万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1500 夏の野の1366

2014年09月26日 | 万葉短歌

2014-0926-man1500
万葉短歌1500 夏の野の1366

夏の野の 茂みに咲ける 姫百合の
知らえぬ恋は 苦しきものぞ  大伴坂上郎女

1366     万葉短歌1500 ShuD544 2014-0926-man1500

なつののの しげみにさける ひめゆりの
  しらえぬこひは くるしきものぞ
大伴坂上郎女(おほともの さかのうへの いらつめ)=04-0563歌参照。
【編者注】題詞は「大伴坂上郎女歌一首」。「夏相聞」十三首(1498~1510)の第3首。
【訓注】夏の野(なつのの=夏野)。茂みに咲ける(しげみにさける=繁見丹開有)。姫百合(ひめゆり=姫由理)[下記注]。知らえぬ恋(しらえぬこひ=不所知恋)。苦しきもの(くるしきもの=苦物)。
【編者注-ひめゆり】訓読「ひめゆり」は、集中この一首だけ。「秘め」「知らえぬ恋」と掛ける。ほかは、「くさふかゆり=草深由利、07-1257」、「さゆり=佐由理、08-1503」、「ゆり=由利、08-1503」など。