Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

ニッコール 300mm F4.5 その2

2015年02月10日 | Weblog
先日、数年前のエントリーレベルのデジカメのD40を購入し、古い非aiのニッコールレンズを取り付けて楽しんでいますが、やはりいろいろと不便な点があることは否めません。

一番の問題は、非CPUレンジを装着すると、内蔵露出計が使えず、露出が完全にマニュアルになることです。だいたいの勘で絞りとシャッタースピードを合わせるものの、オーバーになったりアンダーになったりで、何枚も撮り直しをする必要があります。カメラのモニタではちょうどよい露出になっているように見えても、あとでパソコンのディスプレイで見たときにはオーバーになっていた、というようなこともありました。
何かいい方法はないものかなと考えていましたが、意外なことに、ニコン1用のマウントアダプター「FT1」に非aiレンズを装着することができる(メーカーは非推奨)ということがわかりました。参考になったのは下記のサイトです。
http://blog.livedoor.jp/daikichibomber/archives/1004156642.html

FT1は、ニコンのFマウントのレンズをニコンのミラーレスカメラのニコン1シリーズに装着するためのマウントアダプターです。ニコンの公式ダイレクトショップでは20,000円ほどで売られていますが、Amazonや楽天では、もう少し安く買えます。
FT1を使うには、当然ですが、ニコン1も必要です。ニコン1のどのモデルを入手するかでちょっと悩みましたが、結局、ニコン1のV1を購入しました。発売から数年たっていますので、「FT1」よりも安い値段で入手することができました。
FT1は、「Nikon 1にFT1を装着してNIKKORレンズを使用すると、35mm判換算で約2.7倍の焦点距離に相当する画角となります。」とあります。このため、標準レンズでも望遠レンズ、望遠レンズはさらに超望遠レンズのように使えるということになります。
さっそく、ニコン1 V1に、ニッコール300mm F4.5(非ai)を装着してみました。



V1は、絞り優先オート、シャッタースピード優先オートなどの撮影モードを選ぶのに、ダイヤルで設定することができず、メニュー画面を出さなければならないので、その点で操作性が劣るという評判です。しかし、FT1を非aiレンズとカメラの間に噛ませると、何も設定しなくてもV1側で自動的に絞り優先のマニュアルモードとなります。これは意外で、FT1がよくできているのでしょう。
さっそく、マンションの廊下から富士山を撮影してみました。



下の写真は、D40に同じレンズを付けて、以前に撮影したものです。



約2.7倍の焦点距離になるので、これだけの違いが出ます。
ニコン1にこのレンズを装着すると、レンズ自体がかなり重たいので、レンズとカメラとの重量のバランスが悪くなり、三脚を使わずに手ぶれしないように撮影するのは困難でした。

D40に非aiレンズを装着した場合、もちろんフォーカスはマニュアルとなりますが、フォーカスエイド機能は働きます。レンズのピントリングを回し、ファインダーの中のフォーカスエイドランプが点灯したところでシャッターを切れば、ピンぼけの心配は無くなります。ところがニコン1+FT1という組み合わせでは、フォーカスエイドは使えないようで、ファインダーを覗くか、モニタを見るかして、ピントを慎重に合わせなければなりません。
しかし、絞りさえ設定すれば、絞り優先オートで撮影できるというのは便利です。
当分、非aiレンズのお供として使ってみようと思います。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 最近の鶴屋町界隈 | トップ | ニッコール55ミリ f1.2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事