一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

こどもの日になるとつい思いを馳せてしまう おとなの飲み物についてのモノローグ  5/5

2016年05月05日 00時55分55秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 夏のイタリアンに合わせる日本酒夏酒案  トラットリア「G mercato」 )

 

■2016/5/5(木)

5月5日 端午の節句 こどもの日 暦の上で季節は夏入り 菖蒲湯の日 そして大人は菖蒲酒 GO! GO!と語呂が良く、天気も毎年良くて 鯉が青空を泳ぐ日 1年の中でも指折りにポジティブイメージな日がこの日。 そういえば、この日にGiantsの背番号55 松井秀喜がタイガース相手に良く打っていたことを思い出す。 

こどもの日は、遠くなりにけりでも 男性の大半は童心を忘れないものだと私は思っている。 京都に新しくできた鉄道博物館にそしてその隣の水族館もいいかな~とか思っていたら ニュース画像でたくさんの人だかり行列を観せられて、即刻諦めた。

思えば大人になってこどもからの脱皮だと感じた喜びの一つが、お酒が飲めることだった。 正味お酒との正しいお付き合いは、社会人になってからだが、社会人になってすぐに ウイスキーにはまった。 スコッチ・アイリッシュ・カナディアンそしてバーボン。 当時サントリー直営のスコッチバンクなる店舗に アイリッシュやバーボンをキープし、真鍮のキーを片手に良く飲みに通っていた。 当時は、ジョニーウォーカーが全盛で、私などはそのウイスキーのどこが美味しいのかまるで理解できなかった。

色々呑んだ。スコッチなら「シーバスリーガル12」、バーボンなら「メーカーズマーク」、アイリッシュなら「タラモアデュー」を好んだ。 その後、焼酎にもかなり傾倒したことがあり、好んで飲んだのは「耶馬美人」あとは馬刺しの時に熊本の「峰の露」だった。

そうして社会人を5年ほど経過したころ 取引先から日本酒の店に誘われた。 その時初めて「純米酒」「吟醸酒」なる特級酒・一級酒・二級酒以外の日本酒があることを知った。 「ウイスキーや焼酎なら割と詳しいですけど吟醸酒なんて日本酒 初めて聞く言葉だし、まるでわからないので、女将さんのおすすめをお願いします」と言って注文したことを憶えている。 かすりを着た女将さんが出してくれた銘柄は長野の「真澄」 「酵母が違うのよね」と 私にとって初の純米吟醸酒は「真澄」だった。 その店には、その後何度か通った。次にはまったのが、山形 樽平酒造のササニシキの樽酒「銀・住吉」 そして人生三番目の銘柄が、今も見つけたら良く呑む岐阜の「三千盛」(女優 池上季実子がスタジオに一升瓶を持参した酒がコレで、さすがにTVを観ていて驚いた。)  そこから長い長~い 日本酒との付き合いが始まって途切れることなく今に至っている。

ウイスキーや焼酎とは、疎遠になってしまったが、日本酒だけはいつも何かしら私の傍らにあった。 違いは何かといえば、ウイスキーや焼酎は蒸留酒だが、日本酒は醸造酒 毎年米の状態・造りの良しあし・搾り、水や気象条件でどうにでも変わる、まるで一人一人の顔が違うように違ったものが生まれてくる その酒との出会いが魅力に他ならない。 ウイスキーや焼酎は、ある程度好みの銘柄が見つかり、年が変わろうが認識が難しく、それ以上どうのこうのという気が起こらなかった。

私のブログによく登場する北九州小倉の「和酒ばる田村」には開店して2ケ月目に初めて訪れた。この店の存在を教えてくれたのが、「若波酒造」の今村友香杜氏だった。だからその店に行ったら必ずスタートは「若波」だ。 最初に来店した際、「今まで市の仕事をしてて、お酒を扱う仕事は初めてで務まるのかな~」と言っていた初対面の桃子店長に「人間に誰一人同じ顔の人間がいないように 極端な話、日本酒も瓶が違えば違うものだからそんな酒との出会いを楽しみながらやっていったらいいんじゃないかな」 という旨のことを話したが、先日 「仕事をやっているといやなこともあるけど 昔寅さんが言ってくれた その言葉が支えになっているんですよ。お酒もだけど新しいお客さんとの出会いも楽しみだし」と言われ、まんざら変なことも言ってなかったなと思った。

お気づきかもしれないが、ここまでにワインのワの字すら出ていない。 ワインだけは、経験してなくて、ほとんど知らないし、ほとんど飲まない。それこそこの度被災された、南阿蘇でペンションをやられているオーナーから遠い昔頂いたのが、ドイツの黒猫ラベルのワイン「シュバルツカッツ」 それ以来ずっと何かのひとつ憶えみたいに 原則ワインはドイツのリースリングしか飲まない。  何よりも日本酒の吟醸酒の味わいに似ているのが、リースリングぐらいだから という理由からだが、日本酒を楽しむ時間とお金を敢えてワインに割こうとは思わないので、リースリング1酒で充分なのだ。

さて、一番上の6個のグラスの写真は、この5月2日の 豊中のイタリアン「G mercato」のカウンター、シェフの三輪さんは、今月末の読売TV「シェフVS主婦」にまた登場予定だが、この夏 7月に 第一回『日本酒で愉しむイタリアン』~夏の宴 開催を予定しており、私が考える日本酒の案を並べた最初の音合わせ。  (この後5/3~三輪さんは、熊本にボランティアに行かれました。) 

当初は、提供する日本酒は三輪シェフの黒子(クロコ)に徹してお手伝い役に徹する予定だったが、どうも三輪さんがお客さんの何人かに、日本酒は例のブログの一文字寅さんが担当しますんでと既にに伝えているようで、(本当かどうかは疑わしいが)ブログの読者の中には私のセレクトを楽しみにされている方もいらっしゃるとのこと。「当日は日本酒の説明もお願いしますね」と言われ、どうも黒子役では納まりそうになさそうだ。そうなった以上、お酒の方は、予算を聞いて責任をもって任せて頂くことにした。 

コンセプトは、「食がすすむ酒 酒がすすむ食の饗宴」~ 酒の力・料理の力 お互いを試す 

イメージとしては、息が合って快調に駆けるイタリアンと日本酒の二人三脚 その颯爽さを暑い夏の夕べに味わってもらおうという企画  できる限り上質の夏酒をセレクトして、且つどこかのホテルレストランみたいに超お高くならないよう お客様には私がセレクトした夏の日本酒を三輪シェフのイタリアンで愉しんで頂きたいと思っている。

写真の①~⑥で、日本酒の量は(二合と60ml) 計420ml   女性の山地さんからお酒の量少し多くありません? と言われたが、今後のヒアリングで調整したい。 ①~⑥がどんな銘柄になるかは、私の〇の見せどころで、当日のお楽しみとさせていただきたい。  

 

 

大人でも「こどもの日」くらいは、少しやんちゃな「おとなの企画」を考えても別にバチは当たらないだろうと思っている。これぞ端午の節句に思いを巡らす菖蒲(勝負)酒。 菖蒲は五月、勝負は暑~い七月だ!  (笑)

 

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(寅)  

 



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