に福岡へ向かいました。
今回は、初めての!「友人の子供たち初顔合わせ」パターンです。
年齢的には「子供も一緒に集まろう!」という会合が開かれても
ちっともおかしくないお年頃なのですが
いかんせん、いつも集まるメンバーのうち、
結婚している友人がようやく半数・・・にもまだ至っていない有様。
「お母さん」になった友人が、「高校時代の友人の中にもママ友がほしいな」
とさびしそうにつぶやいたぐらい「お母さん」が見当たらないメンバです。

そんな中、今回は初めての「ちびっこちゃんたちご対面」。
なんだかすごくすごーく新鮮な状況でした。
兄弟くん2人組と姉弟妹さんの3人組が初顔合わせ。
ちょっぴり緊張する子あり、
我関せず、マイペースを貫いて走り回る子あり、
ちっちゃい子たちのお世話を一生懸命する子あり、
リーダーシップを発揮する子あり、
不慮の事故で泣き出しちゃう子あり、
お母さんから離れられない子あり、
お母さんいなくても全然平気!ひとりで遊べるもんね。の子あり。
と5人5様で、元気に大騒ぎしてくれて、
その様子を見ているだけで、こちらまでにこにこ楽しい気持ちになりました。
「子供が近くにいる」ってすごいなぁ、
エネルギー放出量が大人よりものすごく大きいんだなぁ、と実感。
まだまだあどけない手のひらで、ぎゅっとつかんでくるその力が
自分の子でもないのに、たまらなくいとおしくて、
なんかちょっといろいろと考えさせられた1日でもありました。

ま、考えたところで
私は私の人生を一歩ずつ前に進むしかないし、
他に進める道があったのに、そちらを選ばず、こちらに来た、というわけでもないのです。
一本道を一歩ずつ一歩ずつ前に進んできたのが今の私だもん。
と、自分に言い聞かせてあげました。

そんなこんなで日曜日は久々にちびっこたちと思う存分、戯れました。
おかげでひっさびさに仮面ライダー話も思う存分、楽しみました。
仮面ライダーについて、ゆうに30分は語り合ったと思うのです。
6歳、3歳のちびっこと仮面ライダーについて真剣に論議する34歳。
好きなライダーの話で盛り上がり、
彼らのかっこよさについて意見を交わしあい、大いに盛り上がりました。

・・・あの時間は。
どう考えても、私「が」ちびっこくんたち「に」
かまってもらってた時間だったよなぁ・・・と思うのです。
楽しかった!

でもねー。
今までの経験から言って。
ちびっこくんたちが小学校入学する頃(=来年)には、
「そんなガキが見るような番組はもう見とらん」とか言われるわけです。きっと。
意気投合できるのも今のうちです。(と、自分に言い聞かせる。)

もったいない精神

2012年07月29日 22時10分00秒 | 日常生活
夏休みになりました。
北九州市は、先週から毎週のようにそこかしこでお祭りです。
先週末は小倉祇園に黒崎祇園。
今週末は戸畑祇園に紫川夜市。
来週末はわっしょい百万夏まつりで
その次の週は関門海峡の花火大会。
大好きな大好きなわくわくする夏の到来です。
・・・クリスチャン的にはちょっとした後ろめたさを抱きつつ
でも!小さい頃から慣れ親しんできたお祭りなのです。
そりゃ無意識のうちに、心がわくわくしちゃうってもの。
特に先週末の小倉祇園は神様うんぬんかんぬん抜きにして
ただひたすらに太鼓の音が大好きなのです。
あのゆったりとした独特のリズムで奏でられる
太鼓の音を聴くだけで、街に飛び出していきたくなるのです。
というわけで、先週は、町内をまわる太鼓の音と
「やっさやれやれ」の掛け声に誘われて、
3日間連日、比喩ではなく正真正銘、街に飛び出しました。

