一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

「玉川」 今夜はこの酒

2010年03月28日 23時42分40秒 | みんな~愛『酒』てるかい
( 玉川「木下酒造」 京丹後市 ) 2010.3.28(日) 曇~晴~夜雨


土曜日に行きつけの酒店「エポック新庄店」に寄って
日本酒をゆっくり見ていた。
丁度書店で次に読む本を取り出しては、斜め読みして
適当な物を選ぶのとよく似ている。

そう考えると酒も本も私にとっては、形は違えど体に入れば
同じ栄養分みたいな物なのかもしれない。

で、そこの酒店の兄さん(といっても私より若く経営者一族)が、
日本酒を見ていっている私に寄ってきて
「今度新しく新潟の蔵とも直で取引できそうです。」
と話しかけてきた。
結構、少しだが彼とはお酒の話を良くする。 

「へぇ~ 銘柄が増えるってそれは嬉しいな」と応えた。

すると彼は「実はこの前、『新潟酒の陣』に行ってきまして・・」と
携帯に撮り貯めした写真を見せてくれた。

「あの、伝説の新潟酒の陣に行ったなんて、なんと
うらやましい。 1500円で100近い蔵の酒が二日間
湯呑みみたいな杯持って飲み放題だよな・・・」
たぶん日本酒のお祭りとしては、日本一の規模のはず。

「鶴の友」「〆張鶴」「八海山」「久保田」かつて
新潟で味わった酒の名前が、その兄さんめがけ出てきた。
でもそんなんじゃ済まない。
100近い蔵だからとてつもなく凄い。二日間でもいったい
何分の一を口にできるのだろう?

その日買ったのは、新潟の酒ではない。日本にただ一人存在する
外国人(イギリス)杜氏、フィリップ・ハーバー氏が作る京丹後の酒。

イギリスの名門オックスフォードを出て、日本で英語を教えていて、
飲みが嵩じて、日本酒に惚れて、「梅乃宿」に蔵人として入門。
そして難関の「杜氏」の試験に合格。

日本でただ一人存在するイギリス人杜氏の作る酒「玉川」は、
日本人が作る酒以上に旨いとの評判。

今年の関西の匠として最初のインタビューもされて、ハーバー氏の
日本語の上手さにも舌を巻いてしまった。

今夜は、きっとこの酒に舌を巻いてしまうだろう。
(寅)


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