山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

石川五右衛門

2008-12-14 23:56:16 | モノローグ【エトセトラ】
 只今、「ボクノフルサト。」構成中です。(台本の構成は12月17日に完成予定!)

 台本を読み返している内に突然、思いもよらなかった登場人物が新たに見えることがある。
 百年前、第一回移民船笠戸丸が神戸港からブラジルへ渡る際、シンガポール付近で船員による人質事件が発生した。金銭の要求である。
 これをどう描けばよいだろうと思案していたところ、船内での「劇中劇」に仕立てる方法を思い浮かべた。
  劇では「真実」を表すために「虚構」を使う方法を用いることがある。それは「劇中劇」として設定。・・・長い航海で、お祭りや宴会などがおこなわれていた。ここに事件を導入した。犯人は石川五右衛門
 移民のリーダーである上塚周平が「人の為に生き、人の為に死ぬ。」生き様を表すのには、事実とは反してもこの方法がより強く描けるように感じた。
 思った通りに見えた。だが、犯人=石川五右衛門の役は決まらない。慌てることはない。稽古中に突然、ハマルのである。
 人質役の女性は決まっている。ダンス振り付けの先生だ。今日は欠席の為、代役でharukaちゃんがする。明らかに4月公演の時よりも彼女は存在感が出てきた。面白い!
 上塚周平の人となりが光った。