2010年4月17日の成田空港、数日前から日本ならず世界の空が大混乱に陥っていた。
ずらりと並ぶヨーロッパ行きの機体達、彼らもう数日間もフライトできず成田に留まっていたのです。この時のターミナル内は、ヨーロッパの人々の難民キャンプ状態でした。
その原因は2か月ほど前に噴火活動を始めたアイスランドの火山でした。噴火の規模はそれほどではなったのですが、大量の火山灰が放出され噴煙が欧州方面に流れたためでした。
火山灰を含んだ浮立微粒子の層を航空機が通過すると、エンジンの故障やピート管が詰まるなど致命的なダメージを与える恐れがあるからです。
さらに悪いことに火山灰などの粒子は電子レーダーには反応せず、知らずに進入してしまうこともあります。
そんな日本も火山国であり、世界でも有数の巨大火山を数多く存在する国です。代表的なものとして阿蘇、姶良、加久籐、喜界などがあります。それらの火山は1万年~10万年程度の周期で噴火し、その規模はVEI(地震でいうところのマグニュード)6以上になります。昨今話題なる富士山を2、3個程度完全に破壊できる規模です。ちなみに最近噴火した雲仙・有珠・新燃岳・桜島でも2程度の噴火です。
まあもし噴火したら石川県にいる私ですけど、早ければ48時間おそくても1年以内に命を落とすことになるでしょう。できることと言えば苦しまず死ねることを祈るだけです。
ということで火山は、飛行機にはもちろん人間にとっても死神です。
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