旧名称の町内名で練り歩いている姿にも、
赤ちゃんからおじいちゃん世代までが太鼓の周りに集まる姿にも
いろんな町内の太鼓がひとつところに集まって
道を譲りあったり、目配せしたりしながら太鼓を乱れ打つ姿にも
いろんな光景から「ぬくもり」が伝わってきて
やっぱり「お祭り」って好きだな、と思いました。

というわけで、今週末も戸畑祇園へ繰り出しました。
小倉祇園は毎年のように行っているけれど、
戸畑祇園を楽しむのは実に10年ぶりぐらいで
そのうえ、記憶にある限りにおいては、おそらく2回目。
勝手がわからぬままにうろうろしつつ、
わからないなりに、ほうじ茶ソフトにはしまき、
ホルモンに2本目のはしまき、と祭りの雰囲気を満喫しました。
・・・おとなになっちゃうと、祭りの楽しみ方は
ついつい食に偏っちゃうのねー、と身をもって実感しました。
初日の金曜日に戸畑祇園を楽しんだ甥っ子君たちは
水笛なんか買って、お祭りが終わった後も
お祭りの余韻を楽しんでたというのに。

とはいえ、きちんとお祭り自体も楽しみました。
戸畑祇園はちょうちん山笠。
高く高く組んだちょうちんの明かりの優しい暖かさが
目に優しい、見ていたい、と思わせてくれるお祭りでした。
ろうそくの光は人工的な光とはまったく違って
たくさんたくさん集まっても明るすぎるなんてことのない
刺激的にも攻撃的にもならない灯りなんだな、と思いました。
そして、そんなちょうちん山笠の美しさを際立たせるために、
会場周辺は街灯の明かりも消していて、
ぼんやりとした暗闇が私たちの周りを囲んでくれていました。
「すれちがう人の顔もうっすらとしか見えない」薄暗さが新鮮で。
「暗い夜」という一見、当たり前のものが
いつのまにか私たちの生活から姿を消していたんだな、
と気付かせてくれるお祭りでもありました。

さてさて、7月下旬にして、3つのお祭りを制覇です。
来週はわっしょい。
浴衣を引っ張り出した以上、
1回しか着ずに洗濯するのはなんか勿体ない!・・・気がする。
この間違ったモチベーションで
今年はいろんなお祭りに足しげく通います。

一晩たたなくても忘れられます

2012年07月20日 07時26分11秒 | 日常生活
できることはする。(言われたら。)
できないことはしない。(言われても。)

というスタンスで、自主性というものを持たないようにして過ごしていたら
「できるんかもしれんけど、やんなくていいよ。
 まだ早いよ。」
と言われるような事態に遭遇しました。

べ、別にやりたくてやってるわけじゃないんだからね。
言われたからやってるだけだし。

と、流行りのツンデレ風に(でも、大人として最低の)返答をして。
なんだか少し落ち込みました。
言われたことにも、自分のおとなげない対応にも。
でもって、それを引きずってる自分にも。

寝たら忘れるんだよねー。
なんていうさっぱりとした気性とは程遠いのです。
去るもの追わないくせに、粘着質。(迷惑)
いやいや、粘着質だからこそ、あえて去るもの追わないようにしてるのかも。

などと見当違いの方向に迷い込み、
もはや入口がなんだったのかを忘れてしまいました。

粘着質のくせに、記憶力がない。
残念な体質をポジティブに使いこなそうと思います。

思い出の味

2012年07月16日 13時13分08秒 | 日常生活
食材の買い物に行ったところで、
どうしようもなくおなかが減ってきました。
そういえば、今日、おやつまだ食べてないよー。
私、規則正しくきちんとお腹が減るんですよー。
私の「規則正しく」は
「朝食・10時のおやつ・昼食・15時のおやつ・夕食・デザート」
ですよー。
おやつ食べてないこと思い出したおかげで、
オナカヘッター度が進みましたよー。

とダイエッターとして、色々と言い訳を重ねながら、
エンゼルパイを購入して車に乗り込みました。
とりあえず、立て続けにエンゼルパイを3つ食べ
気持ちが落ち着いたところでしみじみと
「私、エンゼルパイ好きだわぁ。
 ロッテのチョコパイより断然森永のエンゼルパイ派!」
と誰にともなく(でも、きっぱりと)意志表明をしたところ、
「おばあちゃんがよく買ってくれよったもんねぇ。」
と母上が頷きました。


・・・そういえば。
おばあちゃんに買ってもらったエンゼルパイ1箱(2枚入り)を
妹さんと分け合って食べたっ記憶がうっすらと。
すっかり忘れてたけど、確かによく食べた!そうだ。そうだ。
エンゼルパイは確かにおばあちゃんの味だわー。
なんか懐かしいなぁ。
と小学生の頃の夏休みを思い出して懐かしんでいると
記憶が次から次に蘇ってきました。

おばあちゃんのうちに行くと飲んでたものと言えば
スポロンに、ローリーエース。
おやつとして食べてたせいか、今も大好きなものと言えば
とうもろこしをゆがいたものに、お芋のてんぷら。
私の中でお芋と言えば今もサツマイモなのは
おばあちゃんの影響だと思うのです。
お芋はそのままふかしたものも、芋餅も
どれもこれも「おばあちゃんの味」だわ。
でもって、家じゃできないスペシャルな朝ごはんといえば
マーガリンとお砂糖を塗ったトーストだったなぁ。
すんごく美味しくて、何枚もトーストを食べたっけ。

と、そんなことをつらつらと思い出し
自分の食の好みがおばあちゃんに色濃く影響を受けていることに気が付きました。
なんか、そういうのっていいな。
「おばあちゃんとの記憶が絡んでて、だから好き」な食べ物があるって
すごく幸せな気持ちになるな、と思いました。

基本的にしつこいほうなのです

2012年07月15日 07時27分48秒 | 日常生活
起きたての焦点の定まらない頭で「日曜かぁ・・・。」と思いました。
日曜は本当に「気が付いたら終わってる」ってぐらいあっという間に終わってしまうので
朝にも関わらず「週末おわっちゃったよ・・・」という気分。

週末って、なんでこんなに過ぎるのが早いかな。
あっという間に終わっちゃうなー。
今週、しなきゃいけないことって何があったっけ。

と、会社のパソコンを閉じた瞬間から一切、仕事を思い出さない私が
柄にもなく、今週の仕事の予定を洗い出し、頭の中に並べました。

土曜は部長のご自宅での飲み会で。
金曜は創立記念日で午前中だけで。
水曜は午後半休をいただく予定で。

と、そこまで仕事の予定を(・・・仕事の予定?)洗い出したところで
明日も休みだということに思い至りました。




明日も休み?!
明日も休みっ!!
あすも、やすみーーっ!
歓喜!



まだまだ喜びを噛み締め中。
今日一日はこの喜びを楽しみます。
明日の朝も喜び続けます。

博多弁考察

2012年07月13日 08時29分23秒 | 日常生活
高校時代の友人と共に、恩師を囲みました。
悠々自適の引退生活を過ごされている恩師は
「もう俺ばくさ、じいちゃんやけん元気なかと。」
と言いながら、私の3倍はお酒を飲み
「4月の終わりからアメリカに行っとったと。」
と私の国内旅行の百倍ぐらい活動的なアメリカ横断旅行について楽しそうに話し、
「買い過ぎんようにせないかんと思っとったばってん、
 結局、ハーバード大学で本ば、12冊買うてしまったと。」
と原書で読み進めている書籍について、教えてくれました。


・・・元気過ぎますよ。
私がマックスで元気なときの5倍は元気ですよ!

