一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

『2014年 私が選んだ日本酒10酒』  12/31(大晦日)

2014年12月31日 23時55分55秒 | みんな~愛『酒』てるかい

 ( 日本酒 「酔小」) 

※画像は日本酒のイメージとして使用、残念ながらこの中には私の10酒は入っていませんでした。

 

 

■2014/12/31(水) 快晴~曇~雨

 

今年も残すところ、わずかな時を残すだけとなった。思えば、今年もたくさんの日本酒、そして日本酒を愛する人たちと出会うことができた。 知らなければ知らなくても生きていける日本酒だけど 知れば楽しいし、嬉しい。食事と同じように身近に感じてくれる人が、一人でも増えてくれればいい。その楽しさや嬉しさが原動力になって人にも伝えたくなる。 

毎年大晦日に「私の日本酒10選」を書き残しているが、これは人に知らせるという気持ちは毛頭なく、数年経ったときに 自分が振り返る標(しるべ)とするためにというのが大きな目的。

大晦日にその年飲んだ日本酒の中から十選を書き残すことにしているが、私のブログを読んでいる人からは、今年も書いてくれるんですよね と半ば催促されていることも否めない。

自分自身のお酒の好みが変わっていないか、あるいは造りが変わってきていないか、突如新星のようにに現れる銘柄があったりするから日本酒はやめられない・・・

正味三十酒にしないと書ききれないほど 席が足りず地元奈良の酒(二酒)を外した。あくまで個人の好み、他の人にとって参考になるとは思わないし、意見を求めるものでもない。

 

 

2013年(昨年)の十酒

http://blog.goo.ne.jp/yumeichimonji/e/9226844c2b377139d4beb8f6df028923

 

 

▼『2014年私が選ぶ十酒』  対象は、純米/純米吟醸   ※純米大吟醸は含まず

次点     百十郎 (長野)

第10酒   天遊琳 (三重)

第 9酒    富久長・八反草 (広島)  

第 8酒    若波    (福岡)

第 7酒        十九  (長野)

第 6酒    羽根屋  (富山)

第 5酒     屋守 ・八反錦    (東京)

第 4酒     若竹屋「渓」 (福岡)  

第 3酒    写楽「細雪」   (福島)  

第 2酒    白瀑  (秋田)

第 1酒    義侠・山田錦特別栽培米  (愛知)           

 

それぞれのコメントは都度書いてきたので割愛したい。 「今年もまた義侠ですか?」と思われた人に対しての説明は、「無人島に持っていきたい日本酒は何ですか?」 と聞かれたら、私は今年もやはり「義侠」だったからだ。

それは美味い・まずいという単なる直線的な評価ではない。 義侠の山田社長の言葉をお借りすれば「うまい酒は世の中にいくらでもある。大事なのは、作り手がどんな酒をつくりたいか」 そんな作り手の気持ちが伝わる酒が好きだ。

私は日本酒は、飲み物というより作品だと思っている。作品と書いて映画の話を引っ張ってくるのも何だが、

「八甲田山」で自分の足跡が消えるまで雪の中に数時間立ち、 「幸せの黄色いハンカチ」で、出所してビール・ラーメン・かつ丼を食べるシーン撮影の為、二日間の飲み食い抜いて撮影に臨んだ高倉 健。 撮影に対してストイックなまでに追い込んでいた。 

きっと高倉 健の心に演技をしようと思って臨んだ撮影などなかったのではないだろうか。 人間としてどう行動するか そんな哲学めいた思いが、振り返るたびに感じれる。 最後の作品「あなたへ」などは、高倉 健の地そのものではなかろうかと思う程・・・

決して派手な俳優ではないけれど その一挙手一投足に今見返しても意味があり味わいが感じられる。 その存在感が、高倉健を高倉健たらしめていると思う。 そんな存在感に似た感じが「義侠」にはあるんだ。

ともすれば筋を通さなくても生きていける世の中。 「最高の山田錦で山田錦の味わいを存分に引き出す。」そんな酒があることに意味を感じ喜びを感じている人間が、少なくてもここに一人いる。

来年も日本酒、そして日本酒を愛する人たちとの素敵な出会いがあると嬉しい。

 

http://blog.with2.net/link.php?1601745

(寅)

 



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