のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

温室育ち

2012年08月31日 22時41分30秒 | 日常生活
久々に緊張を強いられる(というよりは、そもそも自業自得とも言わないでもない。)
場面が続いているせいなのか、今週火曜から体調を崩してしまいました。
熱が下がらないわー。だるいわー。と言い続けていたところ(傍迷惑)
今朝は腹痛で目が覚めてしまう始末。
この私が!睡眠を妨げられるなんて!
一度、寝てしまったら雷が轟いてたって目が覚めたことないのに!

とはいえ、論文終わってないわ、
今日は絶対にしなきゃいけない作業もあるわで
会社を休めるわけもなく。
お腹痛いよー。と、とほほ気分を抱えながら会社に向かいました。
学んだ!もう絶対に論文だけは後回しにしない!
すぐに取り掛かる!!

・・・学び方が浅すぎる。
会社生活で十分すぎるぐらい色々と失敗を重ねている割に成長の歩幅が小さいのは
失敗しても失敗した分だけ学んでいないからだと思われます。
「1を聞いて10知る」なんて到底無理。
1を聞いて1知るのだって無理だってのに。
1を聞いてようやく0.5程度理解できる。
そういう小さな納得を繰り返して前に進んでるわけです。
そら、歩みが遅いわけだ。

そんなこんなで腹痛を抱えながら、なんとか会社で過ごした1日。
私の論文のできてなさっぷりに、部長のほうが焦ってました。
私の論文のレベルの低さに、部長のほうが不安を募らせてました。
そんな部長を後に残して「午後休ませてください。」なんて言えません。
論文終わってるならともかくとして、終わっていないのです。
「お腹痛い」なんて、確実に仮病だと思われる・・・。
むしろ、私もこの腹痛は、(真性の)仮病のような気がしないでもないのです。
そういえば、小学校で
その当時は大っ嫌いだったぜんざいが給食に出た日
朝から「今日、ぜんざい・・・」と気落ちしていた私は、
気落ちしすぎたあまり、熱を出して早退してしまったっけ。

あれから26年も経過しているのに。
あの頃となんら変わっていない私がここにいます。
嫌なものからすぐに本気で逃げようとする。
本気のときの私の負の気合いは今も変わらずすごいよ、と。

そんなこんなで腹痛にうなっていた本日。
定時後に隣の部署の先輩が話しかけにきてくれました。
「今日、どうしたと?なんかお客さん多くない?やけん、来てみた。」

はて?お客さん?多かったですっけ??
とぼんやり思い返したところ、確かに確かに!と思い至りました。
おなか痛い気持ちが強すぎて全然、気付いてなかったけど
今日はそんな私を心配していろんな人が声掛けてた!

「これ。珍しいお菓子やから。おすそわけ。」
とお土産をくれた目の前の部署の先輩。
部長と打ち合わせている私の姿を見かけて、
「大丈夫?弱ってるよね?」
と面白がるため(だけ)に立ち寄ってくれた元部署の先輩。
私の論文の仕上がりを私以上に心配して
いつも以上に私の席に立ち寄ってくれる上司。
「・・・顔、けわしくない?大丈夫?」と本気で心配してくれた先輩。
そして、そんな私の本日の様子に気付いてくれた後ろの席の先輩。

私の非常に分かりやすいSOSアピールに
こんなにもすぐに気付いてくれる。
非常にありがたい環境で
素直にすくすく(ぬくぬくと甘ったれて)育ちました。
実にありがたいことです。

ふむ。どうしよう。

2012年08月25日 23時51分14秒 | 日常生活
昨日の夜、珍しくがんばりましたが、論文終わらず。
今朝も目覚ましかけて早起きして、
なぜか朝はとても元気な母上を
「ちょっと黙っとってくれんかいな。」
と押しとどめながら論文と向かい合って。
それでも論文終わらず、途中経過を部長にお送りして。

で、さて、また論文がんばるか。とパソコン開いたところ
部長からの添削が戻ってきておりました。
お休みなのに!ありがたいことです。

でも。
アドバイスのレベルが高すぎて
全然論文に反映できる気がしません。

・・・どうしよう。
私の許容量超えちゃってますよー。
アドバイスを盛り込んで、再度、論文を練り直すべきか
とりあえず私の思いつくままに最後まで書きあげてしまうべきか。

