のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

ルミネ有楽町開店!

2011年10月28日 19時52分17秒 | 日常生活
ですって。
福岡にいたら、何の興味も示さなかったであろうこのニュースに
本日はなんとなく親近感を抱いております。
行こうと思えば行ける距離にいるってだけなのに。
行ける距離にあったって、開店初日のデパートを訪れる勇気なんて
これっぽっちも持ち合わせてないくせに。

それでも、ルミネ有楽町は私にとって、
「オープンした日に行けたかもしれないところ」
として、思い出深い場所となりました。


・・・どうか閉店という言葉とは無縁で過ごせますように。
ひたすらに経営不振にあえいでいる地元のデパートを間近に見て育っているせいか
百貨店を見かけるたびに
「閉店しませんように。賑わいますように。」
と願う癖がついています。

ホームシック

2011年10月27日 23時42分47秒 | 日常生活
久々の宿泊出張で品川にやって来ました。
到着時刻(18時)の品川は、
「えっと・・・。今から花火大会ですかい?」
と確認したくなるような人の多さでした。
人がたくさん集まる=花火大会(もしくは、どんたく)
という貧困な発想は置いといて。

福岡の中心地でさえ、
人が多すぎますよー!!
と思っていた私には、実に刺激的な光景でした。
仕事帰り風の人たちが福岡の十倍ぐらい
道に溢れ出している交差点の光景に度胆を抜かれました。

・・・どゆこと??


迫力溢れる人の多さを目の当たりにした私は
一泊二日の出張にも関わらず、既に小倉が恋しくてたまりません。
小倉の閑散とした町、どんなによそ見をしながら歩いても
誰にもぶつかることのない小さな道が私の歩く道、歩ける道だわー
という思いを強くしました。

陰口ではない

2011年10月20日 23時28分22秒 | 日常生活
久々の飲み会。
他のビルにわかれた先輩方と久々に再会しての飲み会です。
同じ会社でもビルが分かれてしまうと、ここまで会わないものなんですねー
と感慨にふけりながら、飲み会を開始しました。

とはいえ、同じ会社。
「実は10年前に入社したときに、お世話になったんですよ!
 実に10年ぶりに言葉を交わしますね!」
と懐かしがられたり
「まさかのりぞうくんが他の部署に異動するなんてねぇ。」と驚かれたり
「私もまさか異動するなんて思ってもいませんでした!」と驚き返したり
積もる話も色々とあって、実に楽しい飲み会でした。

そんな中。
私の目の前の席にて、隣の部署の先輩と私の上司が
「俺、この前、のりぞうくんがキレてるところ、初めて見ましたよ。」
「俺、結構、良く見るよ?割に怒るよね?」
「実は、結構、怒ってるらしいですね?」
という話題で盛り上がってました。
「俺はこんな怖いのりぞうくんを見た。」
「私はのりぞうくんがこんなふうに怒ってたってことを聞きました。」
「こわいわー。」
「そっちのがこわいですよー。」


・・・あのー。
話の流れがリアル都市伝説風なんですけど。
そりゃ、ごくごくたまに逆切れすることもありますけど。
怒ったっつーよりは、逆切れしたっていう表現が適切というか。
そんなにしょっちゅう怒ってないよって反論したいというか。
そう!とにかく、私もそっちの話題に入れてくださいなー!!

と、隣の席に座っていた部長と話しながら、切に思いました。
当事者の目の前であっけらかんと噂話をしすぎですよー?!

と、やきもきしていましたが。
お酒の力とはすごいもので、呑み進めるうちにどうでもよくなりました。
どうでもよくなっているうちに、目の前の噂話も
「つまるところ、のりぞうくんは感情のままに動きすぎなんだよね。」
「いつだって直球ストレート勝負一本だよね。」
と、褒めてるんだか、けなしてるんだかよく分からない評価で
話を収束させてくださっていました。
が。
「感情のままに動く」って、褒められてはいなかったな、
それって社会人としてどうなのよ?
と少し酔いがさめてきた今、冷静に話を反芻中。


翻訳結果

2011年10月19日 23時59分21秒 | 日常生活
職場にて「TOEICを申し込まなきゃ!」と自分に喝を入れていたところ
たまたま通り掛かった部長に
「受けるんだったら、ちゃんと勉強しろよー。
横這いの点数なんか報告するなよー?」
とたしなめられました。

