山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

「レミング」公演■今ですよ。

2013-04-27 01:39:53 | 「レミング」2013
【ご挨拶】
劇団夢桟敷 第六二回公演◎寺山修司 没後三〇年
レミング~世界の涯二〇一三


寺山修司の言葉(せりふ)はサーカスである。摩訶不思議な妄想と幻想的な舞台が繰り広げられます。
彼が唱えていた「見世物小屋の悲しみではなく、見世物小屋のパワーを!」の復権が舞台に転がります。
テラヤマ劇は当時の演劇界では「革命」と騒がれておりましたが、今では学術的に普遍性のあるものとして捉えられ、古典として位置づけられつつあります。
ドラマは解体され構築される。構築と解体を繰り返しながらドラマは進化する。
演劇は実験室である。人間の、命の、鳥よりも遠くへ飛べる翼(想像力)を!

寺山修司は一九八四年五月四日、四六歳で亡くなり、今年で三〇年になります。
劇団夢桟敷の旗揚げメンバーは彼の影響を強く受け、「出口のない迷宮の演劇」に魅せられ演劇の道に入り込んだのが三四年前。今のメンバーにもその志は受け継がれ(洗脳され、マインドコントロールされ?笑)、熊本の小劇場界では一風変わった劇団と思われている節もあります。「アングラ劇」…今や死語とも囁かれる蔑視レッテルを貼られつつも、私たちは大手を振って演劇道をひた走って参りました。時代は移り変わり新しい世代が生まれて来ましたが、何故か原点回帰は繰り返されます。
寺山修司没後三〇年―、今公演は私たちの里帰りでもあります。追悼の意を込めて、テラヤマワールドに挑みます。

百年たったら帰っておいで。あれから三〇年たちました。                 
               
■迷宮のコラージュ(構成)

マッチ箱の中の大都会→壁の消失→囲碁の都市計画
四畳半の天文学→もぐら叩き→都市の孤独
屋根裏の散歩者→タンゴ→頭足人→リヤカーの惑星
遊戯療法→間奏曲→行き過ぎよ、影
夢のねずみ算→死都ラトポリス。

■登場人物・・・出演者                                       

景山影子(女優)・・・坂本咲希
見習いコック(王さん)・・・工藤慎平
見習いコック(通さん)・・・中村大輔
妻あるいは痣(あざ)・・・夢現
夫あるいは熊本県のせむし男・・・賀久秀之助(劇団仮面工房)
大家あるいは食べるテロリスト・・・大園淳一(劇団仮面工房)
大家あるいは囲碁のテロリスト・・・関晴史(劇団仮面工房)
五反田のロレンス?叩かれる男・・・桑路ススム(フリー)
郷田三郎、カメラマン・・・玉垣哲朗(劇団みちくさ)
床下の母・・・海幸大介
時計じかけの女ポロリ・・・肥後丸.
恋人(花嫁)ポロリ・・・山本真実
ごっこの看護婦ポロリ・・・東田まなみ
小さい看護婦ポロリン子・・・KAREN
斬る男・・・佐野元一(劇団仮面工房)
マンホールの男・・・大谷豪(劇団仮面工房)
出口君を語る女・・・想田恭子(劇団仮面工房)
囚人(絵描き)・・・赤井犬彦
囚人(学ラン白塗り少年)・・・西川創(熊本大学演劇部)
「おはよう」の少年、「ばん」・・・RYUUNOSUKE
踊る照明係・・・山南純平
コスプレの音響・・・馬場真治
電子ドラムの黒メガネ・・・タカハシユウジ
かわいい受付嬢(釘打つ女)・・・野島彩(熊本大学演劇部)
にっこり受付嬢(釘打つ女)・・・松尾芙美奈(熊本大学演劇部)
迷宮の受付嬢(防犯カメラの女)・・・石山奈々