・・・いや、休日にも関わらず、わざわざ添削してくださったというのに
そのアドバイスをまったくとりいれないなんて
そんなことできるわけないのです。
でも、あんな高尚なアドバイスを取り入れられるような
そんな賢さを私が持ち得ているわけもないのです。
そもそもその賢さがあったら、もっと前に論文をちゃっちゃと書き上げてるのです。

1歩進んで、また壁にぶちあたりました。

そのうえ、今週末は24時間テレビで
嵐の大野さんがテレビに出ずっぱりなのです。
なのに、この一か月ほど、きちんとテレビを見れておらず
私の録画機の空き容量はほんのわずか。
かくなるうえは、生で見るしかない。
でも、月曜日までにとりあえず論文の最後まではたどりつきたい。

私の前にいろんな葛藤が横たわってます。
葛藤という言葉を使うと大袈裟すぎる気がしないでもないというか
間違いなく大袈裟というか、そんなレベルですが
私にとっては大きな葛藤。

そして、その葛藤を前に
テレビを優先させちゃいそうな自分が一番恐ろしいのです。
がんばれ。今夜の私。

ほめられました。

2012年08月24日 23時53分00秒 | 日常生活
論文の提出が刻一刻と迫る中、なんとかかんとかようやく論文を書き始めました。
火曜日の夜の時点では1文字たりとも書き始めておらず
飲み会から帰宅後に「論文骨子」に取り掛かり。
水曜日に部長から「まったく形になっとらんやんね。」とけちょんけちょんに言われ。
「だから、骨子とか要旨の作成がいっちゃん苦手なんだってばー!
 『簡潔に』と言われたら、とことん省略しちゃうんだから!」
と憤慨しつつ、でもホントのところは泣きそうになりながら
もうとりあえず、書き始めちゃれ!と論文に取り組み始めたのが昨日の23時半でした。

・・・だめな大人の見本です。

でも、とりあえず書き始めた!
A4用紙4枚が既定なのに、今現在、3枚で終わりを迎えちゃってますが
でも火曜日の私が見たら歓喜の舞を踊り出しちゃうと思う。
昨日の22時の私が見ても感涙にむせび泣くと思う。
でもって、部長からは「『はじめに』と『終わりに』は、まあまあ書けとるね。」
と、論文の最初と最所と最後の計10行を褒めてくれました。・・・褒められた!
無理矢理にでも、褒めるところを探し出してくださった部長に感謝です。

さて次は。
次は何を褒められるかなー。(褒められる気まんまん。)

求む。猫型ロボット。

2012年08月21日 23時52分11秒 | 日常生活
夏休みの宿題は早めに取り掛かる方でした。
でも、苦手な工作や研究は最後の最後まで残す子でした。
ただでさえ時間をとられるものなのに、苦手だからさらに時間をとられるのは確実で
「やばいー。やばいー。やらなきゃー。もうすぐ2学期始まっちゃうよー。」
とドキドキしながら、夏休み最終日を迎えてました。

・・・なら、早くとりかかれよ。
というまっとうな突っ込みを自分でしつつ。

そんな夏休みを社会人になっても体験することになろうとは。
2週間前から部の先輩にも後輩にも連日
「やばい。やばい。ピンチです。」
「論文書かなきゃいけないのに、まだ1文字も書いてません。」
と実況し続ける日々。

みんなとても優しい方々なので、ものすごく他人事オーラで笑いながら
「大丈夫!まだ週末があと4回あるけん!」
と太鼓判を押してくれていましたが。
その週末ももう2回使いきっちゃいましたよー。
依然として1文字も進んでませんよー。

そして、本日。
とうとう部長から「どうするの?」としびれを切らされました。

・・・ねぇ?どうしましょうね?
念のため。
念のために伺いますけど。
「書けませんでした。間に合いませんでした。」っていうのは
それはそれでありなんでしょうか?
というか、書けなかったものはしょうがないですよね?
だって書けてないんですもんね?