べんきょー、ね。べんきょー。
そんな日本語もあったよねーって、久々に思い出したところなんですよねー。
ただ今、べんきょーの仕方鋭意思い出し中。
スタート地点に向かって方向を定めたばかりです。
次の試験までに思い出せるかなー。間に合うかなー。
と、笑ってごまかして(ごまかしきれずに)いると。

「も、いっそ、『今回は絶対に100点アップできる!』って自信がついたら受験すれば?」
というご指摘を受けました。


ぶちょー!
それって!!
「もうTOEICなんか受験しなくてもいいよ」
って、そういう意味ですよね?

スタート地点に向かって、定めたばかりの目標を
早速見失い中。

つづく・・・のか。

2011年10月17日 21時46分00秒 | 日常生活
久々に「試験」なるものを受けてみました。
「試験勉強」なるものにも数年ぶりに着手。
勉強の仕方をすっかり忘れ去っている自分に驚きました。
勉強って・・・どうやってやるんだったっけ?
15年前の私は、どんなふうに受験勉強をしてたんだっけ?
何もかもがすっかり記憶の彼方に飛び去ってしまいましたが。
とりあえず、自己採点の結果、来年4月
同じ試験に再挑戦しなければいけないことが判明したため、
「勉強の仕方」について、「ノートのまとめ方」とか
「暗記の仕方」から地道に思い出していこうと思います。

・・・その前に、TOEICかー。
前回から100点アップが目標です。
でも、本当の目標は、「心折れることなく最後まで問題を解くこと」です。
前回は10問で心が折れちゃったからなー。
あとはひたすらに「マークを塗りつぶす」ことに集中してたからなー。
今回は「最後まで考えて解く」ことを目標にがんばります。


いつから試験勉強にとりかかろうかなー。

2011年9月の読書

2011年10月17日 21時44分43秒 | 読書歴
ノンフィクション多めです。
ノンフィクションになると、途端に読むスピードががくんと落ちます。
頭を使う作業がとことん苦手なのです。

92.TPP亡国論/中野剛志
■内容
TPP(環太平洋経済連携協定)の実態とは。問題点とは。
TPP参加によって、自由貿易で輸出が増える可能性もあるが、デフレの深刻化を招き、雇用の悪化など日本経済の根幹を揺るがしかねない危険性もある。いち早くTPP反対論を展開してきた経済思想家がロジカルに国益を考え、真に戦略的な経済外交を提唱する。

■感想 ☆☆☆
なぜか仕事で「農業」について、調べたりまとめたりする機会に恵まれたため、TPP関連書籍も数冊、読むことができました。読めば読むほど、知れば知るほど、政策というのは難しいものだな、という想いを深めています。どの政策にも「狙い」や「目的」があって、いいほうに転ぶ可能性もあれば、悪い結果を招くこともありうる。当たり前のことながら「未知数」を前に、政策を決めていかねばならない政治家という仕事はやはりとてつもなく大変な職業だな、と思いました。ホントいつも外野で好き勝手なことばかり言って申し訳ない。
この書籍では「TPPの短所」「TPPによって引き起こされる可能性もある危機」が非常に分かりやすく論じられていました。

93.図解ディベート入門~1時間で分かる図解シリーズ/松本道弘
□内容
ディベートを知れば、ぶれない自分の意見が伝えられる。論争・商談・会議で周りの空気に流されなくなる。ディベート入門書の決定版。

□感想 ☆☆☆☆
ひょんなことからディベート研修を企画することになりました。とりあえず、大急ぎで入門書を読みましたが、この入門書は非常にコンパクトに読みやすい形でディベートの特徴をまとめられていて、とてつもなく分かりやすかったです。
ただ、ディベートの概念や特徴を「知る」ことはできたとしても、ディベートを身につけたり、使いこなせたりするようになるわけもなく。まして、ぶれずに自分の意見を伝えられるようにもなりません。ぶれずに自分の意見を伝えられるようになるためには、まず、自分自身が「どう考えて、この意見を支持するのか」「どういった想いで、意見を提案しているのか」自分の意見(考え)をはっきりと把握する必要があります。
・・・使いこなせる気がまったくしません。間違いなく苦手だわ。
ということまでは、この本を読んでしっかり理解できました。お勧めの入門書です。

