のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

潔いほうです

2006年10月30日 23時30分41秒 | 日常生活
常々、自分をあほなのではないかと疑っているのりぞうです。
先々週金曜は自宅から電車で1時間ほどの場所に
部長と一緒に出張をしてきました。

前日、部長と出張場所の最寄り駅で待ち合わせの
約束をしました。

「で、のりぞうくん。
 8時半に待ち合わせするんだったら、
 何時に博多駅を出発すればいいのか調べてくれる?」

と、部長に頼まれ、すぐにネットで検索します。

「そうですね。8時46分の電車に乗れば
 10分ぐらい早めに到着できますよ。」

「よし、じゃあ、それに乗りましょう。
 もしかしたら、1本遅れるかもしれません。
 でも、頻繁に出てますから、1本遅れても
 8時30分丁度頃に到着できると思いますから。」

「はい。わかりました。」

翌朝、計画通りに8時46分の電車に乗り込むのりぞう。
おそらく部長がああおっしゃってたってことは
本当に遅れるだろうから、のりぞうのほうが早くつくはず。
なんてったって、この電車、
9時15分には駅に到着するんだから!






・・・・あれ?9時15分到着?
おやおや?8時半待ち合わせ?
あれ?今、何時?8時46分?

何かおかしいっ!!
絶対におかしいっ!!

あわてて、電車の中にも関わらず、部長にすぐさま電話します。

「あ。のりぞうです!」
「のりぞうくん?僕、あと5分ぐらいで到着しますから。」
「いえ。実は、ワタクシ、今、電車に乗ったところなんです。
 時間を1時間、勘違いしていました。本当にすみませんっ。」
「そうでしょう?昨日の夜、おかしいなって気付いたんですよ。」
「すみませんー。会場には、先に行っててください。」
「しょうがないですもんねぇ。」

電話を終えたところで、ふと思いました。
え?あと5分で到着?もう9時よ?
それはそれでおかしいんじゃないの?

・・・いえ、のりぞうにそんなことを言う権利が
まったくないのは本当に身にしみて分かってます。
ただ、ほんの少し、ちらっと思っただけです。
海より深く反省してますってば。

前略 元気です

2006年10月29日 17時46分50秒 | 日常生活
しばらくネット世界から遠ざかってました。
パソコンからも遠ざかってました。

基本的に「考えなし」なので、滅多に思い悩むこともありません。
いや、むしろ自分のことで眠れないほど悩んだことなんて
まったくもってありません。自信を持って宣言できます。

ただ、打たれ弱い。
悩み続けることはありませんが、瞬間的に沈みます。

そして、先月末からはひたすら
人のことで勝手に傷ついてました。
もう、本当に自分勝手に。
大きなお世話感覚で。
いっそ、自分のことだったらよかったのに!
というくらい真剣に。

でも、結局は人のことなので
のりぞうが傷つく権利なんて勿論なく。
ただ、ひたすらにうだうだと怒ってました。
はい。怒る権利すらないのに、怒ってました。

で、人のことでめっさ怒っているときに
のりぞう自身の未来のことを腰を据えて
考えなければいけないような転機が巡ってきて
ここ一週間は、心ここにあらずの状態で過ごしてました。

びっくりしましたよ。
仕事に力を入れてなくて有名なのりぞうですが
それでも、それなりに頑張ってたのね、
今までののりぞうってば。と、しみじみ思うぐらい、
この一週間は、仕事中も心ここにあらず、でした。

しかし、うだうだ考えても仕方がないのです。
前進あるのみ、です。
でもって、人のことでうだうだ怒ってても
やっぱり仕方ないのです。
見守るのみ、です。

というわけで、のりぞうは元気です。
心配してくださった方々、ありがとうです。
のりぞうは元気に走り回ってます。

・・・そうなんです。
考えたり怒ったりしてる割には、最近、ひたすら忙しく
「遊ぼう!」と人と約束をする段階で
「じゃあ、来月末の土曜日は?」なんて
提案をしては、顰蹙をかってました。
まあ、日曜日にがっつりと予定を入れられないのが
大きな原因なんですが。

でも、この1、2ヶ月。
のりぞうにとって、教会生活や教会の方々との交流は
「恵み」以外の何者でもありませんでした。
自然と出会いを感謝できる幸せをかみしめてました。
やはり神様にまもられてるんだな、と自然に思えました。

というわけで、最後にもう一度。
のりぞうは元気です。
11月に入れば、のりぞうの心の中は
クリスマスモード突入です。
更に元気になること間違いなし、です☆

かもし出す雰囲気

2006年10月18日 00時11分35秒 | 日常生活
本日、仕事中に突然、職場の先輩から
メールが届きました。

「ブチオタク気味ののりぞうさん
 昨日の のだめカンタービレ 見た?」

・・・・・プチオタクって。
そんな会話をした記憶がないのに、
なんで、ばれてるんでしょう?
かもし出す雰囲気でしょうか?