と、おそるおそる尋ねたところ
「そんなの、ありえないよね。」
と冷たく一蹴されました。

ありえないことが起ってますよー。
今、ここで。
部長の目の前で。
つまり。
世の中に「ありえない」ことなんてないんですよー。

と、私にしては珍しく、会社に関することで、
お化け屋敷なんて目じゃないぐらいのドキドキ感を味わい中。

基本的に小心者なので
「やりなさいよ。」と言われたことは素直に
「やらなきゃ」と思うほうなのです。
ただ、思うだけで、行動が追いつかないのです。

どらえもーん!!

覚えてられるといいね。

2012年08月19日 22時46分20秒 | 日常生活
お盆に我が家に帰って来れなかった祖母のところへ
両親と妹家族、総勢6名で遊びに行きました。

どんどん表情が穏やかになっていく祖母は、
今回は私と妹を混同させることもなく、私を見るとすぐに
「のりちゃんやろ?なんかいい話ある?」
と近況確認。

・・・ごめん。特に何もないや。

というお決まりの会話を繰り返しました。
不甲斐無い孫娘でごめんなさいよー。

そして、甥っ子君の成長具合を見て
「こんなにおっきくなったんね?!」
と、目を丸くする祖母。
正確には、成長した甥っ子君のあまりの忙しなさに
目を丸くして驚いておりました。
甥っ子君ときたら、1分1秒たりともじっとしてない!

けれど。
現在、絶賛練習中の「たっち」も披露してあげられたし、
あまり好きではないように見える「あんよ」の練習も
珍しく長時間してくれていたし、
あふれんばかりの食欲を祖母の前でも披露して
ちっちゃな口をものすごーーーーーーーーーーーーく大きく開けて
祖母のおやつを完食してくれていたし、
甥っ子君は、今現在の自分の魅力や「できるようになったこと」
「もう少しでできそうなこと」を祖母にあますところなく伝えてくれました。
祖母大喜び。

なにより、現在、絶賛人見知り真っ只中の甥っ子君が
久しぶりに会う祖母を見ても固まることもなく、怖がることもなく、
通常営業で愛想を振りまいている様子に、
なんだか不思議な気持ちになりました。
そういえば。
お盆のバーベキュー大会で、母方の祖父(甥っ子君にとっては曽祖父)に
会った時も、まったく人見知りしてなかったっけ。
甥っ子君にとって「はとこ」にあたるちびっこちゃんたちが
「赤ちゃんかわいい!!抱っこさせて!!」
と手を差し伸べても、半べそかきながら行こうとしなかったくせに
祖父の膝の上にはおとなしく引き渡されておりました。
甥っ子君なりに祖父も祖母も「見覚えがある人」なのかな?
詳細は不明ですが。
けれど。

祖父のテレビのリモコンを欲しがって、
祖父の周りをうろちょろしたり
祖母の車いすに興味津々で、祖母の車いすを押してまわったり
自分の興味の赴くままに祖父母と触れ合った甥っ子君は
私には到底してあげることのできない
「祖父母孝行」をしてくれてたなー、と思うのです。
ちびっこパワーって本当にすごい。

願わくば。
甥っ子君がこのひとときをほんの少しでも
頭の片隅に、ほんのちらりとでも、おぼえていられますように。
いろんな記憶がごっちゃになりつつある祖父母が
ふたりともに甥っ子君のことをちゃんと覚えてくれている。
そのすごさを甥っ子君が大きくなった時に絶対きちんと伝えてあげよう。
そう思った今年のお盆でした。

2012年6月の読書

2012年08月17日 23時44分43秒 | 読書歴
今頃、6月の本を総まとめ。
世の中には、読んだ本を管理するデータベース的なサイトもあるようで
友人から「読書メーター」を進められました。どんなのなんだろう、「読書メーター」。
ネット社会ですらひきこもりを貫いているので、まったくもって情報に疎いのです。
でも、自分の言葉で自分の読んだ本を振り返らないと、本って読み流しちゃうからなー。
6月の読書量はちょうど10冊。ちょうどよい読書ペースでした。