94.走ることについて語るときに僕の語ること/村上春樹
□内容
1982年秋、『羊をめぐる冒険』を書き上げ、小説家として手ごたえを感じた頃に村上春樹は走り始めた。以来、走ることと書くこと、それらは、村上春樹にあって分かつことのできない事項となっている。アテネでの初めてのフルマラソン、年中行事となったボストン・マラソン、サロマ湖100キロ・マラソン、トライアスロン。走ることについて語りつつ、小説家としてのありようや創作の秘密、そして「僕という人間について正直に」初めて正面から綴った作品。

□感想 ☆☆☆☆☆
走らない、走れない、走ることがまったく好きではない私にとって、走れる人、走ることが好きな人は尊敬の対象です。この作品を読んで「走ること」への憧れは、ますます強くなりました。とはいえ、私が走り始めることは、まず間違いなくありません。人には向き不向きがあり、私は走ることはおろか、努力することすらできない人間なのです。
でも、だからこそ、「走ること」について、その魅力について、押し付けがましくなく、真摯に饒舌に語る村上さんの文章はとても興味深く、先へ先へ読み進めました。自分の足で地面の感覚を確かめながら、「走ること」と「書くこと」の泥臭いきつさと向き合いながら前へ進む村上さんの姿に、清清しい感銘を受けました。

95.幽霊の2/3/ヘレン・マクロイ
□ストーリ
出版社社長の邸宅で開かれたパーティーにて、余興のゲーム「幽霊の2/3」の最中に人気作家エイモス・コットルが毒物を飲んで絶命してしまう。招待客の一人、精神科医のベイジル・ウィリング博士が、関係者から事情を聞いてまわると、次々に意外な事実が明らかになる。作家を取りまく錯綜した人間関係にひそむ謎と毒殺事件の真相は?

□感想 ☆☆☆☆*
復刊リクエスト第1位の本作品。「面白い作品なんですよ!ぜひ復刊して欲しいっ」という評判と作品名のみ、随分前から知っていましたが、かなり長らくの間、翻訳作品から遠ざかっていたため、あまり興味を示していませんでした。本当に久しぶりに新たな外国作品と出会った気がします。出会えてよかった!評判どおり、いえ、評判以上におもしろい作品でした。翻訳作品特有のまだるっこしい感覚とは無縁です。登場人物たちの複雑な人間関係にあっという間に引き込まれます。犯人は一体、誰なのか。誰も彼もが怪しく見える中での真相。探偵小説の面白さってこういうのだったよね!と久々の感覚を楽しみました。久々にエラリー・クイーンや黒後家蜘蛛の会の皆さんたちと再会したくなりました。

96.嘆きのテディベア事件/ジョン・J・ラム
□ストーリ
わたしはブラッドリー・ライオン。元殺人課の刑事だ。テディベア作家の妻と田舎町で暮らしている。今日は妻の晴れ舞台「テディベア・フェスティバル」の日。貴重な「嘆きのテディベア」もオークションに出るらしい。ところが、出発直前に私はわが家の敷地で死体を発見してしまった。私は殺人と判断したが、保安官はなぜか死体を見る前から事故と断定。なんでだ?!

□感想 ☆☆☆*
「幽霊の2/3」があまりにも面白かったので、調子に乗って、外国の推理小説をもう1冊借りてきました。こちらも面白かったです。なんでもこの作品、「テディベア大好き元刑事と愛妻のおしどり探偵シリーズ開幕」の作品だそうで、ふたりとはこれでお別れではなく、再会できそうな予感大。刑事というと、一匹狼で孤独に事件を追いかけるイメージが大きいのですが、この作品では、奥さん大好きな元刑事さんが奥さんや奥さんのお義父様、奥さんのお友達を信頼し、みんなで相談し、協力しあって、事件の真相を追いかけます。ひとりよがりで行動しない主人公が好感度大。2作目も読みたいなー。

