重陽の節句とは、陽数(奇数)が重なりおめでたいとされる祝節。
「重陽の節句」のひとつ3月3日、三十三間堂では「三」が重なる事から
「春桃会」が行なわれ、それに行ってきました。
三十三間堂の向かいにある「京都国立博物館」では、おりしも「THE パプスブルグ」が開催中。
多くの人が足を運んでいますが、写真が撮れない展覧会にはあまり興味がなくパス・・・です。
本日は無料公開・・・なんですって。
仏旗(?)たなびき、桃の花が屋根にかかげられています。
境内に咲く、桃色の馬酔木。
白はよく見かけますが、桃色は珍しいです。
ボケも開花。
マンサク。
「さんしゅゆ」の花です。
この日のイベントで、13:00~瀬戸内寂聴さんの青空説法を待つ人々。
まだ1時間半もあるんですよ。
国宝の本堂は、桁行35間(118.2m)。
1249年、市中からの火災で焼失後1266年再建。
梁間5間(16.4m)。
30年以上前に一度訪れたきりだった私。
この本堂に入って驚いた。
本堂内は写真撮影禁止、「カメラはバッグの中にしまって」と、いうぐらい厳しい規制。
当然でしょう。
中は、まるで兵馬俑。
金色に彩色された千体の千手観音像がずら~り。
そのお顔は全部違うように感じた。
ご本尊は、国宝 千手観音坐像。
それを守る国宝 風神・雷神と28部衆像。
この日は無料とあって参拝者も多く、本堂内で留まる事は出来ません。
ちらちら眺めながら、時々手を合わせ、ぞろぞろ歩き参拝でした。
はぁ、もう一度、人の少ない時に本堂内を歩きたい。
厳かな気分になるか、もしかしたら怖くなってしまうかもしれない。
あれだけの仏様に見つめられたら・・・。
太閤秀吉が造った「太閤塀」。
「通し矢」は、本堂の裏手にあたる手前の縁に座り、118m先の的を狙ったとか。
通し矢は、桃山時代に始まり江戸時代に大流行したといわれる。
19世紀末には行なわれなくなり、今は「大的大会」が正月に開催されている。
本堂に入るなり「おぉ~」と声が出た私。
是非一度、冥土の土産に足をお運びあれ。