55.ノンちゃん雲に乗る/石井桃子
■ストーリ
8歳の女の子、田代信子(ノンちゃん)は、ある春の朝、お母さんと兄ちゃんが自分に黙って出かけたので、悲しくて泣いていた。木の上からひょうたん池に映る空を覗いているうちに、誤って池に落ちてしまったノンちゃんは、気がつくと水の中の空の上に。雲の上には白いひげを生やしたおじいさんがいて、熊手ですくって助けてくれた。ノンちゃんはおじいさんに、自分や家族の身の上を打ち明ける。
■感想 ☆☆☆
1951年に発表された日本の童話です。1951年といえば戦後たったの6年。けれど、古さをあまり感じさせません。もちろん、作品で使われている言葉の中に「級長」や「通知表」など時代を感じさせるものがあったり、東京の外れの地理描写が今とまったく異なっていて、非常にのんびりしたものだったり、と「古さ」を実感する部分はたくさんあります。けれど、それでも、今読んで面白く、今もこういった子供っていそうだな、と思わせてくれる作品でした。ノンちゃんがいい子なんだけど、その「いい子」の部分が少々、鼻につくきらいがある女の子で、そのバランスの悪さがいとおしいな、と思いました。
確かこの作品、初めて読んだときはハードカバーで、そちらは確か2色刷りになっていた気がします。おじいさんと出会ってからの「あちらの世界」の描写の部分と、現実世界の描写部分。このふたつに分けてくれていました。あの2色刷りが作品のファンタジーな設定を強めてくれていて大好きだったんだけど。

56.オー・ファザー/伊坂幸太郎
■ストーリ
みんな、俺の話を聞いたら尊敬したくなるよ。我が家は6人家族で大変なんだ。そんなのは珍しくない?いや、そうじゃないんだ!母一人、子一人なのはいいとして、父親が4人もいるんだよ。しかも、みんなどこか変わっていて。俺は普通の高校生で、ごく普通に生活していたいだけなのに。それなのに、またもや変な事件に巻き込まれて。
■感想 ☆☆☆☆
伊坂さんらしい直球のエンターテイメント。スピーディな場面展開と、どこか人を喰ったような印象を受けるセリフ回し。どちらも「伊坂さんらしさ」に満ち溢れていて、改めて伊坂さん好きだなぁ、と思いました。「面白さ」に真っ向から勝負を挑む伊坂さんが大好きです。

57.ばらとゆびわ/サッカレイ
■ストーリ
パフラゴニアのギグリオ王子は、たいへんなお人よし。ポケットにお金さえあれば、たとえ王冠を失っても気にしない。王子はいとこのアンジェリカ姫に夢中になるのですが、それは姫がつけている魔法のゆびわのためなのでした。
■感想 ☆☆☆☆
教会友達からお借りした1冊。復刻版なので、挿絵も当時のものが入っていて、懐かしい気持ちになります。また表紙のデザインがとてつもなくかわいいのです。お話自体も面白かった!子供の時に出会いたかった!!
作者のサッカレイさんは大人向けの作品「虚栄の市」の作者さんだそうです。どうやら難しい作品みたいなので、図書館でちらりと中身をのぞいてみようと思います。

58.そばかすの少年/ジーン・ポーター
■ストーリ
片手を失い、自分の本名すら知らない孤児の少年「そばかす」は、「リンバロストの森」で木材泥棒から森を守る番人として働くことになる。大人でさえ恐怖をいだく森と沼地。孤独と恐怖、厳しい自然と闘いながら、人の愛情に包まれて、「そばかす」は逞しく成長していく。
■感想 ☆☆☆☆
ジーン・ポーターの名作「リンバストロの乙女」の姉妹編。こちらの作品が1作目です。私は本作品の主人公である「そばかす」よりも「そばかす」を横で支える勇気に満ち溢れた「エンジェル」が好きでした。彼女の曲がったことが大嫌いな勇気に満ち溢れた人柄は、当時のヒロイン像としては、異色だったのではないかな、と思います。作品の大筋と関係なく、随所に盛り込まれている「食事」の場面は、読んでいると必ず、「そういえばお腹がへってるんだった」ということを思い出させてくれます。