97.キケン/有川浩
□ストーリ
成南電気工科大学機械制御研究部。略称「機研」。彼らの巻き起こす、およそ人間の所行とは思えない数々の事件から、周りの学生たち(含 教授たち)は畏怖と慄きをもって、キケン(=危険)と呼び、恐れられていた。これは、彼らの伝説的黄金時代を描いた物語である。

□感想 ☆☆☆☆☆
理系男子バンザイ!と思いました。くだらないことに一生懸命、全精力を傾ける彼らの実にくだらない(でも、清清しく楽しそうな、きらきら輝いている)学生時代をまぶしく思いながら読み進めました。徹頭徹尾、くだらない!でも、とてつもなく楽しそう!こんな男子、いるよねー!と思わず興奮しながら、高校時代を懐かしく思い返しながら読みふけりました。男子たちだけで楽しそうに盛り上がっている彼らがとっても羨ましい。女子の友情は女子の友情で男前だし、それはそれで、かっこよくて素敵なんだけど、男子特有の「友情」と呼ぶには照れ臭いような、関係性のはっきりしない腐れ縁的な友情もかわいらしくて素敵だなー、と思いました。なんてったって、主役の「お店の子」!かわいすぎるよ。反則だよ。特に学祭のエピソードは秀逸。学祭って学生のためのお祭りなんだよね、とあの楽しさを反芻しました。終盤10ページほどの展開(クライマックス)は思わずぐっと胸が熱くなります。

98.見つめあうたび/エロイザ・ジェームズ
□ストーリ
19世紀初頭のロンドン。四人姉妹の次女、アナベルは晴れて社交界にデビューした。スコットランドの貴族の娘であるにもかかわらず、浪費家の父のせいで貧しい生活を強いられてきたアナベルは、必ず裕福なイングランド人と結婚してみせると意気込んでいた。ところが、ひょんな事件からアナベルは、とても裕福とは思えないアードモア伯爵との結婚を決意せざるを得なくなり、彼の故郷、スコットランドへ旅立つ。待ち受ける貧困生活に涙するアナベルだったが、旅をするうち、いつしか伯爵に心惹かれ、本当の自分に気づいていく。

□感想 ☆☆☆
秋だよー!久々に甘々の恋愛小説が読みたいよー!と思って手に取ったライムブックス。おそらくハーレクィンロマンスと同系統の作品だと思われます。出版社が異なるだけ??今までなんとなく面映くて手に取れなかった作品群ですが、カバーがおとなしめだったため、思い切って借りてみました。
すごい!徹底的に!最初から最後まで!オンナノコの夢と希望でいっぱいです。妄想力高めの女子だったら楽しめること間違いなし。勿論、私は楽しみました。・・・でも、その一方で女性を対象にしていると思われるこの小説のあまりのアダルトっぷりに少し、いえ、かなり驚きました。いろんな意味ですごすぎる。あまりにすごすぎて、バスの中では読めませんでした。隣近所の方々に覗き込まれたら(私はよく周囲の方がどんな本を読んでいるか気になって、さりげなく覗き込みます。)私、恥ずかしすぎて立ち直れない・・・。そんな本です。とりあえず四人姉妹がヒロインのこのシリーズ。すべて読み通すつもりです。

99.女優 岡田茉莉子/岡田茉莉子
□内容
父は夭逝した美男俳優・岡田時彦。名付け親は谷崎潤一郎。デビューは成瀬巳喜男作品。その後も小津安二郎、木下恵介ら巨匠に愛され、出演100本記念作品『秋津温泉』以後は、夫・吉田喜重作品の女神として輝きつづける女優、岡田茉莉子。戦後日本映画史を力強く生きぬいたひとりの女性の終わりなき物語。映画にささげたこれまでの人生を自らの筆で回顧する。

□感想 ☆☆☆
日本映画史として、非常に興味深く面白い作品でした。昭和の名作をまとめて見返したい、小津作品を制覇したい、そんな気持ちに駆られました。また、映画黄金期を生きた映画人たちの映画にかける情熱や作品への誇りが強く伝わってくる作品でした。昭和初期の「芸能界」は、本当に「特別な人たち」が集まっている別世界だったのだ、ということをしみじみと感じました。彼らの静かな情熱や気品に背筋が正されます。
ただ・・・「自伝」というところがひっかかるかな。よくも悪くも自意識過剰で、全体的に「自分」が溢れすぎています。「自伝」とはいえ、自分に陶酔しすぎているというか。このくらい自我が確立している人だからこそ、長年、芸能界という場所で第一線にい続けることができたんだろうな、と思いました。
100.日本経済こうすれば復興する/竹中平蔵
□内容
この史上最大の試練で、いま日本は何をすべきか。危機の本質を正しく認識すれば、必ず道は開ける。日本復活を妨害する30の「大ウソ」を見抜き、経済再生のための道筋を明らかにする。

