ある春の日、怠けの者の南風は…
「南風は野原にたたずむ黄色い髪の少女に恋いをしました。毎日夢中になって彼女を見つめ続けましたが、少女はいつの間にか白髪の老婆になってしまいました。南風が悲しみのあまり大きなため息をつくと、白髪の老婆もどこかへ消えてしまいました。」(タンポポと南風の物語より)
今日の『夢屋国王』のブログは、乙女チックなタッチで始まります。まつ毛の長い『夢屋少年』は、女の子みたいだと近所のオバちゃんに褒められたものですが、母方の叔母は、「お前は子ども(赤ちゃん)の頃、真っ黒で皺くちゃでミダグナシ(醜い)だった。」と辛辣な言葉を投げつけるのであります。しかし、容姿は叔母さんの中では一番で、80歳を過ぎた今でも美しく歳を重ねている。お口は益々悪くなって行くけれど^^;
ご近所のパーマ屋の「タナちゃん」…さくらの心は通じない。
国王が朝から田起こしで忙しく働いているというのに、我が家の大女優『柴犬コウ(本名:さくら)』は、お散歩コースで大のお気に入りの『タナちゃん(タマナシ属♂)』に夢中であります。国王が見るにガラス越しの恋は、『さくら』の一方的な思い入れであり、『タナちゃん』は迷惑顔にしか見えないのでありますが…。しかし、恋は、初めから両想いなどということは稀なのでありますから、こうして通いつめている内に『タナちゃん』も意識してくれるかも知れない。(『夢屋国王』が克つて、オッカーで諦めたように…^^;)
しかし、お相手は『タマナシ属♂ネコ』でありますから、所詮、叶わぬ恋であることに『さくら』もいつの日か気づくことでしょう。南風が大きなため息をついたように…。
連休だというのにお百姓さんは働く。従業員『Т君』に強制労働を命じながら、法事で遅れた分を取り戻すのに必死であります。本当は趣味の園芸、『夢屋農園実験圃場』だったはずなのですが、いつの間にやら独立採算が取れることを目指し始めるから厄介なのでありまして、野や山は春の味覚で一杯なのに、山歩きさえ出来ません。これまた『叶わぬ夢』でありましょうか^^;