ドラマ大好きなので、勿論、
昨晩の 「のだめ」は見ました。
おかげで、先輩と「のだめ」の話でしばし盛り上がりました。

ちなみに、「のだめ」が始まるまでの時間は
録画していた「ボウケンジャー」を見てました。
・・・さすがに、この話題では先輩と盛り上がれませんでした。

不調の基準

2006年10月18日 00時04分40秒 | 日常生活
最近、不調です。おおいに不調です。
一緒に住んでもいない家族に八つ当たりしてしまうほど不調です。
ほら、季節の変わり目ってジョウチョフアンテイになりやすいから。

そんなのりぞうの様子を敏感に感じ取ったのか
職場の後輩君が話しかけてきました。

「のりぞうさん、最近、どうですか?
 元気ですか?」

「不調だよー。もうだめだめ。
 オモシロイ切り替えしができないの。」

「・・・のりぞうさん。
 不調の基準が変ですよ。
 それってまったくもって、若手お笑い芸人の
 発想じゃないですか!」

・・・・確かに。
あぁ、せめて恋煩いで情緒不安定に陥ってみたいものです。

学び取りました

2006年10月13日 19時38分35秒 | 日常生活
昨日から一泊二日、今年度新人のフォローアップ研修でした。

研修のテーマは「気付く。学び合う。学び取る。」
新人同士でこの半年間の成功や失敗や現在の悩みを共有し
そこから自分で気付きを得てほしい、お互いにアドバイスしあってほしい、プラスの刺激を受けてほしい。
そういう想いで企画している研修です。

想いが通じたか、分かりませんが、
この二日間、新人さんたちは非常に楽しそうに
近況報告をしあっていました。
夜も遅くまで楽しみました。

ちなみにのりぞうは、この二日間で
「動物の森」でのお金の稼ぎ方を新人さんから学べました。

大満足☆

もう切るわ/井上荒野

2006年10月10日 22時33分24秒 | 読書歴
■ストーリ
 一人の男がいる。男には妻と愛人がいる。
 男から離れていこうとしている妻。
 男からの電話をひたすら待っている愛人。
 ある日、男は不治の病におかされ、死期を宣告される。
 その瞬間、ありふれた三角関係が、奇妙に揺らぎはじめる。
 男が最後に愛したのはどちらだったのか。あるいは女たちが
 真実愛したのは誰だったのか。

■感想 ☆☆☆*
 やられた。見事にやられた。
 彼女の世界にやられた。

 元来、小説やドラマ、映画の世界にストレートに
 ダメージを受ける傾向がある。ハッピーエンドのドラマを
 見終わった翌日は、その結末を思い出してはほくそえんだり
 反対に見事なまでに救いのないドラマを見てしまったら
 その後数日はどんよりと落ち込んでいたり。
 そういう傾向があるからこそ、井上荒野さんの絡みつくような
 文体と、迷ってばかりで決断できないでいる登場人物たちの
 心の迷路に一緒にはまりこんでしまった。

 どの登場人物にも共感はできない。苛々させられる。
 けれど、共感してしまう。彼女たちの弱さ、ずるさ、甘えに。
 わかってしまう自分に女の性を感じてしまう。
 普段、拒否している自分の中の「オンナ」の部分を突きつけられる。

 男性はずるい。
 どの女性が自分を甘えさせてくれるか、きちん見極める。
 そして、甘えさせてくれることを確信しながら甘えてくる。

 女性はこわい。
 甘えてきた男性をきちんと甘えさせてあげる。
 たとえ、心に闇を抱えていても。
 その闇から目をそらすとができる。
 そして、その闇から逃れるために、すきでもない男性に
 甘えることができる。
 そういうずるさも女性は持っているのだと思う。