□感想 ☆*
最近の新書というものをまったく読んだことがなかったため、大事だと作者が協調したいところを太字で強調したり、目次を読んだだけで内容がかなり予測できてしまったりする本書のつくりに押し付けがましさを感じて怒っていたら、それだけで疲れ果ててしまいました。友人に「馬鹿にされてる気がするんだよー。」と訴えたところ、「最近の新書はそういうつくりなんだよ。」と穏やかに諭されました。
そんなわけで「なんか苦手・・・」という先入観ありきで読み進めた本です。マイナスの先入観で読み進めましたが、内容自体は非常に分かりやすい言葉を選び、理解しやすい説明でした。今まで賛成しかねる・・と思っていた政策の「本来の狙い」も知ることができ、多様な視点で物事を見ることの重要性を改めて感じました。
ただね、小泉政権時代の自分たちの政策がいかに正しかったか、いかに先を見据えていたか、という説明にページを割きすぎているんじゃないかな、と思いました。また現在の民主党政権への批判ばかりで、そのあたりも疲れました。できれば、批判ではなく、現在の民主党政権の「ここは評価できるのにね。ここはみんなで協力できればいいよね。」というようなことも冷静、かつ客観的な視点を持って論じてくれれば、こんなに疲れなかったんじゃないかなー、と思うのです。そういうふうに政治家さんたちがお互いのよいところを認め合えるような姿勢を見せてくれたら、すごくすごく嬉しいのにな。

おひさま

2011年10月14日 23時32分02秒 | テレビ鑑賞
□おひさま
□脚本:岡田恵和
□NHK朝ドラ(8:00~8:15)
□出演
井上真央、高良健吾、満島ひかり、マイコ、串田和美、樋口可南子、白川由美
寺脇康文、原田知世、田中圭、永山絢斗、渡辺美佐子、柄本時生、
伊藤歩、渡辺えり、斉藤由貴、若尾文子、黒柳徹子、司葉子、犬塚弘

□感想 ☆☆☆☆☆
NHKさんのドラマは基本「好き」ですが、その中でも朝ドラは特に大好きです。毎回毎回、とりあえず最初の一週間はチェックします。ただ、大好きとは言いながらも、当たりはずれが大きいドラマ枠だなと思うこともしばしば。どの作品も見ているわけではありません。1回15分とコンパクトではあっても、毎日放送となると意外と録画は大変で、途中挫折もしばしば。・・・というより、かなり多く、最後まで見続けることができるのは1作品おきぐらい、という不熱心なファンです。
そんな中で今回の朝ドラ「おひさま」。大好きな脚本家、岡田さんとあって、始まる前から「絶対に面白いはず!」とわくわくしていましたが、予想通り、最後の最後まで陽子たちと一緒に楽しい時間を過ごすことができました。どの登場人物もみんな嫌味がなくて清清しく、見ているだけで背筋が正されるような佇まいの方ばかりでした。

