山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

野球

2009-03-24 23:39:15 | モノローグ【エトセトラ】
 WBCを見た。・・・日本が韓国を破り優勝する。
 野球の本場アメリカで東アジアの島国と半島の決戦。時代は変わったものだ。
 侍ジャパン?・・・誰が名付けた?サムライ。
 剣道だったらピンとくるのだが、野球も武士道の精神だったのか。ぽかん!となる。
 
 久々に野球をTVで観戦する。WBCで盛り上がっていることは知っていたが、日本の野球チームや選手で個別に好きなモノがいない(知らない)為、この数十年は興味がなかった。・・・私は、長嶋ー王(巨人軍)の時代錯誤の人間である。日本国民の巨人軍びいき!に対して天邪鬼の大洋ファンだった。
  
 少年時代はセリーグの大洋が好きだった。理由は単純。大洋が優勝(1960)した際にソーセージや缶詰をもらったからである。近藤和彦選手、秋山投手らのサインをもらってアンチ巨人となったのである。
 ところが野球帽はG(巨人)ばかりしか売られていない。無理やりにT(大洋)のマークを手作りで野球帽に縫い付けてもらったほどだ。

 私はスポーツを見るたびに思うのだが、あの熱狂は何処に根ざしているのだろうと思う。
 見れば確かに興奮する。勝ってしまえば、イチローもダルビッシュも後光が差して見える。大スターだ。
 
 スポーツにもドラマがある。波やリズムを感じる。負ければ人間の悲哀もある。
 勝った負けたと騒ぎたくなる。自分は戦っていないのに、自分が戦っているような錯覚に陥ってしまう。

 熱狂と錯覚を生み出す演劇は可能だろうか。
 ふと、ナショナリズムとファシズムの毒々さを混ぜてみたくなる。
 しかし、その毒々しさはスポーツも文化もある意味、ファッションとしてありたいものだ。
 
 民族の独裁は幻想である。・・・日本が韓国に勝って喜んでいる自分に驚くばかり。
 まぁ、いいか。野球は戦争ではないのだ。
 
 韓国野球をもっと知りたくなった。韓国の選手に日本の選手以上のパワーを感じたのである。
 演劇事情も知りたくなる。きっと、日本の小劇場よりもパワーがあるのだろう。