美味しそうにお酒を飲み、いい感じに酔っ払う恩師を見れて楽しい夜でした。
でもって、恩師が使うちゃきちゃきの博多弁が耳に心地良い夜でもありました。

しゃーしかー。とか
そげんくさ。とか
ちゃっちゃくさらくさ。とか
久々に聞いて懐かしかった!(最後は方言ではない気もしますが。)
どれもこれも言葉自体、標準語と著しく異なるけれど、
何より話すリズムが特徴的だと思うのです。
私は言葉の持つリズム感が大好きで、だから、耳なじみのよい博多弁も好きだし、
俳句や短歌の七五調のリズムや噺家さんの使う言葉に親しみを覚えるんだろうな、
とそういうことを酔っ払った頭でつらつらと思いました。

・・・酔っ払ったのは、恩師だけじゃなかったな、と。
誘うだけ誘って、支払いも恩師のお見送りもすべて友人たちにお任せ。
自分だけ楽しく酔っ払いました。
頼りになる友人たちがいてよかったなー。(反省の色がなさ過ぎるな。)

メール嫌い悪化

2012年07月12日 07時54分59秒 | 日常生活
携帯さんのメール嫌いが悪化しています。
メール文作成中にしょっちゅう機嫌を悪くします。
ふて腐れて、メール送信どころか、いったんすべてのお仕事を放棄します。


・・・遅ればせながら、悪いのは機嫌ではなく、
体調ではないかと心配になってきました。

早く病院で見てもらわなきゃ。
週末まで悪化しませんように。
体調悪化の果てに記憶喪失!なんてことになりませんように。

ATARU

2012年07月10日 21時30分35秒 | 日常生活
□ATARU
□日曜夜21時TBS放送
□出演
 中居正広、北村一輝、栗山千明、村上弘明、玉森裕太、利重剛、奥貫薫
 田中哲司、中村靖日、千原せいじ、嶋田久作、光宗薫
□お気に入り度 2012年度夏クール1位/7作品
□ストーリ
サヴァン症候群で特殊な能力を秘めた正体不明の青年・アタルは、事件現場で警察が見つけられなかった証拠に気付く能力に長けている。しかし、その証拠をうまくアウトプットできず、解決の糸口となるキーワードのみを発する。彼が発したキーワードをヒントに刑事たちが事件の真相を追及していく姿を描く。
□感想
この3か月の私の口癖は「もしアタルが道端に落ちていたら間違いなく家に連れて帰る!」でした。それぐらい中居さんが小動物的かわいらしさを炸裂しておりました。すんごくすんごくかわいらしかった!!我が家にもぜひ来てほしい!!と懇願しましたし、玉森君演じる弟君が面倒見よくアタルを扱う姿を見て、「分かるよー!かわいいもんね!」と勝手に仲間意識を持っておりました。

そして、中居さんのかわいらしさだけではなく、演技に感嘆し続けたドラマでもありました。私、スマップさんの中では、文句なく一番好きなのは中居さんなのですが、なにぶん本人が役者業より司会業に重心を置いていたり、たまに出演するドラマは私好みではなかったり、で大野さん同様、手放しで「大好き!」と言える中居さん出演作品はなかったのです。「ナニワ金融道」は大好きだったけれど、あの作品は中居さんよりも小林薫さん、緒方拳さんのほうが魅力的なドラマだからなー。
そのため、この3か月間は役も演技もストーリーも全部好き!という幸せな状態で、中居さんの演技を楽しめる幸せな期間でした。中居さんの役への入り込み具合に毎回毎回、飽きもせずに驚きながらドラマを楽しんでいました。もう普段の中居さんと全然っ!違うっ!勿論、それは当たり前のことなんだけど、でも、ここまで違うもんなんだなぁ、とただただ感嘆していました。声の出し方、しゃべり方、たたずまいや表情の作り方、どれもこれもが見事なまでに「アタル」でした。

