5月No.64「透明人間~未来編」、7月「劇団創立35周年パーティー」、8月「アーチストイン阿蘇」PERFORMANCE出演、そして今月9月22日「イメージの展覧会~」に向かっている。その後、11月キッズミュージカル発表会、12月No.65「透明人間~火の君、鳥の物語」東京公演につづく。
10人程度の小さな劇団にとってはハードスケジュールである。
お店に例えると、小さな作業場でものを作り、販売することを同時にしなければならない。
仕入れから注文、場合によっては訪問販売までこなす。赤字が出ると自腹を切る。
大分昔になるが、北九州まで鈴木忠志さん(スコット)のワークショップを受けに行った際、「演劇で生活が成り立つと思ったら大間違い!そんな甘い考えでここにいるのだったら、すぐ辞めてしまいなさい。」と言ってケラケラと笑い飛ばした。
私ももらい笑いをしてしまった。
「ここまで堂々と言える人がいる!」と感心してしまったのだ。
「プロ意識を持とう!」とつい口に出るようになった。
劇団内では個人差はあるが、努力や苦労を重ねて踏ん張っている者ほど清く見える。人からの信頼が厚くなり、人を引き寄せる力も増す。
叩けれても立ち上がれる者が生き残る過酷な現場だ。悩み、そこから解決する強い気持ちと行動力が集団を固める。
内部で疑心暗鬼、愚痴で終わってしまうと崩壊する。気をつけなければならない。
世間、親から「辞めろ!」と言われても信念を持っていれば意地が支えになる。責任感が生まれる。志が高くなる。
云々。(人の耳に念仏。)
昨日の稽古(タローチーム)ではお経を読むようなタンタンとしたリズムを行った。
短編劇と言えども大きな波が必要だからだ。タンタンとしたリズムに大きな変化をつける。
個人レベルで考えている現実逃避⇔夢からの逃避。
若者には在りがちな葛藤ではある。
それを劇的に運ぶとは?
個人レベルから社会に向かってのアバンギャルドである。これが劇だ。
「ヴィ」を叫ぶ。
「イメージの展覧会◎ヴィの劇場」
9月22日公演、混雑が予想されます。予約はお早めにお願い致します。
清水公民館講座キッズミュージカル
定員20名に達していないため募集中です。お気軽にお問い合わせ下さい。
■
劇団昇天回廊「二等兵物語~怪盗ムーン」(作:つかこうへい)を見て来ましたよ。
明日もあるので劇内容については伏せておきます。
明日9月7日(日)14時開演/熊本市上通同仁堂スタジオライフ
昇天回廊の田中さん(主宰)と出会ったのは1984年~85年の頃だったと記憶しています。
お笑いパブ「ぴーまん」でショーの演出をされていました。当時は劇団の名が猫屋企画だったのかな~?
その時、つか芝居をしていると知りました。
熊本の劇団は新劇ばかりだと思っていたが、孤立感が失せた気になった。
つか芝居は東京高田馬場の小劇場で「革命講座 飛龍伝」や「熱海殺人事件」なども見たことがあり、「なんてひねくれている芝居だ!」と大笑いした。風間杜夫さんや平田満さんなどの駆け出しの頃。
世の中を斜めに見ている。私も斜めに生きていたから角度は合います。
80-84年の頃のある日、つかさんとは高田馬場養老の瀧で会った。
私と同伴していたのが劇団日本の三原四郎さん。寺山修司襲撃で名が知られた人だった。黒テントさんも襲撃されたのではなかったろうか?その影には流山児さんもいたと聞いていますが、・・・。
演劇界では内ゲバは笑って話せる。
極真空手で話が盛り上がっている時に強引につかさんをテーブルに連れて来たのです。
つかさんは三原さんのことを先輩格と思って礼儀正しかった。
三原さんは「お前、オーディションで女のオッパイを触っているらしいな。」と言って笑っていた。
その時、つかさんは「触られて、その反応を見て合否を決めている。」と生真面目に答えていた。
私にはできない。酔っていてもできない。そんなことはしたいけれども人間としてできない。その人を好きでならなければその気にはならない。
やっぱり、つかさんは天才だったのだろう。
三原さんが「君はどう思うか?」と問われ、「ぼくは天才ではなく白菜だからできん。」と答えた。
つかさんから「駄洒落が根暗。」と言われた。
