串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

三十三間堂「春桃会」

2010年03月04日 | 京都

重陽の節句とは、陽数(奇数)が重なりおめでたいとされる祝節。

「重陽の節句」のひとつ3月3日、三十三間堂では「三」が重なる事から
「春桃会」が行なわれ、それに行ってきました。

三十三間堂の向かいにある「京都国立博物館」では、おりしも「THE パプスブルグ」が開催中。
多くの人が足を運んでいますが、写真が撮れない展覧会にはあまり興味がなくパス・・・です。

本日は無料公開・・・なんですって。

仏旗(?)たなびき、桃の花が屋根にかかげられています。

境内に咲く、桃色の馬酔木。
白はよく見かけますが、桃色は珍しいです。

ボケも開花。

マンサク。

「さんしゅゆ」の花です。

この日のイベントで、13:00~瀬戸内寂聴さんの青空説法を待つ人々。
まだ1時間半もあるんですよ。

国宝の本堂は、桁行35間(118.2m)。

1249年、市中からの火災で焼失後1266年再建。

梁間5間(16.4m)。

30年以上前に一度訪れたきりだった私。
この本堂に入って驚いた。

本堂内は写真撮影禁止、「カメラはバッグの中にしまって」と、いうぐらい厳しい規制。

当然でしょう。
中は、まるで兵馬俑。

金色に彩色された千体の千手観音像がずら~り。
そのお顔は全部違うように感じた。

ご本尊は、国宝 千手観音坐像。
それを守る国宝 風神・雷神と28部衆像。

この日は無料とあって参拝者も多く、本堂内で留まる事は出来ません。
ちらちら眺めながら、時々手を合わせ、ぞろぞろ歩き参拝でした。

はぁ、もう一度、人の少ない時に本堂内を歩きたい。

厳かな気分になるか、もしかしたら怖くなってしまうかもしれない。
あれだけの仏様に見つめられたら・・・。

太閤秀吉が造った「太閤塀」。

「通し矢」は、本堂の裏手にあたる手前の縁に座り、118m先の的を狙ったとか。

通し矢は、桃山時代に始まり江戸時代に大流行したといわれる。
19世紀末には行なわれなくなり、今は「大的大会」が正月に開催されている。

本堂に入るなり「おぉ~」と声が出た私。
是非一度、冥土の土産に足をお運びあれ。

 


城南宮(2)

2010年03月04日 | 京都

「春の庭」は、築山の枝垂れ梅だけではありません。

この庭は、源氏物語に登場する植物がたくさん植えられている「源氏物語ゆかりの花の庭」。

竹の下いっぱいに広がるのは「山藍」。

木の下に多く生育する多年草の草で、大きくなれば70センチほどになり、
4~7月頃には黄緑色の花が咲く。

平安時代、特殊な衣裳は、これを用いて染められた。

それぞれの植物には、舞扇の形をした木の案内札が置かれ
源氏物語の一節や、草木の特徴までが書かれている。

セリが青々と育っています。

セリは、春の七草の一種。
他にも、大根、カブ・・・など、七草全種類が植えられ、これらはお供えとして神前にのぼる。

立て札を見ないで「大根まで植わってる???」と、口にする人もいた。



「浅葱(あさつき)」も青々と茂り、庭園を彩っている。

浅葱は、平安時代から食べられていたようで、5~6月に紅紫色のネギ坊主状の花が咲く。

それを見てみたいなぁ。

園内には藤も。

椿も多品種植えられている。↑は「藪椿」。

椿並木を過ぎると、そこに「平安の庭」が広がる。

拝殿、本殿などの建物をぐるりと囲むように庭園が造られている。