59.もしも野球部のマネージャーがドラッガーを読んだら/岩崎夏海
■感想 ☆☆☆*
言わずと知れた大ヒット作。我が家で見つけたので手にとりました。面白かった!!売れるのも分かるな、と納得の分かりやすさです。小難しいドラッカーが具体的に分かりやすくなっていて、十分に「理解できた」気持ちを味わせてくれます。みんなが分かる言葉で描くことの大切さをを十分に描いてくれている気がします。

60.神様のシナリオ/松居幸奈
■ストーリ
高校時代から人の面倒を見ることが好きだった「委員長」こと松田咲子がテレビ局に就職し、手のひらの幸せに気づきながら成長していく姿をとおして、生きる歓び、働くことの意味を問う。
■感想 ☆☆☆☆
ドラマ化できそうな作品だな、と読みながら思っていたところ、作者の方は現役のテレビ局ディレクターさんでした。道理でね。と納得。わかりやすく面白いエンターテイメントです。主人公の苦労がちゃんと報われるので、読み終えた後にほんわかと幸せな気持ちになりました。朝ドラにできそうなのにな。してくれないかな。

61.落語的学問のすすめ/桂文珍
■内容
昭和63年4月、関西大学国文学史の非常勤講師となった西田勤先生(落語家、桂文珍)は毎週月曜日1時限目の講義を受け持ち、なんと15年間にわたり教壇に立った。国文学史といっても、学問の領域を飛び越えて、上方落語のおもしろさから吉本興業や社会現象までをネタにして教室を笑いの渦に巻き込む。
■感想 ☆☆☆☆*
こんなおもしろい講義を毎週、聴くことができた学生さんは本当に幸せ者だな、と羨ましくなりました。すごく面白い!そしてためになる。初めて知ったな、という情報が「ちょっとした雑談」風に語られる講義の中にふんだんに散りばめられていました。落語家さんというのは「話を聴かせるプロ」の職業の方なんだな、ということを実感できる授業でした。15年も講義を受け持たれていたのだったら、この作品、続編が出ているのかしら?ということが今現在、非常に気になっています。続編出ていたら、ぜひとも読みたいな。

62.シアター/有川浩
63・シアター2/有川浩
■ストーリ
小劇団「シアターフラッグ」はファンも多い中堅どころの演劇集団。しかし、彼らは解散の危機にひんしていた。なぜなら、お金がないのである。その負債額300万円。悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返却すること。できない場合は劇団を潰せ」という厳しい条件を出した。プロ声優・羽田千歳が加わって、一癖も二癖もある劇団員は総勢10名に。鉄血宰相・春川司も迎え入れ、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるが、はたして彼らの運命やいかに。
■感想 ☆☆☆☆☆
おもしろかった!!思わず読み終えた後にもう一度、読み返しました。それぐらい大好き!!と興奮した作品でした。もともと演劇の舞台が大好きで、劇団の運営の難しさや「食える役者」になることの難しさは、そこそこ知っているのです。だからこそ、「どこかで見たことある(聞いたことある)」ようなリアリティのある話の展開に感嘆しつつ、むさぼるように読み終えました。シリーズとしては3作目で結末を迎えるそうです。どうぞ、彼らがみんなみんな幸せになりますように。大好きな演劇を続けられますように。そう願わずにはいられないぐらい「シアターフラッグ」に肩入れしています。

64.りかさん/梨木果歩
■ストーリ
リカちゃん人形が欲しいと頼んだようこに、おばあちゃんから贈られたのは「りか」という名前の黒髪市松人形。こんなはずじゃなかったのに、とがっかりしていたようこだったが、次第に「りかさん」と心を寄せあっていく。そう。「りかさん」はようこと心を通わせる術を持っていたのだ。りかさんに導かれたようこは、偶然出会った古い人形たちの心を見つめ、かつての持ち主たちの思いに触れる。
■感想 ☆☆☆☆
読み終えて、いかにも「日本」らしいファンタジーだな、と思いました。私にとって、西洋のファンタジー作品はパステルカラーのイメージなのに対して、日本のファンタジーは渋みのあるぼかし模様。ファンタジーらしいふわふわした設定であっても、話の展開がどこかダークさを漂わせ、いつしか物語は、人間の業や苦しみ、悲しみを偽らず、隠すことなく描き出します。「りかさん」が本当にかわいくてかわいくてかわいくて、私も「りかさん」みたいなお人形がいたらな、生涯の友達にするんだけど。そう真剣に願いました。

