山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

タマゴ頭【1】

2009-03-13 17:34:51 | モノローグ【エトセトラ】
 (注)意味不明につき・・・。 

 ここには「私」というものが何もない。
 つまり「私」を語る舞台であってはつまらないのである。
 当然、「私」を主張しようという考えもなければ、「私」を理解して欲しいつもりもない。演劇の「自分探し」は、とうの昔に終わったのである。・・・笑うタマゴがある。生きている。
 
 
 タマゴ頭の女【空組】(母親であり娘でもある。)

 タマゴ頭の男【風組】(探偵であり殺人犯でもある。)

 タマゴ頭は二つの劇に多重人格の全部として存在する。同時に、何もない「無」として存在する。

 劇の構造としては、分裂と増殖を繰り返す。
 
 二つの劇を作る。同時に作る。これは共通した構造に置かれる。
 
 オブジェはタマゴ。殻が壊れると闇が生まれる。
 あるいは影を映し出す薄い膜が張られている。皮膚の内側も闇である。 
 
 一筋の光は未来か過去か。
 
 赤い血が「現在(いま)」だとしたら、一瞬の輝き。
 瞬間は愛に包まれており、愛に裏切られることもある。・・・殻を破るとは大変な苦労を伴うものだ。痛い。痛すぎると麻痺する。

 一つの劇の方向性は沖縄へ!
 もう一つは秋葉原へ!

 タマゴよ、タマゴ。お前はどこへ転がる。
 タマゴは笑っている。