山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

ルポ(4)

2014-09-06 23:59:48 | イメージの展覧会2014
5月No.64「透明人間~未来編」、7月「劇団創立35周年パーティー」、8月「アーチストイン阿蘇」PERFORMANCE出演、そして今月9月22日「イメージの展覧会~」に向かっている。その後、11月キッズミュージカル発表会、12月No.65「透明人間~火の君、鳥の物語」東京公演につづく。
10人程度の小さな劇団にとってはハードスケジュールである。

お店に例えると、小さな作業場でものを作り、販売することを同時にしなければならない。
仕入れから注文、場合によっては訪問販売までこなす。赤字が出ると自腹を切る。
大分昔になるが、北九州まで鈴木忠志さん(スコット)のワークショップを受けに行った際、「演劇で生活が成り立つと思ったら大間違い!そんな甘い考えでここにいるのだったら、すぐ辞めてしまいなさい。」と言ってケラケラと笑い飛ばした。
私ももらい笑いをしてしまった。
「ここまで堂々と言える人がいる!」と感心してしまったのだ。

「プロ意識を持とう!」とつい口に出るようになった。
劇団内では個人差はあるが、努力や苦労を重ねて踏ん張っている者ほど清く見える。人からの信頼が厚くなり、人を引き寄せる力も増す。
叩けれても立ち上がれる者が生き残る過酷な現場だ。悩み、そこから解決する強い気持ちと行動力が集団を固める。
内部で疑心暗鬼、愚痴で終わってしまうと崩壊する。気をつけなければならない。
世間、親から「辞めろ!」と言われても信念を持っていれば意地が支えになる。責任感が生まれる。志が高くなる。
云々。(人の耳に念仏。)

昨日の稽古(タローチーム)ではお経を読むようなタンタンとしたリズムを行った。
短編劇と言えども大きな波が必要だからだ。タンタンとしたリズムに大きな変化をつける。
個人レベルで考えている現実逃避⇔夢からの逃避。
若者には在りがちな葛藤ではある。
それを劇的に運ぶとは?
個人レベルから社会に向かってのアバンギャルドである。これが劇だ。
「ヴィ」を叫ぶ。

「イメージの展覧会◎ヴィの劇場」
9月22日公演、混雑が予想されます。予約はお早めにお願い致します。

清水公民館講座キッズミュージカル
定員20名に達していないため募集中です。お気軽にお問い合わせ下さい。



劇団昇天回廊「二等兵物語~怪盗ムーン」(作:つかこうへい)を見て来ましたよ。
明日もあるので劇内容については伏せておきます。
明日9月7日(日)14時開演/熊本市上通同仁堂スタジオライフ

昇天回廊の田中さん(主宰)と出会ったのは1984年~85年の頃だったと記憶しています。
お笑いパブ「ぴーまん」でショーの演出をされていました。当時は劇団の名が猫屋企画だったのかな~?
その時、つか芝居をしていると知りました。
熊本の劇団は新劇ばかりだと思っていたが、孤立感が失せた気になった。

つか芝居は東京高田馬場の小劇場で「革命講座 飛龍伝」や「熱海殺人事件」なども見たことがあり、「なんてひねくれている芝居だ!」と大笑いした。風間杜夫さんや平田満さんなどの駆け出しの頃。
世の中を斜めに見ている。私も斜めに生きていたから角度は合います。
80-84年の頃のある日、つかさんとは高田馬場養老の瀧で会った。
私と同伴していたのが劇団日本の三原四郎さん。寺山修司襲撃で名が知られた人だった。黒テントさんも襲撃されたのではなかったろうか?その影には流山児さんもいたと聞いていますが、・・・。
演劇界では内ゲバは笑って話せる。
極真空手で話が盛り上がっている時に強引につかさんをテーブルに連れて来たのです。
つかさんは三原さんのことを先輩格と思って礼儀正しかった。
三原さんは「お前、オーディションで女のオッパイを触っているらしいな。」と言って笑っていた。
その時、つかさんは「触られて、その反応を見て合否を決めている。」と生真面目に答えていた。
私にはできない。酔っていてもできない。そんなことはしたいけれども人間としてできない。その人を好きでならなければその気にはならない。
やっぱり、つかさんは天才だったのだろう。
三原さんが「君はどう思うか?」と問われ、「ぼくは天才ではなく白菜だからできん。」と答えた。
つかさんから「駄洒落が根暗。」と言われた。
つかさんから酒代をおごってもらったから文句を言わなかった。

三原さんもつかさんも逝ってしまった。

ルポ(3)

2014-09-05 23:42:24 | イメージの展覧会2014
今日は朝一番から次回公演「透明人間(三部作第2弾)火の君、鳥の物語」台本を書いていた。まるで作家?作家だ。(笑)
第1弾が「未来編」に対し、第2弾は「原始古代」になる。
27万年前、今の阿蘇には原人がいた。ジネン原人である。云々・・・
昨日の稽古で宣伝チラシの編集会議を行い、東京での宣伝は9月25日頃よりスタートする。

稽古「イメージの展覧会~」では太郎チーム(太郎ピーチマンション・岩永南都美・東田まなみ・コモン真樹)に密着している。
「夢からの逃避」
きっちりした台本がある訳ではない。太郎君の頭の中にあるイメージとは?
これを引き出すことに苦労するのではないだろうかと心配していたのだった。
プリントを作って来た。参考になる本も持って来た。心配ご無用!と言わんばかりだ。
各人が自主的に考え、自主練習もできるような素材はある。何をすれば良いのか、見当がつくようになった。
通常の劇作りとは違う方法で進んでいる。これが「イメージの展覧会~」の特異性ではないか。
5チームが結果1つのモノになる。
結びつくまではモヤモヤがつづくだろう。それが一気に晴れる瞬間が来る。

