YS-11、日本が戦後開発した唯一の旅客機。日本のローカル線から、海外に輸出され世界の空も飛んだ名機です。そんな名機も日本の航空会社からは既に退役、残すは航空自衛隊と海上自衛隊にわずかに残るだけとなりました。
そして海上自衛隊に残る機体も今年中に退役予定、そんな海自のYSが北陸、それも福井の空に最後の舞を披露しにやってきました。
海上自衛隊 第61航空隊 YS-11M 9041
ここは福井空港、第三種空港であり自家用の小型機・グライダーから、福井県の防災ヘリ・県警ヘリの基地となっています。
今回の飛来は、毎年行われている入隊希望者対象の体験搭乗。ラストフライトとなる今回は抽選で選ばれた一般の方も乗せて、二度の福井上空の遊覧飛行が行われました。
"The Last Flight in FUKUI Airport"JMSDF (Japan Maritime Self-Defense Force) NAMC YS-11M 9041
体験フライト後は機体見学会が行われ、その雄姿を間近に見るためにエプロンに降り立ちました。
こんな間近で、しかも名機であり近い将来見れなくなるYSを間近に、ミクさんも大喜びです。
このYSは「M」型、ジャンボの「M」型と同じく後部にサイドカーゴドアを備えたコンビ型です。
そしていざ機内へ、
座席は、これぞ昭和の座席。灰皿もきちんと付いています。もちろんオーディオもエンターテイメントモニターはありませんw
こちらが後部のサイドカーゴドア、もちろんLD-3コンテナは乗りません。前部のドアから入らない大きさ・長さの貨物をここから搭載します。
そして多くの人々に見守られ、まさに日の丸印である名機YS-11は、福井の空に最後のYSサウンドを響かせ別れを告げました。
海上自衛隊では次期輸送機としてCH-130を導入する予定です。そして日本のヒコーキ造りのYSの精神は、MRJに引き継がれ 再び日の丸ヒコーキが日本の空を舞うことでしょう。
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