今まで外の世界をまったく知らなかったアタルが外の世界を知って、知らない人たちと共同生活を送って、そこで自分の能力だけでなく、「アタル」というキャラクターもすべて認めてもらって、そういった信頼関係の中で今までとは異なる事件へのアプローチをし始めるところとか、すごく好きでした。サヴァン症候群故に、どうしても分かりあえないところはあるけれど、違いを認め合って、その違いに折り合いをつけて過ごすアタルと舞子の家族たちの関わりあい方が素敵だったな。いち早くアタルのことを理解し、実は誰よりもアタルの言葉を通訳する能力に優れていた舞子の弟君が事件解決時に涙を流すアタルにいち早く気が付いてアタルの気持ちを思いやったところも素敵だったし、「3回同じ情報を与えたら、その情報でアップデートされる(その情報を受け入れられるようになる)」と分かっても、自分たちの都合がいいようにむやみにアップデートせず、アップデートしてもまた元に戻す舞子パパさんも素敵でした。押しつけがましくない優しさや愛情に満ちた穏やかな家族だったな。

勿論、村上さん演じるラリーさんもアタルに愛情を抱いていて、だからこそ「彼の特徴」を活かして「ひとりで生きる術を身につけさせたい」と思っている。その気持ちはよく分かるから、舞子ファミリー(と沢さん)たちに出会う前もアタルが幸せじゃなかったなんて思わないけれど、でも、アタルをまるごと受け入れてくれる存在、なおかつアタルを特別視せず、心配してくれる存在はアタルにとって大きかっただろうな、と思うのです。本来はラリー以外に心を許さないはずのアタルが徐々に舞子ファミリーたちに甘えたりふざけたり、じゃけんに扱ったり(対沢さん限定。ある意味、彼はアタルにとって特別な人でした。)するところを見ていると、アタルにとって彼らは「家族」だったんだな、と思いました。その一方で、どんなに舞子たちに心を許しても手放さなかったチョロ(ぬいぐるみ)や、アップデートされても実の母親以外のおにぎりを「おにぎり」と認めなかったアタルの姿に、言葉で説明できない「絆」(という言葉もここ数年、安易に使われ過ぎていて苦手だけれど)のようなものも感じて心を打たれました。アタルの特性を頭では理解していても感情では理解してあげられなかった母親と、それでも母親を(そして家族を)求め続け、忘れられなかったアタルと。どちらの気持ちも分かってしまうから切ないエピソードでした。

サヴァン症候群というシリアスなテーマを扱っているのに、硬軟うまく組み合わせていてコメディ部分はおもいっきりはっちゃけているこのドラマの姿勢が大好きでした。アタルのことをどうこう言えないだろうってぐらい愉快な(愉快すぎる)職場仲間の犬飼さんと渥美さんたちなんて、最初から最後まで大活躍。見事に振り切った演技で見ていて爽快でした。デフォルメされ過ぎていて、「ふざけている」要素満載なのに、仕事に対しては、ふたりともプロ意識が高くてまったくふざけない。(口調やキャラクターはあんなにふざけているままなのに・・・。)そのギャップがとにかく素敵なオジサマ方でした。やるときゃやるよ!ふざけるときは本気でふざけるよ!みたいな潔さがとにかくかっこよかったし、その象徴が仕事あけに朝っぱらから飲んでべらんめえ口調の(でも、それは通常仕様)の犬飼さんだったな、と思うのです。大好き!

賛否両論どちらも同じくらい聞いたタモさんの最終回への出演。私は大興奮でした。まさかドラマで!しかもTBSさんドラマ枠のゴールデンで!タモさんに会えるなんて。堤さんらしいいたずら心満載で、クスリと笑わせられる小ネタの多いドラマでしたが、まさか最後の最後にこんなびっくりをどどーんとかましてくれるなんて思いも寄りませんでした。どどーんとかましてくれているのに、当の本人はぬるりと入ってきて、ぬるりと出ていくあたり、ぬるりと出てるのに、タモさんと言えば、の「帰ってもいいかな?」「・・・いいとも?」のお約束をちゃんと口にするあたり、堤さんテイストとよくあった大物ゲストさんだったな。大満足です。
もうアタルに会えないのかと思うとさびしくてたまりません。続編熱烈希望です。

