Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

日誌9月9日

2007年09月09日 | Weblog
自宅で仕事。
このところ涼しくなってきたので、4階建ての最上層階にある拙宅でも午前中は冷房をかけずに仕事が出来るようになった。それでも室温は常に外気温よりも高い・・・。

九州大学法学部の木佐茂男先生のブログに、韓国の法科大学院設立をめぐる最新の情報が掲載されている。
それによれば、法科大学院を設置する場合は、学部の法学部は閉じなければならないようだ。
昨日のエントリで取り上げた米倉明先生の『法科大学院雑記帳』でも、法科大学院ができた以上、法学部は不要であるとされている。
ここで考えなければならないのは、全国の既存の法学部はすべて不要なのか、法科大学院を持つ大学の場合には学部不要となるのか、という点であると思う。

・伝統的に、政治学や行政学も法学部の一部門としてきた点をどうするか。これらの学問は不要か。
・高校の進路指導が細かくなってきたとはいえ、「何となく」「とりあえず」「つぶしがきくから」法学部に進学している層を、どこで受け入れるのか。
・基礎法の教員もすべて法科大学院で抱えることができるか。
・法学部と法科大学院との圧倒的な入学定員の相違。
・行政官養成はどこで担うのか。行政志望者も一度法科大学院に入れるべきか。

難しい論点は多い。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日誌9月5日 | トップ | 日誌9月13日 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
パラリーガル養成は? (ゆで卵)
2007-09-30 16:00:38
法学部を廃止してしまうと、実務上ではパラリーガルの養成場所がなくなる懸念が。学問上では基礎法を研究する場所がなくなってしまう。基礎法研究なんて不要とでも言うのかなあ……。
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事