下手の横好き

2012年08月16日 21時57分12秒 | 日常生活
そうだ!大阪へ行こう!
と思い立ってから、はや1ヶ月半。
ようやっと、旅行会社に出かけてきました。

そもそも、旅へ行こうと思ったきっかけは、
ユニバーサルスタジオジャパンさんからの
「へい!誕生日おめでとう!なんかプレゼントやりますぜ。
 だから来とくれよ。」というお誘いメール。
ゆえに、それ以外はまったくもってノープランです。

「大阪と言ったら何を思い出す?」というアンケート調査を行ったものの
返ってきた回答はことごとく
「たこ焼き」「お好み焼き」「串カツ」とB級グルメばかり。
このままだと食べ歩きツアーになっちまうよう。
食べ歩きにしては、粉ものばかりでお腹にもたれそうですよう。
というわけで、プラン絞り込めず。

大体。
旅に出る際にかっちりと計画したことなんてないのです。
旅に出る目的の9割が「ゆっくりお風呂に入ろう」なんだもの。
二泊三日の旅の5割をお風呂の時間が占めて、2割が食事、
そして残りの3割がお土産さがし。このパターンの旅行ばかりなのです。
温泉以外への旅行なんて久々なんですよう。
と、現在、誰にともなく言い訳を繰り返しています。
誰にともなくも何も、私が言い出した旅で、
私がみんなに「旅に行こうよ!」とお誘いしている旅なのです。
それゆえに、言い訳する相手がまったくもって見つからず、(というか、存在せず。)
結果として言い訳を心の中でそっと繰り返す、という
いつも以上に根暗な作業を繰り返しています。

このままではうっかり、完全に私のためだけの企画
「そうだ!生の内場さんを見に吉本新喜劇に行こう!」というプランになりかねませんよー。
「舞台好き」で「ベタな(オーソドックスな)笑いが好き(代表例:笑点)」で
「対象を若者に絞っていないものが好き(代表例:笑点)」なので
結果として、吉本新喜劇も大好きなのです。
そして、吉本新喜劇の中では、なんといっても、内場さんがいっちゃん好きです。
ボケも突っ込みもオールマイティにこなすあの器用なところが大好き。
アドリブ上手で島木さんや辻本さんとからんだら、
ものすごく生き生きと彼らをいじり倒すところなんかも大好きです。
と、関西在住の先輩に熱く語ったところ、若干、どんびかれました。
関西在住だから熱く語り合えると思ったのに!

閑話休題。

とりあえずは。
私の周囲の人間が大阪に対してあまり思い入れがないことが分かったので
こういうときにいっちゃん頼りになるグーグル大先生に大阪の名所をお尋ねします。
そこから始めます。
でもって、「関西出身の同期がおるけん、聞いてみる」と言ってくれた
従兄弟の言葉を信じて、ただひたすらに待つのです。
何より大切なのは、
「我が家の旅行は毎度毎度、ぐだぐだだからね?
 あきれないでね?」
ということを、今回の旅の参加者にたゆまずアピールし続けること。
ここに多くの労力を注ぎ込みます。

8月15日

2012年08月15日 23時26分18秒 | 日常生活
終戦記念日です。

終戦記念日なのに。
いろんな政治の思惑に振り回される「今日」を伝えるニュースに胸が痛くなりました。

勉強不足なので、難しいことはあまりよくわかりません。
もはやトラウマではないかと思うぐらいに、「あの頃の日本」を振り返ることも苦手です。
思わず、「あの頃の日本」から目をそらしてしまう。
そんな思いを抱かせるのが「あの頃の日本」だったのだと思うのです。