鍵のかかった部屋

2012年07月08日 23時13分03秒 | テレビ鑑賞
□鍵のかかった部屋
□月曜夜21時フジテレビ放送
□出演
 大野智、戸田恵梨香、佐藤浩市
□お気に入り度 2012年度夏クール2位/7作品
□ストーリ
警備会社「東京総合セキュリティ」の研究員、榎本とフリードマン・芹沢総合法律事務所の新人弁護士、青砥純子、そして彼女の上司で企業法務専門の弁護士、芹沢 豪が密室殺人事件に関わり、(時に巻き込まれ)、3人で協力して密室の謎を解き明かし、事件を解決する姿を描く。
□感想
大野さん出演ドラマの中で最も好きな作品となりました。元来、大野さんの声や演技が大好きですが、連続ドラマ初主演作品の「魔王」はストーリ展開が辛すぎて、まったく見返せず。(ヒロインを演じた小林涼子ちゃんも大好きだったんだけどな。最近、お見かけできていないな。)「うたのおにいさん」はストーリ展開もキャラクターも大好きで楽しく見ていたけれど、なにせ事務所に怒られまくっていた釣り熱狂中時代でビジュアルが今ひとつ・・・。「怪物君」は、当初ドラマ化の話を聞いたときに「なんで!?なんで実写化しちゃうかなぁ!なんでそんなギャンブルに手を出すかなぁ。」と企画した人に八つ当たりするぐらい拒否反応を示していましたが、できあがった怪物君は思いの外、かわいくて、その上、演じている人たちがみんなとても楽しそうで、あのドラマの世界観が大好きでした。ただ、なんというか「かっこいい!!」とときめくドラマではなかったな、と。そんなこんなで大野さん出演ドラマで役者さんもお話も全部ひっくるめて大好き!という作品には出会えていなかったのです。今までの大野さんの出演ドラマの中でもっとも好きだったのは人気作家とコラボした「世にも奇妙な物語」の中の一編でした。年相応の会社員役の大野さんは、スーツ姿がなんともかっこよかったのです。万城目学さんの脚本も、万城目さんらしく、短編ながら伏線がしっかりと回収されていて、とても面白かったっけ。

というわけで、今回のドラマも年相応の会社員役の大野さんにおおいに期待していて、そして期待通りに大好きな作品となりました。大野さんの声と滑舌のよさ、そして所作の美しさがふんだんに活かされた素敵な役どころでした。普段の大野さんの滑舌の悪さ(というよりは気合の入っていないひらがなボイス)や猫背っぷりが嘘みたい。何より膨大なセリフ量!第1話を見終えた時点で「大野さんがバラエティ番組1年分ぐらいしゃべってるよー!」と大いに興奮しました。(ま、バラエティ番組出演時にほとんどしゃべらないから、というのもありますが。)あれだけのセリフをよく覚えたなー、と感嘆。早口なのに聞き取りやすいセリフはリーガル・ハイに出演していた堺さん同様、私のときめきポイントでした。
また毎回の衣装がとてつもなくかわいらしくて。カッターシャツにネクタイ、そしてVネックセーター、もしくはカーデガンって!私の大好きなアイテムが盛り沢山で、そりゃかっこいいよねぇ。かわいいよねぇ。と毎回毎回の衣装チェックも楽しい3か月間でした。普段の大野さんの衣服に対するこだわりのなさも大好きですが、だからこそ、こういった「きちんとしたカッコの大野さん」も珍しくて(新鮮で)楽しかったなー。

ドラマ自体も、「きらきらひかる」を思い出すテンポの良さで、主要登場人物3名の会話劇を楽しみました。シチュエーションコメディめいたつくりで、基本的に同じセット(榎本さんの仕事場)で繰り広げられる息の合った会話が聴いていて気持ちよかったな。
第一話で登場したときは、確かに有能な弁護士さんだったはずの芹沢さんがいつの間にか青砥さんもびっくりの天然さんになっていて、「金になる企業法務専門しか引き受けない!」と豪語していたのもどこへやら、「えのもっちゃん」との密室破りを楽しみにしている姿がとてもかわいらしかった!50過ぎた渋い俳優さんに『かわいい』はどうかと思いますが、それでも芹沢さんは『かわいい』人でした。「えのもっちゃん」好き好き具合とか。えのもっちゃんに自分の意見を認められた時の喜び具合とか。えのもっちゃんと青砥さんに仲間はずれされた時のしゅんとした姿とか。ええい!かわいらし過ぎるわ!
特に刑事さんに対して妙な対抗意識を持っていて、榎本さんを取り合っているところとか大好きでした。