時代背景は激動の昭和初期。15年戦争が始まり、ヒロインは「先生」として戦争に加担し、終戦後に自分たちの罪深さに気付きます。泣きながら教科書を墨で塗りつぶさせ、「ごめんね」と子どもたちに謝るヒロイン。そういったシリアスな場面を要所要所で織り込みながらも基本的には牧歌的な雰囲気の漂うドラマでした。大きな戦争(大きく、かつ長い長い戦争)があった大変な時代。けれど、ヒロインはいつも明るく笑顔で過ごしています。戦争だからこそ、の苦労話でもなく、ヒロインに特別何かドラマチックな出来事が起こるわけでもなく。働いて、お見合い結婚をし、子どもを産んで育てて、かつての教え子たちを見守って、舅姑に仕えて、嫁ぎ先の蕎麦屋さんを守り立てて。毎日を誠実に着実に歩むヒロインの姿が印象的でした。
ヒロインだけでなく、出てくる女性がみんな強くたくましくいさましく、清清しい女性ばかりでした。ヒロインの無二の親友、奔放で曲がったことが大嫌いで情にもろい育子と頭が良くて育ちがよく、けれど家柄や父親の財力に頼ることなく自分の力で生き抜こうとするお嬢様の満知子。さばさばと明るく、思ったことを思ったままに言っているように見せかけながらも、周囲への気配りを忘れずに繊細に家族を愛し、支え続ける姑(お義母さん)。華族の末裔として気高く誇りを持って凛とした姿勢で生き続ける祖母。ヒロインたちを母親のように見守り続ける商店街の飴屋の奥さん。自分たちの仕事に誇りを持って生きる夏子先生に裁縫の先生。主要登場人物たちから脇役まで、どの女性も魅力的で、脚本家さんが隅々にまで気を配り、愛情を注いでいる姿が透けて見えるようなドラマでした。

半年間という長い長いドラマなので心に残った場面、科白はいくつもあります。
まず、戦争ももうすぐ終わるという頃に、赤紙が来て召集された中村先生が旅立っていく場面。

子供達に私は、日本男児(にっぽんだんじ)として、小国民として、いつでも死ぬ覚悟をしろと言ってきただいね。お国のために死ねるということはなんと幸せで、誇り高きことであることかと、そう言ってきただいね。
そんだから、私が逃げるわけにも、泣くわけにもいかねぇ。笑って、胸張って行かねぇとね。子供達に申し訳がたたねぇ。これでも一応先生だったわけだから。子供達にウソをつくわけにはいかねぇ。そんだから、中村は喜んで・・・死んできます。そうすれば私は、先生として死んでいけるだいね。


ずっと国が求める教師像を積極的に担ってきた彼が最後に見せた人間らしさは、彼には彼の理想があったし、彼は彼が思う「よいこと」を教え子たちに伝えてきたのであって、子どもたちをいじめたりしごいたりしていたわけではないのだということが伝わってくる哀しい場面でした。よかれと思ってしたことすら時代にゆがめられてしまう哀しさ。その中でも、彼なりの正義を貫く姿。「いい人」ではなかったけれど、「悪い人」でもなかった。私と同じように時代に流されている普通の人間だったんだな、ということが伝わってくる印象的な場面でした。

次に印象的だったのは、終戦直後、心ならずも戦争に加担してしまった自分を責め、このまま教師を続けてもいいのか思い悩むヒロインに恩師がかけた言葉。

日本は神の国だ。決して負けることはない。国のために喜んで命を差し出す人間になれと教え続けてきた。でも戦争に負けて世の中が変わった、教えることも変わった、だからと言って自分が、今までのことがなかったことのようにコロッと変わるなんて無責任なんじゃないか・・・・。確かにそれって辛いよね。とっても。でも私は辞めないわ、教師の仕事を絶対に。責任があるもの、私には。だから逃げない。責任を感じてるなら胸を張りなさい。あなたはいつだって子供たちのほうを見て、子供たちのことを考えていた。それは私が一番良くわかってる。私達のように世界や社会のことを何も知らずに泣かされてしまう人間を作らないために頑張ればいい。それが私たちの仕事でしょ。


特に最後の一言は、「教師」だけでなく「親」としての役目、「大人」として周囲の子どもたちと関わるときに忘れてはいけない姿勢だな、と強く強くおもいました。

そして、終戦を経て戻ってきた次兄、茂樹が「死ぬべきだったのは(長兄ではなく)私だったんです。生きて戻ってきてしまってすみません。」と泣きながら謝る場面で、普段は穏やかな父親が声を荒げる場面。

死ぬべき人間なんていない。お前の命は、お前だけのものじゃない。私のものでもある。陽子のものでもある。春樹のものでもある。

見ながら、このドラマは本当にタイミングよく「今」と重なっているなぁと思うことがしばしばでした。震災直後だからこそ、影響を受けた部分は大きいと思うけれど、この時代を乗り越えてきた人たちの言葉だからこそ、胸に響くことは多かったように思います。
私が半年間の中でもっとも心に残って、何度も何度も思い返したのはヒロイン、陽子の祖母の言葉でした。

