ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

老兵たちへの応援歌

2008-04-23 18:56:55 | 勉学
生涯大学校の2年生の講義が始まりました。そして昨日、高齢者(熟年)を取り巻く諸問題と題して、千葉ファミリー相談室のFさん(72歳)の講義を頂きました。先生の講義の大半は、私達、老兵に対する応援歌と受取れる様な内容でした。

日本の現在では、小子化問題より高齢者問題が緊急の課題である。ドイツやフランスは、日本の半分以下の人口でなんとかやっている。日本は人口が多すぎるのだという。我が国では、高齢者(熟年)の財産(資産、経験、知識)をどう活かすか。むしろ社会のリーダーとして(先見性、実行力、人徳)65歳から70歳までは働いて欲しいと言はれる。今こそ老人パワーを発揮すべしと説かれる。高齢者を活かすことが出来ないのは、今の時代の大きな損失である。
人生には正解がない。守るべきルールはある。これからの自分の人生をどう考え・どう生きるか。常に問題意識を持ち前向きで挑戦する気持を大切にして欲しいという。

自鍛10ヶ条を披露してくれた。常に心のなかで自戒したい内容である。
    高いつもりで、低いのが教養  低いつもりで、高いのが気位 
    深いつもりで、浅いのが知識  浅いつもりで、深いのが欲望
    厚いつもりで、薄いのが人情  薄いつもりで、厚いのが面の皮
    強いつもりで、弱いのが根性  弱いつもりで、強いのが自我
    多いつもりで、少ないのが分別 少ないつもりで、多いのが無駄

後半は法律関係の話で、相談室を訪れる人達の実例をもとに、熟年離婚の問題、相続が争族にならないための遺言の必要性、裁判員制度のことなど説明を頂いたのでした。「父逝って遺産受け取り母譲り合い」等の笑えない実態なども伺いました。



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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (じいちゃん)
2008-04-23 19:35:04
こんばんは
老兵は死なずと言いますが、活躍しているフィルドがあってこその話。サラリーマンで活躍出来たのは「背中の看板」のおかげ。
パートで働いてしっかり実感しました。

自立できる能力は長いサラリーマン生活で脇目を見ずに働いた人間には遠い存在だと悲観的になってしまいます。

いまの団塊の世代では、会社に継続して働けるシステムが構築されつつあるようです。とりあえずはそのシステムをしっかり活用されることがまず第一ではないかと考えます。

先生のお話の通り、日本は人口が多すぎると思います。明治初年並みにまで人口が減少しないと、食糧その他の資源が枯渇するのではないでしょうか?

ちょっと余計なコメントになってしまいました。
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Unknown (アメフトおじさん)
2008-04-23 20:55:58
自鍛10カ条は、大変含蓄のある文言ですね。
私もしっかり頭と胸に入れておきます。
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Unknown (ピーナツ)
2008-04-23 21:22:16
じいちゃんさん
団塊の世代が去ることで、企業によっては陣容不足が心配されることもある様ですね。65歳から70歳、まだまだパワーが日本には役立つ道があったののかもしれませんね。そんなことを考えた講義でした。熟年離婚は絶対にダメとも教えられました。
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Unknown (ピーナツ)
2008-04-23 21:29:41
アメフトおじさんへ
この先生は、喫煙禁止による医療費の節減が7兆円になるとの説明でした。そしてタバコ税収入は2.6兆円だそうです。貴兄がタバコ全廃を主張されたことを思い出していました。後期高齢者の医療保険料は軽く捻出できそうですね。
自鍛10ヶ条、なかなか含蓄のある言葉ですね。
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Unknown (ごぼ)
2008-04-24 08:40:12
退職者に頑張ってもらおう理論はよく見掛けますね。
ただ、団塊世代が現役で人事を握っていた頃に、
バブル→ろくでもない人材でも入社
氷河期→新人不採用
これをやらかしてますから、企業に使える管理職がいない、新人指導出来る世代がいないというのは当然の帰結かと思います。
氷河期世代の多くはフリーターか派遣にならざるを得ず、その下の世代はフリーターを選択することで労働責任を負わない術を知りました。
穴埋めに団塊が入るのは、氷河期世代に「この上パイをまだ奪うか」といった目で見られているようです。
非正規社員が増えた事で全体の所得が下がって高齢者を維持出来なくなった側面もあり、団塊退職者が働かなければならなくなっても自業自得との見方もあります。
それ以上の年代の方にはとばっちりなんですけどねー。
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Unknown (kuni)
2008-04-24 09:58:50
こんにちは

「父逝って遺産受け取り母譲り合い」には、思わず笑ってしまいました。
現在の世相を上手に表現されてますね。
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Unknown (ピーナツ)
2008-04-24 12:10:00
ごぼさん。こんにちは。
たしかに団塊の世代からその後に入社した、企業の
後輩たちの経営に疑問を感じる点があったのは確かです。人材がいない、育っていなかったのかも知れません。こんな時代だからもう少し経験を積んだ老人パワーを活かす道があると言う事だと思います。
若手の人材の育成や、収入に歯止めを掛ける心配はないのではないでしょうか?高齢者は年金を受給しているので多くの収入は望んではいないのでは?。

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Unknown (ピーナツ)
2008-04-24 12:15:30
kuniさん こんにちは。
法的な相談に応じている先生です。実例をあげて最近の風潮を説明してくれ面白い講義でした。

今後は裁判員制度の採用で、何時当事者に選定されるかも分らない時代、常日頃の勉強の必要性も示唆いただきました。
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Unknown (pim)
2008-04-24 13:27:12
経営スキル、若手育成スキルの高い年配の方の再登場という案は、あながち無駄ではないとも思います。しかし今現在、現場を担う若者たちに起きていることを目にすると、年配の方には逆に荷が重くなりますし、原因と経緯が複雑なので、とても手に負えないのではないかと思います。
この件については、またお会いした時にでもゆっくりお話したいです。コメント欄だけではとても説明できそうにありません。
でも、若者の窮状を考えて下さる方々の存在は有難いと思います。
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Unknown (ピーナツ)
2008-04-24 18:42:06
pimamさん
コメントありがとう。
たしかに小生などが定年を迎えた10年前とはかなり違ってきている面はあると思います。
日々の変化する時代に対応でき様に、老人も絶えず勉強を怠るな、が講義の主題だったと思います。
高齢者の雇用の問題は若い人との兼ね合いで難しい問題である事も事実でしょうね。
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