戸田さん演じる青砥さんも嫌味ない天然ぶりで。不器用だったり空気がよめない部分を持っていたりするのに、いつのまにか場の空気を支配しているところとか、悪気なく無邪気に芹沢さんをあごで使っちゃっているところとか大好きでした。いつもはきつい役どころの多い戸田さんがこういう「天然さん」を演じていたのは新鮮で面白かったな。普段はスタイルのいい戸田さんが野暮ったいラインのグレースーツで通しているところも、いかにも「青砥さん」でこだわっていたなぁ、と思うのです。

一話完結のドラマの中、見せ場を主役である大野さんにすべて渡してしまのではなく、3人でチームとして機能するところが大好きでした。もっとも、それも「密室にしか興味がない榎本さん」ならでは、の役割分担で、無邪気に事件を拾ってくる(事件に首を突っ込んでしまう)青砥さんと密室に興味があって、事件解明(ではなく、密室やぶり)に注力する榎本さん、そして、密室やぶりだけで満足した榎本さんにとって代わって事件の収束を図り、おいしいところを持っていく芹沢さん、というふうに、それぞれのキャラクターと話の展開がうまく噛み合っていたなぁ、と思うのです。

余韻を持たせない場面転換がラストにも効いていて、なんともいえないかっこいい終わり方でした。続編も作れそうな終わり方ではあるけれど、このまま終わったほうがかっこいいんじゃないのかな、と思うのです。もっとも、続編があるというならば、それはそれで大歓迎です。できれば続編では、榎本さんのダークなところとか、もっとプライベートな部分にも踏み込んでいただければな、と思います。

もう一度君に、プロポーズ

2012年07月07日 10時36分19秒 | テレビ鑑賞
□もう一度君に、プロポーズ
□金曜夜22時TBS放送
□出演
 竹野内豊、和久井映見、山本裕典、倉科カナ、市川由衣、渡辺哲、
 小野寺昭、真野響子、光石研、杉本哲太、袴田吉彦、朝加真由美
□お気に入り度 2012年度夏クール3位/7作品
□ストーリ
毎日を平凡に穏やかに暮らしていた波留(竹野内豊)と可南子(和久井映見)の夫妻。ある日、可南子が病に倒れ、手術で一命をとりとめる。無事に回復に向かっていく可南子だが、原因不明の症状で波留と出会ってから今までの5年間の記憶を欠落させてしまう。可南子に忘れられる中で、改めて可南子への想いを革新する波留。可南子は再び波留を愛することが出来るのか。
□感想
最近、「恋愛」に主軸を置いたドラマって少ない気がします。本筋は「お仕事」だったり「若者たちの成長」だったり「推理もの」だったりして、その主要テーマに恋愛もからめてみました、みたいなドラマがほとんど。「恋愛」について、登場人物の気持ちの揺れを丁寧に追いかけるドラマって少ないなぁ、と思うのです。そんな中、このドラマは恋愛モードに浸れる素敵なドラマでした。かといって、登場人物たちが過剰に恋愛体質というわけでもなく、ごくごくまっとうな感覚をもった普通の社会人が大切な人を見つける(見つけ直す)過程を丁寧に描いてくれていて、すごくすごく共感しながら見ておりました。何よりね、竹野内さんがかっこよすぎて!かっこいい俳優さんってなかなか正統派のかっこいい役どころをやりたがらない傾向にあるんで、こんなにもまっとうにかっこよく素敵な竹野内さんも久々に楽しんだ気がします。もうね!顔もスタイルも服装も声も何から何までもんのすごくかっこよかった!かっこいい人が不器用だったり無骨だったりする姿って反則だわ・・・としみじみ思いました。奥さんである可南子さんが病気のため、実家に帰った後の部屋の散らかり具合とか、コンビニ弁当を食べてる姿とか、食べ終えたコンビニ弁当の後片付けがされていない部屋とか、そのあたりもきゅんきゅんしながら見ていました。この辺りの描写が本当に好きだったなー。いいじゃん、可南子さん。記憶なくしていようがなんだろうが、ふと気がついたらこんなかっこいい旦那様がいたなんて、すごい奇跡じゃないの!早く家に帰ったげてー!と何度も思いました。