芸術監督の夢現が各チームを観察、取材している。強力な接着剤はあるか。
見て楽しや「ヴィ」。「ヴィ」で始まり「ヴィ」で終わる。

「イメージの展覧会◎ヴィの劇場」
9月22日公演、混雑が予想されます。予約はお早めにお願い致します。

清水公民館講座キッズミュージカル
定員20名に達していないため募集中です。お気軽にお問い合わせ下さい。

ルポ(2)

2014-09-04 23:39:57 | イメージの展覧会2014
猫目おろち企画「イメージの展覧会」
5つのチームの構成員は以下の通りです。
A・坂本咲希
  KAREN
  はな
  なな
B・工藤慎平
 タカハシユウジ
C・肥後丸.
D・海幸大介
  ラミン トラオレ(アフリカ音楽)
E・太郎ピーチマンション
  東田まなみ
  岩永南都美(熊本大学演劇部)
 コモン真樹(フリー)

※芸術監督・夢現
9月22日当日、山南マルシェをオープン致します。
お酒あり、アフリカ音楽CD、タローTシャツ、夢桟敷てぬぐい、小冊子など。
尚、A~Eの内、Eチームの稽古エピソードなどは山南ノートで公開します。
「イメージの展覧会」ルポルタージュも「ヴィの劇場」として走り始めました。Eの実験レポートです。



チーム「夢からの逃避」短編劇に関わっています。
私の口癖「演技指導」という立場ですが、この企画「イメージの展覧会」では芸術監督の座長=夢現からは「口数が多い」と思われている。
愚痴や批判は一切なし。
宝物を隠している引き出しを開けるための口数です。
原石であるナツミちゃん(熊大演劇部)の演劇に取り組む姿勢には感心ばかりしています。磨き甲斐あり!必ず、宝石になるだろう。
タロー君も<世界>を打ち出すようになった。こころの中で思っていることをもっと引き出したい。
4人のチームだ。ほぼマンツーマンの体制で向かい合うことができる。
公演当日まで、このチームをルポルタージュすることにした。
なに~?坂本成一さんの関係者で養鶏場を経営している人がいるだなんて!
タロー君から色付きのぴっぴっぴよこちゃんの話が出たとき、成一さんにご協力をお願いしたくなったのは私ひとりではなかった。
鳥はアバンギャルドである。

過日PERFORMANCEから次の「イメージの展覧会」と同時進行で取り掛かっている「透明人間(第2弾)・火の君、鳥の物語」12月6日・7日スペース早稲田公演まで結合した。合体した。
宣伝チラシのデザインや交渉事の詰に入る。台本は阿蘇の原始古代の研究に手間取っている。
神話は虚構である。向き合っていると<物語>が浮かぶ。それを劇にする。
原始、火の君は鳥だった。

ルポ(1)

2014-09-03 01:35:35 | イメージの展覧会2014
「イメージの展覧会~ヴィの劇場」9月22日(月)並木坂334スタジオ
5チームの中の1チーム、
岩永南都美(熊大演劇部)・コモン真樹(フリー)・太郎ピーチマンション
タイトルは「夢からの逃避」。
ピンとくるものがあった。
「現実逃避」の合わせ鏡ではないか。現実と夢を鏡で合わせると迷宮する。
なに?マフィアや詐欺師の登場?
このチームは劇という名でパズルゲームを試みようとしている。
尚、私は会場でBARを開店すると提案した。一杯呑みながらの鑑賞。却下されると思ったが了承された。
ヴィの劇場はアダルトである。

キッズ受講生募集(清水公民館)

2014-09-02 15:12:11 | キッズ劇2013-2014講座
清水まちづくり交流室・清水公民館講座
キッズミュージカル「ロボットものがたり」

◎指導:劇団夢桟敷/夢現・坂本咲希
◎作演出/山南純平
◎出演:熊本市内の小学1年生~6年生
◎定員:20名(受講費無料)
◎応募期限:9月5日(金)まで
◎お問合せ
■清水公民館096-343-9163
(本人氏名、保護者氏名、連絡先、小学校名学年、性別をお届け下さい。)
又は、劇団夢桟敷 yumesajiki@ybb.ne.jp

◎講座日(稽古予定)
9月28日(日)午後2時ー5時・ホール
10月4日(土)午後2時ー5時・第2研修室
5日(日)午後2時ー5時・第2研修室
11日(土)午後2時ー5時・ホール
12日(日)午後2時ー5時・ホール
18日(土)午後2時ー5時・第2研修室
19日(日)午後2時ー5時・第1研修室
25日(土)午後2時ー5時・第2研修室
26日(日)午後2時ー5時・ホール
30日(木)午後6時ー8時・ホール
31日(金)午後6時ー8時・ホール
(注:夜の稽古は保護者同伴でお願いします。)
■11月1日(土)午後1時・発表会(熊本市北区清水町市民の集い)
会場:清水公民館ホール

写真は昨年の「とうめい人間」集合より。
キッズミュージカルは今年で5年目になります。
子供たちの家族親戚、地域の皆様方からは大変な好評を頂きております。
「ぼくたちわたしたちはロボットとして育てられました。
ある日、ロボットではなく人間として生まれたことに気づきます。
独裁者を倒し、自由を求めるチビッ子ギャングたちドタバタミュージカル。」