 「もう切るわ」
 このタイトルを私は女性の言葉だと思っていた。
 男性に最終通告を出している女性の言葉。
 しかし、実際は男性の言葉だった。
 それも別れの言葉ではなく、自分自身についての言葉。
 軽やかで、浅はかで、弱さに満ちた言葉。

 結局、この作品は男女の愛の物語ではなく
 自分自身の心の本当の気持ちをつかめないでいる
 登場人物たちの内面逡巡のストーリーなのだと思う。
 お互いを見詰め合うのではなく、あくまでも自分自身を
 見つめなおし、自分へ問いかけ続ける話なのだ。 

内緒話

2006年10月10日 22時12分31秒 | 日常生活
定時後、部長がこそっと顔を近づけてきました。

「仕事とまったく関係ない話してもいいですか?」

はい。勿論、いいですよ。
むしろ、そちらのほうが得意です☆

「土曜の夜、何かドラマ見てますか?」

土曜?
・・・もしかしてチャングムですか?

「そうそう!それですよ!!
 いやー。見てますか!」

・・・ごめんなさい。部長。
今回は見てないんです。
最初の2、3回で挫折しちゃったんです。

「あぁ、分かりますよ。
 10回目ぐらいまでは
 ちぃっとも面白くなかったですからね。
 しかし、途中からみるみる面白くなってきたんですよ。
 あの主役の女性、あれが実にすばらしいっ。
 フユソナの女優さんは、役がよかったんですけど
 それ以外のときはイマイチだったでしょう?
 今回は違うんですよ!
 役のときはそれほど美人ではないのに
 普段見ると、実にいい!
 なかなかの美人さんですよ!」

・・・・話しているうちに興奮してきている様子が
のりぞうにも伝わってきます。
部長、はまってるんですね。
毎週土曜日が楽しみなんですね。

「ええ。このドラマのために
 土曜日は早く家に帰るようにしています。」

と、胸を張る部長。
こんなふうに好きなことについて
突然、一生懸命語りだす部長も大好きですが
話が終わった跡に、ふと冷静さを取り戻して

「ま、別にだからどうだってわけじゃないんですけどね。
 いいんです。雑談です。雑談。
 仕事に戻ってください。」

と、急に取り繕う部長はもっと好きです。
かわいらしいなぁ。

・・・って、これって
別にこそこそす話さなくてもいいのでは?

すごい再会!

2006年10月09日 20時14分25秒 | 日常生活
週末、大忙しの日々が続いているのりぞうです。
色々考えて無理矢理にでも予定を入れるようにしています。
今は「ひきこもってはいけない時期」だと思うので。

というわけで、本日は音楽研修に参加し、
発声方法を基礎から楽しく学んできました。

なんとそこの会場で幼稚園の恩師と
22年ぶりの再会を果たしました。
すごい!すごいよ!
最近ののりぞうの遭遇率には目を見張るものがあります。

教会付属の幼稚園だったため
のりぞうがクリスチャンになったことを
心から喜んでくださいました。

ああ、なんて幸せな一日☆

広告のヒロインたち/島森路子

2006年10月09日 00時04分47秒 | 読書歴
■内容
 一枚のポスターや数秒のCMの中に時代を呼吸する女たち。
 戦後五十余年のなかから、時代の画期を象徴した広告表現を
 精選し、「ヒロイン」が示す「新しさ」とは何かを読み解いて
 現代社会の輪郭を浮き彫りにしていく。最前線で批評を続ける
 著者による、新鮮な広告史であり、広告を通して見た
 「もうひとつの女性史」である。

■感想 ☆☆☆☆☆
 昔から「女性」について書いた本が好きだった。
 だから図書館にたくさん並んでいた伝記シリーズも女性を
 先に読破し、その後に男性を数名ピックアップして読んでいた。
 「女性」ががんばっている姿、悩んでいる姿に共感し
 彼女たちが時代に爪あとを残している様子に元気をもらった。

 その傾向は今も続いていて、フィクションであれば、どちらが
 主人公でも特に構わないくせに、ノンフィクションになると
 途端に「女性」をテーマとしたものを選び取っている。
 この作品では女性の「実際のがんばり」を追っているわけでは
 ない。あくまでもマスコミによって、スポンサーによって
 作られた女性像の数々だ。CMは虚構の世界なのだ。
 ホンモノではない。けれども、そこに映し出されている
 女性像は、やはりどこか現実を反映している。
 その時代の女性をリアルに描いている。
 その変遷がとても面白かった。