苦労の重さは比較して決めるものではありません。よその人に比べ自分のつらさや大変さはたいしたことはないんだなんて思う必要はありません。あなたは大変な思いをした、つらかった、哀しかった、それだけでいい。だれかと比べる必要なんてない。

大丈夫ですよ、東京は。あの大震災からちゃんと復興したんですから。しかも前よりも立派な街になって、生まれ変わったんですもの。東京だけでなく、日本も大丈夫ですよ。そんなヤワな国ではありません。私達の国は。


まさにこの時代を乗り越えてきたこの年代の女優さんが言うからこそ、深みや重みのある科白だな、と思いました。渡辺さんの凛とした佇まいで言われたからこその迫力に満ち溢れていました。

歴代朝ドラの中でも5本の指に入るぐらい、とにかく大好きなドラマでした。最終回、年を重ねた三人娘が元気に集う姿を見て感動してしまうぐらい、感情移入をして見入ってました。ヒロインたちが年を重ねて元気に笑いあっている姿を見ているだけで、こんなに元気をもらえるなんて思ってもいなかったな。またね、年を重ねた育子を演じられた黒柳徹子さんがとてつもなく育子生き写しで!!すごい!育子だ!!ステキすぎる!!と涙ぐみながら心から感動しました。元気な女性たちにとてつもなく励まされたな。
「女性たちよ!よき人生を!」
この言葉も大好きでした。しばらくは私の座右の銘です。

IS~男でも女でもない性~

2011年10月12日 22時58分31秒 | テレビ鑑賞
□IS~男でも女でもない性~
□月曜夜22時日本テレビ放送
□出演
 福田沙紀、剛力彩芽、高橋ジョージ、南果歩、丘みつ子
 西田尚美、西村雅彦、井上正大、入江甚儀
□お気に入り度 夏クール4位/6作品
□感想 ☆☆*
「IS」という存在を今回、このドラマを見て初めて知りました。
ISとは「インターセクシュアル (intersexual) 」の略。
「半陰陽」とも言われており、遺伝子、染色体、生殖器などの一部、
または全てが非典型的であり、身体的な性別を男性や女性として
単純には分類できない状態の人たちを指すそうです。
このドラマではそういった身体的特徴を持つふたりの少女を中心に
物語が進みます。「少女」といっても、ふたりは男性や女性として
単純には分類できない状態で、ヒロインのひとり、ハルは
男性として育ってきたにも関わらず、突如、心身の女性化が進み始めたため
「少女」として高校に入学することになった「女の子」になることを選択したばかり。
もうひとりのヒロイン、美和子は母親によって無理矢理
「女性」として生きることを強要され続け、心身のバランスを崩しています。

もうひたすらに「なるほど・・・」と思うことばかりだったこのドラマ。
普段、ドラマを見る際は、登場人物の誰かに共感したり、
心を寄せたりしながら見ることが多いのですが、
このドラマばかりは、そういう近い位置での鑑賞ではなく
ひたすらに「こういうことがあるんだな」「こういう人たちがいるんだな」
と「知る」ためのドラマでした。
その中で私がもっとも心を寄せて見ていたのは
自分の子どもをまるごと受け入れることができず、
無理矢理、「女性」であることを強要し続け、そのことによって
自分も苦しみ続けている美和子の母親でした。
もし、私が「IS」という存在を知らずに子どもを生んで、
生まれたその子が「IS」だったら。
たとえ「IS」という存在を知っていたとしても。
私はハルの両親や祖母のようにフラットな状態で
わが子を人間としてまるごと受け入れられるのかな、と考えると
まったく自信がなく。きっと美和子の母親のように
「普通」にこだわってしまうだろうし、
「それがあなたの幸せなんだから」と決め付けてしまうんじゃないかな。
と思いながら見ていました。
私は狭い世界で生きて来ていて、「幸せ」も「普通」も
自分の想像力の範囲内でしか考えられないでいる。
だからこそ、「知らない」が故に、「愛情」故に
わが子を傷つけて苦しめてしまう美和子の母親が
私にとってはもっとも身近な存在でした。

