Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

日誌3月2日

2009年03月03日 | Weblog
情報セキュリティガバナンス研究会のため上京。
7時10分発JAL便。
市ヶ谷の私学会館。東京は快晴、富士山が見える。
研究会は12時に散会。

その後1件、短い打ち合わせ。
うち合わせ終了後に三越。
ハウジングネットのI社長と「室町 砂場」で昼食。
I社長は牡蠣うどん、私は牡蠣そば。



最近つくづく後悔していることだが、もっと大学生のときに経営の勉強をしておくべきだった。他学部の講義を受講することもできたので経営学総論は受講したが、当時はあまりおもしろくは感じられなかった。講義が退屈だったのではなく、内容が退屈に感じられたのである(講義自体は退屈だったが内容はおもしろかったものには、亡き小沼信一先生の「フランス法」、中央大学から出講されていた新井先生の「英米法」、これも今は亡き平松紘先生の「西洋法制史」などがあった。こうしてみると基礎法の講義ばかりだ)。
最近は、時間の余裕のあるときにつとめて経営に関する本を読むようにしている。
さて出張中に都内で電車の中で読んだのは、鈴木隆『滅びの遺伝子 山一証券興亡百年史』(文春文庫)。
買うべき時に買わず売るべき時に売らないという戦略の誤り、足下に迫っている危機の対処の先送りと社内抗争、無節操無定見無責任の経営者たちなどが生き生きと描かれる。その一方で、山一をつぶした大戦犯の一人とされている行平・元会長については「裁判で執行猶予にはなったが、長い闘病が続いている。総てが終わった今は安らかに過ごすがよい」というなど、筆致には温かみもある。
毎日新聞の経営危機と再生を描いた『メディアの興亡』を読んだときにも感じたが、組織の体質というものはなかなか変わらないものである。変えようとする人たちはやがて挫折して自ら出て行くか、追い出されるかしてしまう。旧組織と新組織を分離し、負債は旧組織に残し新組織を身軽にして事業再生を図るというスキームには、体質の温存という問題がつきまとうことを感じさせられた。
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