一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

七月最後の夜は大人の道草 世田谷・砧の「はく」へ ①【東京・祖師ケ谷】7/31

2014年08月01日 23時55分55秒 | みんな~愛『酒』てるかい

 ( 東京・砧  金沢家庭料理「はく」)

 

2014/7/31(木)-① 晴・暑

東京は、35度を超す暑さ。まだ日の残る中、茜色に染まりかけたビルを縫うように走る「ゆりかもめ」に乗ってまず終点豊洲へ。

そこから地下鉄で有楽町へ。 友楽町から300m以上日比谷まで歩き、今度は千代田線に乗って代々木上原へ、そこで今度は、小田急「藤沢行」急行に乗り換えた。

( 「代々木上原」行  千代田線・日比谷駅)

帰省時間帯ということもあり、小田急の急行車内は、隙間のない圧迫状態。身動きできないままで成城学園前で吐き出され、ひと駅引き返し目的地の「祖師ケ谷大蔵」へようやくたどり着いた。

世田谷区に降りるのは、実に15年以上ぶりになるか・・・  あの時は、桜新町だった、そして夜は三軒茶屋だった。 祖師ケ谷、たまに耳にすることはあっても降りるのは今夜が初めて。 確か、ウルトラマンの街だったよな・・・ 円谷プロがあったのがここではなかったろうか・・・ と思いホームから階段で改札出口に降りてくると 柱にウルトラ一族のポスター、構内で流れているのもウルトラのメロディー ♪だった。

 

ゆりかもめに乗って1時間15分。 祖師ケ谷大蔵改札を出ると周りはもう真っ暗。

(祖師ケ谷大蔵駅から砧を道なりに300mほど歩いたところ)

 

今回の台場から世田谷への道草。大阪で言えば、天王寺から奈良に帰るところをこれから神戸に道草するような感じ。 福岡で言えば、天神から香椎に戻るところをこれから久留米に道草するようなものとでも例えれば距離感が伝わるだろうか。

( 金沢の家庭料理「はく」看板 )

7月も最後の夜だから まぁいいか~と超遠回りな道草の夜と決め込んだ。駅から砧に続く商店街を歩いてこの夜向かった先こそ、加賀・金沢の家庭料理の店「はく」

丁度19:30 あっここだな。 橙色に染まる入口の扉を恐る恐るゆっくり開くと カウンターに居た5名の常連さんとカウンター内のママさん・女の子計7人の視線が一気にこちらへ。「見たことない。初めての客だな」皆さんの視線はそう物語っていた。

「あの~ 席空いてないみたいですね 」 テーブル席なら全て空いていたが、皆さんがカウンターで楽しんでいる中、二人いればともかく一人離れてテーブル席は意味のないこと。 大阪でもそうだが、カウンターが空いてない時は見送る主義なだけに 「空いてなければまたにします」と言いかけたのと同じタイミングで、「私たちもうすぐ出ますから・・・」 「ここに椅子を入れれるからどうぞ」と皆さんの温かい言葉に甘えて、真ん中に席を作ってもらいそこに座ることができた。

( 日本酒「立山」と「刺身」はも湯引き入り )

皆さんに席を作っていただいたことを感謝し、席に着き、まずはメニューを見せてもらい日本酒「立山」と「お刺身」注文し、落ち着いてきたかなという頃。

私より人生の先輩とおぼしき左手の常連さんお二人から 「どちらから?ですか」と聞かれ「奈良からです」と言えば、居合わせた皆さん「えっ 奈良!ですか」と少し驚いた反応。 「いえ、仕事で台場の方まで来たものですから・・・ ちょっと久しぶりに世田谷方面に足を伸ばした次第なんです。」

「奈良 いいですね  実は、偶然にもこの7月に奈良に行く予定にしてたんですけど 関西に居る友人から7月の奈良なんか行くもんじゃないと言われて見送った次第なんです。」

「私が言うのも何ですが、その通りです。 夏の奈良は暑さきびしく、冬の奈良は寒さが厳しいです。 だから私のおすすめは、正倉院展が開催されて 柿が色づく頃の奈良ですね。 浸みるような深い感じと清酒(透明な日本酒)発祥の地ですから 今西酒造あたりで春鹿を利き酒してみられるのもいいですよ」

 

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(寅)