つかさんから酒代をおごってもらったから文句を言わなかった。
三原さんもつかさんも逝ってしまった。
10人程度の小さな劇団にとってはハードスケジュールである。
お店に例えると、小さな作業場でものを作り、販売することを同時にしなければならない。
仕入れから注文、場合によっては訪問販売までこなす。赤字が出ると自腹を切る。
大分昔になるが、北九州まで鈴木忠志さん(スコット)のワークショップを受けに行った際、「演劇で生活が成り立つと思ったら大間違い!そんな甘い考えでここにいるのだったら、すぐ辞めてしまいなさい。」と言ってケラケラと笑い飛ばした。
私ももらい笑いをしてしまった。
「ここまで堂々と言える人がいる!」と感心してしまったのだ。
「プロ意識を持とう!」とつい口に出るようになった。
劇団内では個人差はあるが、努力や苦労を重ねて踏ん張っている者ほど清く見える。人からの信頼が厚くなり、人を引き寄せる力も増す。
叩けれても立ち上がれる者が生き残る過酷な現場だ。悩み、そこから解決する強い気持ちと行動力が集団を固める。
内部で疑心暗鬼、愚痴で終わってしまうと崩壊する。気をつけなければならない。
世間、親から「辞めろ!」と言われても信念を持っていれば意地が支えになる。責任感が生まれる。志が高くなる。
云々。(人の耳に念仏。)
昨日の稽古(タローチーム)ではお経を読むようなタンタンとしたリズムを行った。
短編劇と言えども大きな波が必要だからだ。タンタンとしたリズムに大きな変化をつける。
個人レベルで考えている現実逃避⇔夢からの逃避。
若者には在りがちな葛藤ではある。
それを劇的に運ぶとは?
個人レベルから社会に向かってのアバンギャルドである。これが劇だ。
「ヴィ」を叫ぶ。
「イメージの展覧会◎ヴィの劇場」
9月22日公演、混雑が予想されます。予約はお早めにお願い致します。
清水公民館講座キッズミュージカル
定員20名に達していないため募集中です。お気軽にお問い合わせ下さい。
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劇団昇天回廊「二等兵物語~怪盗ムーン」(作:つかこうへい)を見て来ましたよ。
明日もあるので劇内容については伏せておきます。
明日9月7日(日)14時開演/熊本市上通同仁堂スタジオライフ
昇天回廊の田中さん(主宰)と出会ったのは1984年~85年の頃だったと記憶しています。
お笑いパブ「ぴーまん」でショーの演出をされていました。当時は劇団の名が猫屋企画だったのかな~?
その時、つか芝居をしていると知りました。
熊本の劇団は新劇ばかりだと思っていたが、孤立感が失せた気になった。
つか芝居は東京高田馬場の小劇場で「革命講座 飛龍伝」や「熱海殺人事件」なども見たことがあり、「なんてひねくれている芝居だ!」と大笑いした。風間杜夫さんや平田満さんなどの駆け出しの頃。
世の中を斜めに見ている。私も斜めに生きていたから角度は合います。
80-84年の頃のある日、つかさんとは高田馬場養老の瀧で会った。
私と同伴していたのが劇団日本の三原四郎さん。寺山修司襲撃で名が知られた人だった。黒テントさんも襲撃されたのではなかったろうか?その影には流山児さんもいたと聞いていますが、・・・。
演劇界では内ゲバは笑って話せる。
極真空手で話が盛り上がっている時に強引につかさんをテーブルに連れて来たのです。
つかさんは三原さんのことを先輩格と思って礼儀正しかった。
三原さんは「お前、オーディションで女のオッパイを触っているらしいな。」と言って笑っていた。
その時、つかさんは「触られて、その反応を見て合否を決めている。」と生真面目に答えていた。
私にはできない。酔っていてもできない。そんなことはしたいけれども人間としてできない。その人を好きでならなければその気にはならない。
やっぱり、つかさんは天才だったのだろう。
三原さんが「君はどう思うか?」と問われ、「ぼくは天才ではなく白菜だからできん。」と答えた。
つかさんから「駄洒落が根暗。」と言われた。
つかさんから酒代をおごってもらったから文句を言わなかった。
三原さんもつかさんも逝ってしまった。