おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

ああ、懐かしの少女漫画

2011-12-07 23:07:52 | 読んだもの
 姫野カオルコさんの「ああ、懐かしの少女漫画」を読みました。読売新聞の書評欄で見つけた本です。

 内容紹介です。
 
“カオルコ少女”が5~10歳の頃夢中になった、昭和40年代の少女漫画。『なかよし』『りぼん』『マーガレット』、舟木一夫モノや、王道の恋愛&スポーツ、初めて見たヌード……驚異の記憶力と共に、鮮やかに甦る漫画たち。知らない人でもなぜか懐かしく笑える、不思議なノスタルジック・エッセイ。

 登場した少女漫画です。
●楳図かずお『赤んぼ少女』
●一条ゆかり『風の中のクレオ』
●赤松セツ子『乙女の祈り』
●はまえりこ『ねこのなく夜』
●牧美也子『花のコーラス』
●松井由美子『フォンティーナ』
●長谷川一『エンゼルちゃん』
●巴里夫『ドレミファそらいけ』
●今村洋子『チャコちゃんの日記』
●木原としえ『天まであがれ!』
●大島弓子『その日まで生きたい』
●山岸凉子『白い部屋のふたり』
●松尾美保子『ガラスのバレーシューズ』

 姫野カオルコさんは私より2歳年上でいらっしゃいます。小さい頃の「2歳の差」は結構大きいです。今の年齢になれば、プラスマイナス5歳なんて「同い年」、プラスマイナス10歳でも無理やり「同世代」としてしまいますが…。それと、姫野さん、かなり早熟で、少女漫画に夢中になっていたのが5歳から10歳の間、私が3歳から7歳の間にあたります。ということは“漫画に夢中”の時期が全然重なっていないんです。だから、登場した漫画家、楳図かずお、一条ゆかり、牧美也子、木原としえ、大島弓子、山岸涼子、松尾美保子は知っているんですが、上げられていた漫画は全然知らないのばかりでした。

 このことは、ご本人が本文の中でもおっしゃっていて、生まれたのは1958年だけれども、感覚的には1950年から1956年生まれに等しいと…。おばあちゃんが若い人に自分の知ってる少女漫画を語って聞かせるつもりで書かれたそうで、評論ではなく、少女漫画をネタにした「むかしばなし」だそうです。

 確かに語っていらっしゃる少女漫画は知らないものばかりでしたが、それにまつわるむかしばなし?は結構共有できる部分があって、「あぁ、そうそう」ってめちゃくちゃ共感しながら読みました。週刊少女フレンド、別冊少女フレンド、りぼん、なかよし、マーガレット、別冊マーガレット、デラックスマーガレット、別冊セブンティーン、おそらく全部一度は読んだことがあります。昔は「漫画を読む=勉強しない」だったので、母親からいつも怒られていました。でも、読んでいたけれど。友達の家に遊びに行って、自分が読んでいない漫画があろうものなら、他の子は外で遊んだり、ゲームをしたりしているのに、私はひたすら漫画に読みふけっていました。←ちょっと“遠い目”になります。

 姫野さん、すっごい「付録コレクター」でもいらっしゃって、口絵に秘蔵の付録の一部がカラー写真で載っていますが、40年以上前のものとは思えないきれいな状態を保っていらっしゃいます。そういえば、なかよしとかりぼんとか月刊誌の付録は結構大掛かり?で、組み立てキットみたいなものでした。手先が人一倍(否、十倍以上)不器用な私は、そういう工作が苦手でハナから作る気もなかったんですが、あの付録はどうしていたんでしょうか。ポイしてたんでしょうね。

 あとがきで、わたなべまさこ、花村えい子、谷ゆきこ、武田京子、保谷良三、高見エミリーちゃん(今は鳩山邦夫夫人です)や上原ゆかりちゃんのことを書いた第二弾を準備中だと書いていらっしゃいました。ぜひぜひお願いしたいと思います。

 ご本人は少女漫画論ではないとおっしゃっていますが、かなり鋭い指摘もあり、立派な評論だと思います。でございます。

 
 表紙の絵は姫野さんが描かれました。右半分:主人公(貧乏)、左半分:敵役(金持ち)
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