 戦前から戦後にかけて、女性の地位も役割も飛躍的に
 変化し続けた。彼女たちは会社で、家庭で、恋人の前で
 模索し続け、あがき続け、自分たちが心地よい場所を作り出そうと
 必死に自分の周辺の環境を整備し続けた。その延長線上に
 私たちは存在している。先輩方の恩恵をこうむり、そして
 次世代の女性たちに更に快適な環境を受け渡すべく
 今の時代を必死に生きている私たち。

 おそらく10年後、20年後。
 またこういった本は生まれる。客観的に2000年代の日本を
 この時代の女性像を評した作品が。その作品に描かれる
 私たちはどんな「女性」なのだろう。
 本書に出てくる女性たちのように凛と前を向いているだろうか。
 自分たちの環境を改善しようと必死にあがいているだろうか。
 既成概念から脱出しようと、冒険しているのだろうか。

 時代と共に女性たちも変わっていく。
 その変化がよいものなのか、悪いものなのか
 私たち女性にとって心地よい変化もあれば、今までより
 重い責任を負うことになり、疲れを増大させるものもある。
 そういったプラスマイナス面が客観的に論じられている
 本作品を楽しく読み進めることができた。

本格推理委員会/日向まさみち

2006年10月09日 00時04分08秒 | 読書歴
■ストーリ
 小中高一貫の大型校、木ノ花学園で事件は起きた。
 学園でいちばん古い校舎にある音楽室に、死んだはずの女の人が
 現れたという。怪談の中心にいるのは、春休みに母を亡くした少女。
 事件を調べるのは、学園の理事長木ノ花あざみによって作られた
 「本格推理委員会」。メンバーは学園一の知識を持つ委員長
 桜森鈴音、空手部エースの先輩・楠木菜摘。そして委員会の
 最終兵器、全てを見通す「ただの勘」を持った木下椎、
 そして、普通の高校生兼最強の使いっ走り、城崎修。
 学校の怪談はやがて、過去の事件へとつながり、少女たちは
 心の歯車を狂わされていく。

■感想 ☆☆☆☆
 完全になめてました。この作品。
 表紙はアニメチックだし、キャラクターは
 「あぁ、見たことある、こんな人たち。」
 って感じの人たちばかりだし、これで1チームだよねという
 分かりやすさ丸出しの編成振りだし、疲れてるときは
 こんな作品のほうが読みやすくていいよね、と「休憩」気分で
 借りてきた作品でした。

 が、思わず読みふけってしまいました。
 話のほうもありきたりなのです。
 いかにもありがちな学園ミステリー。
 「本格推理」と題名についていますが、そこまで「本格」
 ではありません。あくまでも表紙のアニメチックなイラストの
 印象どおり。学園どたばたライトミステリー。

 けれども、ずしんとくる。
 青春特有の自意識に関連する悩みを持つ主人公に。
 主人公の逡巡にわが身を重ねてしまう。
 3年前の自分の過ちをずっと後悔している主人公。
 けれども、現在の「何もしていない」自分、「何もない」自分にも
 焦りや疑問を抱いている。自分の好きなことをしたい
 夢に向かって進みたいけれど、そのために人を傷つけてしまった
 過去の心の痛みはまだ癒えてない。

 そんな彼を見守る親友、幼馴染、そして委員会のメンバ。
 「本格推理委員会」の活動主旨を伝える先輩の言葉がかっこいい。

 「アタシたちは、事件て興味ないのよ。推理が必要な事件なんて
  数えるほどしかしたことがないわ。」
 「アタシたち本格推理委員会は、事件とか関係なしに、ただ
  困ってる生徒を助けるだけの委員会なのよ。」

 そして、「困ってる生徒」には、勿論、委員会のメンバ
 つまり主人公も含まれているのだ、と訴える。
 このストレートさに、なんだかジーンときてしまった。
 そう。色々とごちゃごちゃ考えるよりも、「誰かのために」
 というストレートな気持ちで、行動してしまったほうが
 早いこと、解決できることは意外に多いのだと思う。

 そんなふうに元気をもらえました。
 心がかさついているときは、これぐらいストレートな
 作品に愛や勇気や優しさや思いやりを栄養過剰なぐらい
 たっぷりともらったほうがいいのかもしれない。