いろんな。
いろんな難しいことは抜きにして。


ただただ平和を祈ろうと思います。
祈るだけでなく、行動も伴わせる。
自分にできることを。
自分にできることから。

おおかみこどもの雨と雪/2012年日本

2012年08月15日 22時49分35秒 | 映画鑑賞
■おおかみこどもの雨と雪/2012年日本
■監督:細田守
■脚本:奥寺佐渡子、細田守
■キャスト(声の出演)
 宮崎あおい、大沢たかお、菅原文太、
■ストーリ
女子大生の花は、大学の教室で出会った男性と恋に落ちる。彼は自分がニホンオオカミの末裔、「おおかみおとこ」であることを告白するが、花はそれを受け入れ、ふたりの子供を産む。産まれた姉「雪」と弟「雨」は狼に変身できる「おおかみこども」だった。しかし雨の出産直後、彼は事故で亡くなってしまい、家族の幸せな日々に終止符が打たれる。おおかみこどものきょうだいを抱えた花は、豊かな自然の残る田舎に移住することを決意する。
「私が好きになった人は、"おおかみおとこ"でした。」
「私は、この子たちと生きていく。」

■感想 ☆☆☆☆
映像と音楽の美しい映画でした。おおかみこどもたちが野山をかけめぐる場面は、その速度や空気、景色を自分のことのように感じられる迫力でした。映画館で見て本当によかった。久々に「映画館で見るべき映画だったな」という映画を見た気がします。

そして、どうしようもなく切ない映画でした。「生きる」って何だろう?「誰かと寄り添って生きる」ってどういうことだろう?ということをひたすらに考えさせられる映画でした。人生たった一度の恋。その恋の思い出を大切に抱え込んで生きていける花はすごいと思うし、きっとすごく幸せなことなんだろうな、とも思うけれど、それでも、私にとっては身を切られるような切なさ、寂しさを感じるラストでした。きっと私は、「ずっとひとり」に慣れているからこそ、「誰かと寄り添い、心を許しあった後に突如、その幸せを奪われる孤独」がこわいのだと思います。ずっとひとりだったら知ることのない喜びを知ってしまって、だからこそ、得てしまう寂しさ。その寂しさの計り知れなさに胸をつかまれたまま、ラストを迎えました。

いろんな選択があって、今の私がある。いろんな選択が今の私を形成している。
そういうことを考えさせられた作品でした。

次は来年だね

2012年08月15日 00時22分52秒 | 日常生活
お盆の恒例行事。親族集まってのバーベキュー大会です。
一体、何人集まったのか誰一人把握していません。
把握できていません。それぐらいの大人数。
「食後のおやつに」と買ってきたアイスは全部で36個でした。

ざっくりと集まった家族を振り返っても
3人、2人、4人、7人、3人、3人、3人、2人、4人、4人、2人・・・
えっと合計は・・・・37人?
数え漏れがなければ37人(欠席者2名)です。
・・・すごいなー。

1年に2度、お盆とお正月しか会う機会はないけれど。
でも、会うと笑顔で話ができて
「親戚」という友人や同僚よりもほんの少し距離感が近い感覚が保たれていて。
みんなでわーわーきゃーきゃー騒いで。
とてつもなく賑やかしい、あったかいこの空間が瞬時に作れてしまう。
そういった人たちがたくさんたくさんいることを
すごく幸せなことだな、と思います。
親族一同集まるたびに、親戚が多いって楽しいな、
こんなふうにみんなで集まれるときが少しでも長く続けばいいな、と思います。

・・・ま、残念なことに、私自身は、
親族の人数増加にまったく貢献できていないわけですが。


ところで。
久しぶりに再会した従姉妹のちびっこちゃん同士が
こんな会話を交わしていて、その会話のかわいらしさに胸がきゅんとなりました。

「あしたも あえるね。」
「うれしいね。」
「きのうも あったよね。」
「うん。みっかかんつづけて あっとうよね。」
「うれしい。」
「うん。うれしい。」
「あした、あめやったら どうする?」
「・・・かなしい。」
「あおうね。」
「あおうね。」