おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

演劇界3月号

2022-02-07 23:29:24 | 読んだもの
 雑誌「演劇界」の最新号です。吉右衛門さんの追悼特集です。写真も文章もたっぷりです。めちゃくちゃファンではないワタシでも泣けました。ご贔屓の方たちは涙涙ではないでしょうか。

 昨年9月の「盛綱陣屋」はやはりご自身が丑之助クンといっしょに出るおつもりだったようです。3月から鞄に「盛綱陣屋」の台本を入れてらっしゃったそうです。その台本を使って幸四郎さんは盛綱をお勤めになりました。菊ちゃんと丑之助クンと共演なさった「夏祭」は一番のお気に入りの演目だと写真展の時におっしゃっていましたね。「熊谷」とか「俊寛」とか当たり役がいっぱいある中で…。

 孝夫さんも追悼文を寄せていらっしゃるのですが、若手の時によくごいっしょされ、その時のメンバーが吉右衛門さん、辰之助さん、海老蔵さん(團十郎さん)、勘九郎さん(勘三郎さん)、八十助さん(三津五郎さん)で、皆さんあちらに行ってしまわれました。孝夫さんもさぞお寂しいでしょうね。最後に共演された「新薄雪物語」、映像が残っているのであればぜひシネマ歌舞伎化を!と願います。

 「演劇界」編集部の“渾身の”追悼号なんですが、これを見ながら思ったのは、不謹慎、縁起でもないことなんですが、これから今の大幹部が亡くなられた時、こういう追悼号はもうないんですよね。お叱り覚悟で名前を出しますが、孝夫さんも玉ちゃんも確かに「不老」ではあると思うんです。いつまでも瑞々しくお美しいんですが、「不死」ではないと思います。その時に、これだけのボリュームの出版物はもう出ないのか…ってちょっと思ってしまいました。スミマセン、縁起でもないことを書いてしまいました。

 銀座シックスの蔦屋書店では「演劇界」のバックナンバーをそろえたフェアを開催されているそうです。関連の書籍もいっしょに並んでいるようです。近くならば伺うのですが…。残念です。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 読売演劇大賞選考委員特別賞! | トップ | お江戸へGO!のはずでしたが…... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
損失 (まるこ)
2022-02-10 11:31:41
出版も、演劇や伝統芸能などと同じく文化です。
岩波ホールも閉館とか。
いろいろなものが失われてゆくのが悲しいです。
いったん失うと、復活には莫大きなエネルギーが要りますよね。
次の世代の頑張りに期待しています。
孝夫さん、玉三郎さんが演じてくださる限りは、楽しく拝見できればと願っています。
返信する
にっぽんの芸能 (おとら)
2022-02-10 22:43:01
一応「休刊」なので、復刊は無理でも臨時号ぐらいは出していただけたらと思います。

そしてまたまた悲報です。NHKの「にっぽんの芸能」の放送時間が35分になるそうです。こういう古典芸能の番組こそ国営放送の務めだと思うのですが。最近のNHK、ちょっとおかしいです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読んだもの」カテゴリの最新記事