10年ぶりぐらいにホーチミンを訪問したので、これまで行ったことがなかった統一会堂を訪れました。
初日の7月26日(金)には、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長の葬儀が統一会堂でも行われており、学校の生徒や軍人などが次々に大型バスでやってきて弔問の列に並んでいたので、観光客は入ることができませんでした。
7月28日(日)に再訪して、今度は中に入ることができました。
統一会堂のみどころはいろいろなウェブサイトでも紹介されていますが、実際にベトナム戦争をグエン・バン・チュー大統領が指揮した地下の作戦室その他の部屋がそのまま保存されています。
ただし、これも他のウェブサイトでも紹介されているように、統一会堂内の他のほとんどのスペースと同様に地下室は冷房が利いていないので非常に蒸し暑く、覚悟して訪れた方がよさそうです。
1階のスーベニアショップの隣の廊下に、グエン・バン・チュー大統領が乗っていたという白いメルセデス・ベンツ200(W110)
これも、よくチュー大統領の公用車として紹介されているものですが、説明を読むと、「チュー大統領が使用していた車の中の一台」で、サイゴン陥落のときに接収したものとのことです。W110の中でも比較的にローグレードの4気筒モデルですし、大統領官邸の公用車の中の1台ぐらいと思った方がよいのかもしれません。実際に、チュー大統領がW186のリムジーネで移動している様子が写真に残っています。
https://www.flickr.com/photos/13476480@N07/33987975435
もっとも、チュー大統領は非常に猜疑心の強い性格だったという記述もさまざまな本の中にあるので、ふだんは目立たないように黒い公用車を使うのは避けていたのかもしれません。