「知る」こと、お互いに「知り合う」ことから
「親しくなる」ことって始まるんだろうな、と思える
清清しいドラマでした。
けれど、「IS」である、ないに関わらず
親しいからこそ、家族だからこそ、「分かり合う」ことっていうのは
すごくすごく難しいことなのかもしれないな、とも思えたドラマでした。

花ざかりの君たちへ2011

2011年10月11日 20時41分51秒 | テレビ鑑賞
□花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011
□日曜夜21時フジテレビ放送
□出演
 前田敦子、中村蒼、三浦翔平、桐山漣、満島真之介、徳山秀典、
 山田親太朗、柳下大、西井幸人、斎藤工、渡辺いっけい、石丸謙二郎
 柏木由紀、市川美織、岩佐真悠子、若村麻由美、鶴見辰吾
□お気に入り度 夏クール5位/6作品
□感想 ☆
リメイクを知った瞬間、「なんで?!だめだめだめ!まだ早すぎますよー!!」
と思わず妹さんにメールを打ったドラマ。衝撃がおっきかったんです。
でもって、「Q10」を見て以来、前田さんのことを応援していた私は
「絶対、視聴率よくないから、応援してあげなきゃ!!」
という気持ちにさせられました。
「Q10」の前田さんは本当にかわいかったのよー!
普段、歌番組で見ていても、前田さんは生き方や見せ方が不器用そうで
「応援してあげなきゃ」という気持ちにさせられるのです。
なんだかネガティブオーラが強すぎるところとか、アンチさんが多いところとかも
「守ってあげなきゃ」という気持ちにさせられるというか。

そんなこんなで見守ってました。イケパラ。
うん、予想通りだったな。
なんで、前作からこんなに早くにリメイクが決まっちゃったかな。
なんで、企画段階で誰も止めてあげられなかったのかな。
「出演者が地味。」とか「堀北さんほどの人気は前田さんにない」とか
色々と言われていて、芸能人って大変だなー、と心底思いました、。
かわいそうすぎるというか、残り続けるのが大変な業界と言うか。
絶対に出演陣の問題以前に企画や脚本の問題だと思うのに。

でも、久々に友人と見るドラマが重なったため、
感想をメールで送りあえて非常に楽しかったです。
この友人とはなぜか「面白いドラマ」や「好きなドラマ」の話題ではなく
「(いろんな意味で)オモシロイドラマ」や
「突っ込まずにはいられないドラマ」の話題で盛り上がるのです。
今回も大いに盛り上がりました。
そして、友人と「殿方の趣味がまったくかぶらないこと」を
改めて確認しあいました。もう何度も何度も確認してるけどさ。
本当にまったくかぶらないよねー、と感嘆。
私は、霊感ボーイを演じられていた柳下さんが大好きでした。
おそらく役が好みだったっていうところが大きく影響してはいるのですが。
男子新体操部を舞台に繰り広げられた「タンブリング」のときには
まったくかっこいいなんて思ったことなかったのに。
今回の萱島役は、ひたすらにかっこいい!と眼が釘付けでした。
奥ゆかしい優しさがとても素敵な役柄でした。

でもって、一応、今回のヒーロー、中村蒼くん。
・・・「クールな男の子」はイメージと違いすぎるなー、
「かわいい男の子」「優等生の男の子」の役のときのほうが
イキイキとしていて、かっこよく見えるなー、と思いながら見ていました。
一番最初に見かけたドラマでの役がとっても好みだった上に
福岡市出身ということで、それ以来、ずっと応援している子だっていうのに。
でもなー。今回の役はやっぱり無理があったかなー。

終盤、前作にも出演していた岩佐真悠子さんが
前作同様「ひばりさま」として出ていて、
やっぱりこの人ってば華やかだなー、と羨ましく眺めていました。
きっつい役を演じたかと思うと、
あほみたいにテンション高い役(ひばりさま)で見かけて、
かと思えば、どうしようもない母親役で土曜9時に見かけたり
いろんな役で見かけることができて嬉しいな。

うーん。
やっぱり「なんで今、リメイクしちゃったんだろう。」
という気持ちがぬぐえません。
前田さんの次の作品を楽しみに、心待ちにします。