この時期になると必ず脳裏に浮かぶことが二つある
一つは足掛け5年の間、毎年この時期に働いていた信州・保科館のこと。そしてもう一つは(正社員として)前職、前々職では10連休に近い休みがあったのに繰り返す転職の結果、今では大都会の真ん中でしかも普通に週休2日とは...
その何の“ゴールデン”でもない日々に新たに思い出が加わるとしたら、ようやく終わった担当者に充てられていた職場のイベントかもしれない。自画自賛ではないが我ながらよく頑張ったかも( ← これを自画自賛と言うのだろう)
準備・構想の段階から約6週間、イベント当日はレッドブルを2回飲んで頑張った
何回か自ら足を運んで、その音楽性を確認し実現に至った“地下鉄のギタリスト”土門秀明さんの演奏はZUYAさんの描いたイメージ通り。ZUYAさんは“客寄せ”で土門さんにお願いしたわけでなく、来場するお客さんに心地よい音楽を提供するのが狙いだったわけで、その辺りが職場の一部の輩には全く理解出来ていないのが腹立たしく思うが、まぁ相手にしないでおこう
普段のイベントのBGMで垂れ流しに流されている無意味な音楽よりも“生演奏”にこだわったZUYAさん。長年それを本分にして来たZUYAさんですからね
ちなみに今回はその垂れ流しの音楽にも気を使ったけどね
Live in Tube2 | |
クリエーター情報なし | |
Solo Guitar Records |
三鷹の蕎麦屋 『 や乃家 』 での生演奏や You tube で土門さんの音は何度も聴いていたが、ようやくCDを一枚手に入れた。ZUYAさんのPCのスピーカーの音質は、オーディオ・スピーカーのそれには遠く及ばないので、ずっとオーディオで聴いてみたかったのだ
アルバムタイトルは 『 Live in Tube 2 』
1stの 『 Live In Tube 』 は既に廃盤で手に入らないので不本意ながら、2ndである当アルバムから聴くことにした(中古で探してはいるのだが...)
初めの印象は実に“斬新なアルバム”だと感じた。そのタイトルからもわかるようにライブ盤でしかもロンドンの地下鉄駅構内での録音。人の雑踏や地下鉄の走る音、構内放送、通行人がチップを投げ込む音等々、彼の音楽が“色々な不協和音”により作り上げられている
それぞれの駅の“造り”に寄って音響効果も違うのでそれがさらにサウンドに微妙な変化をもたらせている。音も聴く方も気張って聴く必要がない。これはこれで一つの概念を打ち破るものではないだろうか。土門氏さんの音の捉え方はまた一つZUYAさんの音楽のエキスになるのかもしれない