山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

幻想派宣言!

2009-03-15 23:13:21 | 「薔薇色之病室Ⅰ」三部作
 劇団夢桟敷9月公演より一年間(2010年8月まで)、二つの組、二つの演題で公演する。
 
 9月の熊本公演では二本立て。以降、ひとつの組が別々に各地を回る予定。しかも、違う方向へ進み始める。
 
 目的地は南の沖縄と東の秋葉原へ。(注:とんでもないところからの公演依頼も予想している。国境を越えるかも知れない。漂流さえ前提にしている。)

 それは「戦争と犯罪」(次回公演のテーマ)の<場><時間>現実に向かい合うためでもある。
 その方法として、幻想的な場面を並べる。ここには美しい肉体が転がっている。そして、立つ。歌う。オドル。
 稽古を重ねる内に役者はみんな美しくなっていくシステムが幻想派にはある。そのシステムとは日常感覚の削除を要求する。
 
 演劇の武器は<夢>であり<幻想>である。しかし、その武器こそ、演劇独自の想像力が要求される。応えられるのは肉体である。その肉体を役者体と名付ける。
 
 演劇は必ずしも<日常>説明することでは表しきれないものがある。
 つまり情報ではない。 
 
 劇言語の確立とは。・・・
 ここに演劇の魅力がある。
 
 衰弱した魂を甦らせる力が劇であり、それを表す肉体がある。
 
 日常会話が狂気に変わる時、ここに劇言語が飛び出す。
 呼吸する音が言葉だ。つまり、劇言語を言い換えれば「肉体言語」となる。

 「幻想派宣言!」

 演劇は妖怪として存在する。
 
 日常感覚では見えないものを送り出す。それが演劇独自の「力」だとも思っている。 
 
 ☆

 本日3.15より次回公演に向けてイメージを連載します。
 幻想派宣言!と銘打ちます。
 劇団夢桟敷の幻想的な場面を更に強調することになります。 
 
 上演に向けて、台本としてではなくテキストとして公開(連載)します。
 mixiが入口になっています。mixiに参加されていない方はごめんなさい。
 
 ☆mixiメールドラマ【コミュニティー】
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2706181
 
 興味ある方はご自由に参加して下さい。いち早く記事がご覧になれます。
 以下のドラマ(テキスト)は4月上旬には仕上がる予定です。
  
 【空組】「おばぁの影踏み」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=40751707&comment_count=0&comm_id=2706181
   
 【風組】「眠り男復活」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=40751817&comment_count=0&comm_id=2706181
 
 活字と肉体の大きさの違いが見える筈。
 「メールドラマ」(書簡演劇)の楽しさはその前提にある。
  
 劇作家や演出家、役者・スタッフの自己表現の場が舞台だと思ったら大間違い!
 ドラマは多くの他者との関係、時代との関係、場所との関係の中から生まれる。他者とは全ての環境を指す。

 関係が築かれない限り肉体すらもない。幻想を並べる肉体が実験演劇である。