COVID-19の感染防止に成功しているといわれる国の一つのニュージーランドにおいては、国民に対して移動規制を行っているが、タクシーやライドシェアの利用についても規制されている。
交通機関全般については、下記のサイトに情報がある。
https://www.transport.govt.nz/about/covid-19
現在は警戒レベル4となっているが、警戒レベル4におけるタクシーやライドシェアの利用に関する規制は、下記となっている。
https://www.transport.govt.nz/assets/Import/Uploads/About/Travel-Advice-for-Small-Passenger-Services-Taxi-and-Ride-Sharing-Schemes.pdf
原則として移動は自分の車で行うことが要請されている。タクシーとライドシェアを利用できるのは次の場合に限定される。
必須、または緊急従業者が必須業務を行うために利用する場合。
その他の一般の国民は、やむを得ない目的で利用する場合。
例:
スーパーマーケット、薬局、獣医に行くため。
COVID-19関連ではなく、かかりつけ医に行くため。
子の養育責任を共有するカップルがお互いの家を子どもを連れて行き来するため。
外国人が要請に従って国際線に乗るため。
一方で車内の感染防止策としては、一般的な感染防止策に加えて次が奨励されている。
注目されるのはフロントシートへの乗車を禁止していることであろう。それに伴って乗車できる人数も減ることになるが、リアシートへの乗車可能人数を緩和するわけではなく、乗客がフロントシート1名、リアシートに3名、合計で4名乗車できる乗用車であれば、乗車できるのは3名に減ることになる。
○個人的予防
可能であれば、車内に入る前及び車内から出た後に、ハンドサニタイザーで消毒する。家に着いたら必ず石けんと水で20秒以上手を洗い、その後に手を乾かす。
○物理的距離
運転手と乗客との間の物理的距離は、小型車でも、きわめて重要である。
乗客は、後部座席だけに座らなければならない。運転手の隣の助手席には座ってはならない。
できるだけ運転手から離れて座らなければならない。たとえば1人で乗車するときは、運転手とは反対側の後部座席の左側に座らなければならない。
後部座席に座ることができる人数は、座席の数に限定される(ほとんどの車では3座席)。
○事業者へのガイダンス
すべての従業員、洗浄スタッフを含めたスタッフに対してCOVID-19の感染を防止するための必要な手続に関する情報を周知しなければならない。
すべての運転手及びスタッフは、個人的感染予防先を遵守し、体調が悪いときは家から出てはならない。
○運転手へのガイダンス
・個人感染予防策
手の洗い方についての個人感染予防策を遵守すること。
常にハンドサニタイザーを携帯して使用すること。
乗客との接触を最小限にすること。その中には現金の支払を最小限にすることも含まれる。現金のやりとりごとにハンドサニタイザーを利用するか、可能であれば手を洗うこと。
・物理的距離要件
何人も前部助手席に座ってはならない。
後部座席に座ることができる人数は、座席の数以内でなければならない(ほとんどの車では3座席)。
1人で乗車するときは、できるだけ運転手から離れて座らなければならない。
○タクシーの洗浄
業務終了後、乗客が触る可能性のある場所をすべて消毒剤で拭いて洗浄すること。拭く場所は、車内及び車外のドアハンドル、EFTPOS(Electronic Funds Transfer at Point of Sales)端末、シートベルト及びバックルを含む。
可能な場合には洗浄の際にはゴム手袋を着用する。洗浄終了後は、手袋や洗剤等は安全に廃棄する。