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なんとかなるもんだよZUYAさん! ( Hey, ZUYA. You Can Do It! ) 

『なんてこったいZUYAさん!!』をVersion Up.“崖っぷちブルーズマン”ZUYA(ずうや)の悲喜交々を綴る。

Gretsch Duo Jet の鼓動...

2018年01月29日 | Music


『 Gretsch Duo Jet 6128T-57 』(1998年製)


ZUYAさんの“No.1”ギターは82年製の Fender Telecaster であることは当ブログの読者ならご承知のことですな




このギターに万が一のことがあった場合に備えて長い年月常に他のギターも物色して来たのですが、なかなか“No.2”になる逸品を手に入れることが出来ない。しかしこの Telecaster に関しては近い将来間違いなくやって来る“フレットの打ち替え”、それに伴う“音の変化”、そして多額のコスト...想像するだけで貧乏ブルースマンには恐ろしい限りの未来だ

で散々試行錯誤した結果、昨年頃から市場を探すのは止めて、所有するギターの中で手を加えたりすることで良いものが生まれないかと考えるようになった

その中で頭角を現してきたのが上にある写真のギター、『 Gretsch Duo Jet 6128T-57 』 だ。これは98年製なのでもちろん日本の寺田楽器製であるが、2003年以降の Fender 傘下になってからの現行品とは仕様が変更になっている。でも厳密に言うと Fender 傘下になってからの方がヴィンテージのグレッチ・ギターを精査して作ってあるので仕様の面ではオリジナルにより忠実らしい。でもZUYAさん個人的には実用的な楽器としては“Pre-Fender 期”に分があると確信していますね

ちなみに寺田楽器は Gretsch 以外にも現行品の Zemaitis 、自社ブランドの VG も作っていますよね。元々、フルアコやセミアコ等の箱モノが得意な製造メーカーらしいですね


          


さて先月半ば、ZUYAさんはオリジナルの Roller Bridge(ローラー・ブリッジ)を Rockin' Bar Bridge(ロッキン・バー・ブリッジ)に交換する決意をした。エレキ・ギターの黎明期の50年代、 Fender 社が画期的なギター(テレキャスターやストラトキャスター)を発表した影響で“ソリッド・ボディ”の需要が高まる中、ソリッド・ギターの製造に二の足を踏んだ(実際は馬鹿にしていたらしい)グレッチ社は従来のホローボディ構造の鳴りの良さを活かすためにボディ内部を中を刳りぬいた上に、あえて固定されていないブリッジを採用したのだ

ブリッジはボディに正に載っているだけで弦の張力で固定するだけと言う Gretsch 社の伝統なのだが、昨今の音楽ジャンルの多用化でギターをかき鳴らして使うプレイヤー達には不向きなようで、演奏中にブリッジがずれてしまうらしい



ブリッジ交換前のひととき


それが煩わしいプレイヤーたちはローズ・ウッド製のブリッジ台座を両面テープ等で止めたり、近年のモデルにも使われているブリッジ・ピンなるもので固定してしまうらしい。それによりオクターヴ・チューニングの煩わしさが解消されるがブリッジとボディの間に“不純物”を挟むと、これもまた厳密には音に変化がないわけはないのだ

やはり元々は“ホロー・ボディこそギターである”と言う意地を持った Grestch 社の意向を踏まえて、ZUYAさんはオリジナルでの使用を貫こうと思うわけだ


それはさておき、グレッチのパーツは高いのだ

オリジナルのローラー・ブリッジとロッキング・バー・ブリッジはローズウッド製の台座が同型と言うことで、少しでも節約しようとネットで“バー”だけを探して購入してみた。自身で交換しようかと思ったのだが、こないだテレキャスターのリペアを頼み絶大なる信頼のある湯島の 『 ファビュラス・ギターズ 』 でお願いすることにした

これが結果的に効を奏することになるとは...


          


先ほども書いたが Fender 傘下になってからは仕様がすべて見直され全く別物になったといっても過言でない。正確には“本来の姿に戻された”と言った方が良いのかも。以前の現行品は昔の資料等が工場火災による焼失等で少なかったらしく、けっこう“こんな具合じゃないの?”と言った感じで何となく似せて作った感じらしい。 流石に天下のフェンダーがそれを許すわけはなく、資料を集めて50年代、0年代のオリジナルに忠実に再現した

そして現在のリプレイスメント・パーツはその Fender 傘下の物であり、それ以前の物とは規格(インチとミリ)が違うのだ。そこを熟知しているファビュラス・ギターズのリペアマンの土田氏が実に巧妙にアレンジしてくれて見事に載せてくれた

その詳細は彼のアイデアと技術が詰まっているので、ここでは公表はできないのだが...  


交換後のブリッジ


約3週間の入院(リペア期間)を経て先週引き取りに行き試奏してビックリ、全く違うギターに思えるほど素晴らしいサウンドが飛び出した。バー・ブリッジの威力は凄まじくサスティーンの変化は顕著である

そして今回は弦に関してもマブダチが先日試してみた Daddario の10.5のセットを張ってもらったのだが、これまた愛称は抜群(土田氏も笑みがこぼれるほど)



ブリッジ交換後の生まれ変わった Duo Jet


さぁて早く体調を万全にしてこいつを再デビューさせてやらねば~



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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2021-01-23 20:18:35
皆さん勘違いしているみたいなのですが、ブリッジが固定されていないのは”あえて”ではなくてgretschの様なフルアコでは実に普通な一般的な仕様だからです。
今発売されているギブソンとかディアンジェリコとかの高いフルアコを見ても分かります。元々フルアコは太い弦で弦高を高くとってブリッジに適正な圧力がかかりブリッジも動かないし鳴りも本来の鳴りになると言う仕様になっています。
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Unknownさまへ (ZUYA)
2021-01-23 21:11:25
匿名の方にコメントありがとうございますも変ですけどね~

“あえて”は他のギターから見た上での、私の独特の表現方法(当ブログを長くお読みになっている方は慣れておいでですが~)として使いましたので“勘違い”でも何でもありませんので、あしからず

貴重なお時間、ご指摘、ご指南ありがとうございました~  
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