goo blog サービス終了のお知らせ 

その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

だんごの木(小正月)

2020-01-16 04:41:40 | 転職

いつもの年なら石灯篭は雪の下…

朝起きて、『第2サティアン』に出勤しようと玄関を出たら、久し振りの小雪…毎年、自然石で出来た灯篭は、雪の重みで押し倒されているのでありますが、今年は薄らと雪化粧。なかなかの風情であります。一番上は「蔵王石?」二段、三段めは、石臼を重ねたものであり、一番下の四角い石は、昔、家屋の土台石として使われた地元の「高畠石」であります。庭づくりなんて興味はありませんが、今は亡き親父が何処からともなく手に入れて積み上げた代物でありますよ。
小雪…小雪…そうそう、長女が生まれた日は、丁度小雪が舞っておりました。本来なら小正月の15日が予定日でしたが、低体重児との診断で、心音も弱くなり始め1ヶ月早く、帝王切開で生まれました。ひ弱な「卯年生まれ」よりは「剛(五黄)の寅」で元気に育つ…などと、何の根拠もない理屈を語りながら、初孫の誕生を喜んでおりました。
そして「だんごの木」…山形では「みずき」の木に団子や「ふなせんべい」を付けた「だんごの木」を小正月に飾って、五穀豊穣を祈ったものであります。親父の還暦と孫の誕生を祝って、久し振りに「だんごの木」を飾ったものの、いつまでも片付けないものだから、落ちた「ふなせんべい」をハイハイし始めた娘が食べてしまった…結果、着色料たっぷりの「ふなせんべい」は彼女のオシッコを緑色に変え、おむつ交換をしていたお袋が悲鳴を上げましたっけ(笑)
障がいが残るかも知れませんと事前説明を受けた私は、ふと外の景色を見て「小雪ちゃん」という名前にしようかなどと感傷に浸っていた記憶がある。今では、オッカーよりも口煩い小姑になっておりますけれど^^;


『おやじぃ』の歌に耐えられませんと席を立つ

そんな1月15日にまつわる思い出…あの時「だんごの木」を飾ったのは、親父が還暦の年だった。巡り巡って、いつの間にか私が還暦の年を迎える今年、晩ご飯の食卓で「だんごの木を飾ろうか?」と提案する『おやじぃ』だが、誰ひとり賛同する者はおりません^^; 「ポン太郎君!明日、だんごの木を取りに山に行くか?」唖然とする家族一同。
「あのねぇ『だんごの木』として飾り付けをする「だんごの木」という枝の赤い木があるの。そして「だんごの木」には雄と雌があるんだよ。なぁ、とうちゃん!」と、正月から我が家で静養する義父に同意を求めると「うんうん。」と頷く義父。しかし、我が家族は一同ポカーンとしている。小正月は『女の正月』…餅を搗いて「だんごの木」を飾ったものなのだよなんて言ったって、そんなの関係ねぇ!の状態でありますなぁ^^;
親父は60にして孫に恵まれましたが、『おやじぃ』は60にして『子猫ちゃんず♂♀』が、孫のようなものですなぁ。男磨きの旅に出て、夜に餌を食べにしか帰らない『クロ♂』を心配する姉の『シロ♀』…彼女を励まそうと古いギターを取り出して、昔のフォークソングを歌ったら、迷惑そうに外に出て行ってしまいました。『おやじぃ』の無駄な元気は、家族にとっては迷惑千万なようでありますよ^^;

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする