のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

流星ワゴン/重松清

2016年02月03日 14時13分54秒 | 読書歴
2.流星ワゴン/重松清

吉岡秀隆◇ストーリ
死んじゃってもいいかなあ、もう・・・と思っていた38歳の秋の夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして、ワゴンの中で自分と同い歳の父親に出逢う。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。人生のやり直しは、叶えられるのか?

◇感想 ☆☆☆☆
ドラマ版の流星ワゴンが大好きだったため、原作も読んでみたくなり、図書館で借りてきました。
原作を読むことによって、改めてドラマ版の脚本のすばらしさ、チュウさん演じた香川さんのはまり具合を堪能できた気がします。香川さんだけでなく、主人公を演じた西島さん、西島さんの奥さんを演じられた井川遥さん、そしてワゴンの運転手、吉岡秀隆さん。原作を読んで、いかにこの人選がぴったりだったか実感できました。

ドラマと原作、どちらも好きでしたが、でもやはり原作を読んで改めて「ドラマの方が好きだったなぁ。」としみじみ思いました。
原作はあくまでも父と子に焦点を当て、そこをじっくりと描いていますが、ドラマでは原作にまったく出ていないチュウさんの奥さん(そして主役、西島さんのお母さん)のことも橋本さんの奥さん、そして西島さんの奥さんである井川さんなど、女性陣にもしっかりと焦点を当て、より一層「人が一緒に生きていくことのむずかしさ」「お互いに大切に思っているはずなのに、なぜかすれ違ってしまう哀しさ」を思い知らされました。

家族だから、近い存在だからこそ、許せなかったり、期待しすぎてしまったり、その結果、思うようにいかずにがっかりしてしまったりしてしまう。厄介な、そして愛しい存在が家族というものなんだろうな、と思いました。

実のところ、最近、少し香川さんの演技が少し苦手だったのですが、このチュウさんがあまりにも破天荒で厄介で不器用で愛しくて、またもや好きな役者さんに舞い戻ってきました。息子がかわいらしくてたまらないのに、どうしても感情を素直に表せなかったチュウさんが息子と同い年になり「家族」ではなく「朋輩(親友?)」として接することによって、不器用なりに素直に自分の気持ちを表せるようになる姿は、チュウさんがあえて息子と同い年の姿で現れた理由としてとても説得力があった気がします。

どんなときも一生懸命で「歴史の流れは変えられない」とどれだけ言い聞かされても、がむしゃらに息子のために、そして仲良くなったワゴンの親子のために泣いてわめいてさわぐチュウさんがとにかく愛しくてたまりませんでした。

・・・あれ?小説の感想、というよりはすっかりドラマの感想ですが、小説もドラマの雰囲気そのままでとてもおもしろかったです。
でもやっぱり、ドラマのほうが好きだなー。どちらもラストには希望がきちんとありますが、ドラマの方が希望の光が大きくて、そこもとても好みです。

目指せ!珈琲タイム後の焼きカレー

2016年02月02日 13時46分06秒 | 100キロウォーク
2016年のウォーキング練習が始まりました。
練習始めに指定された日はまさかの大雪に見舞われてしまい、一週間延期。
延期された一週間後の日曜日は快晴で日差しの暖かいウォーキング日和の一日でした。
幸先良い感じで2016年のウォーキング練習、始まり始まり~!なのです。

2016年度初回の練習コースは北九州マラソンコース。
2月末に行われる北九州マラソンのコースを歩こう!という練習コースです。
北九州マラソンはもちろん42.195キロですが、練習は門司港からの折り返し部分を省略し、門司港でゴール!
解散後は美味しい焼きカレーを食べようぜ!という素敵な練習コースです。
ただし、マラソン参加者は小倉から門司港までのラスト10キロをランニングに切り替えます。

実のところ、今回、当初の予定ではわたくし、人生初のハーフマラソンにチャレンジしてみるつもりでいたため、ラスト10キロは勿論ランニングにて参加の予定だったのです。
けれど調整不足とか気持ちの問題とかヤル気の問題とか、あといろんなめぐりあわせによる諸事情のためにハーフマラソンを断念したため、ラスト10キロもウォーキングに変更しました。
年末から「一緒に走ろうね」と言ってくださっていたマラソン大先輩は子犬のような目で
「一緒に走ろうって言ってたのにー。」
としくしくとかわいく嘆いてくれて、ものぐさ太郎の私の胸はものすごーくものすごーく痛んだのでした。

・・・でも、走れなーい。練習ゼロなんだものー!ごめんなさーい!

というわけで、今年は「ごめんなさい」で練習始めです。
・・・やっぱり、幸先よくはないのかも。
でも!
来年こそは、このへなちょこ根性を叩き直してラスト10キロ走ります!
(と、年が明けたばかりで来年の話をしてみます。鬼も大笑いです。)


そのうえ。
今回、いろんな用事が重なってしまい、2016年のこの練習に最初から参加することはかなわず、途中からの参加となりました。
「途中から」というのもおこがましいようなラスト10キロ地点からの参加です。
それでもなんとか参加しよう!とがんばったのはラストに焼きカレーが待っているから、と言っても過言ではありません。
もはや練習の目的をすっかり見失った上での2016年の練習初参加です。

・・・あ、でも参加したのは焼きカレーのためだけではないのです。
なにせこの練習コースには毎年恒例のお楽しみがもうひとつ控えているのです。
それがチームのムードメーカーさんによってふるまわれる珈琲タイム休憩。
ラスト6キロあたりのミニストップで美味しい珈琲を御馳走になり、今年も100キロウォークに参加しようね、という意志を確かめる儀式です。
この珈琲タイムと焼きカレーのために今回の練習はがんばって参加しました。

と、いうことは。
今回の練習ではわたくし、ラスト10キロ地点から参加し、4キロほど歩いたらもう休憩してウォーキング仲間さんがおごってくれた珈琲(私は今年は野菜ジュースを楽しみました。美味しくてあっという間に飲み干しました!)を楽しみ、もう6キロほど歩いたら焼きカレーを食べる、というなんとも楽ちんな、そしてお楽しみ満載の練習で今年のウォーキングを開始し、こりゃ、やっぱり幸先がいいな、と浮かれたのでした。


それにしても。
今回、小倉駅前にてウォーキング仲間さんたちと合流したのですが、みんなのすごくすごく楽しそうな歩きっぷりに、遠目からでも「あの集団だ!」とすぐに見つけることができました。
小学生の遠足みたいなウキウキ感が漂う集団がにこにこと歩いてくる様子を遠くから見て、なんだか私まで心晴れやかになりました。
今回の練習は参加者も18名で、まさに小学校の1クラスに迫る勢い。(私、小学校5、6年の時のクラス人数は24、5名だったもので。)

それだけの人数の人間が縦に長くなったり、みんなでぎゅっとひとかたまりになってわいわい騒いだり、横を歩くメンバが入れ替わったり、たまにひとりで景色を楽しんだり。とにかく自由に楽しく歩いて、学生時代は運動嫌いで休み時間に外に出たことなんかなかった私がしみじみと「歩くの、楽しいなー。外って気持ちいいなー。」と思えたのでした。この気持ちの変化は間違いなくウォーキング仲間さんたちのおかげです。

練習後の焼きカレーも美味しかった!
また食べたいなー。来年までお預けかなー。

とはいえ、課題も山盛りで。
なんと10キロしか歩いていないのに、くったくたに疲れてしまった私は家に帰りついた途端、ばたんきゅーでお休みしました。
この体力のなさっぷりは今年の私の大きな課題です。