でも、和久井さん演じる可南子さんも、恋愛に対して積極的ではなくて、「とりあえず」なんてできない人なんだろうなぁ、考えて考えて考えて。で、納得しないと動けない人なんだろうなぁ、ということが表情や視線やセリフの間合いでちゃんと伝わってきて、共感できてしまうキャラクターでした。記憶をなくして戸惑っている姿に、何度も「考え過ぎ無くていいんだよ。」と励ましてあげたい気持ちになりました。考え過ぎた結果、自分の気持ちに素直になれない不器用なところが和久井さんの演技にすっごくあってるなぁ、と勝手に思っておりました。昔から和久井さんが演じる女性が大好きなのです。私にとって、和久井さんの一番の魅力はおそらく声で、あのあったかい声質がこういった役柄にすごく似合うなあ、と思いました。図書館勤務とか!本当に似合う。

そしてふたりを見守る両親たち。波留の父親を演じる小野寺さん!あの「毎度お騒がせします」のちょっとエッチなお父様がまさかこんなに素敵なミドル男性を演じるようになるなんて!!と時の流れをしみじみ実感。でも素敵な年の重ね方をされてるなぁ、表情がすっごくすっごく穏やかで魅力的な殿方だなぁ、と毎回の登場場面を楽しみに待っていました。相変わらずのひょうひょうとした演技で、軽いのに軽くない。波留と可南子さんのことをすごく大切に見守っている姿が印象的なお父さんでした。
真野さんが演じた可南子さんの母親も娘目線に偏らず、いつも公平に客観的にふたりの関係を見つめてくれていて、「人生の先輩」としてのアドバイスが的確な素敵なお母さんでした。穏やかだけど、しっかりとした感情に流されすぎない語り口は、きっと女手一つで子供たちを育ててきたからなんだろうな。父親役も兼ねてきたからこそ、のあのどっしりとしたお母さんぶりなんだろうな。弟君がどこまでも可南子さんびいきで感情的だったからこそ、お母さんのしっかり者具合が頼もしかったな。もっともお姉ちゃん大好きな弟君も、それはそれでかわいらしくて、(かっこいい)弟っていいなと思ったのですが。そして、弟君を執拗に追いかける彼女役の市原由衣ちゃんは、(私にとって、)助演女優賞並のインパクトでした。弟君の気持ちが離れていっているのを肌で感じながらも、気付いていないふりを貫く由衣ちゃんはいい感じにうざくて素敵でした。彼女の「弟君を気遣う優しい彼女ぶり」に何度、「こわっ!!」と叫んだかしれません。あんなにかわいいのに。

絶対にハッピーエンドになるって確信していて、その確信通りのあっと驚く展開は何もないドラマでしたが、その丁寧な、でも描きすぎない描写が大好きなドラマでした。心穏やかに毎週、楽しめたな。そして、可南子さんがつけていた日記を見ながら、「私も字は丁寧に書こう。」とか「日記にもっと有益なことを書こう。」とか「『どこ行った。楽しかった。』だけじゃなくて心の機微もつけなきゃだめだよね。」と日記の付け方について、何度も反省を強いられたドラマでもありました。なぐり書きはいかん、いかん。反省です。