
30代後継者の園地(福島県玉川村)にて
昨日は、仕事を一旦休止して、福島県玉川村までキュウリ栽培農家の圃場を視察させていただきました。「先進地視察研修」…まぁ、どこぞの議会議員の先生方のように、物見遊山と慰労を兼ねて(多額の税金を使ってね^^;)ただただ見て来ました(視察研修報告書は事務局職員に書かせてね^^;)などという不埒な視察研修と違って、『オラだの農協キュウリ部会』の研修参加者は実に真剣であります。(一人だけ、不埒な部会員が混じっていますけれど^^;)
「おやじぃ」だって分かったようなことを書いておりますが、技術面や知識は『ペーパードライバー』のようなものであり、合理的な潅水設備や仕立て方を実際に拝見して、知識と技術を確かなものにしていく…どこまでも勉強は続くのであります。特に「夏秋キュウリ」は、夏の酷暑を乗り越え、朝から夜まで休み無しに働かさせられる作物だから現役バリバリの若手(40歳代)が多い部会であります。昨日視察させていただいた園地も玉川村で一二を争う若手の就農者であり、昨年の反収実績600万円(経営上では1,300万円)の売り上げを達成している若者たちであります。(オラだの農協の収穫目標は反収300万円の売上目標だから、まだまだ甘いということになります。)若い分だけ、失敗の危険性もありますが、実績を残していますからね、年長者だからといって技術の無い者は下座に控えていなければいけないのよ(笑)
「何しったなや~?(何をやっているの?)」
なんて、貴女は気軽に人の畑に入っていませんか?靴底の土からキュウリの「病原菌」を持ち込まないように、さらに、持ち帰らないように靴の上にシューズカバーを着けております。「鳥インフルエンザ」の防護服とまでは行きませんけれど慎重にね^^;
さて、長男『ポン太郎くん』とともに、『おやじぃ』の指導する栽培方法に間違ったところがないか確認していきます。「一本仕立て」「二本仕立て」「栽培品種の特性」と微妙な違いはありますが、基本の抑えどころは今のところ間違ってはいないようです。液肥の使い方、それぞれの経験(場合によっては栽培歴5年であっても)を交換していく姿は見ていて清々しい。まだまだ伸びしろのある若者たちって良いよねぇ…技術の研鑽、勉強ってこういうもんだよなぁ…なんて改めて感じておりますよ。一方の『おやじぃ』はと言うと…
ああ、ビーチパラソル差して晩酌^^;
子育てのためのお金を稼がなければ…などという切実感がないから、働いていてもどこか気が抜けている^^;(ただ、長男『ポン太郎くん』が自立していくための手段として、今はキュウリを選んだのだから、『ポン太郎くん』自身が考え、動かなければいけないのよ。)
一度、亡きお袋に言われたなぁ…「仕事、仕事とお前は出世しか頭に無いのか?子どもたちの勉強も見てやれ…」なんてなぁ…「馬を水辺まで連れて行くことは出来ても、喉の渇いていない馬に水を飲ませることは出来ない。喉に渇きを覚えたら必ず水を飲む。そして、子どもたちは渇いたスポンジのように、一旦吸収し始めると大量の水(知識)を吸い込むはずである。」なんてなぁ…長女と二女は確かにそうだったもの。(ということは、長男『ポン太郎くん』は、まだ喉が渇いていないのだよ(笑))
「安達太良山」の山頂は今日も見えない^^;
「分け入っても 分け入っても 青い山(山頭火)」…技術力というものは、一日二日の研修で何とかなるものじゃぁ無いのよ。見て、聞いて、実行して、感じて培われていくものであるから、言われた通りにやっているようじゃマダマダだね。(偉そうに^^;)
帰路で眺めた「安達太良山」の山頂が見えないように、遠くから眺めても見えず、分け入ってもなおさら見えなくなってしまう…そうそう、昨日は米の集荷業者さんから電話がありましてね、今年の米の「前渡金」が、予約数量1俵あたり1万円に決まりました(昨年は3,000円)ですと…令和7年産米を集荷するために業者さんもあの手この手の作戦を繰り広げなければいけないようでありますが、その資金調達も大変だろうねぇ…。ということはですよ、今年も米価は政府が考えるほど下がらないに違いない…次にやってくるのは、輸入量の拡大と食用米の供給過剰による再来年以降の値下がりかなぁ?小規模農家は、これで完全に干されてしまうに違いない。『お百姓さん』だって、考えなければいけない…生き残っていくための戦略を。福島県玉川村も山間地農業で、決して恵まれた圃場条件では無かったようである。条件が悪いからこそ、その地に合った作物を求めた結果が「夏秋キュウリ」だったのかも知れない。少なくとも生き残るための若者たちの「意気込み」は『ポン太郎くん』にも伝わってくれれば研修の成果と言えるのですけれどね(笑)
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